市が尾の住宅街にあるハイコスパベーカリー : マフィーユ

市が尾は、田園都市線の駅の中でも、各駅停車しか停車しない駅ということもあり、両隣りの江田駅や藤が丘駅共々、どちらかと言うとマイナーな駅と言えると思います。
ただ、その分、物価も、周辺の人気駅である鷺沼、たまプラーザ、あざみ野、青葉台と比べると安いようなイメージがあり、それは飲食店の価格相場にも出ているような気がします。

ベーカリーについても、暫く前に「ヒュッグリーベーカリー」というお店を利用して、感動したことがあり、一層その思いが強まっていました。

この日は、ランチを市が尾エリアではNO1の人気店と言っても過言ではないアメリカンスタイル・レストラン「バブルオーバー」でとりました。
本場アメリカにかなり近いと思われる料理もさることながら、接客の好感度もとても高く、さすが地域NO1レストランの評価に恥じないレベルだなと感動しました。

この日の主目的は老人ホームに入っている父親との面会だったため、バブルオーバーから市が尾駅に戻る方向に進みましたが、その途中にある当店で翌日の朝食用パンを調達することにしました。

当店は、2003年（平成15年）9月にオープンしたベーカリーですので、来年＝2023年で創業20年を迎えることになりますが、食べログレビューは16件、評点は3.23点と客観的に見れば食べログの世界では今ひとつの盛り上がりです。
ただ、この評価レンジのお店については、過去何度も掘り出し物の良店と巡り合ったこともあり、何より、前記の同じ市が尾のヒュッグリーベーカリーが、私のレビューを含めてもレビュー15件で、評点は当店とほぼ同レベルの3.24点ですから、当店にも期待したくなるというものです。
フォローレビュアーさんお二人の評価はいずれも3.5点以上ですし、この日も期待を持っての訪店となりました。

当店の場所ですが、バブルオーバーから向かうと、泉公園前の交差点を左折して市が尾駅方面への道を進み、東名高速道路の橋(鶴蒔橋)のちょっと手前になります。
周りには飲食店は全く見当たらない完全な住宅地での立地です。
地域に根付いた街のベーカリーという評価が多いお店ですが、店名の「パン工房 Ma fille」の文字が正面に掲げられた外観はなかなか洒落ています。

因みに店名の"Ma fille"は、フランス語で「私の娘たち」という意味だそうで、パンに対する愛情の表れかもしれないですね。

この日は13時をちょっと回った時間帯の訪店でしたが、店の前には車で買いに来ている人の車が停められていました。
お店に貼られていた紙を見ると、以前はあった駐車場が無くなってしまったようです。
市が尾周辺は坂の多い町ですので、駐車場が無いのはちょっとしたハンディになりそうですね。

入店します。
外観も決して小さい店舗ではないのですが、店内は結構広めで、並べられているパンの種類も多彩です。
そして嬉しいことにお値段がとてもリーズナブル。
当店のパンは、ほぼ全てのパンに北海道産小麦粉を使用しているそうなのですが、それでこのお値段というのは嬉しいですよね。
例えば、塩パンは@100円、メロンパン@140円、チョコレートパン(当店ではおひさまパンという名称ですが)@140円、キーマカレーパン＠160円などで、バタール、バゲットはいずれも＠240円です。

今回は、以下3点を購入しました。
・ガーリックウインナーフランス＠170円
・チーズ塩パン＠120円
・クリームパン＠150円
小計440円
消費税35円
合計475円

平均単価＠158円ですから、街のベーカリーらしい安さですね。
持ち帰って、翌日の朝食に供しました。

ガーリックウインナーフランスは、レンジで20秒チンした後、600Wのオーブンで4分間加熱していただきました。
もっちりしたフランスパン生地は、北海道産小麦の良さが生きていますね。
ガーリック風味のウインナーとの組み合わせも良く、とても美味しいです。
これが@170円＋税というのは破格のコスパだと思いますね。

チーズ塩パンは、レンジで15秒チンした後、600Wのオーブンで3分間加熱していただきました。
塩バターロールの表面にチーズがトッピングされているパンですが、バターとチーズの風味が重なって鉄板の美味しさを奏でています。

クリームパンは、当店の看板のアイテムの一つで、若鶏の赤玉の卵と小岩井3.7牛乳を使用して炊き上げたカスタードクリームをたっぷりとサンドしたパンです。
甘さ控えめながら濃厚なクリームとしっとりしたパン生地の取り合わせな素晴らしく、さすが看板アイテムだけのことはあるなという印象です。
とても美味しかったです。

いやあ、当店は素晴らしいです。
市が尾では、西口側のヒュッグリーベーカリーと東口側の当店と双璧ではないでしょうか。
冒頭記したマイナーな駅ゆえのハイコスパベーカリーと言えるのかもしれません。
文句無く、食べログまとめ「トントンマンが選ぶ首都圏のハイコスパベーカリー(続編)」に追加しておきました。

前日鎌倉の食べログパンEAST百名店である「鎌倉 利々庵」を訪れてがっかりしたばかりでしたので、同じ街のベーカリータイプのお店としてこれだけの差があるのかということをはっきりと感じました。
それでも食べログ評価では、鎌倉 利々庵3.65点で当店は3.23点ですから、これははっきりと食べログの限界と言えるでしょうね。
これからもハイコスパベーカリーの発掘、頑張ります！