無料会員登録/ログイン
閉じる
公式
お店の営業情報は店舗関係者によって公開されています。
気になるお店はこちらで保存ができます
空席確認・ネット予約
閉じる
リクエスト予約希望条件をお店に申し込み、お店からの確定の連絡をもって、予約が成立します。
1 予約の申し込み
ご希望の条件を当サイトよりご入力ください。
2 お店からのメール
ご予約が承れるか、お店からの返信メールが届きます。
3 お店へ来店
予約が確定した場合、そのままお店へお越しください。
電話なら予約できることがあります
閉じる
最新の情報は直接店舗へお問い合わせください。
「冷やしラーメン」。煮干しや鰹節、鯖節、スルメオイルなどのダシに、数種の醤油、味醂、ザラメなどを合わせた和風スープに、さらにスルメオイルを垂らし、鯖節を追い節した爽やかな甘味が印象的な冷やしラーメン!
限定麺「新ワカメとハマグリの塩ソバ」。煮干しベースに鯖節、ハマグリ、アゴダシの旨味が重なったマイルドで旨味たっぷりの塩ラーメン。殻付きのハマグリと新ワカメがトッピング。ピロピロ麺とワカメが好相性!
3月17日(火)
当日は昼食で奥州市江刺区杉ノ町で「麺SAMURAI 桃太郎」がスタートさせた自家製麺「SAMURAI 無双」を堪能。
奥州市役所江刺総合支所での会議は2時間半に及び、終了は16時。
やや強行だが、岩手県南の名店2店を訪れる絶好の機会。
ということで、車で東北本線水沢駅まで送ってもらい、いざ一ノ関へ。
そう意気込んでいたものの、水沢駅に着き、時刻表を見ると次の一ノ関駅行きまで、何と50分の待ち時間。
1時間に1本のローカル線では当たり前のことですが、やむなく50分待ったあと、東北本線に乗り、30分で終点一ノ関駅。
駅東口に出て、撤退したNECの工場を左に見ながら歩くと、まもなく気仙沼に向かう幹線道路にぶつかります。
ここで左折後まもなく暗闇に青い看板が映える「虹ソラ」(一関市三関)。
夜の部は17時30分からですが、ちょうど18時少し前。
早速店に入ると、券売機右の壁には限定麺のPOPがずらり。
なかでも、一関にあった美味しい味噌ラーメンの店のレシピを使って味噌ダレをつくり、ニンニクを効かせた冬季限定の「味噌ラーメン」(830円)が魅力的。
しかし、それ以上に食べたかったのが、ホワイトボードに書かれた新作限定麺「生ワカメとハマグリの塩ソバ」。
ハマグリダシとアゴダシの組み合わせは、あるようで実際にはなかなかないもの。
実は同店のFacebookで注目していた最新の限定麺。
ただし、1日の提供杯数が極めて少ないので、昼で売り切れ確実と思い、諦めていました。
そんな希少な限定麺が夜の部に残っていたという幸運。
考えるまでもなく、券売機の「限定赤ボタン」(800円)を押しました。
○限定麺「新ワカメとハマグリの塩ソバ」(800円)
撞着した「新ワカメとハマグリの塩ソバ」は、まさにその名のとおり、やや濁りのある黄金色のスーブに、殻付きのハマグリ3個、そして新ワカメの両者でスープの表面が覆いつくされています。
良く見ると、新ワカメにはカラフルなあられがこちらもたっぷり。
あられのかリっとした食感から柔らかで肉厚の新ワカメの食感にナチュラルに移行。
具は別皿で提供。
鶏ムネ肉低温調理チャーシューが2枚。
枕木メンマ2本。
あとは白髪ネギ。
スープは煮干しがベース。
それに鯖節の荒節、鯖節の花削り。
この分厚い旨味のダシに、アゴダシ(飛び魚)とハマグリダシを重ね、塩ダレはシンプルに塩のみ。
スープが旨味十分なので、塩ダレにさらに魚介ダシを足したら、くどくなるという店主の判断は正解。
最後にスルメ油で仕上げ。
とにかく殻付きハマグリと新ワカメで覆い尽くされたビジュアルのインパクトは絶大。
塩スープを飲むと、鯖節の旨味を支えにしながら、殻付きハマグリも効いて、スープのハマグリ感はかなりのもの。
塩ダレは「塩だけ」なのに、カドがなくマイルド。
スープを飲み進むにつれ、次第にアゴダシの旨味や甘味が目立ってきます。
それはスープの最後でピークを迎え、アゴダシの効いた甘味がマックスになります。
殻付きのハマグリはもちろんのこと、肉厚でシャキシャキとした食感の新ワカメの美味しさは抜群。
なかでも、新ワカメと麺が一緒に口のなかに流入。
その結果、新ワカメと麺の食感、風味のシンクロを楽しめるのが最大の貢献ポイント。
麺は自家製麺。
切り刃14番の平打ち麺を手揉み、縮れをつけたピロピロ麺。
加水率は45%。
ツルツルと啜れる喉ごしのよい麺ですが、麺の厚みが薄いので、軽やかな食感。
これも麺の薄さが効いて、モチモチ食感というよりも、シコシコした食感。
この自家製麺を新ワカメと一緒に啜るときこそ、本ラーメンのハイライト。
麺量は140g。
途中で、別皿の白髪ネギをスープにふりかけ、さらにしっとりとした鶏ムネ肉低温調理チャーシュー、やや甘めで、しかもとろっとした食感に仕上げたメンマを食べます。
全体的に旨味と甘味が強めのマイルドな塩スープですが、前記のとおり、最後になってアゴダシの甘味が一気に盛り上がるところも出色。
煮干しと鯖節を支えにしながら、前半は殻付きハマグリの旨味もあいまって、スープの旨味をハマグリが牽引。
そして、スープの温度が下がり、最後になって今度はアゴダシの旨味と甘味が一気に盛り上がる構成は、店主のセンスの賜物。
無化調・自家製麺でユニークな創作ラーメンをつくり続ける「虹ソラ」。
7ヶ月ぶりの訪問でしたが、「虹ソラ」の実力と魅力を再確認てきたのが最大の収穫でした。
限定「雲丹混ぜソバ」。雲丹ダレで和えた細麺とトッピングの生雲丹が織り成す雲丹づくしのませそば。
8月1日(木)
今日は奥州市役所江刺総合支所で会議。
14時からの会議なので、会議前の昼食は「麺SAMURAI 桃太郎」(奥州市江刺区杉ノ町)。
会議後の夕食は一関に出て、「虹ソラ」(一関市三関)でとるというスケジュールを立てました。
ところが、「麺SAMURAI 桃太郎」に行くと、「器具不具合のため休業します」と臨休の貼り紙。
岩手県南の名店ツアー計画は、一軒目にしてあえなく頓挫。
結局時間がなく、そのまま猛暑のなかを江刺総合支所まで歩きましたが、汗だくに。
約3時間の会議終了後、水沢江刺駅まで送ってもらい、一ノ関へ。
途中で「虹ソラ」のFacebookを閲覧すると、一昨日から夜営業のみで限定10食程度「雲丹混ぜソバ」を提供しているという。
三陸・山田町産の雲丹を50gも使った「(生)雲丹よりも雲丹の味がする」というまぜそば。
1300円と値は張りますが、これは是非食べたいと思いながら、一ノ関駅東口から「虹ソラ」までの道を急ぎました。
○限定「雲丹混ぜソバ」(1300円)
「虹ソラ」に到着したのは18時30分。
前回は昨年9月でしたから、何と10ヶ月ぶり。
それほど、県南に来る機会がなかったというわけ。
夏恒例で、正面入口からではなく、虫の侵入を防ぐため、横の入口から店内に入ります。
相変わらず券売機の横には限定麺のPOPがたくさん貼られています。
そのなかで一際目を引く「雲丹混ぜソバ」のPOP。
いくら夜営業のみといっても、限定10食なので、もう売り切れかと諦め気味でしたが、ありましたよ!
早速、店主にご無沙汰のお詫びもそこそこに、現金1300円を支払い、「雲丹混ぜソバ」を注文。
すると、「これが最後の一杯です」と店主。
すぐに、「雲丹混ぜソバ」のPOPには「売り切れ」の紙が貼られました。
まもなく今日最後の一杯である「雲丹混ぜソバ」が到着。
逆円錐形の深い丼に雲丹ダレと和えた細麺がもられ、麺の上には生のムラサキウニがトッピング。
麺にはバラ海苔がたっぷり混ざっています。
具は別皿。
薄くスライスした豚肩ロース肉低温調理チャーシュー1枚。
ほぐし鶏ムネ肉。
白髪ネギとワサビ。
麺は切り刃24番の自家製麺の細ストレート麺。
加水率は原則30%ですが、最近の蒸し暑さを反映して、30%より少し加水率を下げているという。
麺量は230g。
まぜそばのタレはチャーシューの煮汁に味醂を加え、さらに雲丹を足しています。
タレが麺に十分和えられ、丼の底にタレが残っていないほど。
麺は細麺ですが、モチモチとした食感で食べ応えがあり、さらに全粒粉が入っているよう。
タレは味醂が効いた甘めの味付け。
チャーシュー煮汁と味醂の甘味が相乗。
それがバラ海苔に滲み込み、しっとしりとしたバラ海苔が麺に絡むことで、タレが二重に麺に絡みます。
総体的には甘味がやや強く、タレにブレンドされた雲丹の風味は微かに感じる程度。
ただし、麺の上にのった生ムラサキウニを麺と混ぜると、雲丹の自然な甘味と風味が甘めのタレとブレンドされ、甘さが相乗するどころか、むしろタレの甘さが適度に抑制され、雲丹の風味が甘味の中から立ち上がってくるという前例のない味。
雲丹の味がストレートに出てくるというより、甘味とミックスされ、程良い雲丹感が生まれると表現すべきでしょうか?
豚肩ロース肉の低温調理チャーシューは、肩ロース肉の割には脂が少なく淡白な味。
ほぐし鶏ムネ肉は、ませそばにまぶして食べると、美味しさが倍増。
白髪ネギの爽快な味とシャキッとした食感が、やや濃いめのまぜそばの風味をうまく中和。
面白いのがワサビ。
ませそばにワサビ?と違和感をもちますが、これが実に良く合います。
ワサビのさっぱりとした辛味が、ませそばの甘味を抑え、雲丹の風味を引き立てる役割を演じます。
単純に雲丹の味を出すというのではなく、甘めのタレと和えた細麺やバラ海苔と混ぜることで、雲丹の風味とタレの甘さとの新鮮なコラボを創出。
さらに、白髪ネギやワサビを適宜混ぜることで、雲丹風味や甘味を食べ手が調整できるという独創的なまぜそば。
いかにも「虹ソラ」らしい創意溢れる無化調の「雲丹混ぜソバ」。
食べるべき一杯です。
ところで店主の話では、8月中旬に新小麦が入荷したら、それを使って麺を打ち、小麦の香りを最大限満喫できるもりそば(ざるそば)を提供する予定とのこと。
楽しみです。
虹ソラ風のノスタルジックラーメン
9月29日(土)
昨日(29日)は、夕方16時30分まで盛岡駅西口の「いわて県民情報交流センター(アイーナ)」で仕事。
昼、ラーメンを食べているので、いったんは素直に帰宅しようとしたものの、日曜は一日雨で出掛けるのは面倒になりそう。
そこで、日曜の分まで、土曜の夕食にラーメンを食べてしまおうと決断。
どうせ盛岡駅西口にいるなら、2ヵ月ぶりの「虹ソラ」(一関市三関)まで足を伸ばそうと同店のFacebookを物色。
すると、現在新作の数量限定麺「Neo 中華ソバ」を提供中との情報。
そこで、一関まで遠征することに決めました。
○「Neo 中華ソバ」(750円)+「味付け替玉」(スルメオイル:100円)
一ノ関駅に17時40分に到着。
「虹ソラ」夜の部開店(17時30分)から既に10分経過。
一ノ関駅東口から店まで約10分の道のりですが、途中で小雨がパラついてきました。
慌てて店に飛び込みます。
入店すると、早速券売機横の限定麺の貼り紙をチェック。
お目当ての「Neo 中華ソバ」も提供中。
早速、食券を購入し、店主に渡します。
「Neo 中華ソバ」の説明書きには、「昔ながらの中華ソバの進化系。懐かしさと新しさをご賞味下さい」と記されています。
この説明文のとおり、「Neo 中華蕎ソバ」は、昔ながらの懐かしいラーメン(ノスタルジックラーメン=ノスラー)を「虹ソラ」風に再解釈したラーメン。
とくに、麺に「虹ソラ」としては珍しい「多加水細麺」を使っているのが特徴のひとつ。
店主は、BS-TBSが3月から9月にかけて放送した「郷愁の街角ラーメン」(25回)を視聴。
紹介された東京のノスラーは、「福壽」「春木屋」「萬福」「来集軒」「たいめいけん」「伊峡」「メルシー」「びぜん亭」などの名店の数々。
私がラーメン食べ歩きを始めた1980年代初めに訪れた店ばかりで、懐かしいかぎり。
番組では、ラーメンを4Kカメラで撮影。
調理過程を克明に撮っていますので、店主は番組を見ながら、「ノスラー」のレシピを研究。
それを「虹ソラ」のラーメンで無化調で再現。
食べるのが楽しみです。
いよいよラーメンの到着。
スープは薄めの琥珀色。
濁りがあり、澄んだスープのノスラーとは少し違ったテイスト。
具は、提供前に炙った豚バラ肉チャーシューに飴色のメンマ2本。
味玉ハーフ、海苔に輪切りの青ネギがたっぷり。
ナルトをのせるところがノスラーを意識か?
スープからいただくと、濁った外観とは対照的に、最初は薄いという印象。
ちなみに、ラーメンと一緒に化学調味料のボトルを提供。
「お好みでどうぞ」ということですが、もちろん私はせっかくの無化調ラーメンに化調を振ることなどしません(笑)
もっとも化調慣れした方は、最初に薄いと感じた段階で化調を入れたくなるでしょう。
しかし、ここは我慢することを推奨。
スープを飲みながら食材を推測してみます。
店主が以前「豚清湯には化調が合う」と語っていたことを思い出しました。
すると、スープは豚骨ベースか?否、ノスラーだから、やはり鶏ではないかと考えますが、スープから食材を想像するのは、なかなか困難。
麺はもちろん自家製麺。
切り刃24番てすが、これまで細麺=低加水が定番だった同店では珍しい加水率39%の多加水ストレート麺。
かんすい多めといいますが、それが信じられないくらいの白っぽい麺。
ツルツルとして、噛むとシコシコとしながらも、やや固めの食感。
喉ごしも良く、ツルりと食べてしまいます。
ツルツル感と固めシコシコ感とのミックスは、全粒粉入りの同店の低加水細麺とは違った食感で新鮮。
麺量は140g。
面白いのは、はじめは薄めで物足りなかったスープが、温度が低下するごとに旨味が増してくること。
途中から、まるで化調が入っているかのような旨味の強さに変貌。
この変貌は店主の計算ですが、温度変化とともにスープ濃度が変わる様を感じるためにも、化調をはじめから入れることは避けるべきでしょう。
なかなか分からないスープの食材。
店主に鶏のスープですかと持ちかけると、鶏(丸鶏)と豚(豚骨)をブレンドした清湯スープ。
鶏2、豚1の割合という。
動物系ベースのスープに煮干しとアゴ(飛び魚)をブレンド。
さらに玉ネギや干しシイタケ、生姜などを加えています。
タレは、同店が使っている濃口醤油では醤油感が強すぎるので、濃口と塩ダレを合わせています。
そのため、やや塩分濃度が高く、しょっぱいのも特徴。
炙りチャーシューは香ばしさ抜群。
しかし、店主はノスラー感を強めるため、モモ肉チャーシューに切り替えることを検討中。
甘めの醤油ダレと味醂で煮たメンマは、別皿で提供される場合に比べ、甘めのタレがうまくスープに溶けて、ちょうど良い味わい。
シャキシャキ感も健在。
トロッとした黄身の美味しさが抜群の味玉も魅力。
そして多目の青ネギ。
ネギの風味と食感が、旨味が徐々に出てくるものの、香りは弱めのスープに香り付けをする役割を果たしています。
スープを少し残して「味付け替玉」(100円)を注文。
替え玉の麺量はラーメンと同じ140g。
合計280gは、明らかに私のお腹の限界を超えています。
それでも、「虹ソラ」でラーメンを食べて、「味付け替玉」を頼まないのでは物足りない。
それに細麺の多加水麺と全粒粉入りの低加水麺の食感を比べたいとの思いもありました。
店主に4種類のオイルの中から「Neo 中華ソバ」のスープに合うオイルを尋ねます。
「スルメ」が一番との回答を得て、「スルメオイル」の「味付け替玉」を注文。
切り刃24番、加水率30%、全粒粉入りの低加水細ストレート麺にスルメオイルとネギがトッピング。
最初はオイルを麺に混ぜ混んで、油そば(混ぜそば)風に食べます。
低加水麺にしては、パツパツ感があまりなく、むしろしなやかでモチッとした中加水麺に近い食感。
店主によると、麺は湿度73%の日に打ったものという。
湿度が高かったので、30%よりも加水準が高めに出たのと、湿度70%以上の日に打った麺は、茹で時間をもう少し短くすべきだったとのお答え。
半分程度「味付け替玉」を食べたところで、替え玉とオイルを「中華ソバ」の残りスープに投入。
すると、温度低下とともに旨味の増したスープにスルメオイルが添加され、スープの旨味が一層強くなります。
店主が「ノスラー」を独自に解釈した「懐かしくも新しい味」の「Neo 中華ソバ」。
多様な食材から抽出したスープは、
一見シンプルを見えて、実は食材を特定できないほどの複雑な味。
最初は薄めに出て、温度低下により旨味が強くなる味の組み立ては見事。
鶏だけではなく、豚も加えていること、醤油と塩のミックスダレ、自家製の多加水細麺など、ノスラーを志向と虹ソラの個性の両方を融合させたオリジナルなラーメン。
「懐かしいような新しいような不思議な」ラーメンを十分堪能した夕食でした。
2種類の麺が楽しめる冷やしラーメンと冷たい味付替玉
8月1日(水)
本日(8月1日)は、奥州市役所江刺総合支所での会議をはさんで、昼「麺SAMURAI 桃太郎」(江刺)、夜「虹ソラ」(一関)を訪ねました。
会議終了後、水沢駅に出て、17時11分発の東北本線一ノ関行きに乗車。
約30分で一ノ関着。
一ノ関駅東口から徒歩約10分で「虹ソラ」。
夜の部開店20分後の17時50分到着。
この時期、夜の部に限り、防虫対策のため、正面からではなく、横の入り口から入ります。
店内にはテーブル席に先客6人が陣取っていました。
今回の目的は、今年まだ食べていない「冷やしラーメン」と「冷たい味付替玉」を食べること。
○「冷やしラーメン」(750円)+「冷たい味付替玉」(100円)
約2ヶ月ぶりの「虹ソラ」。
この2ヶ月間にもいろいろな限定が登場。
食べたいメニューがいくつもありましたが、いかんせん一関は遠すぎる。
今回のように仕事のついででないと、なかなか来ることができないこが残念。
ともあれ2ヶ月ぶりの「虹ソラワールド」を堪能しましょう。
今日は迷わずに「冷やしラーメン」(750円)の食券を購入。
カウンターに座り、店主に挨拶。
実をいうと、限定の「冷たい塩そばver.5」にも未練があったのですが、今日はメニューになし。
店主に聞くと、「冷たい塩そば」には、常連さんたちが飽きてしまったという。
私は、まだ一度も食べていないんですが。
ともあれスルメ風味と冷たく締めた麺をフィーチャーした「冷やしラーメン」。
通年提供されている人気メニューを賞味してみましょう。
麺は低加水細麺と多加水手揉み麺から選択できますが、まずは細麺を選択。
提供された「冷やしラーメン」。
琥珀色の冷たい醤油スープにスルメオイルがたっぷり振りかけられています。
具は、鶏ムネ肉低温調理チャーシュー3枚。
メンマが2本に白髪ネギ。
輪切りにしたチクワが3枚。
それに味玉が半分。
冷たいスープを飲むと、スープの上に浮くスルメの香味油が効き、スルメ風味がまず到来。
続き、カエシの味醂とザラメ由来の甘味を感じます。
甘味は昨年も感じましたが、今年はさらに強くなった印象。
しかし、ベタベタとした甘味ではありません。
スープをしっかりとっていて、カエシも十分寝かせていますので、スルメを含む旨味の中に爽やかな甘味を感じるといった方が適切でしょう。
スープは動物系不使用。
煮干し(背黒)、節(鰹節、鶏節)、昆布、干しシイタケなど多様な旨味をブレンドさせた深みのあるスープ。
カエシは、数種の醤油に味醂、ザラメをブレンド。
両者を合わせ、さらにスルメの香味油を加えた無化調の冷たいスープは、深い旨味とコク、そしてスルメの風味の中に甘味が感じられる絶品ともいえる出来。
細麺はもちろん自家製麺。
切り刃24番、加水率は原則30%ですが、最近湿度が高いので、加水率をさらに下げ、27%にしているという。
全粒粉が練り込まれています。
冷水で締めた細麺はコシが格段に増し、歯応え十分。
麺量は140g。
トッピングの鶏ムネ肉チャーシューは薄くスライスされ、提供する直前に炙っています。
店主はスルメを炙るのをイメージしたといいますが、炙った鶏ムネ肉チャーシューは香りがさらに豊かに。
美味しさは3枚では物足りないほど。
メンマは甘めに煮込まれ、単体で食べても十分な味。
チクワや味玉半分、白髭ネギなど、鶏チャーシューやメンマ以外のトッピングもバラエティ豊か。
麺と具を食べたあと、冷たいスープが少量残ります。
そこで、「冷たい味付替玉」(100円)を現金で注文。
今回は、麺を多加水手揉み麺にしてもらいます。
オイルは当然スルメ。
切り刃14番、加水率45%の多加水平打ち麺(自家製麺)をしっかり手揉みして、縮れをつけています。
冷水で締めたあと、醤油ダレと和え、スルメオイルとネギを加えます。
同じ冷水で締めたとはいえ、細麺と手揉み麺で食感が全く違います。
同じ手揉み麺でも、冷水で締めるとピロピロ感よりもコシぐっと増して、プリプリとした食感を楽しめます。
実は細麺の「冷やしラーメン」の麺量が140gであるのに対し手揉み麺の「冷たい味付替玉」の麺量は160g。
最初はまぜそば風に食べますが、後半は「冷やしラーメン」の残りスープに全部投入。
今度は「冷やしラーメン」風にして、手揉み麺とスープを完食・完飲。
昨年よりもさらに旨味の増した「虹ソラ」の「冷やしラーメン」。
「冷たい味付替玉」と合わせると、麺量は何と300g。
真夏の鉄板メニューです。
冷たくしめた太麺のコシを堪能!「和えソバ冷し忍」
6月3日(日)
本日の盛岡は最高気温30℃。
東京よりも暑い酷暑の一日。
そんな中、「東北絆まつり2018盛岡」の2日目。
今日こそは自宅でゆっくり過ごす予定だったのですが、何と祭り真っ最中の午後3時に、盛岡駅西口の「アイーナ」(いわて県民情報交流センター)に行かなければならなくなりました。
大規模な交通規制の中、やっと到着した「アイーナ」での仕事を終え、夕刻の盛岡駅に。
さぞや祭りから帰る人でごったがえしていると思いきや、意外にすいていて拍子抜け。
やはり2日目で日曜なので、遠くから来た方は早めに帰途についた模様。
懸念していた列車もすいていたので、思いきって一関の「虹ソラ」に今年初の冷やしラーメンを食べに行くことに急遽決定。
○きまぐれメニュー「和えソバ冷し忍」(850円)
今日は一関も最高気温が29℃まで上昇。
しかし、昼夜の気温差が大きい岩手のこと。
一ノ関駅に着いた17時50分頃には、既に外では涼しい風が吹いていました。
それでも一ノ関駅東口から「虹ソラ」に向かう道中では、「冷やしラーメン」のことで頭が一杯。
「虹ソラ」では、細麺と多加水手もみ麺を選択できます。
ピロピロの手もみ麺を冷たくしめたら、コシが増加。
ツルツルでモッチリとした麺と冷たい和風スープとのベストマッチが楽しめると期待。
店の前に来ると、「冷やしラーメン」の幟。
期待を膨らませ、店に入ります。
ちなみに現在、夜の部では店に虫が入るのを避けるため、正面入口からではなく、店の右側に回り、ドアを開けて入るようになっています。
18時ジャストに入店。
さすがに日曜の夜だけあって、カウンター席もテーブル席も一杯。
店に入るなり、スタッフが「多加水手もみ麺は売り切れました」との一言。
では、細麺で「冷やしラーメン」(750円)を食べようかと考えながら、念のために限定麺の貼り紙をチェック。
すると、本日限定の「きまぐれメニュー」が書かれているホワイトボードに見慣れない品が。
「和えソバ冷し忍」(850円)。
説明を読むと、「冷たくしめた太麺のコシをお楽しみください」。
今日は細麺ではなく、太麺か手もみ麺を食べたい気分。
しかも、「和えそば 忍(シノビ)」の冷やしバージョン。
この機会を逃す手はないと判断。
迷わず、「冷やしラーメン」から「和えソバ冷し忍」に変更。
食券をスタッフに渡し、ちょうど空いたカウンター席に座ります。
スタッフが増員され、店主を含めスタッフは4名。
そのうち1名のスタッフが製麺室で麺づくりの最中。
「明日提供する麺ですか」と店主に尋ねると、「麺は打ってから3日寝かせて熟成させます」。
つまり、今打っている麺は、3日後に提供されるわけですね。
そんなことを考えていると、「和えそば冷し忍」が到着。
麺と乾燥バラ海苔、パルメザンチーズが盆にのっています。
麺は、「六厘舎」つけ麺専用の「傾奇者」(日清製粉)と似た配合の準強力粉を使用した自家製麺。
切り刃14番、加水率32%の角ストレートの太麺。
同一料金で、麺量250gと300gを選択できます。
今回は250gを選択。
冷水でしめた太麺が丼に入っていて、見た目はつけ麺の麺のよう。
実は麺の下(丼の底)にはスープと具が潜んでいて、これが「忍(シノビ)」の名の由来。
「和えソバ」というと、油そば(まぜそば)を想像しますが、「虹ソラ」の「忍」はちょっと違います。
たしかに、麺とスープ、具を混ぜて食べる点では共通。
しかし、スープはラーメンのスープを濃縮したさらっとした淡麗系。
スープの量も、通常の油そばよりも多め。
「油そば」というより、「汁そば」と言った方が良いでしょう。
まず、つけ麺のように麺を食べてみます。
もともとコシの強いワシワシとした食感の麺。
それが冷水でしめて、コシがさらに強くなっています。
歯応え満点の麺は、歯で噛み切るという表現がぴったりのコシの強さ。
噛み切るごとに、口の中に小麦の旨味が広がります。
次に、レンゲと箸で底から全体にかきまぜ、スープや具と麺をまぜます。
通常の(熱いスープの)「和えソバ 忍」は、丸鶏ベースのスープに「忍」専用の醤油のカエシを合わせています。
「冷し」では、昆布水にシイタケ、「濃厚ハマグリ鶏ソバ」でも使うハマグリペーストを合わせたアニマルオフの冷たいスープ。
カエシは「鶏ソバ」の醤油ダレに味醂を加えています。
具は、鶏チャーシューをほぐしたもののほか、ネギや焦がしネギ、メンマなど。
さっぱりした和風ダシにハマグリのコクが加味された旨味たっぷりのスープ。
それに味醂の効いた甘味のあるタレが加わり、具の焦がしネギの風味がのります。
歯応え抜群の太麺と旨味や甘味のあるスープとの相性は抜群。
両者が絡んで、ラーメンともつけ麺とも油そばとも違うユニークな虹ソラの「和えソバ」をつくりあげています。
途中で別皿にたっぷり入った乾燥バラ海苔を投入。
パリパリとした海苔の食感と磯の風味が「和えソバ」に変化を与えます。
その後、パルメザンチーズを振りかけると、今度は洋風にシフト。
麺と具を食べ終えると、丼の底にスープが残ります。
スープをそのまま飲み干しても良いのですが、もう少し食べたいという方には、「冷やしラーメン」「和えソバ冷し忍」など冷やしメニュー専用の「冷たい替玉」(100円)をオススメします。
これは「味付替玉」の冷やしバージョン。
切り刃24番、加水率30%の全粒粉入り細ストレート麺を冷たくしめたあと、「ネギ」「チキン」「スルメ」「背脂ガーリック」などのオイルからお好みで1つを選び、麺と和えたもの(オイルのラインナップは毎日変わります)。
まぜそば風にオイルと麺をまぜて食べたあと、「冷やしラーメン」や「和えソバ冷し忍」などの残った冷たいスープに投入。
麺量140gのボリュームなので、お腹が1杯になること確実。
今回は「冷し忍」で既に250gの麺を食べていることもあり、「冷たい替玉」は自粛しました。
「虹ソラ」の魅力の1つは「冷やしラーメン」(細麺、手もみ麺)、「冷し忍」、冷たい「ザル」など、冷たい麺のメニューが豊富なこと。
「冷たい替玉」も含め、これだけ強力な冷やしのラインナップのある店は東京でもそれほど見かけません。
今夏は、「虹ソラ」の冷やしメニューをコンプリートしようと固く誓って店を出ました。
アゴの甘味とキレのある醤油ダレがマッチした上品な「淡麗煮干し」
5月12日(土)
一関市の自家製麺・無化調の名店「虹ソラ」(一関市三関)。
3月下旬以来なかなか行けなかったのですが、つねにFacebookはチェックしていました。
注目していたのが、新作の「淡麗煮干しソバ」(800円)。
同店の煮干しラーメンには、既に淡麗の「鶏にぼしソバ」(750円)、濃厚セメント系の「ニボぉ煮干ソバ曇天(どんてん)」(750円)があります。
いずれも鶏ダシをベースに煮干しを合わせています。
それに対し、新作の「淡麗煮干しソバ」は、動物系不使用。
7種の煮干しとタレに火入れをしない醤油を使ったアニマルオフの煮干しラーメン。
何とか食べてみたいと思っていました。
○「淡麗煮干しソバ」(800円)+「味付替玉(ねぎオイル)」(100円)
12日(土)は盛岡駅西口の「いわて情報交流センター(アイーナ)」で夕方16時過ぎまで仕事。
終わったあと、そのまま帰るのももったいないので、思い切って一関まで出掛けてみました。
一ノ関駅東口から徒歩約10分の街道沿いにあるスーパー「ジョイス」の向かい側にある「虹ソラ」。
夜の部は17時30分からスタート。
それから20分後の17時50分に店の前に来ました。
店前にはいくつも幟がありますが、「自家製麺」と書かれた幟を発見。
扉を開けると、土曜夜なのに先客なし。
こんなことは初めて。
まず、券売機右側に貼られた限定麺のラインナップに注目。
すると、ありました。
「淡麗煮干しソバ」。
迷わず限定・青ボタンを押して食券を購入。
再度限定メニューの貼り紙や本日の気まぐれメニューを書いたホワイトボードを見直します。
良く見ると、限定メニューの「ニボぉ煮干しソバ曇天」は、本日は煮干しを2倍の「ど曇天」(750円)!
さらに本日の「気まぐれメニュー」は、前から食べたかった「和えソバ煮干し忍」(850円)ではないか!
この時点で、再び迷いましたが、初志貫徹、本日は「淡麗煮干しソバ」
を食べに来たんだという「原点」に戻り、そのまま、食券をスタッフに渡しました。
スタッフは店主を含め3名。
カウンター席に座っていると、スタッフがやってきて、鞄や荷物を隣のカウンター席に置いてもいいとのこと。
これも私も一人だけのメリットと解釈。
ご厚意に甘えました。
注文時、麺の選択が可能。
低加水全粒粉入りの細麺と多加水手もみ麺から選択できます。
淡麗煮干しの場合、スープがおとなしいので、手もみ麺の方があっているし、細麺は「味付替玉」で食べるという理由で、多加水手もみ麺を選択。
すぐに到着した「淡麗煮干し」。
煮干し特有の泡も見られますが、概して透明度のある琥珀色の美しい醤油ラーメン。
油も目立ちますが、それ以上に面白いのが焦がしネギがスープにたっぷり入っていると言うこと。
具は、肉厚の炙った豚肩ロース2枚。
鶏ムネ肉チャーシュー1枚。
そして太めメンマ3本。
中央には白髪ネギ。
さらに、同店のラーメンに必ずのるドライトマトのチップ。
平子2種、伊吹いりこ、鯛、エソ、アゴ(トビウオ)、鯵と7種の煮干しをブレンド。
昆布やシイタケを少々添加。
アゴ煮干しが効いて甘味が強くなるので、火入れしない生醤油のエッジのあるタレを合わせ、店主によると「キリリ」と仕上げているといいます。
スープをいただくと、醤油スープからふわっと煮干しの旨味が漂う淡麗煮干しの典型的な味とはかなり違います。
まず鯛煮干しの上品な風味が醤油ダレと混じってスーっと入っています。
まもなく、じんわりとアゴ煮干しが効き始め、アゴダシの特有の甘味が上品なスープの中から立ち上がります。
エッジ感のある醤油ダレがアゴダシの甘味とうまくバランスをとり、終始アゴの甘味が牽引しながらも、それが過剰にならない優しい味。
ただし、「淡麗煮干し」ということから、背黒や伊吹いりこなど典型的なイワシ煮干しの風味をある程度期待すると、違うと感じられるかもしれません。
イワシ煮干しが効いた通常の煮干しラーメンが好きな方は、「鶏にぼしそば」や「ニボぉ煮干ソバ曇天」をオススメします。
「淡麗煮干しソバ」は、ニボラーではなく、淡麗系の醤油ラーメン好きで、とくに魚介スープ好き、なかでもアゴダシ好きにオススメします。
焦がしネギは、量の割にはそれほど効いていない感じ。
ふんわりとした甘味のある上品な醤油ラーメンには、たしかに低加水のパツバツした細麺よりも多加水の手もみ麺が良くマッチ。
切り刃14番、加水率45%の平打ち麺を手でもんで縮れをつけた手もみ麺。
幅3~4ミリで厚みの薄い麺は、モチモチ感やプリプリ感よりもピロピロ感のまさった麺。
ツルッとした食感とすすり心地の良さ、それにスープの持ち上げが抜群。
それでいて、麺のコシや弾力性はやや弱め。
麺があまり存在感を発揮せず、優しい煮干しスープにぴったり。
麺量は160g。
厚みのあるトロトロな豚バラ肉チャーシューを提供前に炙って、香ばしい風味をつけています。
対照的に、鶏ムネ肉の低温調理チャーシューは淡白でしっとり。
太めのメンマは、虹ソラ特有の甘味
の強い味付け。
実はうっかりスープを飲み過ぎて、残りは丼の底に僅か。
このあと「味付替玉」を頼み、替玉を途中からラーメンのスープにドボンというつもりでしたが、それにしてはスープの残りが少なすぎる。
では、「味付替玉」をそのまま「まぜそば」風に食べようと決め、スタッフに100円を払って注文。
「ねぎ」「チキン」「スルメ」「背脂ガーリック」4種のオイルから、「ねぎ」を選択。
ステンレスの器に、既にネギオイルと和えた全粒粉入りの切り刃24番、加水率30%の低加水細ストレート麺が盛られています。
麺の上には、さらに追加のオイルと白髪ネギがのっています。
麺量は140g。
これで100円ですから、実にお徳用。
ネギオイルが香ばしい旨味を醸し出す替玉(事実上、簡易な「和え玉」)は、そのままでも十分楽しめます。
「淡麗煮干しそば」の麺がピロピロの多加水麺。
「味付替玉」の麺は、対照的なバツバツの細麺。
1回で2種類の麺を楽しめるのも、麺が選択できる「虹ソラ」のメリット。
「淡麗煮干しそば」を食べていると、家族連れやカップルなど後続客が何と10名もどっと入店。
やはり土曜の夜のですね。
一気に注文が殺到。
それに追われるスタッフ。
店主が的確な指示を行い、順番通りラーメンをつくっていきます。
注文する品は多種多様ですが、やはり新作で人気があるのか、「淡麗煮干しソバ」を多加水手もみ麺で注文する方が多いようです。
いつもなら、食後店主と東京で訪ねたラーメン店を語り合い楽しいひとときを過ごすのですが、多忙な店主に配慮。
「ごちそうさま。美味しかったです」と言い残し、店を出ました。
鯛煮干しがハマグリの旨味を引き立てる醤油ラーメン!
3月20日(火)
昨日(20日)午後の会議を終え、奥州市役所江刺総合支所から水沢江刺駅まで車で送っていただきました。
感謝。
水沢江刺駅に着いたら、東京方面に向かう東北新幹線の到着時間まで10分を切っています。
券売機に人が並び、焦りまくりました。
何せ、次の新幹線は1時間先ですから。
ようやく一ノ関駅までの切符を買って、プラットホームに出たときに、上りの「やまびこ」が到着。
10分ほどでスピーディーに一ノ関駅着。
東口から「虹ソラ」に向かいますが、夜の部開店(17時30分)まで少し時間があります。
そこで、向かいの大きなスーパー(ジョイス)で買い物をしていたら、あっという間に20分経過。
夜の部開店15分後の17時45分に入店。
カウンター席に先客2人。
最近は二郎インスパイアのジャンクなG系ラーメン「ニジローラーメン」(夜限定)が人気を集めている「虹ソラ」。
それ以上に関心のあるのが数量限定の「鯛と蛤の正油ソバ」。
「鯛出汁と貝出汁の旨味をお楽しみください」というPOPが何ともそそります。
店に入り、「鯛と蛤の正油ソバ」の販売を確認すると、横に「気まぐれメニュー」が書かれたホワイトボード。
今晩の気まぐれは何かと見ると、「和えソバ煮干し忍」。
以前からねらっていたメニューではないですか!
濃厚煮干し「曇天」のスープを使った煮干し感たっぷりのまぜそば。
ニボラーとして、これを逃すわけには行かない。
いずれも850円。
券売機のボタンも同じなので、食券を買ったあとも迷いました。
最終的には、昼「麺SAMURAI 桃太郎」で「はまぐり塩」を食べたことが決め手に。
どうせなら昼夜とも岩手県南の名店2店でハマグリダシのラーメンを食べ、シェルスープに浸ってみるのもいいではないか。
そんな思いが煮干しの誘惑に勝ちました。
券売機には「本日少加水全粒粉入り細麺と多加水手もみ平打ち麺から麺が選べます」の貼り紙。
1月からスタートした「虹ソラ」の多加水麺への挑戦も、すっかり定着したようですね。
ちなみに低加水全粒粉入り細麺は、切り刃24番、加水率30%のストレート麺(自家製麺)。
多加水手もみ平打ち麺は、切り刃14番、加水率45%の機械打ちの自家製麺平打ち麺を手でもんで縮れをつけています。
○数量限定「鯛と蛤の正油そば」(850円)
女性スタッフが運んでくれた「鯛と蛤の正油そば」。
チャーシューやメンマをラーメンとは別皿で提供というのも、同店のスタンダードなスタイル。
先に麺が選択できると書きましたが、「鯛と蛤の正油ソバ」では多加水手もみ平打ち麺がデフォ。
何も言わないと、こちらが出てきます。
「細麺」希望の方は、食券を渡すときにその旨を伝える必要があります。
まずラーメンから。
澄んだ琥珀色の醤油スープ。
結構油が浮かんでいて、見た目はちょっとオイリー。
殻つきのハマグリが4個。
それ以外は輪切りのネギがたっぷり。
そして、「虹ソラ」定番のドライトマトのチップ。
ハマグリ以外は実質かけラーメン。
別皿には提供前に炙った鶏ムネ肉の低温調理チャーシューが2枚。
タレをたっぷりまとった太めのメンマが2本。
あとは糸唐辛子。
スープから飲み始めると、やや甘めの醤油味のはざまから、ハマグリの旨味がジュワーッと口に広がります。
鋭角的な旨味というよりも、丸みのあるまろやかな旨味がじんわりと感じられます。
逆に、鯛の風味はとくに感じられません。
そこで店主に尋ねます。
すると、鯛煮干しとハマグリをブレンドしているとのこと。
鯛煮干し自体からは、あっさりとした上品なダシがとれます。
店主によると、ハマグリの旨味を抽出するためには、鶏よりも煮干しとブレンドした方が効果があるとのこと(店主の言葉を借りると、「鶏よりも煮干しの方がハマグリが落ちる」)。
しかし、イワシの煮干しを使うと、煮干し風味がハマグリの風味を上回ってしまう。
そこで、煮干しの中でもっとも淡白で上品なダシのとれる鯛煮干しを使ったといいます。
つまり、鯛の風味が感じられないのも当然で、ハマグリの旨味を引き出すために鯛煮干しを使っているわけです。
醤油ダレも、ハマグリの旨味を邪魔しないようなるべくクセのないものを選んでいるとのこと。
そう聞くと、塩味を試したくなりますが、既にまかないで食べていると話す店主。
「塩ダレでもおいしいですよ」
なら「鯛と蛤の塩ソバ」も提供して欲しいなぁ。
多加水手もみ平打ち麺は、幅約3
ミリ。
前回よりもさらに麺の厚みが薄くなり、ピロピロ感が増しています。
まさに、きしめん。
麺量は160g。
コシはあまり感じませんが、ツルツルとして、ずるずる啜るときの快感、そして喉ごしの良さは抜群。
茹で加減は、やや柔らかめ。
欠点は、麺が伸びるのが早いという点。
手もみ平打ち麺でも、もう少し厚みのあるプリプリ食感で、コシのある麺を好む人もいるでしょう。
ただし、店主が好きな麺はピロピロ麺。
鯛煮干しとハマグリをブレンドしたスープには低加水の細麺も合うでしょう。
そこで、固めでパツンとした麺が好きな人は、注文時に「細麺」を頼んだ方が良いでしょう。
別皿の鶏ムネ肉低温調理チャーシューは、カジキマグロのような独特の食感と淡白な味。
以前初めてこのチャーシューを食べたとき、本気で店主に「カジキですか」と聞いたほど。
さらに提供前に炙って香ばしさを出しています。
薄味のメンマが一般的な中、たっぷりタレに漬けて、甘く煮込ん太めのメンマ。
食べるときにタレが落ちそうな濃厚な味付け。
「鯛出汁の旨味と貝出汁の旨味」という表現よりも、「鯛煮干しとハマグリを合わせ、ハマグリの旨味を抽出した」と言った方が良いかも知れません。
上品なハマグリダシのラーメンという点では「麺SAMURAI 桃太郎」の「はまぐり塩」と共通。
しかし、鯛煮干しの効果もあり、ハマグリの旨味は「虹ソラ」の方が良く出ているといえるでしょう。
実は3月21日から25日まで、「虹ソラ」は研修のため5日間のお休み。
休みに入る1日前に訪れることがでさ、ラッキー。
店主に「盛岡に支店を出してよ」と半分冗談で持ちかけると、店主は苦笑。
十分な充電をとって、今後もユニークな創作ラーメンを提供し続けて欲しいものです。
期待しています。
「虹ソラ」が超多加水麺に挑戦!
2月10日(土)
3連休初日の10日(土)は、残念ながら土曜出勤。
夕方、緊張を強いられた仕事からようやく解放。
そのままおとなしく自宅に帰って休養すればいいのに、盛岡駅に出てきました。
東北新幹線に乗って一ノ関駅に。
そうです。
「虹ソラ」夜営業に来てしまったのです。
今回の狙いは2つ。
いずれも同店のFacebookから得た情報。
前回1月10日に今年初めて「虹ソラ」を訪れたとき、今、東京では亀有の「ののくら」が火を付けた加水率50%以上の超多加水麺がブームになっているなどと店主と雑談。
私は雑談で終わりだと思っていましたが、店主はその後、超多加水麺を研究。
製麺機で打てるぎりぎりの多加水麺にチャレンジしていたのです。
2月に入り、店主は「多加水手もみ平打ち麺」の提供を開始。
最高で加水率50%の麺をつくりましたが、粉が製麺機の刃にくっついたり、玉になったりして大変だった様子。
加水率55%をうたっている「ののくら」でも、「手打ち式」と銘打っていますが、製麺機と手打ちを組み合わせています。
純粋に手打ちだけなら「食堂七彩」(都立家政)のように、加水率55%も可能。
しかし、それを製麺機だけでやろうとすると大変。
加水率50%が限界だったようです。
今では加水率を45%に下げる一方で、小麦の外皮であるふすまを5%も練り込んだ茶色の多加水手もみ平打ち麺を数量限定で提供。
通常の「少加水率全粒粉入り細麺」
(切り刃24番、加水率30%)と選択可能となっています。
何としても、店主の研究成果である「多加水手もみ平打ち麺」を食べてみたいもの。
もう1つは、これも数量限定で伊吹島の「オリーブいりこ」からダシをとった塩ラーメンを提供していること。
「オリーブいりこ」は、片口イワシをオリーブの葉を入れた釜でボイルして加工したもの。
煮干し特有の臭みや苦味が、オリーブに含まれるポリフェノールで50~80%も除去できるという。
煮干しの臭みや苦味が嫌われ出荷数減少に悩む同島が、同じく名産のオリーブと組み合わせた新商品。
臭みや苦味が大幅に削減され、あっさりとした上品な旨みが売りの「オリーブいりこ」ダシの塩ラーメン。
これも是非食べてみたい。
前段が長くなりましたが、そんな理由から一ノ関駅に向かったわけです。
しかし、「多加水手もみ平打ち麺」も「オリーブいりこ塩ソバ」も数量限定。
連休初日の夜営業では残っていない可能性大と、半ばあきらめながらも、18時30分過ぎに「虹ソラ」を訪れました。
店内に入るや、まず限定麺の貼り紙をチェック。
すると、「伊吹産オリーブいりこの塩ソバ バーニャカウダ風煮干オイルつき」(830円)が、限定5食で提供されているではありませんか!
早速貼り紙にしたがって券売機の「緑のボタン」を押そうとすると、券売機には以下のような貼り紙が。
「本日、少加水全粒粉入り細麺か多加水手もみ平打ち麺から麺が選択できます」
おまけに、多加水麺は「ふすま」入りの茶色い麺。
やはり、無理をして来た甲斐がありました。
「伊吹産オリーブいりこの塩ソバ」を「多加水手もみ平打ち麺」で注文したのはいうまでもありません。
○「伊吹産オリーブいりこの塩ソバ バーニャカウダ風煮干オイル付き」(830円)
さすがに連休初日の夜営業だけあって、テーブル席はすべて埋まっていました。
カウンターの空き席を探して座り、スタッフに食券を渡し、同時に麺を指定します。
それでも途中、お客の切れる時間もあり、そのとき店主から聞いた超多加水麺の苦労話が前述のとおり。
まもなく「オリーブいりこの塩ソバ」多加水麺バージョンが提供されます。
ラーメンは、かけラーメンと別皿の具、そしてコーヒーのミルクピッチャーに入った「バーニャカウダ風煮干オイル」の3点セット。
オリーブいりこからとったダシに塩ダレを合わせた少々茶色がかっているものの、澄んだスープ。
その中に、「ふすま」入りの茶色い手もみ平打ち麺が綺麗に盛り付けられています。
ネギやチャーシューなどはすべて別皿に回し、スープと麺だけの「かけラーメン」。
別皿の具は、さしの入ったピンク色も鮮やかな豚肩ロース肉の低温調理チャーシュー、白ネギ、そしてバラ海苔。
白ネギの上には、ドライトマトのチップが1つ。
バーニャカウダ風煮干オイルは、本場イタリアのバーニャカウダをアレンジ。
バーニャカウダは、オリーブオイル、アンチョビ、ニンニクでつくったオイル。
「虹ソラ」では、アンチョビの代わりにオリーブいりこを使い、ニンニクの量も減らしています。
それでも小さなミルクピッチャーに入った煮干オイルは、オリーブオイルメインの濃い緑色のどろっとしたソース。
まず、かけラーメンのスープから飲んでみます。
透明感のあるスープは上品な煮干風味の効いた淡白な味。
塩味と旨味のみを抽出した煮干し味が見事に融合。
もちろん無加調。
見るだけで吸い込まれるような澄んだ煮干しスープの旨みをしばし堪能。
いよいよ店主苦労の賜物である茶色い多加水手もみ平打ち麺。
加水率45%の麺ですが、店主曰く「ふすまの香りがするクセのある味の麺」。
決してクセなんかありませんよ。
多加水平打ち麺を打ったあと、丁寧に手もみした麺。
切り刃14番でカットした麺を手もみで伸ばした幅3ミリほどの平打ち麺。
ピロピロとした食感で、まるで口の中で踊り出しそうな躍動感のある麺。
コシも適度にあり、「ふすま」のよい香りもする上出来な麺。
短期間で、ここまでの完成度の多加水麺を仕上げた店主のご苦労には本当に頭が下がります。
上品な煮干し味の塩スープと茶色の多加水平打ち麺のかけラーメンだけで、ほぼ満足。
ちなみにオリーブいりこは、煮干し特有のクセをとるためにオリーブオイルを使うもので、あくまでも煮干し(いりこ)が主役。
脇役であるオリーブオイルの香りはありません。
実は、このオリーブオイル風味を足すのが、「煮干オイル」。
途中で、別皿のネギを入れたり、バラ海苔をのせます。
ローストポークは、赤身とサシがうまく混ざった仕上がり。
肉の旨みとサシのコクがうまく合わさり、なかなかの食べごたえ。
繊細な塩煮干しスープに干渉しないよう薄めの味付け。
バラ海苔をスープにとくと、磯の香りが広がります。
麺とスープを半分まで食べたところで、いよいよ煮干オイルを入れます。
最初は少し、その後全量を投入。
黄色いオイルの底に緑色のオリーブ成分が沈んでいます。
それらをすべてスープに入れると、透明感のあるスープが薄緑色に変化。
同時に、スープの煮干し風味が薄まり、オリーブオイルの風味が漂います。
しかし、決してオリーブオイルの香りが強いというわけではなく、煮干しの「和」からオリーブオイルの「洋」への変化とでも言えましょうか。
オイルに入るオリーブいりこが、もとのいりこダシと投入するオイルのオリーブ成分をうまくつなぎます。
ニンニク味は抑えられていて、ほとんど感じません。
煮干風味から軽いオリーブオイルの香る風味に見事に味変したスープ。
残った麺を一気に食べたら、スープを残し、恒例の「味付替玉」(100円)を注文。
4種類のソースからお好みで1つ選べます。
「オリーブいりこの塩ソバ」に一番合ったソースを店主に尋ねると、「スルメ」とのこと。
実は、このあとに嬉しいサプライズが待っていました。
○味付替玉(スルメ)(100円)
味付替玉の麺は細麺。
しかし、あの苦心した加水率50%の超多加水手もみ平打ち麺が1食分残っているので、食べてみませんかと尋ねられます。
もちろん、OK。
こちらは「ふすま」が入っていないので、通常の色。
製麺機で打った加水率50%の麺。
切り刃は14番。
幅は3ミリを超えるでしょうか。
いつもの細麺の替玉が多加水の平打ち麺に変わるのも新鮮な感覚。
麺のピロピロ感は、先の加水率45%の茶色い麺以上。
このピロピロした麺にスルメオイルをまぜ、「まぜそば」風に食べると、これが意外によく合います。
食べ終えてしまいそうなところで、味付替玉を塩ソバのスープに投入。
オリーブ成分が沈殿し、オリーブオイルの香りがやや強みを増したスープに、スルメオイルがコクを加えます。
あとはスープと一緒にピロピロ麺を完食。
食後店主に伺うと、多加水手もみ平打ち麺は、予想以上に好評だといいます。
低加水寄りの細麺と太麺がメインの「虹ソラ」の麺に、新たに多加水の平打ち麺(加水率45%)が加わりました。
「和えソバ忍」や「虹式台湾混ぜソバ」の低加水寄りの太麺(加水率32%)を多加水平打ち麺に変えることもできます。
超多加水麺に製麺機でチャレンジし、結果を出した店主のご苦労と麺の出来、そして「オリーブいりこ」の活用という新機軸などを高評価。
総合評価を「4.1」から「4.2」にアップさせました。
「オリーブいりこの塩ソバ」も、近くリニューアルするとのこと。
そして、同店の濃厚煮干しそば「曇天」の煮干しスープを使い、背脂を加えた「和えそば煮干し忍」という魅力的なメニューも、時々限定で提供されます。
来る度に新しい魅力を発見する岩手県内でも稀有なラーメン店。
同店がある限り、一関通いをやめることは出来ませんね。
「ワシワシ系」太麺の和えそば
1月10日(水)
本日は、15時まで奥州市役所で会議。
せっかく水沢まで来たのだから、一関まで足を伸ばし、今年の初「虹ソラ」にしようと決意。
しかし、「虹ソラ」夜営業開始は17時30分。
まだ2時間30分もあります。
折から雪も降り始めた荒れた天気。
さっさと盛岡の自宅に帰ればよいのに、引き下がれないのがラオタの悲しい?性(さが)。
もっとも水沢駅から一ノ関駅に向かう東北本線は1時間に1本。
それでも次の電車では早すぎるので、1本やり過ごし。
結局水沢駅の待合室で2時間近く待って(爆睡してました)、17時11分発の一ノ関駅行きに乗車。
一ノ関駅17時40分着。
東口から徒歩10分の「虹ソラ」に17時50分到着。
夜営業開始20分後です。
雪の降る悪天のためか、珍しく先客ゼロ。
前回の「虹式台湾まぜソバ」に続き、自家製の太麺を使ったメニューを選択。
選んだのは、これまで食べる機会を逸してきた初期からの定番メニュー「味玉和えソバ忍~シノビ~」(880円)。
店主と新年の挨拶をしてから、スタッフの方に食券を渡します。
この頃になると、後続客が続々と入店。
○「味玉和えソバ忍~シノビ~」(880円)
ほどなく運ばれてきた「味玉和えソバ忍」。
太麺と味玉の入った丼と、乾燥海苔とチーズの入ったトッピングの別皿。
麺は、六厘舎つけ麺専用の「傾奇者」(日清製粉)と似た配合の準強力粉を使った切り刃14番、加水率32%の太ストレート麺。
数日前に製麺。
十分寝かせて提供します。
卓上に「味玉和えソバ忍~シノビ~のおいしい食べ方」というPOP。
これにしたがって食べ始めます。
まず、箸で丼の底から麺全体をかき混ぜます。
「シノビ」は汁なしの油そばではありません。
丸鶏のスープ、シノビ専用の醤油ダレ、それに香味油のネギオイルを合わせた汁が丼の半分位まで入っている和えそば。
看板メニューの「鶏ソバ」に使うものよりも、旨味と甘味の強い「シノビ」専用の醤油ダレを使用。
店主によれば、旨味の強い専用ダレを使うのは、そうでないと汁が太麺に負けてしまうから。
油そばのような濃厚な少量のタレではなく、もっとさらっとした飲み干せる濃度の「汁」。
「和えそば」というと、「まぜそば」(油そば)と思いがちですが、通常のラーメンよりもスープが少量の「汁そば」と言っても良いでしょう。
混ぜると、底に鶏チャーシューやメンマ、ネギなどの具が潜んでいます。
「シノビ」という名称は、具が忍んでいることに由来。
混ぜることで、太麺と汁が絡み、隠れていた具が現れます。
太麺は、固めでコシの強い店主のいう「ワシワシ」系。
太麺と汁がよく混ざったら、食べ始めます。
汁は「鶏ソバ」の醤油スープよりも若干濃いめのスープ。
しかし、油そばのタレほど濃厚ではないので、ラーメン感覚でワシワシと食べることができます。
半分ぐらいまで麺と汁を食べたら、別皿の乾燥海苔とチーズを入れ、再度よく混ぜます。
海苔の風味とチーズのコクが汁に加わり、味変が楽しめます。
このタイミングで、味玉を食べます。
醤油ダレに漬け、白身が薄茶に染まった味玉。
食べると、醤油ダレがよくしみた黄身のジュースが口一杯に広がります。
さすが店主自信の味玉だけあります。
麺量250gも、太麺なだけに割とあっさり食べ終えることができます。
これなら、同一料金で大盛(300g)を頼べば良かったと少々後悔。
しかし、時間が経つにつれ、満腹感が増してきます。
やはり無理をしなかったのは正解。
油そばと違って、油の使用を最小限に抑えた和えそば。
乾燥海苔とチーズトッピングに加え、ラー油や酢などの卓上調味料を入れ、一層の味変を楽しむのもよし。
「納豆」などの有料トッピングも用意されています。
そして辛口好きには、激辛の「炎の赤い忍び~シノビ~」(800円)も。
太麺をワシワシ食べる快感。
旨味と甘味のある醤油味の汁。
トッピングや卓上調味料による味変。
いったんはまると、あれもこれも試したくなる魅力があります。
「虹ソラ」ファンの中には、「シノビ」や「炎の赤いシノビ」など和えそばしか頼まないという「シノビマニア」も多いといいます。
それも分かる気がします。
私も勇気を出して、次回は「納豆トッピング」に挑戦しようかな。
スパイスの効いたアジアンテイストの無化調台湾まぜそば
12月16日(土)
16日(土)は、隔週の土曜午後担当している盛岡駅西口「岩手県民情報センター」(アイーナ)でのお仕事。
仕事が終わった16時、慌ただしく自宅を出たため、昼食を抜いたことに気づきました。
ラーメンが食べたいという欲求を抑え切れず、東北本線に1時間以上揺られ、一関の「虹ソラ」を目指すことに。
実は最近「虹ソラ」が「気まぐれメニュー」として数量限定で提供しているあるラーメンが気になっていました。
それが「鯛白湯とアサリの塩ソバ」(800円)。
鯛白湯ラーメンは既に実食済みですが、アサリとコハク酸を加えてどのような旨味をつくっているのか?
是非食べて確認したいところですが、何せ提供杯数が1日10杯。
とくに本日は土曜。
昼営業は外待ちの客が出る大盛況だったらしい。
夜営業まで残っている可能性は限りなくゼロに近いので、あったらラッキー程度の軽い気持ちで店に向かいました。
到着は夜営業開始から50分が過ぎた18時20分。
先客は7名。
家族連れや男性グループ、カップルなど多様な客層。
そのため、テーブル席が埋まっている一方、カウンター席には誰もいないという状況。
カウンターに座って待っている間にも、続々と客が入店する人気ぶり。
早速「気まぐれメニュー」が書かれたホワイトボードを見ると、やはり「鯛白湯とアサリの塩ソバ」の名はありません。
そこで、限定麺を総チェック。
細麺を使ったラーメンメニューはおおむね食べているので、太麺のまぜそばメニューに注目。
すると、ありました。
今まで注文しようとしながら、いざとなるとラーメン系の限定麺に乗り換え、食べる機会を逸してきたメニュー。
それが本日注文した夜の限定麺「虹式台湾混ぜソバ」(850円)。
昨年4月の開店後、随分訪れていますが、いつもラーメン系のメニューを注文。
ジャンクなまぜそば系は今回初めて食べることになります。
「虹式台湾混ぜソバ」という名称から、オーソドックスな台湾まぜそばとは別物の「台湾混ぜそば風」のまぜそばを想像。
が、意外にも本格派。
その上で、「虹ソラ」ならではの工夫が凝らされています。
○夜の限定麺「虹式台湾混ぜソバ」(850円)+「追い飯」(50円)
食券をご主人に提出するとき、まず麺の量を聞かれます。
普通盛でも麺量250gとたっぷり入っているのと、辛口が苦手なので、「小辛」と普通盛を頼みます。
同時にニンニクを入れるか否かを確認されます。
わたしは「小辛」「普通盛」「ニンニク入り」を頼みます。
少々待ったあと、「虹式台湾混ぜそソバ」が提供されます。
見た目はオーソドックスな台湾まぜそばで、少々具が種類・量とも多い程度。
中央には台湾ミンチの上に卵黄。
それを囲むようにニラ、白髪ネギ、輪切りの青ネギ、玉ねぎのみじん切り、魚粉、乾燥イワノリなどの具が一杯。
麺が全く見えないくらい。
早速、麺と台湾ミンチ、タレと具を混ぜたあと、麺を食べてみます。
麺は、切り刃14番、加水率32%の低加水寄りの太麺。
もちろん、自家製麺です。
麺はとにかくコシが強く、歯応え抜群。
台湾まぜそばの場合、濃いタレと混ぜてしまいますので、麺自体の風味は分かりませんが、店主によると、細麺よりも太麺の方が自家製麺の醍醐味を味わえると言います。
太麺を噛むと、小麦の風味が漂うとのこと。
とにかく、固めの太麺をワシワシと食べるときの食感は、細麺とは全く違うもの。
小辛ですが、唐辛子や花椒が効いて、かなりの辛さ。
醤油ベースのタレと台湾ミンチ、そして具と太麺が混ざる汁無しまぜそば。
台湾ミンチに十分な味付けをしているほか、タレや具がさらに効くので、濃厚かつピリッと辛い旨さ。
「虹式」とあるので、変化球的な台湾まぜそばを予想しますが、最初は見た目どおりの本格派の味。
ただし、食べ進むにつれ、カレー風味に似たスパイシーな風味が目立ってきます。
唐辛子やニンニクなど台湾まぜそばらしい香辛料に加え、シナモン、八角、クローブ、花椒などのスパイスがふんだんに使われ、スパイシーな独特な風味を醸し出しています。
これが「虹式」たるゆえん。
最初のオーソドックスな味からスパイシーな味への変化、そして自家製太麺の噛み応えなどユニークな魅力が満載の台湾まぜそば。
麺を食べ終えたあと、50円プラスで追い飯を購入。
丼の底に残った台湾ミンチとタレに追い飯を混ぜて仕上げ。
普通盛りの麺と追い飯でお腹一杯。
今回の台湾混ぜそばをきっかけに、「虹ソラ」の太麺の魅力にはまりました。
それにしても、この濃厚な旨味を無化調で出しているのには、本当に驚きます。
店主は本場名古屋の台湾まぜそばだけでなく、「味仙」の「台湾ラーメン」も研究。
「台湾ラーメン」の要素も持ち込み、さらにスパイシーな味で「アジアンテイストの台湾まぜそば」をめざしたそう。
本格的であり、かつ「虹ソラ」独自のオンリーワンの台湾まぜそばを岩手で無化調で毎日(夜営業のみですが)提供しているのは貴重。
これからの寒さきびしい時期に、旨辛い台湾まぜそばはぴったりです。
「鯖豚中華ソバ」と「鯛白湯しょうゆソバ」
11月18日(土)
昨日(11月18日・土)は午後、宮城県美里町で仕事。
東北新幹線・古川駅から車で約20分弱。
古川駅に昼頃到着したため、欲張って仕事前に久々の「中華そば 上々」に寄り、限定の「煮干し中華そばRash!!」を食べようと画策。
なにせ土日の「上々」は昼営業のみで、14時30分に終了。
仕事が終わってからでは間に合わないので、昼食に寄ろうとしましたが、既に美里町の方で昼食を用意。
せっかくの厚意を断るわけにも行かず、「上々」は断念。
その代わり、帰りに一ノ関駅で途中下車。
「虹ソラ」で夕食をとることにしました。
美里町で3時間あまりの仕事を終え、16時過ぎに古川駅に戻ってきました。
50分ほど待って盛岡行きの東北新幹線「やまびこ」に乗車。
2駅目の一ノ関駅に17時10分過ぎに着きました。
駅東口から徒歩約10分で「虹ソラ」。
夜営業は17時30分からですので、まだ10分余り時間があります。
そこで、店と道路をはさんで向かい合う大型スーパーで買い物。
買い物に夢中になっていたら、開店時間を10分過ぎていまいました。
17時40分に入店。
開店からわずか10分で、先客はカウンター席に3人、テーブル席に3人。
後続客も続々。
相変わらずの人気店です。
事前に店のFacebookをチェックして、限定の「鯖豚中華ソバ」(750円)に目をつけていました。
券売機横の限定メニューのPOPで、「鯖豚中華ソバ」が提供されていることを確認。
指定されたどおり、「限定赤」のボタンを押しました。
カウンターに座ったあと、改めて限定メニューのPOPをじっくり見ると、本日限りの「きまぐれメニュー」の「鯛白湯しょうゆソバ」(800円)を発見。
これも食べたくなり、結局「限定青」ボタンをポチッとしてしまいました。
女性スタッフには、「鯖豚中華ソバ」→「鯛白湯しょうゆソバ」の順で提供するようお願いします。
○「鯖豚中華ソバ」(750円)
昔懐かしい中華ソバを「虹ソラ」風にアレンジした「虹ソラ中華ソバシリーズ第3弾」。
説明によると、「豚のスープにさばぶしの旨味をとじこめました。背脂の甘さとさばぶしのうまみと風味をお楽しみください」
早速着丼した「鯖豚中華ソバ」は、もちろん無化調ですが、「中華ソバシリーズ」恒例で、化学調味料のボトルがつきます。
店主曰く「鶏のスープに化調は合わないが、豚には良く合う」。
もっとも、私は化調は入れませんが。
豚清湯スープに鯖節を合わせ、醤油ダレをブレンド。
さらに、背脂を追加。
濁った褐色のスープに白い背脂、黒い焦がしネギ、緑の輪切りのネギ、それに削り節がたっぷり。
その他、豚バラ肉の炙りチャーシュー、太めのメンマ、かまぼこ、味玉半分、焼き海苔など具だくさん。
豚清湯スープそのものは淡白な味ですが、それだけに鯖節特有の風味がストレートに出るとともに、むしろ増強されています。
脂が適度に乗り、鰹節以上に甘味とコクのある旨味の強い鯖節らしい風味がガツンときます。
背脂がさらに甘味とコクを強め、焦がしネギが味にアクセントを加えます。
これだけの旨味があれば、あえて化学調味料を追加する必要はないでしょう。
麺はいつもどおり切り刃24番、加水率30%の全粒粉入り中細ストレート麺。
低加水麺ですが、パツンパツンの食感ではなく、むしろツルツルとしながら適度のコシがあり、喉ごしのよい麺。
もちろん自家製麺です。
十分醤油ダレにつけたあと、一晩寝かせ、提供前に炙る豚バラ肉チャーシューは脂身が混じり、柔らかくて香ばしい風味。
太めのメンマはもともと濃いめの味付け。
しかし、タレがスープに溶け出したため、意外に薄目の味に。
硬めのシャキシャキとした食感が心地良いですね。
途中で、焦がしネギをすべてスープに混ぜると、スープの深みがさらに増します。
比較的濃厚で旨味の強いスープのなかで、タンパクなかまぼこが一風の清涼剤?
豚清湯+鯖節+背脂+焦がしネギ+削り節が相乗した自然な甘味と旨味の楽しめるラーメン。
今までの中華ソバシリーズ中最高の出来です。
○「鯛白湯しょうゆソバ」(800円)
本日限りの「きまぐれメニュー」。
それだけに注文が多く、あっという間に売り切れに。
鯛煮干しを炊き込んだ白湯スープ。
これにムロアジの煮干しを合わせ、鯛油とネギ油を添加。
醤油ダレは魚介風味の醤油をもとに調合。
ラーメンは白髪ネギとドライトマトのチップを添えただけの「かけラーメン」。
具は別皿で提供。
提供前に炙った香ばしい豚バラ肉の炙りチャーシュー。
しっとりとした食感の鶏ムネ肉の低温調理チャーシュー。
太めのメンマは、スープにタレが溶け出していないだけに、濃厚な味付けをそのまま封印。
あとは、彩りを添える糸唐辛子。
鯛白湯に醤油ダレの色がのった薄茶色のスープ。
鯛白湯スープの魚臭さをネギ油がうまく抑えています。
鯛煮干しを徹底的に炊き込んだ鯛白湯スープは鯛の風味がしない代わりに、程よい煮干し風味がメイン。
煮干しの濃度が高まり、同店の人気メニュー「ニボぉ煮干しソバ曇天(どんてん)」の濃厚煮干し味に近い雰囲気をもっています。
それでも、同じ濃厚煮干しであっても、鯛煮干し特有の上品な旨味が反映された独自の風味。
麺は、「鯖豚中華ソバ」と同じ、切り刃24番、加水率30%の中細ストレート麺。
ツルツルとして喉ごしのよい麺が、濃厚ですが、イワシの煮干しに比べ上品な鯛煮干しの白湯スープにマッチ。
勢いでラーメン連食したあと、健康を考慮(?)し、野菜ジュース(250円。人参とレモンのミックス)を注文。
いつものように、食後は、しばし店主と雑談。
美味しいラーメンと店主の温かい人柄。
3時間の神経を使う仕事の後でしたが、ラーメンと店主に癒され、疲れがとれました。
その代わり、食べすぎた結果、一ノ関駅までの帰り道の遠かったこと!
本日(11月19日)、「虹ソラ」のFacebookを閲覧すると、「きまぐれメニュー」は「背脂スルメ中華」(750円)に更新。
これも食べたかったなあ。
鯛清湯と鯛白湯の2種のスープを堪能!
9月30日(土)
9月最終日は土曜なのに、午後、盛岡駅西口で仕事。
16時前に仕事を終えると、朝からの激しい雨が上がり、青空も顔を覗かせます。
盛岡駅で、東北本線上りの時刻表を見ると、一ノ関行きがもうすぐ発車するではありませんか!
真っ直ぐ自宅に帰る予定を変更。
衝動的に東北本線上りに乗車してしまいました。
目的はもちろん、一ノ関駅東口から徒歩10分ほどの「UMAMI SOUP Noodles 虹ソラ」。
約2ヶ月ぶりです。
実は、同店のここ数日のFacebookの記事をたどると、鯛ダシを使った塩ラーメン「鯛出汁潮(うしお)ソバ」と、鯛白湯スープに生クリームを合わせた「クリィーミー鯛ソバ」の両者を限定で出しています。
食べてみたいと思いつつも、「一関は遠い」と諦めかけていたところ、仕事後に盛岡駅でナイスタイミングの列車に遭遇した次第。
もっとも乗ったはいいものの、盛岡から一ノ関までは各停で1時間半(1,660円)という長丁場。
16時03分発だと、一ノ関到着が17時35分。
10分の歩きで「虹ソラ」着。
夜営業開始の17時30分直後に入店できるという読みもありました。
幸い、始発から座席に座ることができ、1時間爆睡。
案外楽に一ノ関駅到着。
心配なのは、限定の鯛ダシ2種が、昼営業で売り切れていること。
そのときは仕方ないと諦める覚悟で、17時50分に入店。
先客は家族連れ4名。
私の入店後ぼちぼち客が来ましたが、土曜夜としては少なめ。
券売機横の限定メニューを一瞥。
早速「鯛出汁潮ソバ」(800円)が売り切れていないことを確認。
食券を購入し、カウンター席に着席。
店主からは、「お久しぶり。こちらには仕事できたんですか?」と声をかけてもらいます。
この時点では、「クリィーミー鯛ソバ」(850円)は売り切れと思っていましたが。
カウンター席から再度限定の貼り紙やホワイトボードを見ると、何と「きまぐれメニュー」として、「クリィーミー鯛ソバ」が提供されているではないですか!
これで結局「鯛出汁潮ソバ」→「クリィーミー鯛ソバ」の連食決定。
昨日、大曲の「Noodle college Shirokuro」で、「沖縄風SOBA」の「特製」と「ノーマル」を連食したばかり。
2日連続の連食とは本当に懲りない性分。
○「鯛出汁潮(うしお)ソバ」(800円)
さほど待たずに「鯛出汁潮ソバ」が到着。
「虹ソラ」の他のラーメン類と同様、かけラーメンに具は別皿という形式。
「鯛出汁潮ソバ」は、店の説明書きに「海のように透き通ったスープ」
とあるように、澄んだスープに塩ダレを合わせ、自家製の細麺を綺麗に盛り付け。
麺の上には斜め切りと白髪ネギの中間のような切り方のネギがたっぷり。
ネギの上に、ドライトマトチップが一片のっています。
別皿の具は、少し大きめの鶏ムネ肉低温調理チャーシューが2枚。
煮込みに使用したタレが溢れんばかりの枕木メンマ2本。
チャーシューとメンマの上には、糸唐辛子。
表面に香味油が浮かぶ綺麗に澄んだ塩スープをレンゲですくいます。
塩加減がちょうど良い塩梅。
「海のように深い味わい」と説明書きでうたっています。
あっさりとしたスープからは、臭みのない上品で深い魚の香りがフワーっと立ち上ぼります。
「生の鯛」というよりも、「鯛煮干し」の風味に近いかなと思って、店主に質問。
その通りで、真鯛のアラからスープをとっているのでなく、鯛煮干しをじっくり水出汁した鯛ダシ。
これにムロアジの煮干しをブレンド。
店主によれば、ムロアジ煮干しを足した方が、鯛煮干しの風味がくっきりと出ると言います。
鶏などの動物系は一切使わず、鯛煮干しとムロアジ煮干しをのみでとったスープ。
それに塩ダレを合わせ、麺を盛り付けたあと、香味油として「鯛油」を加えています。
「鯛油」はもちろん、「鯛感」を出すためでもありますが、それ以上に自家製麺の小麦の香りを敢えて抑え、スープと麺の一体感を出すことに貢献。
麺は切り刃24番の細ストレート麺。
全粒粉を練り込んだ加水率30%の低加水麺。
たしかに表面はザクザクとしています。
が、口に含むと、意外にモチッとした食感。
私も中加水ではないかと、店主に尋ねたくらい。
全粒粉入りとあいまって、小麦の香りが強い完成度の高い麺。
たしかに、スープがあっさりしているだけに、麺の個性が強く、下手をすると、スープが麺に負ける恐れがあります。
ここで、効いてくるのが「鯛油」というわけです。
別皿の鶏のムネ肉低温調理チャーシュー。
鶏チャーシューとしては比較的大きなサイズ。
しっとりとして柔らかく、癖のない仕上げ。
その淡白なチャーシューを薫製にするという手の込んだ仕掛け。
薫製の良い香りと旨味が光っています。
枕木メンマは、淡白なチャーシューと対照的に、濃い味付け。
甘味の強いメンマが、あっさりとして上品なスープにアクセントを加えています。
○「クリィーミー鯛ソバ」(850円)
「クリィーミー鯛ソバ」も、かけラーメンに別皿のトッピングという組み合わせ。
スープは澄んだ鯛清湯スープとは正反対の白濁し、少し肌色も混じった白湯スープ。
かけラーメンにのる具も、ネギとドライトマトのチップと、「鯛出汁潮ソバ」と全く同じ。
麺は、同じく切り刃24番の全粒粉入りの低加水細ストレート麺。
別皿の具で面白いのは、枕木メンマ2本に加え、鶏ムネ肉の低温調理チャーシュー1枚と、炙ったベーコンが1枚添えられていること。
炙ったベーコンは、塩加減もちょうど良く、炙りにより香りが増し、まさに絶品。
鯛煮干しから水出ししたダシを、煮干しの骨や身と一緒に炊き込んだドロドロの鯛白湯スープ。
これに、やはりムロアジの煮干しをブレンド。
さらに、生クリーム、塩ダレを合わせたあと、仕上げに「鯛油」を加えています。
鯛白湯は、長時間炊き込むだけに鯛煮干しの香りは低下。
その代わりに、「魚感」は「潮そば」以上。
「魚感」は「魚臭さ」と表裏一体。
この独特の「魚臭さ」を生クリームがうまく緩和。
ちょうと良い塩梅の「魚感」を生み出すと同時に、生クリームが白湯らしいクリーミーさを出します。
「鯛出汁潮ソバ」が鯛煮干しの清湯、「クリィーミー鯛ソバ」が鯛煮干しの白湯。
大量に鯛のアラを使ったスープに比べれば、「鯛感」が落ちるのはやむを得ません。
しかし、動物系を使わず、スープを仕上げている点は出色。
鯛煮干しの風味や香りが漂う上品で深みのある「鯛出汁潮ソバ」。
「魚感」の強さでは「潮ソバ」以上て、生クリームの使い方がユニークな「クリィーミー鯛ソバ」。
どちらもオススメです。
小エビの旨味濃厚な冷たい甘辛まぜそばと絶品ローストポーク丼!
8月8日(火)
昨日(8日)は、奥州市江刺の「麺SAMURAI桃太郎」で昼食。
その後、近くの奥州市役所江刺総合支所で会議。
帰路は、水沢江刺駅17時38分発の東北新幹線で一関に行く予定。
17時過ぎまで会議が続き、果たして新幹線に間に合うのかヤキモキ(本末転倒ですが)。
幸い会議は3時間45分もの長丁場の末、17時15分に定刻終了。
帰りは水沢江刺まで送ってもらい、余裕で予定の新幹線に間に合いました。
乗車10分で一ノ関駅に到着。
「虹ソラ」夜営業は17時30分開始。
東口から振り始めた小雨の中、「虹ソラ」に急ぎます。
18時過ぎに店に着くと、夜営業だけ、虫が入らないよう、正面の入口ではなく、右横のドアを開けて入ります。
着く前までは、8月2日からキマグレで提供されている「塩ソバ」(800円)が残っているかなと淡い期待。
残念ながら昼営業で塩ダレ終了。
限定10食の煮干し2倍の「ニボぉ煮干しソバ ド曇天」(750円)も終了。
ならば、夜限定の「虹式台湾まぜそば」(850円)か、韓国風の甘辛い冷たいまぜそば「虹式ピピン麺」(850円)のどちらかということで、冷たい麺の後者を選択。
券売機で「虹式ピピン麺」の食券を購入すると、券売機の下方の「低温ローストポーク丼」(350円)が「本日お肉増量」とアピール。
以前食べた「ローストビーフ丼」が美味しかったのと、昼「麺SAMURAI桃太郎」で「ローストポーク丼」を見送っていたので、勢いでこちらもチョイス。
○「虹式ピピン麺」(850円)
店内は悪天にもかかわらず、先客3人。後続客もひっひりなしに入店。
さすが人気店。
カウンター席に着席すると、店主がいつもの笑顔で迎えてくれます。
おしゃれな店内で、センスの良いメニューを無加調で提供。
クーラーの効き具合もちょうど良い。
そんな快適空間で高品質ラーメンを店主と会話しながら食べる居心地の良さ。
この点では、虹ソラと大曲の「Noodle college Shirokuro」が双璧。
すぐに「虹式ピピン麺」と「低温ローストポーク丼」が運ばれてきます。
まず「ピピン麺」から食べ始めます。
「虹式ピピン麺」は、韓国の冷製麺料理「ビビン麺(ピピン麺)」を虹ソラ風にアレンジ。
赤く冷たいタレに冷水でしめた麺を盛り、タレと混ぜる点は同じ。
もちろん虹ソラの場合、麺は全粒粉練り込みの切り刃24番の細ストレート自家製麺。
タレは小エビオイルがメイン。
これに醤油、昆布水、ニンニクなどを合わせた小エビの香りと旨味が詰まった甘辛の濃厚なもの。
辛さはさほどではなく、甘味の方が強いですね。
具は、たっぷりの小エビとオイキムチ風の甘めの味付けをしたキュウリの輪切り、それに細切りの鶏チャーシュー。
白ゴマも振りかけられています。
さらにステンレスの別皿にナムル(野菜)がたくさん。
サンチュやリーフレタス、サニーレタスなど。
そのほか、白髪ネギと味玉半分が添えられます。
麺は加水率30%の低加水パッツン系ですが、あえて茹で時間を長くした上で、水でしめています。
その結果、低加水細麺ですが、多加水麺並みの瑞々しさを保ちつつ、独特のシコシコとした食感のコシのある麺に。
冷たいまぜそばに最適の麺になっています。
この麺を小エビの旨味が効いた甘辛の冷え冷えのタレと混ぜ、適宜ナムルを加えます。
麺量は並盛で230gとかなり多め。
しかし、タレと麺との相性が良く、あっという間に麺を完食。
ナムルもたっぷりなので、栄養バランスもとれています。
最後は白飯を追い飯して、タレと混ぜるべきですが、次のメニュー「低温ローストポーク丼」が控えています。
丼の底に残った甘辛のタレを飲み干し、ローストポーク丼に移ります。
○「低温ローストポーク丼」(350円)
国産豚肩ロース肉を低温で3時間調理したレアチャーシュー(ローストポーク)。
適度にサシの入ったピンクのビジュアルも食欲をそそります。
ローストポークを薄くスライス。
フライドカーリックとフライドオニオンのタレで味付け。
熱々のご飯の上にローストポークをびっしりと敷き詰め、醤油とみりん、ゴマ、昆布ダシをブレンドしたタレをふりかけて完成。
当初230gもの「ピピン麺」を食べた後だったので、果たしてローストポーク丼を完食できるかどうか不安。
しかし、いざ食べ始めると、ガーリックとオニオン風味のとろけるような柔らかさのローストポークと熱々のご飯を、醤油ダレが絶妙につなぎ、箸が止まりません。
ヨーグルトをトッピングしたローストビーフ丼も絶品でしたが、ローストポーク丼もそれに負けない出来。
結局キレイに食べ終えてしまいました。
食後に、さすがに食べすぎたと反省。
健康を考え(?)、「野菜ジュース」(200円)(人参とレモン)でしめました。
食後は、いつものように店主としばしのラーメントークタイム。
各種メニューや今開発中のメニューの説明、店主が最近訪れた店の感想などを聞かせていただきました。
10日から1週間、東京(本日は何と37℃!)に帰省すると話すと、「どんな店に行くんですか?」と聞かれ、候補店を列挙。
最後に、「いい店があったら教えてください」との店主の言葉に、盛岡に戻ったあとの訪問を約束。
店をあとにしました。
リニューアルした「冷やしラーメン」!
7月13日(金)
最近の異常な暑さに負けて、さすがにアツアツのラーメンはノーサンキュー。
ということで、ここのところ冷やしラーメン中心に食べ歩いています。
今日(7月13日)は久々の岩手県南での仕事にかこつけ、4ヶ月ぶりに一関の「虹ソラ」まで足を延ばしました。
14時到着ですから、昼営業開始(11時30分)から2時間30分後。
かなりの出遅れで、品切れになっているメニューも多いでしょう。
店につくまで、新メニューの韓国風の冷たいまぜソバ「ピピン麺」(850円)にするか、それとも「冷やしラーメン」(750円)にするか迷っていました。
どちらかを食べたあと、「冷やし味付替玉」の代わりに、「自家製塩チーズケーキ」(250円)とアイスコーヒー(250円)で優雅にデザート(?)という流れを描いていました。
店に入ると、14時過ぎなのに結構なお客さん。
店内は空調が効いて快適そのもの。
券売機のボタンの数や券売機横の限定メニューのPOPなどに圧倒されます。
「冷やしラーメン」のPOPを見ると、「仕込みにより、するめバージョンと和風だしバージョンのどちらかを提供いたします」とあります。
これは、昨年の「冷やしラーメン」にはなかった趣向。
面白いということで、案外簡単に「冷やしラーメン」のボタンを押しました。
カウンターに座って、店主に長いご無沙汰をお詫び。
相変わらず温かい笑顔で迎えてくれる店主に、心和みます。
店主以外に、男女1名ずつのスタッフで店をきりもりしています。
今日は「和風だしバージョン」とのことで、そちらをお願いします。
念願の「塩チーズケーキ」は今回も売り切れ。残念!
食べるためには、もっと早い時間帯に来なければなりません。
○「冷やしラーメン」(750円)+「冷やし味付替玉(ねぎオイル)」(100円)+「野菜ジュース」(200円)
和風だしバージョンの「冷やしラーメン」は、昨年の冷やしとは随分違います。
昨年は丸鶏と煮干しのダブルスープ。
丸鶏から抽出したコラーゲンがたっぷり入ったプルプルのスープが特徴でした。
それが「冷たいザル」(650円)のつゆを転用した和風のダシに変わっています。
4種の醤油とザラメ、みりんなどを合わせて寝かせたカエシに、煮干しダシを合わせた中華ザル用の「そばつゆ」。
これを冷やしラーメンのスープに使ったのが「和風だしバージョン」。
店主によると、昨年のコラーゲンプルプル冷やしは自信作だったものの、客の反応は賛否が分かれました。
そこで万人受けする和風ダシにリニューアルしたといいます。
私としては、もう1つのするめバージョンも食べてみたいですね。
スープは昨年以上に濃い琥珀色。
大量にトッピングされたカイワレと白髪ネギの下に鶏ムネ肉の低温調理チャーシュー2枚と太目のメンマ2本。
その他、細切りのチクワ3枚に味玉半分。
もちろんスープはきんきんに冷えています。
昨年のトロリとしたスープから、通常のさらっとしたスープに変貌。
スープにゴマが浮いているのも特徴。
味は中華ザルのつゆを少し薄めにした感じ。
動物系を使っていないので、昨年よりもさっぱりとした味。
煮干し味よりも、ザラメやみりんなどが効いた甘味の方が前面に出ています。
ただし、甘味が強すぎるというわけではなく、醤油や煮干しダシとうまく一体化して、爽やかな甘味をともなったスープに仕上がっています。
店主によると、この地方では東京の先端的な生醤油のキレのあるタレではなかなか受け入れてもらえず、むしろある程度の甘味がある方が好まれるとのこと。
となると、冷やし醤油ラーメンには生醤油のキレや魚介の旨味だけでなく、甘味も絶対に必要と主張している私も20年間の岩手暮らしで、すっかり「岩手の味」に染まってしまったのかも知れません。
スープに浮くゴマが、甘味に対する緩衝材の役割を果たしています。
麺は、全粒粉を練り込んだ切り刃24番の細ストレート麺。
自家製麺です。
もともと固めのコシのある低加水麺ですが、冷水でしめることでコシが倍増。
店主の表現を借りると、「更級そば」のような食感の麺になっています。
シコシコして、歯応え抜群の麺が冷たい和風だしのスープとうまくマッチ。
シャキシャキとして涼味のあるカイワレや白髪ネギ。
しっとりとした食感ながら、スパイスを効かせてビターに仕上げた鶏ムネ肉チャーシューが、穏やかな冷やしラーメンにアクセントを加えています。
太目のメンマは少々甘めですが、しっかりとした味付けが施されています。
私としては、昨年の丸鶏から抽出したコラーゲンたっぷりの冷やしラーメンが独創的であっただけに、今年の和風ダシの冷やしは「大人しくなった」との感は否めません。
しかし、スープがさらっとして、味もすっきりしただけに、冷やしとしての涼味は確実にアップ。
差し引きゼロで、むしろ、より一般受けする味にシフトしただけに、岩手県南における冷やしラーメンの普及に一層貢献すること間違いありません。
ちなみに、店主からは盛岡における冷やしラーメンの動向について尋ねられましたが、「サンド」「南部屋路ばた」「今日から」など最近食べた冷やしの感想を伝えました。
「南部屋路ばた」の「冷やし鶏そば(醤油・塩)」が、昨年の「虹ソラ」のコラーゲンたっぷりのプルプル冷やし以上に先鋭的な冷やしラーメンになっているのは興味深いですね。
さて、冷やしラーメンのスープを少し残して、次なる「冷やし味付替玉」(100円)の選択に移ります。
本日のオイルは「ねぎ」「チキン」「スルメ」「背脂ガーリック」の4種。
その中で、冷やしラーメンのための冷やし味付替玉にもっとも適した味は何か?店主に尋ねます。
答えは比較的あっさりした「ねぎ」か「するめ」。
そこで「ねぎ」オイルの冷やし味付替玉を選択。
替玉の麺は、冷やしラーメンと同じく切り刃24番の細ストレート麺。
「味付替玉」との違いは、麺を茹でたあと冷水でしめ、そのあとにオイルとネギをふりかけるという点。
冷えた麺は、もちろん通常の味付替玉よりも、麺のコシが出ることはいうまでもありません。
まず、まぜそば風に冷たい麺とトッピングのネギオイル、ネギをまぜて、まぜそば風に食べます。
その後、残った冷やしのスープに味付替玉を投入。
すると、さすがに店主の推奨だけあって、ネギオイルが冷やしラーメンの和風だしの風味を損ねることなく混ざり合います。
麺も冷やしと同じですから、まるで「おかわり」か「大盛り」でも食べているかのような錯覚に陥ります。
味付替玉と冷やしのスープを完食後、野菜不足を解消するため、「野菜ジュース」(200円)を注文。
冷たい人参のジュースにレモン風味を加味した爽やかな味。
お腹にも、そして健康にも良い「虹ソラ」の各メニュー。
またしても「塩チーズケーキ」を逃したのが心残りですが、久々の「虹ソラ」は、私にとってやはり「オアシス」。
カフェのようなおしゃれでポップな店で食べる無化調・自家製麺の独創的なメニュー。
店主に「盛岡に2号店を出してください」(冗談です)と言ってしまったくらいです。
次回こそ「塩チーズケーキ」を食べるぞ!
海老と鶏と醤油のコラボ
3月23日(木)
昼は奥州市江刺の麺SAMURAI桃太郎、夜は一関の虹ソラという贅沢な1日。
仕事のついでにラーメンを堪能するというのも、いいものです。
虹ソラは2週連続の訪問。
先週は、限定の「海老煮干しソバ(海老曇天)」を食べました。
今回も会議が早目に終わったので、一ノ関駅で30分ほど休憩。
その後、準備中の虹ソラ前のスーパーで買い物をしながら夜営業(17時30分から)の開始待ち。
17時30分のオープンと同時に店内に。
夜営業初のポールポジション獲得に成功。
私の入店後どんどん客が入店。
気がつくと、7割方席が埋まる相変わらずの人気ぶり。
店に入ると同時に、店長から「海老煮干しから煮干しを取っちゃいました」との一言。
数量限定の「海老煮干しソバ」は、本日(3月23日)昼から「海老ソバ」(限定800円)に変わっていました。
なるほど、前回のレビューで書いたように、「海老煮干し」では海老よりも煮干しが勝っていました。
いま甲殻類の魅力にはまっている店主が、そのままで終わるわけには行きません。
○数量限定「海老ソバ」(800円)
店主は、丸鶏のスープに大量の甘エビを炊き込んだピンク色鮮やかな鶏エビスープを作成。
最初はエビの色を生かすためにも、塩ラーメンも試作したとのこと。
でも、十分な旨味が出ないということで、醤油のカエシに回帰。
ここに、醤油味の鶏海老スープが完成。
醤油ダレの海老ラーメンといえば、「らーめん 五ノ神製作所」(大久保)が有名。
五ノ神の「海老リッチらーめん」は、海老の香り爆発のとろみのある濃厚海老ラーメン。
虹ソラは、逆にさらっとしたスープの淡麗海老ラーメンといえるでしょう。
ラーメンはネギとドライトマトチップだけの「かけ」で提供。
具は別皿。
ラーメンのスープは、少し赤みがかった琥珀色。
口に含むと、今度は海老の香りがふわっと感じられます。
醤油のカエシを使いながら、まず海老の香りが最初に出てくるところが
素晴らしい。
海老の香りや旨味は過剰ではなく、鶏スープや醤油ダレと一体化。
その意味で、鶏海老醤油ラーメンという表現がピッタリ。
切り刃22番の中細ストレート麺は、店主いわく「パツパツ麺」。
しかし、啜ってみると、しっとり感の方が目立っています。
店主に確認すると、今日は乾燥していたので、水を少し多目に使ったとの説明。
別皿の具は、鶏ムネ肉の低温調理チャーシューをさらに燻製にするという手の込みよう。
燻製にすることで、海老に負けない香りがつくという理由。
その他は、やや濃い目味付けのメンマ2本と岩海苔。
スープを少し残したところで、前回のようにご飯を入れリゾットにするか、オーソドックスに味付替玉にするか思案。
店主に聞くと、リゾットはまだ試していないので自信がないとのお答え。
そこで、店主のアドバイスに従い、「背脂ガーリックオイル」の替玉としました。
結果としては、背脂がやや濃すぎ、海老スープの香りが負ける結果に。
初志貫徹して、リゾットにすれば良かったと少し後悔。
食後、店主から「いつ東京の実家に帰省するんですか」「どんな店に行くんですか」と逆質問。
「実家に近く、今年開店した高円寺のらぁめん山と樹、中野の麺屋 はし本を最優先します」
などと返答。
「戻ったら、東京の新店の感想を聞かせてください」と店主。
店主とこんなざっくばらんな会話ができる温かい雰囲気こそ、虹ソラの魅力の一つです。
店主は、いずれ鶏と海老と煮干しがうまくブレンドされたスープに再挑戦したいと語っています。
トリプルスープの成功を期待したいですね。
海老と煮干しのコラボ
3月15日(水)
14時から奥州市役所の江刺総合支所で会議。
これ幸いと、会議前の昼食は、支所近くの「麺samurai桃太郎」、会議終了後の夕食は一関の「虹ソラ」と目論んでいたのですが。
残念ながら、水曜は麺samurai桃太郎の定休日。
やむなく昼食は断念。
もう1つ誤算があって、会議がたった1時間で終了。
新幹線で一ノ関駅に行ったものの、まだ16時。
夜営業開始の17時30分まであと1時間半。
そこで、新幹線改札口を入った右奥にある暖かい休憩室で1時間熟睡。
17時に目が覚めたあとは、虹ソラ真ん前のスーパー(ジョイス)で、買い物をしながら、虹ソラ開店を待ちます。
17時30分を少し過ぎたとき、店に明かりが点り、夜営業が開始。
勇んで店内に入ると、既に先客が1名。
その後も、夜営業開始以降続々と客が到来。
さすが人気店です。
○海老煮干ソバー海老曇天ー(800円)
3月13日付の店主のfacebookて、同日夜営業から数量限定10杯程度提供されるといいます。
海老と煮干しを使い、濃厚なそばをめざすとのこと。
虹ソラで、濃厚な煮干しラーメンといえば、「曇天」(どんてん)です。
これをもじって、「海老曇天」と命名。
海老と煮干しをコラボさせたラーメンといえば、中目黒「恵本将裕」の「伊勢海老煮干しラーメン」しか思い浮かびません。
ならば、店主が海老と煮干しを組み合わせるという困難な課題にどうチャレンジしているのか是非とも見届けたかったのです。
店内に入ると、幸い「海老煮干ソバ」がまだ残っています。
早速、限定の青ボタンを押して食券を購入。
店主によると、海老煮干は丸鶏のスープをベースに、これに煮干しと甘エビの頭を炊き込んでいるといいます。
一番難しいのが、煮干しと甘エビの頭の比率です。
今日は、煮干し6、甘エビ4と煮干し多目なので、煮干し味が強いと店主自ら語っています。
海老煮干についても、かけラーメン
に近い状態で提供されます。
スープは曇天(どんてん)にくらべると、甘エビ使用の分だけ、煮干しの使用量が減るだけに、色はセメント色というよりも、濃い茶色に近くなります。
スープの表面は泡立っていて、見るからに濃厚そうですか、スープ自体はさらっとしています。
曇天と違う点は、上記のスープの色に加え、スープに小エビが添えられている点です。
スープと麺というかけラーメン状態の海老煮干にも、トッピングのネギとドライトマトのチップが乗っています。
スープを一口いただくと、曇天と同様、煮干しの旨味がスープの中に凝縮されています。
まさしく、煮干し汁を飲んでいる感じなのですが、苦味やエグみは全くありません。
ただし、これだと「曇天」の評価ではあっても、海老煮干しの評価にはなっていません。
一言でいうと、煮干し6、海老4の割合でも、煮干しの圧倒的な存在感の前では海老はかすんでしまいます。
「曇天」に比べると少しライト気味の煮干しスープに、ときどき海老の風味が顔を覗かせるという感触。
できれば、もっと甘海老の使用量を増やし、煮干しベースでありながらも、海老の香りがつねに感じられるラーメンであって欲しいもの。
パツパツとした食感の中細ストレート麺は自家製麺。これがスープに良くあっています。
別皿には、鶏ムネ肉の低温調理チャーシュー。しっとりとた食感と薄目の味付けがマッチ。
豚バラ肉チャーシューは、カジキマグロと間違うような淡白な肉を、提供直前に炙っていますす。
2本のメンめは、以前よりも味付けは濃いめ。
煮干しがつよすぎると、肝心の海老の風味や香りが霞んでしまいます。
逆に、海老の風味がつよすぎると、
煮干しが好きな方には不満でしょう。
スープを少し残し、味付替玉を頼もうとしたら、店主曰く、「虹式台湾まぜそば」用の「追い飯」(50円)を試してみたらとの提案。
残りのスープにライスを投入。パルメザンチーズをふりかけ、リゾット風にして完食。
店主もいまは試行錯誤の段階と語っていましたが、煮干しと海老の割合がちょうどぴったり決まった「エビ煮干そば」をぜひとも食べてみたいものです。
食後、しばらく客が切れたのて、店主といつものように雑談。
ここ1~2カ月の東京の新店情報の交換、県内や宮城県北部のラーメン事情など有意義で楽しい時間を過ごしました。
絶品ローストビーフ丼!
2月22日(水)
またまた一関の虹ソラさんに訪問。
今回は所用のついでということで、昼の部閉店の15時まで残り30分(14時30分)というぎりぎりの時間に入店。
私が入ったのと入れ替わりに2人が店を出ましたので、食事中は店を独占状態。
虹ソラに行くときは、最近はとくに事前に「これ」と決めずに、券売機や限定の案内を読んでからインスピレーションで決めています。
今日は券売機の一番下に大きく掲示されていた「自家製ローストビーフ丼」(350円)が、まず目に留まりました。
ラーメンを食べに来ながら、丼を先に決定というのもおかしな話。
でも、今回は特別。
ローストビーフ丼を決めたあと、ではラーメンはとなって、比較的軽めで未食の「鶏にぼしソバ」(さんまバージョン)(750円)に決定。
合計で1,100円ですから、コストパフォーマンス最高。
○鶏にぼしソバ(さんまバージョン)(750円)
虹ソラの煮干しラーメンは2種類。
淡麗煮干しの「鶏にぼしソバ」。
セメント系濃厚煮干しの「ニボぉ煮干しそば曇天(どんてん)」。
これまで「曇天」ばかり食べていて、「鶏にぼし」はスルーしていました。
店主に聞くと、煮干好き(ニボラー)は曇天、あっさり系の醤油ラーメン好きは「鶏にぼし」を選択するというように、くっきりと分かれるといいます。
しかし、両者とも原材料は同じ。
丸鶏を炊き出したスープを1日寝かしたあと、サンマ、アジ、イワシの煮干しを煮出します。
ときには、太刀魚の煮干しを使うときも。
違うのは、投入する煮干しの量と煮出し方のこと。
とくに「鶏にぼし」はスープが濁らないように、温度管理を厳格に行っていると、苦労を話してくれました。
鶏にぼしも、本体は曇天と同じく、ネギとドライトマトチップを添えただけのかけラーメン。
具は別皿で提供されます。
具は、大ぶりの炙った豚バラチャーシューと鶏ムネ肉低温調理チャーシューが1枚ずつ。
太目のメンマが2本。
糸唐辛子に加え、紅葉おろしが添えられます。
かけラーメンの方は、セメント色の曇天とは対照的。
鶏ソバとあまり変わらない通常の醤油ラーメンの外観。
スープを飲んでも、煮干しそばといわれなければ「煮干し」が煮出してあることに気づかないのでは?
丸鶏のスープと煮干しのダシが渾然一体となって、とくに煮干しが自己主張することがありません。
その意味では、一般の「淡麗煮干し」よりも、もっと煮干し感が薄いといえるでしょう。
しかし、煮干しは目立たないところできちんと仕事をしています。
「さんまバージョン」と銘打つように、サンマ煮干しの投入により、鶏ソバよりもスープに確実にコクと甘みが出ています。
実は、煮干しが存在感を出さないものの、鶏スープと一体感を保ちながら厚味を加えている点こそ、店主が「鶏にぼし」で目指した味です。
先に言ったように、ヘビーなニボラー向けには「曇天」が用意されています。
そこで、「鶏ソバ」を食べたニボラー以外の方々への次の選択肢として「鶏にぼし」が用意されているわけです。
自家製の低加水中細ストレート麺は相変わらずパツパツとした食感が心地良いですね。
最初はかけラーメンで、鶏煮干しスープと麺を堪能。
途中から具を少しずつ投入。
何といっても美味しいのが、トロトロの豚バラ肉を提供する前に炙ったチャーシュー。
鶏ムネ肉チャーシューも、しっとりとした食感。
太目のメンマは、濃い目の味付け。
おろしが添えられているのが面白いですね。
あっという間に、鶏にぼしを完汁した後、いよいよ「自家製ローストビーフ丼」に着手。
○自家製ローストビーフ丼(350円)
小さな丼にローストビーフがたっぷりトッピング。
白髪ネギも目を引きます。
ローストビーフにはブラックペッパーがふりかけられています。
そして、ビーフの表面に網目のようにかかっているホワイトソースに注目。
最初マヨネーズかと思いましたが、いざ食べてみると、これが甘酸っぱいソース。
店主に聞くと、何とヨーグルトソース。
さらに、ワサビも添えられています。
薄めにスライスされたローストビーフは柔らかくて香ばしい味。
ヨーグルトソースとの組み合わせも抜群。
これが350円とはとても思えないお徳感。
ローストビーフの下には甘めの和風ダレがたっぷりかかったご飯。
これが意外にボリュームがあります。
タレやヨーグルトソースは甘めですが、ブラックペッパーとワサビがちょうど良いアクセント。
ラーメンに続き、ローストビーフ丼も一気に完食。
ラーメン店のサイドメニューとして、これだけ本格的なローストビーフ丼を安価で提供するのは素晴らしいの一言。
ただ1つ難をいえば、ラーメンとローストビーフ丼でお腹が一杯。
そのため、食後のデザートにと考えていた「ラーメン屋さんの自家製塩チーズケーキ」(250円)がお腹に入らなかったこと。
本日は提供されていない限定の「あっさり太刀魚そば塩味」(750円)も魅力的。
食後、いつものように、店主と昨日うかがった「拉麺 たいぢ」の感想などを中心にラーメン談義が盛り上がりました。
そして、昼の部閉店の15時。
店主とのおしゃべりの話題は尽きないのですが、新幹線の発車時間も迫っています。
次回こそ、「ラーメン屋さんの自家製塩チーズケーキ」を食べると固く誓って(?)、店をあとにしました。
虹ソラ風背脂チャッチャ系
1月30日(月)
○豚中華ソバ(700円)
1月30日(月)、奥州市役所の会議をはさみ、県南の名店2店を訪問。
会議後の2店目は、昨年4月一関に誕生。
またたく間に人気店にまで上りつめた「虹ソラ」。
昨年11月以来、2ヶ月ぶり。
無化調・自家製麺を貫きながら、多彩なレギュラーメニューに加え、次々に登場する限定メニューの数々。
どのメニューも高レベルで、いまや「名店」の風格さえ漂います。
1月末現在のレギュラーメニューは、
・鶏ソバ(650円)
・鶏にぼしソバ(さんまバージョン)(750円)
・和えソバ忍~シノビ~(800円)
・冷たいザル(650円)
・濃厚ハマグリ鶏ソバ(750円)
・炎の赤い忍~シノビ~(800円)
同じく1月末現在の限定メニューは、
・ニボぉ煮干ソバ曇天(どんてん)(さんま入り)(750円)
・スルメソバ(塩バージョンもあり)(700円)
・サバ缶納豆ザルwithチーズ(750円)
・のりソバ塩味(750円)
・豚中華ソバ(700円)
・虹式台湾まぜソバ(850円)
何と12品。
これにトッピングを加えると、さらにメニューが多彩に。
つい最近まで、煮干しを2倍にした「ニボぉ煮干ソバド曇天」(750円)という魅力的な限定麺もありました。
1週間連続で昼と夜の部に通い詰め、ようやくクリアできる陣容。
店主は限定メニューを最近かなり絞り込んだといいますが、それでもこれだけあるのですから驚き。
盛岡でも、無化調でこれほどバラエティのあるメニューを提供している店はありません。
さて、会議が早めに終了。
そのため、一ノ関駅東口から徒歩約10分の虹ソラには、夜の部オープンの17時30分よりも15分以上も早く到着。
悪天候のため、いったん店の真向かいにあるスーパー(ジョイス)に避難。
開店を待ちます。
17時30分ジャストに開店。
開店と同時に店に飛び込みます。
もちろん、夜の部一番乗りです。
土日終日や平日昼時は行列もできるほどの盛況の同店ですが、さすがに平日夜は客足も落ち着き、じっくりラーメンを楽しむ余裕ができます。
店主との会話タイムも十分とれるのが、夜の部の良いところ。
今回は、同店の最近一番の人気メニューという限定「豚中華」をチョイス。
「豚中華」は虹ソラ中華ソバシリーズの第2弾。
第1弾は、昨年12月に提供された限定の「まったり鶏ガラ中華ソバ」(800円)
丸鶏のスープを基本とする虹ソラには珍しく、鶏ガラを炊いたスープが特徴。
おまけにラーメン自体は無化調ですが、化学調味料のボトルを添えて提供。
化学調味料で好みの味に仕上げるという趣旨。
ただし、店主のコメントは鶏ガラ中華ソバの場合、「化学調味料を入れない方が素材の味が主張していて好み」。
豚中華は、豚肉を煮出してスープをとっています。
こちらも化学調味料を添えて提供。
店主のコメントは鶏中華と違って、「化学調味料が入った方がブタの香りが抑えられ、甘さが増す」というもの。
私との会話でも、店主は「鶏には化調は合わないが、豚は化調を入れた方がおいしい」と語っていました。
当然、「豚中華」も化調を添えて提供されます。
ただし、「無化調至上主義」(?)の私は、デフォの無化調のまま、一切調味料を加えずに完食。
提供された豚中華は、白濁したスープに背脂がたっぷりと振りかけられています。
店主のいう「中華ソバシリーズ」には、「昔懐かしい」中華そばを虹ソラ風に再現するという意図があります。
「豚中華」のビジュアルは、まさしく昔懐かしいあの「背脂チャッチャ系」そのもの。
背脂チャッチャ系といえば、私も若かりし頃(数十年前?)に「千駄ヶ谷ホープ軒」や「らーめん香月」(2016年1月、六本木に復活)などに良く通った記憶があります。
具は、大判の炙りチャーシュー(豚バラ肉)が中央に。
その右に味玉が半分。
さらに自家製のメンマが2本とカマボコ、そして刻みネギが大量にトッピング。
海苔の端から揚げネギ(?)が垣間見られます。
いかにもオイリーなスープですが、実際に飲んでみると、これが驚くほどさっぱりしています。
店主が懸念していた豚特有の香りは皆無。
よって、化学調味料は不要と判断。
このアッサリ感は、あえて豚骨を使わず、豚肉だけでスープをとっていることに由来しているのでしょう。
見た目と違い、クドさなど微塵も感じないあっさりした豚スープに、たっぷり振りかけられた背脂が甘みを加え、ほのかに香る醤油味も手伝い、実に美味しいスープに仕上がっています。
麺は「味付替玉」と同じ細麺。
ただし、提供する前に手で揉んで縮れをつけています。
この細縮れ麺も、昔懐かしい「中華そば」感を増幅させています。
個人的な感想ですが、かつての背脂チャッチャ系の名店中では、比較的アッサリ系の「らーめん香月」の味をさらに上品にリニューアル。
雑味を一切抜いて、自然な旨みや甘みがくっきりと浮かび上がるように再構築した「新しい背脂チャッチャ系」といえるでしょうか。
恐らく化学調味料を加えると、さらに香月の味に近づくと思われますが、それは私にとって「禁断の味」。
封印しておきましょう。
特筆したいのが炙りチャーシューの香ばしさ。
自家製メンマのシャキシャキした食感もたまりません。
黄身がトロけるような味玉(半分)。
さらに、隠し味として添えられた(恐らく)揚げネギが微妙にスープを味変させ、飽きさせません。
スープだけを少し残し、定番の「味付替玉」(100円)を注文。
店主のアドバイスを受け、4種のオイル(ねぎ、チキン、スルメ、小エビガーリック)の中から小エビガーリックを選択。
パツパツした食感の細麺にガーリックソースの香ばしさと小エビの旨みがプラスされ、単体でも十分「和え玉」として通用するレベル。
麺を半分ぐらい食べたところで、残ったスープに替玉を投入。
これが、「豚のスープに果たして和え玉が合うの?」という懸念を見事に払拭。
オイリーなのに上品な豚肉スープとガーリックオイルの香ばしさが結合。
豚中華→小エビガーリックの味付替玉→両者の融合した「第三の味」という味付替玉の醍醐味を身をもって実感することができます。
それにしても、虹ソラに来るといつも新しい発見があります。
そして、隔月程度しか訪れない私の顔を覚えていてくれ、笑顔で迎えてくれる店主にも感謝。
今回も、店主と楽しいラーメン談義を交わしたのち、小雪の混じる雨の中、一ノ関駅に急ぎました。
煮干しとサンマ節の旨みが凝縮!
11月24日(木)
夕方まで北上駅前のビルで会議。
会議終了後、予定どおり17時30分発の新幹線で一関へ直行。
目指すのは、もちろん「虹ソラ」です。
○ニボぉ煮干ソバ曇天(どんてん)さんま入り(750円)
18時少し前に店に到着。
既に女子高生2人組ほか店内には先客がチラホラ。
今日は、限定白ボタンの「スルメソバ」(700円)をねらっていたのですが・・・
さすがに人気商品だけあって、昼の部で売り切れ。
そこで、限定の貼り紙を一瞥。
「ニボぉ煮干そば曇天」のさんま入りがあるではないか。
即決で、限定赤ボタン(750円)を押したのでした。
いつも笑顔で迎えてくれる店主に挨拶したあと、カウンターに着席。
曇天が到着する前にも、店主が声をかけてくれます。
「味をリニューアルした蔦に行きました?」(店主)
「整理券方式になってから、敷居が高くなって行ってないんですよ」(私)など。
秋田の新店の話題で盛り上がった頃、曇天(サンマ入り)が到着。
相変わらすのセメント色の煮干しスープのラーメンに別皿のチャーシュー2種、メンマとニボ玉。
しかし、肝心の「サンマ」が見当たりません。
店主に質問すると、「サンマ節が入っているんですよ」。
なるほど。
虹ソラのすべてのスープのベースとなる丸鶏を炊いたスープにイワシの煮干しとサンマ節を炊き込み、濃縮させたセメント色のスープ。
スープを飲むと、煮干しの旨みがストレートに感じられます。
まさに煮干しの旨みが凝縮している感覚。
これまで、虹ソラをラーメンをいくつか食べてきましたが、これほどの「旨み」を感じたのは初めて。
スープは見た目こそセメント色ですが、実はさらっとしています。
煮干しのエグみや苦味などは皆無。
純粋に煮干しの旨みのみを抽出しています。
サンマ節の淡白さが、イワシ煮干しの旨みを一層引き立てています。
煮干しの旨みが詰まったスープに、パツパツした中細ストレートの自家製麺がぴったり。
別皿のチャーシュー(鶏・豚)とメンマも相変わらずの美味しさ。
途中、ニボ玉を溶いてスープを濃くしたり、パルメザンチーズをふりかけて味変を楽しんだり。
麺を食べ終える頃、サンマ節のほのかな甘みが余韻として残ります。
煮干しスープを少し残し、恒例の「味付替玉」(100円)。
今回は新作の「小エビガーリック」オイルを注文。
ガーリックオイルのタレに、パツパツの細麺、それにトッピングのネギと干しエビを合わせた一杯。
干しエビを噛むと、心地よい甘みが舌に残ります。
小エビガーリックの味付替玉は、単体として十分にまぜそばとして通用するレベル。
それだけに、途中で煮干しスープに投入してしまうのは少々勿体無い。
そこで、味付替玉を先に食べ、最後に残った曇天の煮干しスープを飲み干して終了。
次回(12月?)は、是非昼の部に伺い、念願のスルメソバを食べたいですね。
-------------------------------------------------------
○ふすべ(不滑)ソバ(700円)
11月2日(水)、約2ヶ月ぶりの一関・虹ソラ。
今回こそ「和えソバ 忍(シノビ)」を食べる予定だったのですが・・・
一ノ関駅に向かう新幹線の車中で、虹ソラのFacebookをチェックしていると、気になる数量限定麺を発見!
それが、10月31日夜から提供されている「ふすべ(不滑)ソバ」(700円)。
「一関名物ふすべもちをラーメンにしちゃいました」というタイトルにつられました。
「ふすべ」とは「すったゴボウと鶏ひき肉と豆腐を使ったヘルシーな一関地域に伝わる伝統的料理」とのこと。
このタイトルと説明を見てしまうと、「ふすべソバ」を狙うしかないですね。
「和えそば 忍」は、またしても次回に先送り。
新幹線車中で、念のためにスマホで「ふすべもち」を検索。
「ふすべる」とは「辛い」という意味らしい。
皮つきのゴボウをそのまますりおろし、鶏ひき肉と一緒に煮込み、醬油で味をつける。
最後に鷹の爪を加えた汁に、ちぎった餅を入れて食べるという一関のご当地グルメ。
今回、虹ソラで「ふすべソバ」が提供されるまで、不覚にも知らなかった!
そんなわけで、新幹線車中で既に「ふすべソバ」を食べる気満々。
11月2日(水)は昼、大変な混雑で、行列まで出来たといいます。
果たして数量限定麺が残っているだろうか?
期待と不安をもって虹ソラに到着(14時)。
店に入ると、まず店主の笑顔に癒されます。
もう1つの数量限定麺「スルメソバ」は既に売り切れ。
幸い、「ふすべソバ」(限定白ボタン)は残っていました。
食券を購入して、2ヶ月ぶりの虹ソラのカウンターに座ります。
私のあとに店に入ったご夫婦は、券売機の前で5分以上迷っていました。
分かります。
それだけ、レギュラー+限定麺がバラエティに富んでいるんです。
早速到着した「ふすべソバ」。
虹ソラの味のベースとなる「鶏ソバ」の上に、すったゴボウと鶏ひき肉、豆腐そぼろを炒め、鷹の爪を加えた餡が乗っています。
後は、ネギと糸唐辛子のトッピングのみというシンプルな構成。
あえてチャーシューやメンマを乗せず、ふすべ風の餡だけに絞った潔さ。
香り高いゴボウが鶏ひき肉や豆腐のそぼろと一体となって、いかにも地域に根ざした伝統食らしい素朴な味を作り出します。
このゴボウの餡が丸鶏ベースのスープとうまくマッチ。
豊饒な香りと旨みを醸しだしています。
食べ進む中で、鷹の爪のピリッとした辛味が良いアクセント。
麺は味付替玉と同じ、自家製麺の細ストレート麺。
麺と具を食べ終え、スープが半分程度残ったところで、待望の「味付替玉」タイム。
ここで店主から、味付替玉をハーフにし、2種類のオイルを楽しみませんかという提案。
即採用です(100円を現金で支払い)。
140gの味付替玉の麺をハーフにし、70gずつ別々の鉢に盛り、別々のオイルを添えます。
最初の鉢は、あっさりとした鶏スープに合う「ネギオイル」。
もう1つは店主オススメの濃厚な「背脂オイル」。
前者は、焦がしネギの香ばしい香りが食欲を増進。
いつものように、半分はまぜそば風に食べて、残りを「ふすべソバ」のスープに投入。
完食・完汁。
背脂オイルはさすがに濃厚で、これは全部まぜそばとして食べ終えました。
結局いつものように、本体140g、味付替玉140g、合計280gの麺を食べて、お腹一杯。
食後は、いつものように店主との楽しいラーメン談義。
今日は店主から「いま東京ではどんなラーメンが流行っているんですか」と逆質問。
本当は私も8月のお盆休み以来、3ヶ月近く東京に行っていないのですけど・・・
全くの耳学問で、「いま来ているのは鯛ダシと貝ダシでしょう」と返答。
すると、店主は「鯛ダシの塩ラーメンをつくりたいんですが、鯛だけだとあっさりしすぎているんで・・・」
「その前に塩ラーメンを完成させないと」と真剣なお答え。
人力俥の「貝汁旨味ソバ」や南部屋路ばた上太田店の「限定麺」にも大いに関心がある模様。
「最近、大船渡・黒船の店主と会って、話す機会をもちました。大変勉強になりました」
そう語る店主。
この謙虚な姿勢と向上心・研究心があるかぎり、虹ソラの快進撃は止まらないでしょう。
雑談のあと、「今月(11月)下旬にまた来ます」と言い残して店を後にしました。
いつ来ても、温かい気持ちにさせてくれる店です。
--------------------------------------------------
○冷やしラーメン(750円)+冷やし味付替玉(100円)
9月12日(月)、北上での会議を終え、1ヶ月半ぶりに一関・虹ソラに。
4回目の訪問ですが、未食の「和えソバ忍(シノビ)」(800円)か限定麺の「オリーブ薫る 塩鶏白湯」(700円)のどちらかを狙っていました。
しかし、店の前に来ると、「冷やしラーメン」の幟を発見。
そうだ!虹ソラの冷やしラーメンは、コラーゲンたっぷりのトロトロスープだったと思い出しました。
ジュレ状(ゼリー状)の冷やしスープという点で、今日から(盛岡)の「冷しジュレラーメン」(塩味)にはまっていただけに、是非、醤油味のジュレ状ラーメン(虹ソラ)を食べたいと思っていました。
ただし、最近の岩手の気温低下により、冷やしラーメンはもう終わったかなと諦めていました。
そこで、入店するなり、迷わず「冷やしラーメン」(750円)のボタンを。
さらに味付替玉(100円)の食券を追加。
もっとも、味付替玉は食券なしでも、カウンターから声をかけて100円支払えば注文できます。
残念ながら、限定の「オリーブ薫る 塩鶏白湯」(700円)は売り切れ。
今日は太麺ということで魅力的だった「和えソバ忍」も次回回し。
それにしても、来るたびにメニューが増えていますね。
今回も、先の塩鶏白湯(700円)に加え、辛口まぜそばの「炎の赤い忍」(800円)が登場。
夜の部、18時前の訪問ですが、店内には私を含め9人の客。
相変わらずの人気店です。
昼の部はもっと混んでいるでしょう。
食券を女性の助手さんに渡し、店主に挨拶。
今回でたった4回目の訪問でしかありませんが、店主はしっかりと私の顔を覚えてくれていました。
「盛岡から遠いところ、ありがとうございます」と声をかけていただきました。
いやいや、北上経由で来たんですよ。
まもなく待望の「冷やしラーメン」到着。
店主曰く「通年メニューにしたかったんですが、めっきり涼しくなって注文が減ってしまったので、来週あたりで終わりにしようかと考えているんです」
登場した「冷やしラーメン」は濃い醤油色のスープ。
鶏のムネ肉低温調理チャーシューが2枚。
中太のメンマが2本。
面白いのが、細切りのチクワが4枚入っていること。
さらに味玉半分とカイワレ、そして糸唐辛子が添えられた美しい外観。
スープは、まさしく鶏のコラーゲンたっぷりのプルプルのジュレ状。
丸鶏と煮干しのダブルスープですが、4種の醤油のブレンドにザラメとミリンを加えたカエシが効いています。
深い醤油味の中にも、ザラメとミリンの適度な甘みが感じられるスープは、もちろんトロトロですが、キンキンに冷やされています。
店主の話では、最初はもっと醤油味のたったカエシでしたが、地元の方々の要望を反映して、甘みを追加したとのこと。
ジュレ状のスープに合わせる麺は、味付替玉に使われる細麺。
この組み合わせは意外でしたが、冷たいジュレ状スープに細麺が良くマッチしています。
具も文句ない出来。
さて、麺と具を食べ終え、冷やしラーメンなので、スープを完飲したあと、味付替玉を注文しようとしていたところ(さすがに、冷やしラーメンのスープに熱々の替玉は合わないだろうと考え)、店主の一言。
「スープを残しておいてください。冷やしラーメンの注文に限り、希望により味付替玉を冷やしにします」
私も冷やしの替玉や和え玉は初めて。
慌てて、スープを少し残し、スルメオイルの冷やし味付替玉を注文しました。
替玉の麺を水で締めたあと、スルメオイルとネギを加えた冷やし替玉が登場。
見た目は、通常の熱々の替玉と何ら変わりません。
最初は、良くかき混ぜて、まぜそば(油そば)風に食べます。
麺が冷えているので、熱い替玉以上にスルメオイルの旨みがダイレクトに伝わります。
半分ぐらい食べたところで、冷やし替玉を冷やしラーメンの残りスープに投入。
肝心の冷やし同士はどうかというと、これが絶妙なマッチング。
スルメオイルが冷やしススープと合わさり、スープの味わいがさらに深くなります。
冷やしラーメン→冷やし味付替玉→冷やし味付替玉を冷やしスープに投入と、味変を楽しめる両者の注文は、おそらく来週一杯まででしょうか?
しかし、虹ソラは店の雰囲気といい、気さくで話好きの店主との会話といい、こんなに楽しくなるラーメン店はそうはありません。
今回も食後に、店主と東京や岩手(盛岡と県南)のラーメン事情をディープに(?)語り合いました(内容は内緒?)。
訪れるたびに新しい発見があり、次回も是非来たくなる稀有なラーメン店。
盛岡にこんな店があったら、最低週3回は行くだろうな!
次回10月には、和えソバ忍びを食べに行きますよ!
といいつつ、限定麺を注文したりして。
店の雰囲気(居心地)の良さと冷やし味付替玉の独創性を高評価。
総合評価を0.1点アップさせました。
---------------------------------------------
7月25日(月)、昼は江刺の「麺SAMURAI桃太郎」で、ほんだ系の塩そばを食べました。
江刺総合支所での会議が終わったのが17時。
この時間なら、一関の無化調・自家製麺「UMAMI SOUP Noodles 虹ソラ」の夜の部(17時30分開始)に十分間に合います。
ということで、水沢江刺17時38分→一関17時49分→虹ソラ18時ジャスト。
前回から約2ヶ月近くを経て、3回目の訪問となりました。
店の前に来ると、「らあめん」「冷しラーメン」の幟が!
たしか初回の訪問時(4月下旬)に、店主は「いかにもラーメン店のような幟は出したくない」と言っていたはずですが?
それはともあれ、夜の部は正面からではなく、店右手の「入口」と書かれたドアを開けて店内に出入りします。
正面の扉を開けると、虫が入ってくるからという理由。
約2ヶ月近い空白の間に限定メニューが随分増えています。
メニューが多すぎて、券売機の前で、しばらく戸惑ってしまいます。
念のために、7月25日現在のメニューを整理すると、
(レギュラーメニュー)
・鶏ソバ:650円
・味玉鶏ソバ:750円
・和えソバ忍:800円
・味玉和えソバ忍:880円
・冷たいザル:650円
・冷たい味玉ザル:750円
・濃厚ハマグリ鶏ソバ:750円
・濃厚味玉ハマグリ鶏ソバ:850円
(数量限定)
・冷やしラーメン:750円(限定ボタン赤)
・鶏ニボシソバ:800円(限定ボタン青)
・ニボぉ煮干しソバ曇天(どんてん):800円(限定ボタン青)
・サバ缶納豆ザルwithチーズ:750円(限定ボタン赤)
18時の到着時は、カウンターに1人、テーブル席に2人の先客。
私が店を出るまで、後客はなし。
今回狙いを定めたのは、「ニボぉ煮干しソバ曇天」。
鶏ニボシソバは淡麗煮干しですが、こちらはドロ系あるいはセメント系煮干し。
名称は当初の「エグ煮干しソバ曇天」から「極煮干しソバ曇天」をへて、今の「ニボぉ煮干しソバ曇天」へと変わっています。
到着した曇天の外観は、今東京で流行のドロ系・セメント系煮干しそばそのもの。
セメント色のドロッとしたスープに、パツパツの細ストレート麺、それにネギとドライトマトがトッピングされています。
面白いのは、別皿で豚チャーシュー、鶏ムネチャーシュー、メンマ3本、そして「ニボ玉」が盛られていること。
見た目はいかにも濃厚そうですが、スープを飲んでみると、これが意外や意外。
エグミや苦味などはあまり感じず、煮干し感満載ながらも、むしろ上品ささえ漂う味わい。
見た目と味の「ギャップ」こそ、店主が「曇天」でねらったところです。
食後店主に聞いてみると、今日は「エソ煮干し」を使っているので、とくに淡白な味に仕上がったといいます。
濃厚な外観と裏腹の意外に上品な味、それに塩分控えめが「曇天」の特徴。
これが東京のセメント系煮干しソバや津軽系の煮干しソバと差別化しているところだとも語っていました。
ドロ系の煮干しスープは、鶏をベースに大量の煮干しを投入したもの。
「ニボ玉」を溶かしてみると、スープのニボ度が上昇。
これは面白い趣向です。
気に入ったのは、まるで魚の白子のような食感の豚チャーシュー。
口の中でとろけます。
後半で、提供されたパルメザンチーズを振りかけます。
これが、濃厚だが上品な煮干スープをさらにマイルドな味わいにします。
スープを少し残したあと、恒例の「替え玉」(100円)を注文。
ガーリックオイルは前客で終わったとのことで、私はスルメオイルで注文。
スルメの香ばしい旨みにそそられ、既に140gの麺を食べた後なのに、どんどん箸が進みます。
最後に、残った替え玉を曇天の残りスープに投入して、完汁。
今回も曇天と替え玉の合計麺量280gを食べてしまいました。
食後は恒例の店主とのおしゃべりタイム。
「伊吹」を筆頭とする東京のセメント系煮干しの感想やら、最近急速に活性化している県南のラーメンシーンなど多様な話題に話が弾みました。
県南の新店のうち、店主がとくに注目しているのが、昼に食べた江刺の「麺SAMURAI桃太郎」と金ヶ崎の「麺屋イートも」。
このうち「麺屋イートも」はまだ未食。
化調店のようですが、8月9日午後、北上で会議がありますので、是非帰りに夜の部に行きたいですね。
----------------------------------------------
4月27日に初めて訪れた一関の「UMAMI SOUP Noodles 虹ソラ」。
その後も新メニュー、限定メニューが続々と登場。
といっても、なにせ盛岡から遠いため、諦めの心境でした。
でも再訪の機会がやってきました。
5月最終週の週末。
ようやく連休後半から抱えていた仕事を仕上げ、2ヶ月ぶりに東京への週末帰省。
もちろんラーメン店も金曜夜・土曜・日曜・月曜昼と6件回りましたよ。
レビューは後日順次投稿することにして、盛岡に戻る5月30日(月)の夕方。
東北新幹線各駅停車の「やまびこ」に乗って、18時10分、一ノ関駅に降り立ちました。
午後2時過ぎに、今回の帰省で訪れた唯一の東京の新店「塩生姜らー麺専門店MANNISH」(神田)で、店名どおりのラーメンを食べています。
その後4時間しか経過していません。
空腹というわけには行かないのですが、このチャンスを逃したら、いつになるか?
ということで、夜の部(17時30分~21時)に訪問。
今日の狙いは、最近のFacebookで注目していた「濃厚味玉ハマグリ鶏ソバ」(850円)。
実は、虹ソラのハマグリ鶏ソバを評価するための基準として、東京では土曜夜に、蛤出汁ラーメンの先駆者・金色不如帰(幡ヶ谷)で、味をリニューアルした「そば(醤油)」を食べてきました(レビューは後日)。
さて、1ヶ月ぶりの虹ソラ。
券売機を前にすると、これも注目の新メニュー「味玉和えソバ忍~シノビ~」の冷やし(880円)が、最初に目に入ります。
今日は一関も暑いので、ついつい冷やし和えソバのボタンを押しそうになります。
しかし、初志貫徹で「濃厚味玉ハマグリ鶏ソバ」(850円)の食券を購入。
18時25分の入店で先客2名、後客はなし。
早速到着した待望の「濃厚味玉ハマグリ鶏ソバ」。
見た目からして濃厚そうですね。
茶色のスープはどろっとしています。
1ヶ月前に食べた「鶏ソバ」とは、スープの粘度も濃度も違います。
具は、鶏のムネ肉チャーシュー2枚とメンマ、そしてネギと揚げネギです。
あとはトッピングした味玉。
スープを飲むと、ドロッしたスープから強烈な蛤の旨みが口の中に飛び込んできます。
ベースとなっている鶏ソバがあっさりしているだけに、まさに蛤の独壇場。
名前(濃厚ハマグリ鶏ソバ)のとおり、丸鶏のスープは下支えの役割。
主役は、あくまでも蛤です。
一言でいうと、蛤のエキスが100%出たスープをごくごく飲んでいる感覚。
これに、硬めに茹でた全粒分入りの中細ストレート麺が合っています。
スープが濃厚なだけに、チャーシューは鶏で正解。
メンマも相変わらずおいしく、揚げネギが良いアクセントになっています。
ネギの上にはドライトマトのチップが数片乗っていますが、さすがに濃厚な蛤スープの前では、余り効果がない?ようです。
私も、これまで金色不如帰をはじめ、蛤でスープをとったラーメンをいくつも食べてきましたが、ここまで蛤を濃厚でジャンクに仕上げたスープは初めてです。
そこで客のとぎれた時を見計らってご主人に聞いてみました。
「同じ蛤を使った醤油ラーメンでも、不如帰のあっさりした味とは違って、濃厚ですね」
店主は、これまでのほとんどの蛤ソバは、あくまでも蛤をスープの下支えとして使い、上品に仕上げていたといいます。
それに対し、虹ソラでは、蛤を「ドロ系煮干し」ラーメンの煮干のイメージで使っています。
店主によれば、蛤を使って濃厚なスープをつくっている店は、ほとんどないのではないか?
たしかに、虹ソラの濃厚ハマグリ鶏ソバは唯一無比のラーメンかもしれません。
そこで、私は虹ソラの濃厚ハマグリ鶏ソバに、「ドロ系蛤ソバ」の名を進呈したいと思います。
さて、スープを少し残し、せっかくなので「替え玉」(100円)を頼みます。
実を言うと、昼のラーメンから4時間程度の間隔しかなく、替え玉がお腹に入るかどうか不安でしたが、せっかくの機会なのであえて注文。
虹ソラの「替え玉」は「味付け替え玉」で、「具」なしの「和え玉」といえるでしょう。
今日のタレは、「鶏」「ネギ」「海老」「ジャンクガーリック」の4種類。
迷わす、ジャンクガーリックを注文しました。
店主も、ジャンクな濃厚ハマグリ鶏ソバには、ジャンクガーリック味の替え玉が一番合うといいます。
なぜジャンクなのか?それは粉末のガーリックソースを使っているので、通常のソース以上に「濃厚」な味に仕上がっているということ。
運ばれた替え玉は、まぜそば(油そば)風にガーリックソースで仕上げた細麺にネギが乗っているだけのシンプルなもの。
まずソースを混ぜて、まぜそば風に食べてみます。
ガーリックソースの風味が食欲をそそり、満腹ながら食が進みます。
半分ぐらい食べたところで、店主のアドバイスに従い、替え玉を濃厚ハマグリ鶏ソバの残ったスープに浸し、つけ麺風に食べます。
最後に、替え玉を濃厚ハマグリ鶏ソバのスープに全部投入。
無事、スープまで完食。
麺量合計280グラムは、さすがに堪えましたが・・・。
食後の店主との会話。
古川の某有名店の店主が虹ソラを訪れ、味に惚れ込み、口コミで同店の常連に虹ソラの評判が広がっているとのこと。
そのため、宮城県北部からのお客さんにリピーターが多い半面、地元・一関ではやや苦戦しているといいます。
本人は「この味を一関に根づかせたい」と語っていました。
でも、東京ライクのNew Waveラーメン(少し言葉は旧かったかな?)が、ラーメンについては保守的な県南で根づくのには少し時間がかかりそうですね。
私個人としては、こんな独創的な無化調・自家製麺のラーメン店が盛岡にあれば、最低週2回は行くのですが・・・
次回は、本日食べ逃した「和えソバ忍び~シノビ~」の冷やしバージョンを是非食べたいですね。
--------------------------------------------------
○UMAMI SOUP Noodles 虹ソラ
今年も既に3分の1が終了。
盛岡では新店がいくつかオープンしました。
残念ながら、そのうちで何度も通いたくなるような店は皆無。
新店の不作を嘆いていたところ、突如、県南の一関市に大型新人登場の情報が。
私も同店のFacebookを読んだり、実際に訪れた方の感想などを熟読。
「只者じゃない」「他の新店とは全く違う」「東京の話題の新店並の実力がある」と確信しました。
「無化調」「自家製麺」「鶏だけを使った鶏ソバ」「煮干しオイルを使った替え玉や和え玉」「おしゃれでポップな店のつくり」など、明らかに、他の凡庸な新店とは大きく違います。
その店こそ、「UMAMI SOUP Noodles 虹ソラ」です。
名前から、ソラノイロとの関係も想像してしまいますが、全く関係ないとのこと。
4月27日(水)、盛岡から新幹線往復7,000円(!)かけて行って来ました。
一ノ関駅東口を出て、タクシー乗り場からNECの工場に沿って進むと、気仙沼に続く街道に出ます。
左折すると、すぐに「薬王堂」「ジョイス」「岩手銀行」などが集約した商業エリアが現れます。
その一角に虹ソラがあります。
目印は「UMAMI SOUP NOODLES 虹ソラ」と書かれた青い大きな看板。
その左手に店があります。
店の外観は洋食屋かカフェのよう。
店主によれば、ラーメン店を示す幟のようなものは出したくないとのことでした。
店内に入ると、左手が厨房に面したカウンター席。
右手は、色々な色のイスが置かれた2人がけのテーブル席が数席。
その奥に数人が一緒に食事ができるテーブル席があります。
全部で26席。
店内は、外観以上におしゃれ。
カフェかイタリアンレストランのような雰囲気。
厨房には、気さくな店主と助手の女性2名。
店には13時過ぎに到着。
先客3名、後客3名。
まずは、入ってすぐ右手にある券売機に注目。
メインメニューは、鶏ソバ(醤油ラーメン)とザル、限定和えソバの3種類
これに味玉とのセットメニューが加わります(4月27日現在)。
お値段は、
・鶏ソバ:650円
・味玉鶏ソバ:750円
・ザル(230gと280gとの選択可能):650円
・味玉ザル:750円
・限定和えソバ忍~シノビ~(230gと280gとの選択可能):800円
・限定味玉和えソバ忍~シノビ:880円
それ以外に、トッピングが味玉、メンマ、ぶたチャーシュー、のり、生玉子、納豆など多種多様。
面白いのは、券売機の下に「本日のスープ濃度」の表示があること。
当日は「濃度2.5」でした。
まずは、味玉鶏ソバを注文。
すると、店主から「替え玉」がありますが、どうしますかと聞かれます。
実は、前夜(4月26日)、客から「大盛り」(虹ソラには大盛りはありません)の要望を受けた店主が、ではということで、「限定和えそば忍」をアレンジして用意したのが、替え玉。
前夜のみかと思っていたので、替え玉も注文。
替え玉は100円を現金で店主に渡すのですが、店主から「客も落ち着いてきたので、『和え玉』もつくれますが」といわれ、注文を「和え玉」に変更。
こちらは150円です。
替え玉(=味付け替え玉)と和え玉との違いは後述しましょう。
鶏そばの到着を待ちながら、店の説明や各メニューの説明を読みます。
鶏そばは、前記のとおり、鶏だけをつかった店の「原点の味」。
この原点の味に「UMAMI」(旨み)を虹色のように重ね合わせて楽しんで欲しいという趣旨。
旨みの添加には2つのニュアンスがあって、
・鶏ソバを食べ進んだ後半、卓上の調味料を使って自分好みの味に変化させる楽しみ。
・これは食後店主との会話からの推測ですが、現在の鶏のみのスープに今後、貝出汁など様々な素材を重ね合わせ、複合的な旨みを出したいという思いも込められている模様。
それでは、到着した味玉鶏ソバを食べてみましょう。
見た目からして、「只者」ではありません。
鶏油が浮いた一見濃厚そうな醤油スープに、中細ストレートで全粒粉が練りこんである自家製麺。
鶏のムネ肉チャーシューが2枚とやや太目のメンマ2本。
岩海苔とネギ、そしてトッピングの味玉。
早速スープを飲むと、これが濃厚な鶏の旨みが前面に出たロックン系の鶏ソバとは全く違います。
鶏の旨みが感じられながらも、旨み全開というよりも、もっと抑制され、クセのない実にさっぱりした風味に仕上がっています。
店主いわく「和」のテイストを重視したとのこと。
鶏ソバといえば、鶏ガラからスープを取りますが、ここではあえて鶏ガラを使わず、丸鶏からスープをとっています。
これに鶏チャーシューの煮汁を醤油ダレに使い、鶏のオイル(鶏油)を加えています。
つまり、鶏ガラ+生醤油のブレンド+鶏油というロックン系の鶏ソバとは全く違ったアプローチで、鶏100%の醤油ラーメンを完成させたのです。
しゃきしゃきしたネギの上には、ドライトマトの小さなフレークが1つ乗っていて、これを沈めてから食べてくださいと薦められます。
ただし、ドライトマトについては、フレーク1つだけでは効果がないように感じられました。
全粒粉入りの中細ストレート麺は硬めに茹でられています。
食べてみると、日本ソバの食感に近いものがあります。
この麺とあっりしたスープがあいまって、「和風ラーメン」の趣を醸し出します。
すごく良質のかけそばを食べているといったら、良くわかっていただけるでしょうか。
鶏チャーシューも柔らかくおいしいの一言。
メンマの味付けも、和風スープに良く合っています。
トータルとして、スープ、タレ、麺、具の4者が一体となって、今流行の鶏ソバとはあえて異なる「和風」のラーメンをつくり出しています。
もちろん、無化調スープです。
人によっては、和風スープに少し物足りないと感じる向きもあるかもしれません。
その場合、先に書いたように卓上の胡椒、ラー油、ラーメンたれ、こんぶ酢などの調味料をお好みで加えて「味変」を楽しむこともできます。
私は、あくまでも一切調味料を加えない「デフォ派」ですので、そのままスープを最後まで飲み干しました。
さて、麺とスープの残りが少なくなった頃、店主が「和え玉」をつくりましょうか、と声をかけてくれます。
「お願いします」と答えると、まもなく「和え玉」が提供されます。
「和え玉」(150円)は、鶏そばと同じ140gの麺。
麺は細麺の自家製麺となります。
この麺を醤油ダレと煮干しオイルを加えてあえたあと、刻み玉ネギと豚チャーシューのミンチを加え、最後に煮干を一尾添えます。
面白いのは、東京のドロ系煮干しラーメンでは当たり前の「和え玉」(油ソバ風・まぜソバ風に仕上げた替え玉)を、あっさりした鶏ソバとセットにしているということです。
ドロ系煮干しの場合、和え玉を半分程度食べたあと、残った煮干しスープに和え玉を投入します。
しかし、虹ソラの場合、ジャンクな味わいの和え玉を和風の鶏スープに投入するというのは無謀です。
そのため、和え玉(140g)と鶏ソバ(140g)とは全くの別モノ。
淡麗系の鶏ソバを食べたあと、大盛り代わりにジャンクな和え玉を食べるということで、店の2つの顔を楽しむことができます。
さて、虹ソラにおける「(味付け)替え玉」(100円)と「和え玉」(150円)との違いは、後者のみが豚チャーシューのミンチが入っているという点のみです。
それ以外は全く同じです。
現在は、和え玉の提供は休止となり、味付け替え玉(100円)に統一されているようです。
味付け替え玉のデフォは「煮干しオイル」ですが、客の好みで「ネギオイル」「鶏オイル」を選択することもできます(ただし、オペレーションに余裕のあるときのみ)。
食後、話好きの店主と言葉を交わしました。
中華料理店や洋食店で働いた経験はあるものの、ラーメン店で修業したことは1度もないとのこと。
食べ歩きをしながら、独学でこの味をつくり出したといいます。
店主の言葉からは、蔦やむぎとオリーブ、サンドなど、東京や盛岡の名店の名がスラスラ出てきます。
店の雰囲気はポップながら、味はあくまでも「和」にこだわり、今流行の生醤油ではなく、チャーシューの煮汁をタレにするという伝統的な手法を継承。
将来的には「むぎとオリーブ」(東銀座)のような鶏、煮干し、貝だしのトリプルソバを提供したいと語る店主の意欲に共感を覚えました。
「限定和えソバ忍び~シノビ~」の味は、今回の「和え玉」からほぼ想像がつきます。
ということで、次回は是非「和風の冷たいつけ汁に、冷たい自家製中華麺をつけて食べる」『ザル:中華ザル』を食べ、小麦の風味を味わいたいものです。
店主が試作中の塩ラーメンの完成も楽しみ。
店主の話では、客の中には「鶏ソバ」「ザル」「シノビ」の店内三連食をする猛者も少なくないといいます。
こんな実力のある魅力的な新店が盛岡に欲しいと強く感じながら、店を後にしました。
店主は、東京でも話題になるであろう様々な実験を、ラーメンについては保守的(?)な風土の一関市で試みる苦労を語っていました。
幸い、地元では開店前から熱心なファンがついているようです。
地元の方々には、是非とも「虹ソラ」の成長を温かい目で見守り、県南の名店に育てていって欲しいと切望します。
口コミが参考になったらフォローしよう
hidey803164
利用規約に違反している口コミは、右のリンクから報告することができます。問題のある口コミを連絡する
hidey803164さんの他のお店の口コミ
店名 |
UMAMI SOUP Noodles 虹ソラ(ウマミ スープヌードルズ 虹ソラ)
|
---|---|
ジャンル | ラーメン、つけ麺、汁なし担々麺 |
お問い合わせ |
不明の為情報お待ちしております |
予約可否 |
予約不可 |
住所 | |
交通手段 |
東北本線・東北新幹線一ノ関駅から徒歩15分 一ノ関駅から642m |
営業時間 |
|
予算 |
~¥999 |
予算(口コミ集計) |
~¥999
~¥999
|
支払い方法 |
カード不可 |
席数 |
26席 (カウンター 8席 テーブル18席) |
---|---|
個室 |
無 |
貸切 |
不可 |
禁煙・喫煙 |
全席禁煙 |
駐車場 |
有 店の裏に 10台ほどのスペース |
空間・設備 | オシャレな空間、カウンター席あり |
利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
---|---|
ロケーション | 一軒家レストラン |
お子様連れ |
子供可 |
オープン日 |
2016年4月 |
お店のPR |
【数量限定】・【期間限定】メニュー続々追加!
杜(もり)のような空間で あおい空に架かる虹を見た時のように ちょっとだけ嬉しく、 ちょっとだけ幸せになれる そんな一杯を目指して。。。 UMAMI SOUP NOODLES 虹ソラ。。 当店の特徴は、いろんな旨味を大事にしております!旨味を感じて頂けたら幸いです♪♪また、味付きのオイルや卓上の調味料を使って自分オリジナルのラーメンが楽しめるのも魅力の一つです♪♪自分だけのオリジナルラーメンを発見してみて下さい!限定メニューも続々とご準備させて頂いております♪是非この機会をお見逃しなく! |
初投稿者 |
このレストランは食べログ店舗会員等に登録しているため、ユーザーの皆様は編集することができません。
店舗情報に誤りを発見された場合には、ご連絡をお願いいたします。お問い合わせフォーム
店舗会員になると、無駄な広告費をかけずに効果的なPRができます。詳しくはこちら
紙ではできない予約管理を。いますぐ無料ではじめよう。詳しくはこちら
固定費ゼロ。決済手数料3.24%で気軽にカード決済を導入できます。詳しくはこちら
既に会員登録が完了している方はこちらからログインできます。ログインはこちらから
6月3日(水)
岩手での生活も残り1か月を切り、久々に県南・一関の「UMAMI SOUP Noodles 虹ソラ」(一関市三関)に行きたくなりました。
今日も暑さが予想され、「虹ソラ」の「冷やしラーメン」日和。
○「冷やしラーメン」(780円)
一関の最高気温は29.5℃。
盛岡よりも3℃近くも暑く、汗を流しながら、一ノ関駅東口から「虹ソラ」に向かいました。
店到着は14時30分を過ぎたところ。
昼の部終了が15時。
「虹ソラ」は15時までちゃんと営業してくれるので、大丈夫とは思っていましたが、営業中の札を見て、ホッと一息。
一関市にラーメン店は数あれど、無化調・自家製麺のお店は、東口の「虹ソラ」と西口の「ライズアゲイン」のみ。
残念ながら「ライズアゲイン」は今年1月以降休業中なので、一関のラーメンレベルを孤軍奮闘で守っている「虹ソラ」は貴重な存在。
地元・一関はもちろん、岩手県南、宮城北部、岩手沿岸南部などからもお客が押し寄せる大人気店。
近くに出身者が「ラーメンは好きですか」をオープンさせるなど(同店は盛岡の製麺所から麺を取り寄せているという)、人材育成でも大きな貢献。
そんな人気店ですが、マスク越しに店主と話すと、コロナ以前に比べ、お客が5割も減ったという。
平日の14時30分過ぎで、満員とは往かないにしても、たしかに以前はもっもお客さんが入っていた記憶。
それが今日は先客・後客なし。
店ではテイクアウトを始め、「和えソバ忍」(800円)、「油ソバ」(800円)、「味噌混ぜソバ」(900円)などを提供。
電話注文を受け付けていますが、なんとかコロナ危機を乗り切り、一関における無化調・自家製麺の火を消さないように頑張って欲しいと思います。
女性スタッフが運んでくれた「冷やしラーメン」。
通年で提供される同店の人気メニュー。
濃いめの琥珀色の澄んだ冷たい醤油スープに、まるで背脂のようにスルメオイルが浮かぶユニークなビジュアル。
具は、鶏ムネ肉の低温調理チャーシューが2枚、枕木メンマが2本、ナルトと小さいカマボコ。
そして、味玉ハーフと白髪ネギ。
スープは動物系不使用。
煮干しや鰹節、鯖節、昆布、干しシイタケなどとスルメオイルなどの和風ダシ。
これに、数種の醤油、味醂、ザラメなどをブレンドしたタレを合わせ、仕上げにスルメオイルを垂らし、鯖節を「追い節」しています。
キンキンに冷えた和風スープからはスルメオイルの風味がふわっと漂いますが、何と行っても味醂やザラメなどの醸し出す甘味が特徴。
この甘味に鯖節が重なり、旨味を増幅させています。
甘味の強い醤油スープは、熱々のスープなら抵抗がありますが、これが冷たいスープになると、さっぱり感が加わり、むしろ自然な甘味に感じるのですから面白いものです。
もちろん、それには甘味だけでなく、節やスルメオイル、醤油などをブレンドし、甘味と旨味をバランスさせた店主の抜群のセンスがあることはいうまでもありません。
ともあれ、盛岡でも冷やしラーメンを出す店が増えてきましたが、爽やかな甘味を核とする「虹ソラ」の冷やしスープは唯一無二。
和風スープとともに「冷やしラーメン」の魅力を構成するのが、自家製麺。
切り刃24番、加水率30%程の全粒粉入りの角ストレートの細麺。
固めに茹で上げているうえ、水で締めているだけに、ズルズルと啜れる醍醐味があるだけでなく、コシの強さが強烈。
まさに、啜りながら麺を噛み切るような食感。
全粒粉の効果もあり、小麦の旨味や香りが噛むとごとに広がる素晴らしさ。
いつもながら、「虹ソラ」の自家製麺の美味しさに感動を禁じ得ません。
具の鶏ムネ肉低温調理チャーシューは、提供直前にバーナーで炙って提供。
甘いスープに浸って肉にほんのりと甘味が乗るとともに、サクッとした食感と炙ることで生まれる香ばしさが相まって、実に美味しいチャーシュー。
冷たいスープのなかで、存在感を放つチャーシューです。
枕木メンマは、甘味のあるタレに浸けてトロトロに煮込んだ柔らかく甘い味付けの仕上がり。
このトロトロで、もちろんシャキシャキ感も程よく残っているメンマが、冷たく甘いスープにぴったり。
味玉ハーフも、トロッとした黄身の味付けが絶妙。
白髪ネギのシャキシャキ感と軽い苦味が冷たいスープの良いアクセント。
スルメの風味、醤油の香り、味醂やザラメの爽やかな甘味、そして鯖節等の魚介の旨味などが渾然一体になった和風スープとコシの強い細ストレート麺が織り成す「冷やしラーメン」。
既に一関の夏の風物詩になったといっても過言ありません。
食後、これまで独創的な無化調・自家製麺の創作ラーメンの数々で楽しませてくれた店主に感謝とお別れの言葉を述べ、店を辞しました。
満足感と寂しさを覚えつつ、一ノ関駅東口に急ぎました。