オーストリア国家公認マイスターが作るモンブラン　店の雰囲気が… : ナッシュカッツェ

【2019月2月訪問】
センター北に用事があったので，足を伸ばして訪問しました．

店主はオーストリア国家公認マイスターですが，
開店当初よりウィーン菓子とショートケーキなどのフランス菓子(!?)を併売していて
秋口から翌年4～5月までの期間限定で販売されるモンブランが有名なお店です．

以前マイスターにお話をうかがったところ
こちらのモンブランは渡欧前に修行した西八王子の名店，
ア・ポワンのモンブランを再現しているとおっしゃっていました．

そのア・ポワンは閉店してしまいましたので
お弟子さんたちが作るモンブランを楽しむしかありません．


名店の系譜のモンブランは
いい意味でも悪い意味でも「栗」に左右されるモンブランです．

以前，栗は茨城産を使用しているとおっしゃっていました．
(おそらく今も変わっていないと思います)

同じ産地の栗でもその時の状態がダイレクトに反映されるモンブランで
その時々によって風味が多少変わります．
今回の栗の風味は良かったです．

しぼった栗のペースト部分だけを食べると
少々乱暴な言い方かもしれませんが恵那(岐阜)の栗きんとんと感じます．
おそらく栗そのものの味を楽しんで欲しいと思って作っているのではないでしょうか？

造形はやや雑ですが
(栗の水分が少なくボロボロと崩れてくるので形を作るのが難しそう…)
栗とクリームとメレンゲのシンプルな構成のバランスを楽しむモンブランだと思います．


土台になるメレンゲが崩れてしまうため
1時間以内に食べられる方のみ販売というところにこだわりを感じさせますが，
何十回も購入していて事情はわかっていると伝えても
購入時にだいたい5～6回は「1時間以内」ということを確認され念を押されます(苦笑)．
それをうっとうしいと感じ，快く思わないお客さんもいると思います．

開店当初から知っている方なら
喫茶スペースが残っていたら1時間のしばりも気にせずに食べられるのに…，
と思っているかもしれませんね．

かつてよりお店の照明が落とされ
お店の雰囲気も暗くなっているところも気になるところです．

少なくてもこの1年は入店しても対応する人がおらず
呼び鈴を鳴らして奥の厨房から出て来てもらう状況ですが
人出が足りないからといってどうにかならないかと思います．
(自分が訪問した時だけでたまたまかもしれませんが…)

また，店内にはバニラビーンズが高騰したという新聞記事が掲示され
全体的に訪れた人を笑顔にする楽しい雰囲気を
店舗から感じられなくなっているところが残念です．


開店当時のお店，マイスターの明るさや
ショーケースの華やかさを知っているものにとっては
あの頃を再び！と叫びたいです．

【2018年4月訪問】
今シーズンのモンブランがいよいよ終了するとのことだったので，
モンブランを購入する目的でうかがいました．

注文後にしぼってくれるので少々待たされますが，
フレッシュな状態のモンブランを受け取ることができます．

土台のメレンゲが非常にやわらかくできているので
1時間以内に食べられる人限定で販売していますが，
30分くらいするとメレンゲがダメになってしまい，
(冬季ならもう少し長くもつのかもしれません)
視覚的にも崩れてしまって少し残念な状況になってしまいました．
(本来のメレンゲの形や美味しさがなくなってしまいました)
もちろん，そうなることはわかって購入しているのですが…．

かつて店内で食べることができたので，
非常に良い状態のモンブランが食べられたことを懐かしく思いました．

仙台市泉区ののJAMINでは
同じようにメレンゲが土台の和栗のモンブランを
毎年季節限定で販売していますが
(おそらく意識して)少し硬めに焼き上げていて
こちらのモンブランのようにすぐに残念な状態になりません．

マイスターはア・ポワン仕込みのメレンゲやモンブランに
自信があってのことだとは思いますが
購入する側としてはもう少し考えてくれたら…とずっと思っています．

栗の風味はシーズン最後にしては保たれていたので
その面に関しては美味しくいただきました．

最後の1個だったザッハトルテ(当日のものかは不明)は
フォンダンされたチョコレートの厚さが薄く
チョコレートの風味やスポンジの食感が軽くなったように感じました．
かつては山盛りだったクリームが少なくなったこともあるのか
もともと小ぶりだったサイズが少し小さくなったような印象を受けました．

午後にうかがったせいか，
前回のようにショーケースにケーキがないということはありませんでしたが，
全体的にさびしい感じがするラインナップでした．

まだまだ若いマイスター．
かつては働いている人の入れ替わりが激しかったですが，
しっかり後進の指導をして開店当時の活気(一番はケーキ)を取り戻してほしいです．

【2018年1月再訪】
以前は比較的うかがいやすいところに住んでいたので，
頻繁に利用していましたが，かなり久しぶりになりました．
(引っ越してしまったので足が遠のいていました)

こちらは日本での修業先である西八王子の名店ア・ポワンの
系譜を継ぐ茨城産和栗のモンブランがイチオシのケーキ店です．
(あえてパティスリーとは言いません)

店主は渡欧後若くしてマイスターになり
帰国後，こちらでウィーン系とフランス系のケーキの
バランスをとりながら商売しているように感じていました．
しかし，立地的に難しかったのか，
徐々にウィーン系が減少して気にはなっていました．

今回は平日の11時30分過ぎにうかがいましたが，
わざわざ足を延ばしたのに臨時休業なのか？と焦るほど店内が暗かったです．

ドアの鍵がかかっていなかったので入店しましたが，
かつてあったイートインスペースは閉鎖され，
焼菓子はそれなりに販売していましたが
ショーケースの中にはシュークリームと
5号サイズと思われるイチゴのショートケーキ1個しかありませんでした(絶句)．

そんな状態で膝から崩れ落ちそうになりましたが，
気を取り直して女性の店員さん(パティシエール？)に話をうかがったところ
モンブランなら15～20分くらい待てばできるとのこと．
お願いして待つことにしました．

暗い店内で出来上がるのを待っている間，
かつての店内の明るさや活気を思い出して寂しい気持ちになりましたが，
またあの和栗のモンブランが食べられる！と思って待ち続けました．

やっと出来上がり箱に包んでくれて
土台のメレンゲが崩れてしまうため持ち運びは1時間以内の指定があるので
駐車場で開封して写真だけ撮っておこうと思って・・・えっ．

もともと造形にこだわりがあるマイスターではないと思っていましたが，
かなり雑な作りで，以前と比較して高さがなくなっていました．
値段も上がっているようでしたから商売的精神的に結構厳しいのかな？
と変に想像してしまうほどでした．
(そういえば，店舗前のマイスターのスクーターは以前のままだった・・・)

今回は悪循環に陥っている印象を抱きました．
(間違っていたらごめんなさい)
頑張れマイスター！

【2014年3月再訪】
こちらへはもう何十回行ったでしょうか？
そろそろ今シーズンのモンブランが終わるのと
メルマガでの宣伝に乗って久しぶりの訪問(＆口コミ)です．

メレンゲ土台のモンブランは
1時間以内に食べることを指定される『生もの』ですのですぐに食べました．
シーズン終盤ですから栗の風味は少し足りないような気がしましたが
和菓子の栗きんとんをも感じさせるマロンペーストと
軽やかなメレンゲと生クリームのバランスが良かったです．

いちごのカルディナールも安定していましたが
ザッハトルテはコーティングしているチョコレートの舌触りの粗さが増したように感じました．

こちらのブレッツェルは好きですが
この日特別に販売されていたセンメルサンドは
作りたてを食べられてとても美味しくいただきました．

この日のマイスターは青白い顔色で
眼の下にクマが出てげっそりしていて
みんながワクワクするケーキ屋さんの雰囲気ではありませんでした．

店舗を一人で切り盛りしていたので
(喫茶スペースは一部セルフになっていました)
いっぱいいっぱいだったのかもしれませんが
みんなが期待するナッシュカッツェ像を壊さないように頑張って欲しいと思います．

さらなる期待も込めて評価を少し上げました．

【2012年12月再訪】
12月に2回訪問しました．
1回はクリスマスケーキ，もう1回はモンブランといちごのカルディナールがお目当てです．

モンブランの美味しさは評価していますが，栗の風味のバラつきが大きく，
ぼそぼそと崩れなければもっと評価を上げたいところです．
モンブランは，メレンゲが崩れるので，「60分以内」とうるさく言われますが，
クリスマスケーキにした4号のモンブランのメレンゲは崩れていませんでしたから，
普通のサイズでも工夫で何とかならないのかなぁと思いました．

このお店のサービス，客のあしらいは，ほめられたものではありません．
小さなことですが，予約の電話をかけた時，「はい」と言うのみで，
店名を名乗らなかったり，少しのことの積み重ねでイメージが悪化しています．

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オーストリア国家公認製菓製造マイスターのお店で，ザッハトルテがとても美味しいです．
オリジナルのいちごのカルディナールもおすすめです．
個人的には，正統派カルディナールより好きです．
日本人の好みを理解したマイスターの代表作だと思います．

マイスターは、渡欧前に西八王子のア・ポワンで修業した経験があるため，
ウィーン菓子以外も豊富です．

開店時と比較して，むしろ，そちらの方が多いかもしれません．
ショートケーキ，シュークリームも人気のようですが，特筆すべきモンブランの美味しさです．
その日によって風味に多少強弱が感じられますが，和栗の風味をダイレクトに味わえます．
9月くらいから春先まで販売されています．
テイクアウト可能ですが，美味しさを維持するために，60分以内圏内と指定されます．
時間が経つと土台のメレンゲがくずれてしまうので，
可能なら，その場で食べることをおすすめします．
ア・ポワンのものとは硬さ，口溶けが違いますが，メレンゲも好印象です．

イートインスペースはありますが，小さなテーブルが2つあるだけです．
カウンターもありますが，本などが置かれており，席として利用されていません．