裏メニューの中華そばと餃子がランチメニューに登場…『炭焼わさび』 : 炭焼 わさび

盛岡の中心街の一本裏通り｡全国に330店舗余りの連鎖網を築かれる『びっくりドンキー』さんの原点となる『ハンバーグのベル』さんの向かい側の路地裏に店を構えられている『Tawara』さんの入居するビルの手前に「うまい中華そばあります」と「肉汁溢れる餃子おいしいよー」の看板の謳い文句に惹かれ夜は備長炭焼の炭火焼鳥を供され昼は『中華そば』と『餃子』の店として二毛作営業をされている『炭焼わさび』さんへ久しぶりに再訪させていただきました｡一時期のラーメン熱もすっかり冷めてしまった上に新型コロナウィルスの感染拡大の騒動以来､密閉､密集､密接の３密の要素が強くソーシャルディスタンスが取れぬことから全く足を運ぶ機会が無くなってしまったラーメン店さん｡久しぶりにいただく『中華そば』に多少期待しつつ店内へ｡先客はテーブル席に2組5名､自分は店奥のカウンター席に席を取らせていただき先ずは品書きに目を通します｡中華そば750yen､中華そば(大)900yen､餃子5個付の餃子定食700yen､8個付の餃子定食880yen､『中華そばセット』1,000yen､焼餃子500yenの文字が品書きを飾ります｡今回は『中華そば』と『餃子』の両方を味わうことが出来る餃子3個付の『中華そばセット』をオーダーし出来上がりを待ちます｡店主が『中華そば』を作り奥様が『餃子』を焼くという完全分業制のオペレーションで先に供されたのが『中華そば』です｡鰹出汁(ｶﾂｵﾀﾞｼ)が香る混濁スープは鶏出汁(ﾄﾘﾀﾞｼ)とのWスープ｡丼の表面を飾る具材には直前に炭火で炙られ仕上げられたチャーシュー､白髪ネギに三つ葉､鳴門巻(ﾅﾙﾄﾏｷ)に香り付けの柚子皮(ﾕｽﾞｶﾞﾜ)です｡麺は無着色の中太ストレート麺でその内容も味も申し分ないもので「うまい中華そばあります」の看板に偽りなし久しぶりに口にした『中華そば』だったからかもしれませんが豪く美味しく感じスープまで全て完食完飲｡後出しで供された『焼餃子』は皮は自家製なのか厚みがありもっちりとした食感で中の餡は正に肉汁溢れる餡で程良くニンニクも効いており後を引く味わいの食べ応えのある「肉汁溢れる餃子おいしいよー」の文言通りの餃子に満足｡そして驚くことに原了郭の『黒七』味に『一味唐辛子』はやげんぼりと拘りの薬味が卓上に何気なく並ぶられており『餃子』に使う醤油は都度､冷蔵庫から出される鮮度管理の徹底ぶりにある意味､感激を覚えた次第です｡次回は久しぶりに備長炭焼の炭火焼鳥とビールを求めて寄せていただきたいと思います｡

世界一の太鼓の大パレードであり魅せる祭りと参加する祭りの双方を兼ね備え毎年8月1日～4日まで開催される盛岡の夏祭りの『さんさ踊り』の初日とあってメイン会場の中央通りには普段見ることのない数の人･人･人の人垣が出来､数多の飲食店が軒を連ねる大通リの中心街には大勢の人が繰り出していました｡こんな日は表通りに面した店は何処も混んでいるだろと思い路地裏にひっそりと店を構えられている『炭焼わさび』さんへ初めて寄せていただきました｡案内された席に腰を下ろし先ずは瓶ビールを所望し渇ききった喉を潤します｡品書きの中より店名と同じ名が冠された『山葵焼(ﾜｻﾋﾞﾔｷ)』に『ねぎ間』の塩とタレ､『手羽焼(ﾃﾊﾞﾔｷ)』､『砂肝(ｽﾅｷﾞﾓ)､『紫蘇巻(ｼｿﾏｷ)､『軟骨(ﾅﾝｺﾂ)』､『月見つくね』と主だったものをオーダー｡焼場の横には備長炭(ﾋﾞﾝﾁｮｳﾀﾝ)の箱が積み上げられています｡『備長炭(ﾋﾞﾝﾁｮｳﾀﾝ)』を使われる拘りのある店ですから或る程度､期待出来ると思い注文した串が供されるのを暫し待ちます｡調理の進行具合が愉しめるカウンター席はやはり焼鳥屋さんの特等席です｡最初に店名が冠された『山葵焼(ﾜｻﾋﾞﾔｷ)』が供されました｡其れは若鶏(ﾜｶﾄﾞﾘ)の笹身(ｻｻﾐ)をレア状に焼き上に山葵(ﾜｻﾋﾞ)が載せられたものでしたが笹身は焦がさぬように綺麗に火入れされたものでしたが肝腎の山葵(ﾜｻﾋﾞ)は優し過ぎ些か物足りなさを感じたものの次に供された『手羽焼(ﾃﾊﾞﾔｷ)』は香ばしく焼かれこれぞ備長炭焼の利点が最大限に活かされたものでした｡『砂肝(ｽﾅｷﾞﾓ)』は水分が良い感じに抜かれコリッコリとした食感が堪りません｡『ねぎ間』は間に挿まれた『葱(ﾈｷﾞ)』が焦げ過ぎで肉の味を焦げの苦みが上回り残念｡やはり炭火焼は相当の技量を要すものと改めて感じ入った次第｡『紫蘇巻(ｼｿﾏｷ)』と『軟骨(ﾅﾝｺﾂ)』は共に鶏ではなく豚の串焼きで前者は大葉(ｵｵﾊﾞ)を豚バラ肉でロール焼にしたものでありテッパンの美味しさ｡後者は喉(ﾉﾄﾞ)の軟骨(ﾅﾝｺﾂ)で独特の小気味良い食感が愉しめるものでした｡そして今回いただいた中で最も美味しかったのが最後に供された『月見つくね』です｡日本酒もツボを抑えられた品揃えがされており焼酎類も名の通った焼酎はひと通り常置されており御主人も非常に腰の低い方で好感が持て独り呑みにもなかなか佳い感じの店でしたが『ねぎ間』の葱の焦げの苦みが返す返すも残念でした｡店内はカウンター席×8席程の他にテーブル×3卓｡板間の小上がり席に座卓が数卓置かれておりました｡