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店名 |
テンドーレ
|
---|---|
ジャンル | 洋食、ハンバーグ、オムライス |
予約・ お問い合わせ |
045-983-3326 |
予約可否 |
予約可 |
住所 | |
交通手段 |
田園都市線 青葉台駅から徒歩10分 青葉台駅から590m |
営業時間 |
営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
予算 |
¥1,000~¥1,999 |
予算(口コミ集計) |
¥1,000~¥1,999
|
支払い方法 |
カード可 (VISA、Master、JCB、AMEX、Diners) 電子マネー可 |
サービス料・ チャージ |
無 |
席数 |
22席 (テーブル22席) |
---|---|
個室 |
無 |
貸切 |
可 |
禁煙・喫煙 |
全席禁煙 |
駐車場 |
無 |
空間・設備 | 落ち着いた空間、ライブ・生演奏あり |
ドリンク | ワインあり |
---|
利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
---|---|
ロケーション | 隠れ家レストラン、一軒家レストラン |
サービス | お祝い・サプライズ可、ドリンク持込可 |
お子様連れ |
子供可 お子様メニューは予約のみ |
ホームページ | |
公式アカウント | |
オープン日 |
1997年4月1日 |
備考 |
提携駐車場なし(6,000円以上のお食事時、1時間サービス) |
初投稿者 | |
最近の編集者 |
|
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東急田園都市線が長津田まで延伸したのは、1966年(昭和41年)のことです。
昭和39年の東京オリンピックも終わって、世の中は高度成長期の真っ最中。
田園都市線沿線の開発も、長津田延伸を機に、経済成長に後押しされるような形で飛躍的な進展を遂げることになります。
その沿線開発の象徴的存在の駅が鷺沼であり、たまプラーザであり、青葉台であったわけですが、これらの駅は今でも急行停車駅になっており、再開発で生まれた住宅地等には多くの住民が暮らしています。
この日訪れた青葉台も、田園都市線と言えば何駅?ではかなり上位にくるのは間違いないと思われる駅で、周囲の町名(もえぎ野、つつじが丘、さつきが丘、しらとり台、桜台など)からも、高度成長期を生きるサラリーマンの安らぎの場というイメージが沸き起こってきますね。
働き蜂だったお父さんたちが出世を叶えて田園都市線沿線に住まいを持つというのは、ある種のサクセスストーリーにもなっているように思います。
私の中学時代に、友人の1人が西小山から鷺沼に引っ越したケースを知っており、当時は、随分田舎に行ってしまうんだなと思った記憶がありますが、今、考えてみると、きっとお父さんが成功を収めて鷺沼に新居を構えたのかもしれませんね。
しかし、田園都市線の長津田延伸からカウントすると、それからほぼ半世紀近くが経つわけですが、これだけ時間が経過すると、街の成長サイクルもひとつの曲がり角を迎えるケースが往々にしてあります。
田園都市線沿線の駅が全てそうだとは言いませんが、同じ田園都市線沿線でも、更に発展を遂げる駅とピークアウトがはっきりしている駅に分かれてきているような気もします。
食べログ的な視点で見ると、飲食店のライフサイクルが街の成長サイクルと被っているようなケースもあって、そんなケースでは、淘汰されるお店がある一方で街の全盛期を生き抜いてきた老舗とも言える飲食店が新たな時代に立ち向かおうとしている姿も見かけることが出来、これはこれで興味を惹かれるものがあります。
今回は、そんな食べログ的な視点も交えて興味深いお店を探索してみることにし、その結果、浮上したのが、青葉台にお店を構える当店でした。
当店のオープンは、1998年(平成10年)ですから、今年は創業23年の年になります。
よって、高度成長期以来青葉台の街と一緒に育って来たお店というわけではありません。
それでも興味を惹かれたのは、シェフの青柳賢次さんは、この道50年のベテランシェフであるとの情報。
元々は有名ホテルのフレンチシェフとして腕を振るっていた方らしいのですが、この地で独立の道を選んだのは、恐らく、40歳後半から50歳代に差し掛かる頃ではないかと推測します。
青葉台という街に魅力を感じたからかもしれませんが、この年代で改めてチャレンジするというのはなかなかの覚悟ですよね。
洋食の世界では、やはりシェフの経験年数、経歴というものが大きく物を言うので、是非試してみたいという気持ちが高まりました。
当店は、青葉台駅から環状4号線を500m少々進んだ青葉台中学校入口の交差点を左折してすぐの右手で営業しています。
ランチタイムは、11時半からの営業ですので、オープン時刻を目指して伺ってみることにしましたが、結果的にはこれが大正解で、11時40分過ぎには店内は満席となり、店頭には「ただ今、予約のお客様で満席です。」の紙が貼り出されることになります。
入店します。
店内は入ってすぐ右手にグランドピアノがドカンと鎮座しています。
これは珍しいですが、オーナーのこだわりのようなものを感じますね。
BGMは当然クラシック音楽が流れていました。
店内は優雅な雰囲気で、天井もそこそこ高く、ゆったりとテーブル席が並べられていますが、その数14席とこじんまりとしています。
ただ、店頭の貼り紙を拝見すると、コロナ禍が起こる前は、このスペースで28席を配置して営業されていたようですね。
それを席間を取る目的で席数削減に踏み切ったようですが、以前はかなり窮屈だったのではないかと推測されます。
それでもグランドピアノには手をつけないところもこだわりなのでしょうけどね。
私が入った時点では先客がいなかったので、座る席を選ぶことが出来ましたが、その後の状況は前述の通りです。
メニューは、紙に書いたものは無く、お店の方が、黒板メニューを持って来てくれます。
ランチメニューと書かれていますが、正直、結構お値段は高いです。
看板メニューのビーフシチューは、レギュラーサイズが3,300円で、ハーフサイズでも1,750円。
サラダとライスorパン、ドリンクが付くとはいうものの、いいお値段ですよね。
一番安いメニューで単品のオムシチューの@1,280円です。
注文は、ビーフハンバーグステーキのランチセット@1,320円にしました。
しかし、同じハンバーグでも、プレミアムハンバーグステーキというメニューもあって、こちらは@2,970円。
この価格差にはいささか驚きますが、後から入ってきたお客さんたちは、皆さんシチューやらプレミアムハンバーグやらの高いメニューを次から次へと注文しているのにもびっくりしました。
お客さんの年齢層は、落ち着いた中年以上の方が中心でしたが、やはりここは青葉台。所得層の高い方が多い街なんだなと改めて感じた次第です。
待つこと16分ほどかかって、ようやくサラダが提供されました。
サラダは有機野菜のサラダとのことですが、瑞々しい野菜はさすがの味わいですし、かかっている自家製ドレッシングも酸味がかなり強いタイプですが、とても美味しいです。
このドレッシングで当店のレベルはほぼ推し量れますね。
その後5分ほどでハンバーグステーキが運ばれてきました。
鉄板にハンバーグとベイクドポテト、にんじん、ブロッコリーが添えられており、ハンバーグソースはデフォでかかっていますが、ハンバーグはビーフの風味が豊かでとても美味しいです。
つなぎの具合もいいですし、焦げ目も美味しい。
焼き加減はミディアム以上に焼かれていましたが、きちんとした洋食の心得のある方の作るハンバーグであることは間違いありません。
ノーマルハンバーグでこれだけ美味しいのにプレミアムってどんなんだろう?と興味は尽きませんね。
ランチセットにはドリンクも付くので、アイスコーヒーにしましたが、まあこれはごく普通でした。
全体としてはクラシックな正統派の洋食屋さんというイメージですが、高級感もあり、客層も落ち着いているので、多少お値段は張っても優雅なランチタイムを過ごすにはうってつけのお店です。
B級目線の私にとっては、ハンバーグにエビフライやカニクリームコロッケ、ミニシチュー等のセットされたコンビネーションランチが2,000円程度であれば言うことないのですが、まあこれは贅沢というものでしょう。
当店、食べログ評点は3.1点台で、食べログ的には埋もれていると言ってもいい存在なのですが、これがちょっと信じられないくらいの良店でした。
青葉台周辺にはこの手のお店がまだ埋もれている可能性もありますね。
発掘は今後の楽しみということにしておきましょう。