黒くて濃い出汁のおでんは静岡風なのか？（金沢風なのか？） : 呑毛笑店 ゑぶり亭“

今回のおでん巡り旅は桜木町駅の西側に広がる野毛周辺にきました。
すでに一軒目でハイレベルの創作おでん (創作おでん てるさん) をいただき、本日のノルマは果たした感はありますので、2軒目は割と気楽にぶらぶら歩きながら店を探すことにします。（混み具合ではおでん店でなくても・・）

野毛周辺では、すでに行ったことがあるのが、「いわき」さんや「咲良」さん（前は文次郎 野毛店って名前でしたが）や「ビストロガブリ」さんや「酒富」さん・・とけっこう行っている。
2回目の訪問を選ぶか新規開拓を選ぶか迷いますが、食べログ的にも後者を選ぶことにします。

さすれば、八十八さんやこのゑぶり場亭”さんあたりが落としどころでしょうか～ということで「ゑぶり場亭”」さんがちょうど開店直前 (18時開店)のはずなので足を向けます。 (八十八さんは17時からですね)
まぁ、店名は変な名前ですね。こういう「傾いてる」系の店は店内の店員が大正風（秋田の店ｗ）だったり、みたこともないような変わった具材がおでんになっていたりと・・相場が決まってます。（さぁどっちでしょう）


店前には18:12分頃に到着しましたが、店内の空気感はもっと前、17時くらいからやってそうな雰囲気ですなぁ(^_^;
また、googleマップにやられたか・・時間が間違ってそう。あってないことの方が多いよなぁ・・どれが最新かわからないですが、どこかのページでは17:30台だったのでこの時間で確定でしょう。
さらに店名も・・この系列のシシークレット店「ゑぶり場亭”」ってなってますが、ゑぶり亭”ですねこちら・・家帰ってから気づきましたわ）

店内に入ると若いお姉さん店員にカウンターの角に案内されます。
格好は普通ですｗ

先にお酒を頼みますが、店主？チーフ？が店員とのやりとりに入ってきて、なぜかワインメニュー（別にあるので持ってこさせますみたいな）を進めてきます・・
自分はあわてて「ワインは頼まないよ」と告げると、明らかに態度にふてくされ感がでているが気にせずハイボールを注文しますわ。

続けて、おでんメニューも確認しますが、盛り合わせをオーダーしますが、店員がかなり量が多いと警告してきたので、一品ずつの注文に切り替えます。お姉さんそこはナイス。

ただ、「実はメニューに載ってないのですが～今日は●●が・・」と裏メニューの説明を唐突に始めます（これ言わないといかんマニュアルなんだろうな）
この一連のやり取りでこの店がどういう店かだいたいわかりましたｗ


裏メニューはホタテだということ (メニューにはないので当然、値段不明だｗ) で、ま、食べてもいいかなということでそれはオーダーしますよ。(説明を最後まで聞いたら十中八九頼むでしょうね～)
続けて刺身の盛り合わせを注文しますが、こちらも裏メニューの説明が始まるので、はい、それも注文しましたｗ　
3点盛りは選べるということで、裏メニューｗのひらめ、タチウオ、クジラトロを選択します。
刺身3点盛り799

また、おでんの単品はこんなもんです。

・だいこん400
・たまご180
・野菜天150
・しらたき150

大根だけ断トツに高いけど、これみんな頼むからね。

お通しは一風変わっていて、シェイクサラダというやつか。
ジャム瓶のようなところにサラダが入っていてゴマダレドレッシングを入れてかき混ぜてくれとのこと。
面白い発想だし、客の印象は良いのかもしれないが、わたしのようなおじさんにはちょっと「メ・ン・ド・ク・サ・イ」だけである。

刺身より先におでんが到着、その感想は・・・

静岡おでん風とのことだが、これは「風」である。確かに静岡おでんの出汁はご当地でも濃いが、提供されるときに出汁は入ってないんですよね～串に刺さったやつでだし粉をかけて味をまろやかにして食べるから・・
ふつうの出汁おでんのごとく、出汁に浸かった状態で提供された具材はだいぶ濃い醤油味になっていて、ほぼこの出汁の辛さが口の中を満たしていく感じになります。
また、とろろ昆布（金沢おでんなどの北陸のおでんの定番）が、たぶん、創作おでんぽさを演出していると思われ、関東の人だと初めて食べる人も多いと思うが、これはこれでちょっとかけ過ぎで、「出汁につけて食べてください」と言われるが、辛くなりすぎるので、逆に出汁をなるべく吸わせないようにして食べましたよ・・それでも多すぎるので具材にまとわりつく感じになりましたが・・
あっちだと大根にしか載ってないかなぁ・・（具材によっては合う合わないがあるからね）
あぁ、確かにひとつひとつの具材の量はかなり多いかもしれない。 これで4種類だったがボリューム満点である。

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辛みがポイントなのかもしれない。
過去に味わったことのない味。
ぎじゅつ力はありそう。
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おでんのあとすぐに、刺身3点盛りが到着します、その感想は・・・
刺身の3種ですが、タチウオはたたきのように合えた感じになってますね、くじらトロもロース肉のような鮮烈な赤で巻物のよう・・平目刺しが唯一刺身ですね。刺身という言葉に心は引っ張られましたがこれはこれでありですね。
食感は・・氷の上に載っていたのでひんやりしていてうまい、とくにクジラトロはこの冷やしが必須かもしれない。裏メニューのひらめが一番刺身っぽいというオチでしたが、しっかりとした歯応えで美味しい平目でした。

で、裏メニューのホタテがそのあと来ましたが・・・
おでんのところで説明をするもので、てっきりおでんのメニューなのかと思っていたらホタテ貝を炭火で醤油をかけながらあぶり焼きをしたものでした。
ま、それなりに美味しい・・・ですが、仰々しく隠れメニューとか言われなかったら頼まんなぁとは思った。（恐らくこういうものは「生もの」だから今日さばきたいノルマがあるのだろうと裏読みしました）

ちなみに、となりに、OL2人連れがいますが、店主はその2人につきっきり。料理をかなり念入りに説明していますｗ
女の子たちは「えぇ～～珍しい」とか「はじめて観るぅ～」とか楽しそうに相槌を打ってるで問題ないのでしょうけど、自分にしてみれば・・てんてんてんｗ　（いや、おでんにとろろ昆布が乗ってるのはそんな珍しくないんだけどなぁ～とか心の中で突っ込みながら聞いてました)
結果的に進められるがままにいろいろ追加で料理を頼んでましたが、本人たちが納得しているならそれはそれで良いのでしょう。 思えば、この方、自分には全く料理の説明はしてくれないので、最初のワイン拒否で機嫌を損ねてしまったと思われます。

お酒も飲み足りないので、あと1品ということで・・

牛レバー刺し（風）699

をオーダー

これはかなりうまかったです。
おでん以外は総じてうまいかもしれんｗ

さてこの店、全部読んでもらえば節々でわかると思いますが、みなさんどうですかね？（総括を乗せると却下の可能性が濃厚だと思うので) 値段不明料理が2つありましたが、想像の範囲内ではあったので適正価格ではあったと思います。

よく旅先の場末の居酒屋のカウンターは、割と話しが盛り上がるうちに・・いいお酒が出てきたり、特別メニューが出てきたりはしますが、それは店主と意気投合して気分がよくなってる状態の時ですからね～
メニュー表に「裏メニュー？？」 なんて書いてそれの推しが強いのも自分は腰が引けてしまう方ですね。ただなんとなくだが注文をコントロールされるのは嫌なだけなんだよね。

■当日頂いた料理・お酒
お通し500
刺身3点盛り799
だいこん400
たまご180
野菜天150
しらたき150
裏メニュー（帆立醤油あぶり焼き？）値段不明⇒599
牛レバー刺し699
ハイボール（デュアーズ）469
ハイボール（薫）469
4415（消費税後4850）