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店名 |
A Plus(ア プリュス)
|
---|---|
ジャンル | ビストロ、ワインバー |
予約・ お問い合わせ |
045-530-5489 |
予約可否 |
予約可 |
住所 | |
交通手段 |
東急田園都市線 青葉台駅から徒歩10分 青葉台駅から768m |
営業時間 |
営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
予算(口コミ集計) |
¥8,000~¥9,999
|
支払い方法 |
カード可 (JCB、AMEX、Diners) 電子マネー不可 QRコード決済不可 |
席数 |
16席 (カウンター8席、4人用テーブル2) |
---|---|
個室 |
無 |
貸切 |
可 |
禁煙・喫煙 |
全席禁煙 |
駐車場 |
無 近くにコインパーキングあり |
空間・設備 | オシャレな空間、席が広い、カウンター席あり |
ドリンク | ワインあり、ワインにこだわる |
---|
利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
---|---|
ロケーション | 隠れ家レストラン |
オープン日 |
2015年11月2日 |
初投稿者 | |
最近の編集者 |
|
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牛込神楽坂の「ル・マンジュ・トゥー」や銀座の「ル・マノアール・ダスティン」で活躍された久米さんが、昨年秋に開店されたお店。マイフォロワーの方の「マノワール出身の底抜けに明るい女性シェフが~」というレビューにピンと来て電話をすると懐かしい声が、さっそく訪問した。
私は久米さんが「ル・マンジュ・トゥー」でソムリエールとして活躍されていた頃しか知らない。「ル・マノアール・ダスティン」に移られると聞いたので、一度は行かないとと思っていたが、果たせなかった。「ル・マンジュ・トゥー」勤務の前後に、五十嵐シェフに師事され調理場での修行をされていたとのことで、お料理の方も楽しみにしていた。
お店のドアを開けると懐かしい久米さんの笑顔と声が出迎えてくれた。お店は結構広くて居心地がいい。そこにカウンター8席とテーブル(4人掛けX2)が設えてある。カウンターはかなり高めで、そこに特注だという脚の高いスツールが置かれている。カウンターの向こう側は本格的な厨房と、大量のワイングラスのケース、ワインの貯蔵庫がある。カウンターの上には知り合いの作家さんにお願いしたというお皿がずらりと並んで重ねてある。元気のいい女将さんが切り盛りするおばんざい屋さんのような風情がある。(料理は並んでいません)
まずグラスでシャンパンをいただく。週末なのでお客さんは結構入っているが、昨晩は満席で、運動会状態だったとのこと。すでに繁盛店のようだ。思い出話やよもやま話をしながらグラスが進む。カウンターの上は結構雑然としているのだが、忙しくてお客さんが帰った後に片付けが間に合わないそうだ。一人ですべてやっているので、致し方あるまい。先日は来店した後輩君(もちろんお客さんとして)が見かねて片づけと洗い物をしてくれたそうだ。そんな状態でも、お客さんに嫌な感じを与えないのが、久米さんの久米さんたる所以なのだろう。
お料理はお任せにしてもらって、前菜の盛り合わせ、ごぼうとしいたけのフリット、シラスのクレープ、ほたるいかとのらぼー菜のソテー(お父さん栽培の、のらぼー菜)、リードボー、デザートをいただく。料理はそれほど凝ったものはない。けれどもすべて素材を吟味し、手間と言うか工夫が加えてある。そして手間や工夫はひと手間というレベルではないことが伺われる。一人で切り盛りしているが、仕込に決して手を抜かない姿勢に支えられている。おいしい。
例えばシラスのクレープは、マノワールの五十嵐シェフが餞別代りに考案してくれたメニューだそうで(それに少し手を加えている)、あらかじ作り込んでいるベシャメルとシラスをクレープで包んで焼いて、春巻きのように仕上げてある。あまりにも皮の食感がいいので、人の話をあまり聞いていない私は春巻きだと思っていた。そういえば調理の時に、重ねてあるあらかじめ焼いたクレープの皮を一枚一枚はがしていた。
デザートもパンもすべて自分で作っているとのこと。閉店後仕込むのだと言って、大きな牛の心臓を見せてくれた。多分今夜(0時を回るので明日か)も遅くまで頑張るのだろう。身体に気を付けてください。
真骨頂のワインは、シャンパンから始まりアルザスのシルバーネル、ドイツのピノ・ノワール(白)そしてラングドックの拘りの醸造家の白と赤をいただいた。特に最後のラングドック「La Bonne Nouvelle」は素晴らしいワインで、久米さんの面目然りだった。
話が弾んで結構長居をしたのだが、9時を過ぎてもお客さんが絶えない。食事を別のところで済ませてきた方々が、家に帰る前に飲みに寄ったり、お店を終えた方が久米さんと話しながら飲むためにやって来る。まだ開店して半年くらいだが、ちゃんと常連さんが付いている。一度来店した人が久米ワールドに引き込まれてしまうのだろう。片付けがままならないカウンターをお客さんがかき分けながら座る。少し遅れて、久米さんが謝りながらセッティングするのだが、誰も不快に思っていないようだ。ワインバーと言うのともちょっと違う、これはもうフレンチ止まり木という新しい業態かもしれない。久米さんに惹かれて心の安らぎを求めて止まりにくるのだろう。そういえばカウンターに置かれた脚の高いスツールを止まり木というらしい。
ちょっと通いにくいけれども、また来ようと思ういいお店です。