とても美味しかったご当地料理。満足できました。 : さつま居酒屋 えご家

鹿児島での夜の宴席。一次会は、鹿児島中央駅近くのベル通りにある「魚庄」で大人数から歓待してもらいました。
話も盛り上がり、懇親も深められて、とても有意義な席だったのですが、料理やサービスは正直今ひとつ。
もちろん、こういう宴席では、飲み放題付きコース料理ということもあって、場の雰囲気8で料理2くらいのウエイト付けになりますので、これは致し方ありません。

宴会が終わったのが20時を回った頃。
普段の私なら帰宅してゆっくりしたくなる時間なのですが、せっかくの出張の機会でもあり、地元の同僚から二次会を誘われると心が揺らぎます。

最初は、短時間で終えるために、むしろ私の方から禁断の〆ラーを切り出し、同僚も了解してラーメン屋の方へ向かったのですが、その向かう途上、一次会と同じベル通りを鹿児島中央駅方面へ向けて歩いていたら、気が変わった同僚から「ここいいんですよ。空いているようなので、覗いていきませんか？」とのお誘い。
私も言い出したものの、〆ラーは、本意では無かったので、遅めの時間ながらも今回は誘いに乗ることにしました。

当店は、ベル通りでも駅にかなり近いあたり。
とんかつの川久と駅との丁度中間くらいに位置するお店です。

運営会社名はよく分かりませんでしたが、鹿児島中央駅周辺に当店のほか2店の姉妹店があるようです。
1号店にあたるのが「さつま海鮮ろばた焼 チキンブラザーズ」。当店とは駅の反対側にあたる駅北側にあって、黄金通り交差点の近くにあります。

当店が2号店で、3号店は、当店からさらに駅の方へ近いたところにある「薩摩酒場 あいがて家」になります。

当店以外はいずれも2階にあるお店ながらもなかなかの繁盛店らしいですね。

当店は、前面のベル通りから店内が覗けます。
店頭にもテラス席がある他、店内には厨房を囲むカウンター席があり、いずれも空いていました。
入店します。
4名の旨を告げると、カウンター席ではなくて、その奥にある4人用テーブル席に案内されました。

卓上にはなかなか立派なメニューブックが置いてあります。
飲み物は私は島美人のお湯割りを、同僚3名はそれぞれ思い思いのドリンクを注文しました。

料理は、なかなか多彩な料理がラインナップしており、私なりにそそられるメニューも多かったのですが、ここは郷に入れば郷に従えということで、地元の同僚に注文を任せます。
結果、塩ゆで落花生、地鶏のたたき、枕崎産かつおのはらがわ、鶏ももの炭火焼きを注文しました。

乾杯とほぼ同時にお通しの枝豆が提供されました。
枝豆は旬ではありませんし、味自体もごく普通の枝豆で、この時点では、まあ二次会だから仕方ないかなという気持ちでした。

一次会も飲み放題で、同僚みな陽気になっており、話が弾んでいる中、まず塩ゆで落花生が提供されます。
これは同僚の一人の好物とのことでしたが、落花生と言えばやはり千葉県なので、なんで鹿児島で落花生？という疑問もありますが、私も好物の一つなので、美味しくいただけました。

続いて提供されたのが、地鶏のたたき。
地鶏全般については、生産量ランキングは明らかなものはありませんが、鶏肉全般ということでブロイラーの生産量ランキングを見るとトップ3は、宮崎県、鹿児島県、岩手県ですので、鹿児島県は堂々たる鶏肉文化の県と言ってもいいと思われます。
因みに地鶏のブランド別生産量については、主なものについて公表されており、ちょっと古い平成28年度のデータですが、鹿児島県の黒さつま鶏は、年間出荷羽数21万羽で、阿波尾鶏、名古屋コーチン、比内地鶏などに続く羽数を記録しています。
そして、この地鶏たたきがとても美味しいです。
地鶏故の歯応えか、或いは親鶏故のそれかはにわかには分かりませんが、この旨味、コクは素晴らしいです。

次の料理が枕崎産かつおのはらがわです。
実は、この日のランチでとんかつの「川久」の順番待ちの時に鹿児島中央駅構内の土産物売場を探索したのですが、その時に発見して興味を惹かれていたもので、早速その日の夜に実際に食べることが叶いました。
はらがわは鰹節にはならない脂身の多い腹身の皮際の部分で、かなりの塩辛さ、臭み、脂っこさを兼ね備えた品と教えられましたが、このはらがわはとても穏やかで優しい味わいです。
私の好みからすると、もっとどぎつくてもいいと思ったのですが、初心者向けとしてはこれくらいがいいのかもしれませんね。

鶏ももの炭火焼きは、若鶏だと思います。
それほどの歯ごたえはありませんでしたが、炭火焼きの香ばしさはしっかり味わうことができ、地鶏たたきとの味のバランスからも良かったと思います。

全体に料理はとても満足。
一次会での不完全燃焼を多少リカバリーしてくれました。
それぞれ飲み物は2杯づついただき、これで一人2,000円ほどでしたので、コスパ的にも悪くないと思います。

小一時間お邪魔して21時半頃にお開きになりましたが、楽しいひと時を過ごすことが出来ました。

今回はたったの1泊でしたが、鹿児島の美味いものはそれなりに堪能出来たと思います。
機会があればもっとゆっくりと攻めてみたい街ですね。