: 創作ダイニング やま

この口コミは、ゆうじ88さんが訪問した当時の主観的なご意見・ご感想です。

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4.0

1人
  • 料理・味-
  • サービス-
  • 雰囲気-
  • CP-
  • 酒・ドリンク-
2024/04訪問1回目

4.0

  • 料理・味-
  • サービス-
  • 雰囲気-
  • CP-
  • 酒・ドリンク-

私は焼き鳥が好きだ。

多彩な部位の 異なる味わい、歯ごたえ。
同じ部位でありながら、タレ、塩による味わいの変化。

七味唐辛子や山椒によるアクセントも楽しい。

手軽にサッと。じっくりと腰を据えて。

カウンターでお一人様でも。仲間とワイワイ…。

それに鶏肉は宗教の戒律による制約も無い。
万人が楽しめるオールマイティーな食材でもある。

まさに日本人が外国人にも誇れる文化とさえ思える焼き鳥「チキンバーベキュー」だ。


香川県は、私も認める「鶏肉料理王国」だと思う。

名店「一鶴」さんの「骨付き鶏」の美味しさは、いまだにそれを越える美味しい鶏肉料理を私は知らない。

唯一の対抗馬となりうる存在が北海道・小樽の「なると屋」さんの「半身揚げ」だろう。


骨付き鶏も、高松に観光で来ていた頃は「ひな」1択だったが、出張している間に「親鶏」の歯ごたえある美味しさにも目覚めてしまったほどだ。

しかし私は出張として赴任して以来、未だに一度も骨付き鶏を口にしていない。

最高に美味しいと思っている鶏肉料理を最初に食べたら、出張期間中は他の鶏肉料理を食べても感動が薄れてしまいそうで……。


そこで、まだまだ任期が残っている今のうちに、他にも美味しい焼き鳥や鶏肉料理のお店を開拓したいと思っていた。

どこか美味しい焼き鳥の良いお店は……と、食べログで検索したところ、コチラがヒットしたのだ。


新規開店してから まだそれほど月日が過ぎていないのか、店内はとても綺麗な状態で、かつ シンプルな内装と相まってコチラが焼き鳥のお店とは思えない程だ。

一階の入り口に掛かる真っ白な暖簾をくぐり、階段を利用して二階に上がる。

入り口の扉にも、その周りにも看板らしき物はない。

本当にここは焼き鳥のお店なのか……。


その扉を開けて、迎えてくれたお店の人に予約した旨を伝えると、L 字型のカウンター席の一番隅に案内された。

コチラに来る前に、立ち飲みのお店で香川県の銘酒をテイスティングしてきたので、先ずはビールで乾いた喉を潤したい。

するとビールよりも先に一枚の紙に印刷されたQR コードを渡され「ご注文はこのQR コードを読み込んで頂き、こちらからお願いします…」という主旨の説明を受ける。


これこそ時代の流れだろうか。


お一人様の客がカウンター席でスマホを操りながら黙々と焼き鳥を食べている姿を想像する。

お店の人と客の…、というコミュニケーションは、このシステムでは はかり辛い。

ただ黙って焼き鳥を頬張り、酒を飲む……。

「すいませ~ん! 生ビールもう1杯!」
「はいよぉ! カウンター○番さん、生一丁おかわりねぇ!」

という居酒屋や焼き鳥のお店ならではのこうしたやり取りは、この先 消え失せていくのかもしれない…。


気を取り直し、メニューに目を落とす。

選んでいる間にお通しも運ばれてきた。
「蛍烏賊の沖漬」と「筍の土佐煮」だ。

それらをつまみながら、数種類の焼き鳥を一本ずつスマホから注文、送信する。


焼き鳥には タレか塩を選べる物もあるが、最初から味が設定されている物もある。

私は焼き鳥は基本的に「塩派」なのだが、この日はお店の設定した味に任せてみた。

そこへ、今回の長期間の出張に備え、自宅から連れてきた、長野の善光寺門前・七味唐辛子の老舗「八幡屋礒五郎」で、私が焼き鳥用にカスタマイズした七味唐辛子を用いれば良いのだ。


先ずは「鴨ねぎ」と「もも」からだ。

うん、どちらも旨い。良い塩梅の塩味と焼き加減だ。

次に「ハツ」。

串打ちから、仕事ぶりの丁寧さがわかる。

先程の物もそうだが、こうしたことからお店の顔が解るのだ。

コチラは そういう意味では合格だ。


私の大好きな「ちょうちん」も焼き上がったようだ。

ここで 今回初めての「タレ味」の焼き鳥が。
さてさて、どんな味わいだろう。

「ちょうちん」故に、大きな口を開けて ひと串全てを一気に頬張る。

キンカンが見事過ぎて、ヒモの大きさとのバランスがイマイチなのは玉に瑕。

タレも美味しく、それらが口中で渾然一体となる様は、まさに「ちょうちん」ならではだろう。


というより、ちょっと驚いたのがタレの美味しさだ。

甘ったるく、鈍重な味のタレの店が多いなか、コチラは とてもスッキリとしている。

特にタレ故に、醤油由来の焼き台から立ち上る香ばしさは、それを肴に一杯飲れそうだ。

これはいい。

次なる焼き鳥も塩で注文していたが、急遽変更してタレで焼いてもらうことに。

「すいませんでした。タレが凄く美味しかったので」
「いえいえ、大丈夫です。タレは大将自慢の特製ですから」

なるほど。タレには相当の自信があるようだ。


私には珍しく、焼き鳥に合わせるには一番嫌なワインを、半ば仕方なく飲んだ。

コチラはワインに注力しているようで、日本酒は あまり良い銘柄を揃えてはいないようだ。

私はコチラに来る前に、美味しい日本酒を数杯テイスティングしてきたので、無理して美味しいと思えない日本酒を飲むくらいなら、コチラのグラスワインは  どの程度の物を提供してくれるのか興味もあった。


しかし結論としては、あまり良いとは思えなかった。

どんなワインを使用しているのかは聞かなかったが、ちょっと薄っぺらな味わいの物だった。

これならもう一度ビール、もしくは瀬戸内レモンを使用するチューハイの方が良かったかな…。

ボトルのワインは良い物があるようで、お店の雰囲気と合わせるならワインも良いと思えるのだが、やはり私は純粋に焼き鳥と合わせるなら 断然日本酒派だ。


いやいや、初めて伺ったお店だが、焼き鳥はとても美味しかった。

リクエストを受けてくれるのであれば、日本酒、特に純米の物を、出来れば地元の銘酒も扱ってくれたら最高なんだけどなぁ……。


雰囲気は初老のオジサンのお一人様では…。(苦笑)

次は妻も誘って再訪させて頂きます。

  • 創作ダイニング やま - ビルの二階にあるお店の外観。

    ビルの二階にあるお店の外観。

  • 創作ダイニング やま - 一階の入り口には暖簾が掛かる。

    一階の入り口には暖簾が掛かる。

  • 創作ダイニング やま - この階段を上がり……

    この階段を上がり……

  • 創作ダイニング やま - 看板も何も無い扉を開ける。

    看板も何も無い扉を開ける。

  • 創作ダイニング やま - カウンター席の設え。

    カウンター席の設え。

  • 創作ダイニング やま - 先ずはビールだ。

    先ずはビールだ。

  • 創作ダイニング やま - この日のお通し。「蛍烏賊の沖漬」「筍の土佐煮」だ。

    この日のお通し。「蛍烏賊の沖漬」「筍の土佐煮」だ。

  • 創作ダイニング やま - 昨今のトレンドか、コチラでも このシステムを採用している。

    昨今のトレンドか、コチラでも このシステムを採用している。

  • 創作ダイニング やま - 焼き台を望む。

    焼き台を望む。

  • 創作ダイニング やま - 「鴨ねぎ」と「もも」。

    「鴨ねぎ」と「もも」。

  • 創作ダイニング やま - 丁寧に焼かれている。

    丁寧に焼かれている。

  • 創作ダイニング やま - 「ハツ」。

    「ハツ」。

  • 創作ダイニング やま - 串打ちから、仕事ぶりが解るのだ。

    串打ちから、仕事ぶりが解るのだ。

  • 創作ダイニング やま - 「ちょうちん」。

    「ちょうちん」。

  • 創作ダイニング やま - 見事なキンカンのサイズにヒモがついてこれない…。

    見事なキンカンのサイズにヒモがついてこれない…。

  • 創作ダイニング やま - 白ワインを「仕方なく」グラスで。

    白ワインを「仕方なく」グラスで。

  • 創作ダイニング やま - 「ずり(砂肝)」。

    「ずり(砂肝)」。

  • 創作ダイニング やま - 塩味の加減が塩梅良く、マイ七味唐辛子が活きる。

    塩味の加減が塩梅良く、マイ七味唐辛子が活きる。

  • 創作ダイニング やま - 「おび」。

    「おび」。

  • 創作ダイニング やま - 当初は「塩」でお願いしたが、タレが思いのほか美味しかったので、急遽「タレ」に変更して焼いてもらった。

    当初は「塩」でお願いしたが、タレが思いのほか美味しかったので、急遽「タレ」に変更して焼いてもらった。

  • 創作ダイニング やま - 「ネック」。

    「ネック」。

  • 創作ダイニング やま - 最後の最後まで美味しい焼き鳥だった。

    最後の最後まで美味しい焼き鳥だった。

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店舗情報(詳細)

店舗基本情報

店名
創作ダイニング やま(【旧店名】とりさわ 高松店)
ジャンル 創作料理、焼き鳥、居酒屋
予約・
お問い合わせ

050-5590-2866

予約可否

予約可

ご予約・キャンセルは前々日の22時までにお願い致します。
期限を過ぎてのキャンセルは
次回以降ご予約をお取りできなくなる場合がございます。

住所

香川県高松市福田町8-1 山崎ビル 2F

交通手段

高松琴平電気鉄道

瓦町駅  徒歩4分
今橋駅  徒歩6分
片原町駅 徒歩7分

※花園駅、栗林駅、松島二丁目駅から
 車・タクシーで2~3分程度

※駐車場が有りません。
 (近隣にコインパーキングあり)

瓦町駅から366m

営業時間
  • 月・火・水・木・金・土

    • 18:00 - 22:00
  • 日・祝日

    • 定休日
予算

¥3,000~¥3,999

予算(口コミ集計)
支払い方法

カード可

(VISA、Master、JCB、AMEX、Diners)

電子マネー可

(交通系電子マネー(Suicaなど)、楽天Edy、nanaco、iD)

QRコード決済可

(PayPay)

領収書(適格簡易請求書) 適格請求書(インボイス)対応の領収書発行が可能
登録番号:T4470001013883

※最新の登録状況は国税庁インボイス制度適格請求書発行事業者公表サイトをご確認いただくか、店舗にお問い合わせください。

サービス料・
チャージ

サービス料・チャージ料なし

席・設備

席数

25席

(カウンター7席、テーブル18席(4名席×4卓、2名席×1卓))

最大予約可能人数

着席時 26人

個室

貸切

(20人以下可)

禁煙・喫煙

全席禁煙

駐車場

近隣にコインパーキング有り

空間・設備

オシャレな空間、落ち着いた空間、カウンター席あり、ソファー席あり

メニュー

コース

飲み放題

ドリンク

日本酒あり、焼酎あり、ワインあり、カクテルあり、ワインにこだわる

料理

野菜料理にこだわる

特徴・関連情報

利用シーン

家族・子供と

こんな時によく使われます。

サービス

2時間半以上の宴会可、お祝い・サプライズ可(バースデープレート)、テイクアウト

お子様連れ

子供可(乳児可、未就学児可、小学生可)、ベビーカー入店可

公式アカウント
オープン日

2022年8月17日

電話番号

087-899-2211

初投稿者

shica1007shica1007(4157)

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