派手さは無いけど、これぞ讃岐って感じです。　　　　　　　　　　　　　　　　　三豊市「小野うどん」 | たかまつせんいちの食い散らかし日記 : 手打ちうどん 小野

派手さは無いけど、これぞ讃岐って感じです。　　　　　　　　　　　　　　　　　三豊市「小野うどん」宝山湖へ行楽ついでの、立ち寄りうどん
 
久しぶりにコチラを訪れてみました。
 
「小野うどん」さん。

純手打ち、純手切り、純製法に拘った昔ながらのセルフのお店です。

「かけうどん（小）」を温めず（そのまま）で・・・

整然と並ぶ惣菜の中から・・・「あなご天」をピックアップ

「かけうどん（小）」＆「あなご天」

「かけうどん（小）」

丼の底が覗けるほど透き通ったキレイな出汁、
 
角が立った中太麺は、オフホワイトではなく、ややくすんだ白色・・・

シンプルな中にも歴史と伝統の技術力が備わった芸術品。
 
これぞ「讃岐うどん」ですね。
 
温めず（そのまま）の麺は角こそ立ってるけど、優しく穏やかなtouch・・・

でも、その中にシッカリと弾力を秘めた昔ながらの「うどん」をアピールしてきますね
 
ノドを通り過ぎる瞬間に、ふわっと訪れる小麦の風味も流石・・・
 
そして、麺が出汁と交わる時に生み出す純で澄み切った出汁の香りも流石・・・
 
見て食べて・・・終始感じる「讃岐」
 
これぞ「讃岐うどん」なんだと思います。
 
肉乗せや天ぷら大盛りなどトッピングの派手さはなくったっていい・・・
 
だって、これが「讃岐うどん」の本来の形だもの
 
・・・そんな理由から、単品でいただいた「あなご天」ｗｗｗ

サイズこそ、この前食べたモノと大きく違うけど、、、
 
味はシッカリ地のモノって感じで、柔らかく深い味わい。。。
 
何も付けずとも、ちゃんと下味沁みていて旨味深いアナゴ天でした。
 
昔ながらの製法、技術を守る本当の讃岐うどんをいただける店で、
 
讃岐の原点を感じさせる「かけうどん」をいただきました。
 
ごちそうさまでした～
 
～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～
 
「小野うどん」
香川県三豊市高瀬町上高瀬１９５３−１
0875-72-5288
営業時間：10：30～17：00
定休日：日曜日
備考：セルフ店（ハーフセルフ）
　　　　麺温め、盛付け、出汁入れ＝店側
　　　　惣菜、薬味、配膳＝セルフ
　　　　支払い＝後払い（食後返却時払い）
 
 
 
 

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ココ最近、西の方のうどん店を立て続けに廻ってきたが・・・段取り良く廻れたらいいのだが、気まぐれで行動するものだから、行きたい店でリストアップしてても、行って無い店が出てくる・・・この店がそうでした。

なぜ、この店に行きたかったのか？
それは、マイレビュアーであるＮａｔａｌｉｅ さんや、うどん王子さんが何度も訪れ、概ね評価もよく・・・そのレビュー内容から全ての行程を機械に頼らず昔ながら製法で作られ、今となっては希少価値の「うどん」が食べられる店だと聞き、是非とも訪問してみたかったお店です。

時刻は午前10時・・・先客はおりませんでした。

この店は、注文すると、店側が盛り付けをしてくれ、出てきた「うどん」を受け取って好きな惣菜類を選ぶハーフセルフ店でした。
「かけ小」をそのままで注文して、惣菜の中にあった肉厚の「おあげ」が美味しそうだったので、それを・・・出てきた「うどん」に直接乗せ、「きつねうどん」にしました。

会計を済ませ、席に着きます。
ネギとショウガは各テーブル上にありました。

店内は、テーブル席と小上がり座敷席とがあり、壁には演歌歌手さんのサイン色紙が貼られていました。
演歌にそう詳しくはないので、誰のものかは分かりませんでしたが、そんな雰囲気から、かなり落ち着いた雰囲気で「うどん」を味わえる店内だと思いました。

自分が入店した際に、注文口では女性の方が応対をしてくれたのですが、その奥の方で大将らしき方がおられるのは確認しました。自分の姿を見て軽く会釈してくれました。
自分が席について「うどん」を食べだしても、その場所から動かず、黙々と同じ場所にとどまって作業されています。
自分のいる場所からは上半身だけ見えて、足元の方は覗う事が出来なかったのですが、もしかしたら麺の足ふみ作業中だったのかも知れません。

麺は、若干細めに感じました。
全行程機械を使用しないという事は、この麺も包丁切りだと思いますが、自分が知ってる包丁切りの麺とは、不揃いな幅だったり、厚さだったり・・・ですが、ここの麺は厚さも幅もキレイに揃っていました。
逆に言えば、それが熟練された職人の技なのかも知れませんね。

その職人技の麺はコシがそれほど強いという感じではなく、モチモチ感のある麺でした。
滑らかな食感もあり、とても美味しい麺だと思いました。

ダシは、素朴で優しい味ですね。そんなにイリコやカツオの魚介風味を前面に出さずに上手く封じ込めたような優しい味をしています。

トッピングで乗せた「おあげ」は、かなり肉厚でフワッとした食感が堪りません。
味付けも、ダシ同様に優しい味わいです。辛すぎず、甘すぎず・・・オアゲの素材を重視したような味付けでした。

昔から慣れ親しまれているような、「さぬきうどん」の味がしました。

それは、恐らく昔ながらの製法を大切に守ってきているのと、この店の持つ懐かしい雰囲気とが合わさってそう感じさせているのかも知れませんが、最近流行のイリコの効き過ぎたダシだとか、角が際立ちひねりがかかった麺だとか、噛めば跳ね返してくるような強固なコシを持つ麺とは違い、もっと昔から讃岐の風土に根付いていた「うどん」が、多分こんな感じなのだと思いました。

自分が生まれ育った場所の「うどん」が、必ずしもこんな感じではないのかも知れませんが、一言で言って「懐かしい味」が、この店の「うどん」でした。

とても美味しいと思える「うどん」が食べれました。