ローマっ子も最近は外で野菜を食べるようになったんですね　旅行者にも便利です : L'Insalata Ricca

ローマで外食する場合、というか観光客は基本的に外食しか食事できないのですが（キッチン付きのホテルも少しずつ増えてきましたね）、その場合困るのが野菜不足です。
ワイフが野菜がないと生きていけないくらいの野菜好きなので、市場で生野菜を買って部屋でバリバリ食べたり、ホテルの朝食時にリクエストして野菜サラダを食べたりしています。
私もイタリアの野菜（イタリアではハウス栽培というのがほとんどなくて、野菜は基本的に季節の旬のものしか市場に並びませんし、どれも色＆味が濃くて素晴らしく美味しいです）が食べたくなってリストランテやトラットリアで探してはみるものの、コントルノで用意している店はこれまでほとんどありませんでした。

それでも最近は少しずつポモドーロだけ、フェンネルとラディッキオ盛り合わせ、みたいなコントルノを出す店が増えてきて、イタリアも健康志向になってきたんだなぁと思います。
もともとイタリアでは野菜は家庭で食べるもの、外食は肉や魚を家族親戚知人と一緒に楽しむもの、という固定観念が強く、外食で野菜を摂取するという習慣が稀薄だったようです。
イタリアの成人病罹患率はかなり高く（容易に想像できますよね）、まあ野菜を食べてる食べてないということとの相関性までは明らかではありませんが、やはり過剰に栄養を摂取するのはやめよう＆塩分を控えめにしようポスターは街中で見ることがあります。
因みに、イタリア人の成人肥満率は54.1％（男性61.8％）、高血圧率は46.1％（同47.9％）です。
日本人の成人肥満率は24.4％、高血圧率は43.9％ですから（肥満率はともかく高血圧率はイタリアと大差ないですね）、対策待ったなしなんでしょう。
因みにの因みに、世界一の成人肥満率国はナウル（92.9％）、世界一の高血圧率国はエストニア（54.1％）だそうですよ。

ということで、のんびりとトラステヴェレをうろついていてランチタイムになったので、いつものように鼻を利かせて美味しいところを探そうとしたところ、偶然目に入ったのが「L'INSALATA」の文字でした。サラダ屋さんとは恐れ入りました。
私に相談する気配もなく、ワイフは店へと直進しました（笑）。まあいいか。

店内は、お昼時で結構混雑していました。
つまりサラダ屋さんにたくさんのイタリア人（とは限らないけど）が来店しているっていうことですね。
メニューを一通り眺めると、Antipasto以外に「Insalate」のコーナー（？）があります。
しかもかなりのバリエーションで、ざっと40種類くらいメニューに掲載されています。ただAnanas（イタリア人の大好物のパイナップルです）やKaki（柿です）もサラダメニューに入っているので、野菜と果物系のメニューは全部Insalataなんですね。しかも魚介やお肉を混ぜてあるというか乗せてあるものもInsalataなので、野菜が使ってあればサラダだ！みたいなゆるい感じです。こういうところがイタリアらしくて好きです（笑）。
で、私は店名のRICCA（pomodori, funghi, carote, mais, formaggio）を、ワイフはALICI （rughetta, radicchio, alici, pomodori pachino, fontina, crostini）をそれぞれ注文しました。
偶然なのかどうかわかりませんが、周りのテーブルで誰もサラダを食べている人がいなかったので（笑）、ポーションがわからずに注文しましたが、驚くような量ではありませんでした。でもこれだけ野菜を食べられれば大いに満足です。
一気に野菜不足解消です。野菜から食べ始めるので血糖値スパイクも発生しにくくなりますし、そうなるとこの後炭水化物の王様パスタに進んでも何ら問題ないということになります。素晴らしい！！

で、この後Spaghetti all'amatricianaをabbondanteでいただき、ワイフはSpaghetti al pomodoro（なんで似たようなもん頼むのかな）を、メインはSauté di cozze e vongoleをシェアしていただきました。
確かに全体的に健康志向な気もしますが、ポーションがポーションなので、ローマっ子の成人肥満率を低下させるにはかなりの時間がかかりそうだなぁと思いました。
でも美味しかったから＆野菜もしっかり食べられて満足です。

あ、因みにこの店はトラステヴェレだけでなく、ローマ市内に合計10店舗もあるそうです。
メニューの最後に書いてありました。
時間のあるときに食べログに登録だけしておきますね。

旅先で（ローマで）野菜が恋しくなったらきっと重宝します！！