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上海蟹の季節、おかみさんの客への愛がこだまする
上海蟹の季節です。上海蟹を求めて中華街を歩いております。中華街もgotoのお陰か、かつての活気が戻りつつあります。未だ行ってない店もあるものの、上海蟹を食べるからには店の選択が重要で、今回は「三和楼」さんにリピート訪問をしました。
関帝廟通りをしばし歩き、店に到着。扉を開けるとほぼ満席です。ちょっと前のガラガラ振りが払拭されているようです。予約がなかったため、相席の旨を伝えられます。食べられるだけでありがたいので当然快諾いたします。
いつも元気なおかみさんが、注文を取りに来ます。「上海蟹」をオスメスのペアで注文し、「生の貝の炒めもの」、「ネギそば」を「上海蟹」の後ということで注文を終えます。
「貝の炒めもの」をつまみながら、店を観察するとほとんどのお客さんが「上海蟹」を頼んでいます。時おり、おかみさんの教えを守れないお客さんにはおかみさんが再度レクチャーを施しています。それが面白おかしくて、海老味噌を使った、美味しい炒めものもなかなか味わう余裕がありません。
そうこうしているうちに「上海蟹」がやって来ました。食べ始めると何やら視線が。おかみさんが試験官のように採点しています。メスの脚の付け根をかぶりつき、ついで、オス脚の付け根をかぶりつき、味の違いを楽しみます。ついでメスの内子、オスの味噌を楽しみます。爪を割り、脚を割り、身を楽しみます。無言です。ほぼ30分以上、蟹に集中します。「上海蟹は冷めると美味しくなくなるので時間との勝負だ」とおかみさんが他の客にレクチャーしていたことを忠実に守ります。食べ終わるまでおかみさんが来なかったことからどうやらお眼鏡にかなったようです。
さてさて、わたくしが蟹を食べている間、相席のメンバーも入れ変わっていきます。わたくしが締めのネギそばを食べている頃、相席のお客のところにも「上海蟹」がやって来ました。ビギナーのようで、おかみさんも意気揚々とやって来ます。質問する間合いも赦さず、マシンガンのように食べ方をレクチャーします。「写真は撮ったのか」「フィンガーボールは指を洗うものだから飲むな」に始まり、「こうやって食べろ」「いや自由に食べろ」と段々とおかみさんのトークの自由度もヒートアップしていきます。そして、極めつけは「このタレはね、店の特製だから。そう、特製だからね、店で作っているのよ」と説明した後に、「だからね、別に蟹につけなくてもいいから」とアヴァンギャルドな発言をする始末。思わず、啜っていたネギそばを噴き出してしまいました。
お会計の時、おかみさんと少し話しができ元気をいただきました。「店がガヤガヤしていてごめんなさいね」とわたくしに気を遣ってくれたおかみさん、お心遣いと美味しい料理をありがとうございました。でも、ガヤガヤしているのは店ではなく、・・・。そんなおかみさんが大好きです。ご馳走さまでした。
優しい味でおもてなし
同僚3人と昼御飯を食べようということになり、一人が「炒飯とワンタンが食べたい~」と駄々をコネ始めました。しかも、「美味しいやつじゃなきゃ嫌だ~、絶対にチェーン店はパス」と無理難題を言うではありませんか。急にそんなことを言われても都合よく店が思い当たるはずもなく、時間にも余裕があるため、いっそのこと中華街に行ってしまえ~と今回、以前より来たかった三和楼さんにお世話になりました。
さて、お昼営業の終了する35分前に滑り込むように入店。同僚のリクエストである、炒飯、特製ワンタン、春巻きを頼みます。わたくしは静観をしておりましたが、どうしても「ロンジン茶と芝エビの炒め」「空芯菜の炒め」が気になり、我慢できずに追加注文をします。ポットの烏龍茶も有料でしたが、さらに注文に加えます。
やがて、ポットをおかみさんが持ってきてくれます。「鉄観音だから色は薄いけど味と香りはすごくいいよ」と茶葉が充分に蒸された頃にサーブもしてくれました。おかみさんの言う通り香りも味も抜群のお茶で、食事への期待が高まります。
最初に、「ロンジン茶と芝エビの炒め」が登場です。お茶の甘味と渋さが、上湯スープに溶け込んでおり、上質なローブのように海老を包み込んでいます。中華料理はやはり奥深い。まだ知らない味覚の世界に誘(いざな)われます。同僚二人も、「うわっわー」「おおっおー」と初体験の味に驚いています。続いて、特製ワンタン、春巻き、空芯菜が円卓の上に並べられます。確かな老舗の味に脱帽です。定番メニューとはいえ、上海料理特有の優しい味に仕上がっているこれらを、腹ペコのわたくしたちは休むことなく食べ進めます。久々のアラカルト注文、また、定番メニュー中心の注文でしたが、さすが老舗、どの料理も堪能できました。
今回、15時よりお昼休みになるのにもかかわらず、「15時過ぎたら追加はできないけど、ゆっくり食べていってね」とおかみさんから温かく声をかけていただきました。本当にありがたく思います。15時を過ぎた頃にも、「お茶はまだあるね。気にせず、ゆっくり飲んでね」とポットの残量も気にしてくれています。お会計時に15時を10分ほどオーバーして滞在してしまったことにお詫びを申し上げると、「いいの、いいの、大丈夫だから。ゆっくり楽しんでくれればいいのよ。また来てちょうだいね」と優しく接してくれました。本当に感謝申し上げます。
上海蟹の季節にはもちろんのこと、これから頻繁に来店させていただきたく存じ上げます。
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kazukka
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kazukkaさんの他のお店の口コミ
店名 |
三和楼(サンワロウ)
|
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受賞・選出歴 |
中国料理 百名店 2021 選出店
食べログ 中国料理 EAST 百名店 2021 選出店 |
ジャンル | 中華料理 |
予約・ お問い合わせ |
050-5869-9287 |
予約可否 |
予約可 |
住所 | |
交通手段 |
JR京浜東北線「石川町」駅より徒歩10分 元町・中華街駅から379m |
営業時間 |
|
予算 |
¥4,000~¥4,999 ¥1,000~¥1,999 |
予算(口コミ集計) |
¥2,000~¥2,999
¥1,000~¥1,999
|
支払い方法 |
カード可 (VISA、Master、JCB、AMEX、Diners) 電子マネー不可 QRコード決済不可 |
席数 |
120席 |
---|---|
個室 |
有 (4人可、6人可、8人可、10~20人可、20~30人可、30人以上可) |
貸切 |
可 (50人以上可) |
禁煙・喫煙 |
全席禁煙 |
駐車場 |
有 1台分有り、事前にお電話でご確認ください。※提携駐車場もございます(中華街パーキング) |
空間・設備 | 落ち着いた空間、席が広い、座敷あり |
利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
---|---|
サービス | 2時間半以上の宴会可、テイクアウト |
お子様連れ |
子供可(乳児可、未就学児可、小学生可)、ベビーカー入店可 ネットでご予約の際には、お子様の人数の記載をお願いいたします。 |
ホームページ | |
公式アカウント | |
オープン日 |
1962年 |
電話番号 |
045-681-2321 |
備考 | |
初投稿者 |
このレストランは食べログ店舗会員等に登録しているため、ユーザーの皆様は編集することができません。
店舗情報に誤りを発見された場合には、ご連絡をお願いいたします。お問い合わせフォーム
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気がつくと今年もあと1ヶ月を残すところとなりました。何かしら忘れたことはないかと思い返してみます。そうそう、上海蟹を食べてないじゃんとこういう時だけすぐに解答を導き出し、すぐに行動へと移します。
「蟹を食べるなら三和楼、蟹を食べるならおかみさんのレクチャーを」と、標語を勝手に作り、予約の電話をいたします。
さて、当日、予約の時間に到着。雄雌一匹ずつのセット(蒸し)を頼み、蟹が来るまでの時間を「牛肉と玉ねぎの炒めもの」、「焼き餃子」、温かい烏龍茶で待つこととします。「牛肉と玉ねぎの炒めもの」、さすが老舗です。中華の基本である火の通し方が完璧。味付けもわたくし好み、オイスターソースの使い方が絶妙。夢中で平らげます。「焼き餃子」、三和楼では初体験です。見たままの美味しさ。わたくしの中華街焼き餃子ランクがまた変動します。
食べ終わった頃合いに蟹が登場。絶妙のタイミングです。さぁーこれからがショータイムです。おかみさんがすかさず席にやって来ます。そして、徐に蟹を解体します。いよいよレクチャーが始まります。よどみのない説明、何度聞いても惚れ惚れします。レクチャーが終了し、いよいよ蟹に食らいつく時が来ました。
まずは脚の付け根に齧りつきます。雌のサラッとした感じ、雄のねっとりとした濃厚な味、どちらもそれぞれの美味しさがあります。雌の卵、雄の白子、違いはあれどどちらも魅惑的。
脚を残して一通り食べ終わるとここからが試練の時間です。細い脚から身を取り出すことに暫し集中します。全集中です。途中で挫けそうになります。「己の責務を果たすのみ」煉獄さんの言葉を励ましに脚から身を取り出し続けます。格闘すること20分から25分、やっと全ての脚から身を取り出しました。お店自慢のタレにつけて身を食べます。完食まであっという間です。
食べ終わると「生姜湯」が出てきます。蟹は体が冷えるから温めてねとのお言葉、最高のもてなしです。ありがたいことです。
締めに五目炒飯をいただきます。なんて香りが良い炒飯なのでしょう。これまた中華街炒飯ランクが変動します。
本日も楽しく、美味しく、いただきました。ごちそうさまでした。「蟹を食べるなら三和楼」、きっと来年も食べに行きます。