金沢のおいしい選択肢のひとつ : 川端鮮魚店

2月の土曜の夜、私は会議の後の懇親会が終わり、家内は少し遅い夕食ということで合流して訪問しました。
このお店、よく行く金沢のホテルの近くにあり、いつも混んで賑わっていたので、前から気になってました。

訪問したのは夜の8時40分頃で1次会の客が引けたあとだったようで、店の前で待っている人もなく、すぐに席に案内されました。
案内された席は2人掛けのテーブルで、レジのすぐ後ろの入り口から一番近い席でした。
この辺の席は２人掛けの席が続き、奥の方に団体席があるようです。

店の雰囲気は鮮魚店という名前の店だけにイキのいいのは魚だけではなく、従業員にも負けず劣らずイキの良さを感じてしまいます。どちらかといえばぶっきらぼうです。金沢の他の店のように上品では決してありません。私は嫌いではありませんが、人によって好みは分かれるところです。

客層は若い人がほとんどで、20台前半です。我々は少し年齢層が上の方になってしまった感じでした。

でも、そんな我々にも対応できるよう50代の女性の従業員もしっかりいるじゃないですか。うれしいです！トイレに行った帰りに、おしぼりはセルフですとおしぼりの場所を優しく教えていただきました。

注文はテーブルに置いてある紙に注文したいものを書いてテーブル供え付けのクリアボックスに入れるだけ。いつ持っていってくれるかわからないので最初は不安ですが、慣れるとそれほど気になりません。「せっかちな人おことわり」との貼り紙もあり、客の中にはまだかまだかと急かす人もいるいるのかもしれません。

それでは、まずは飲み物を。日本酒の地酒や焼酎もありましたが、少し酔いを覚ましたかったのでを私はホッピーセットを、家内はあまりお酒は強くないのでカシスソーダハイを注文しました。
ホッピーセットはホッピー１本と氷入りグラスがセットになっていて、ジョッキ1.5杯分はあります。

続いて食べ物を。冬の金沢と言えばやはり”寒ぶり”ですよね。寒ぶり刺しもいいけど、メニューにひと工夫した”寒ぶりの塩タタキ”があったので、それを注文することに。お得と書いてあった海鮮サラダも注文しましたが、今日は品切れでないとのこと、残念！それから、焼きものもあるらしい。七輪で焼くようだ。面白い。干物セットとばい貝、それからいかのホイル焼きを注文。追加でカレイの唐揚げも注文しました。

間も無く寒ぶりの塩タタキが来ました。周りを薄く焼いた寒ぶりです。一切れが大きく食べ応えがあります。タタキの寒ぶりは脂っこくなくむしろさっぱりとした味わいで、牡蠣の殻のような固形物が入った塩味のおろしと一緒に食べると微かに磯の香りが感じられます。新感覚の寒ぶりです。

続いて七輪がやってきました。
干物セットは、あじ、丸干しいか、はたはた、えいひれ、そして地物の深海魚げんげんぼうが入ってます。
まずはスルメから焼くことに。
店員さんが焼き方を教えてくれるので、何の心配もいりません。
スルメはカタチが変わったらすぐに食べられるとのことで、なるほど食べてみると身は薄いがとても柔らかく、焼き過ぎないのが上手く食べるコツなのかも知れません。
げんげんぼうは、見た目はあまりよろしくはありませんが、食べるとなかなかいいダシではなく、いい味出してます。酒に合う干物です。もっと食べたかったけど、家内にはあわなかったようで男好みの食べ物なのでしょうか。
続いてばい貝がやってきました。これまで刺身で食べたことは何回かありましたが、焼きものは初めてです。初焼きでしたので、貝の身のほか肝もあって少し念入りに火を通して食べることにしました。今が旬だけあってコリコリした身と濃厚な肝の素晴らしいハーモニーで口の中がとろけそうになりました。貝好きには堪りません。

貝の次は、いか焼きのホイル焼きがやってきました。ホイルの中にはいかと肝が入っていて、それを七輪にかけて焼きます。いかに火がとおれば大丈夫とのことで、肝と絡めていただきます。新鮮ないかの身と肝を使っているので身もプリプリ、肝も濃厚で味付けも塩味が効いて飲み物も進みます。

カレイの唐揚は家内の好物で、少しもらっていただきました。カラッと揚がっていて、しつこくない後味です。

最後に、今度は今回食べることができなかった海鮮サラダを食べにもう一度リベンジしたいと思います。

金沢のおいしい夜をごちそうさまでした。