一客一亭のおもてなし : 金茶寮 金沢香林坊店

【2020/12/12】　　 金茶寮 金沢香林坊店

　宿泊した「金沢東急ホテル」での朝食。
このホテルに泊まる大きな理由が和朝食御膳「加賀百万石の朝げ」を頂ける事にある。
　朝食券を渡し席に案内して貰う。
昨年は「三井ガーデンホテル金沢」に宿泊したので2年ぶりと言う事になる。
店内はリニューアルされ、天ぷらカウンターなんかも出来ていた。
メニューの内容が変わったみたい。「一客一亭のおもてなし」と言う名になっていた。

　一客一亭のおもてなし
　　　小鉢、口取り、お造り、焼き魚、煮物、食事、食事、留め椀、果物

　食事は選択する事は出来なくなっていて普通の白御飯だ。朝はお粥を食べたいのに。
「一客一亭」と書かれて2段の小さな重になっている。
「一客一亭」の意味は茶の湯で一人の客と亭主だけの茶事の事を言うらしい。しかも主客ともに茶事の巧者であることを要するらしい。ちょっとお気楽な観光地での朝食に緊張する言葉である事は確かだ。お店の意図がもう一つ判らない。ここの朝食は以前からバイキング方式ではなく丁寧に料理を提供してくれていたのが気に入っていたのだけど。

　お造りは平目、焼き魚は鮭、煮物は治部煮、後は京都の名物と加賀の食材を巧みに組み合わせた料理。
　食後にセルフで珈琲も頂いた。

　料理の取り合わせは例年と同じだけど、何故か満足出来なくてガッカリした感じがした。と部屋に戻る際の連れとの会話。お料理の温度か量か器のせい、盛り付け方かとも考えたが具体的には判らない。コロナ禍を配慮したお料理になっていておおらかさがなくなっていたからかもしれないと思う。コロナ禍を配慮したお料理になっていたせいかもしれないと思う。

　加賀での絶対的な朝食ではなくなった感じで、来年はここ数年で多数出来た他のホテルを選んでみようかと言う気がしてきたのは確か。
　またはホテルでの朝食は軽くして、昼食に重点を置くようにするかも知れない。

【2018/12/07】　　 金茶寮 金沢香林坊店

　金沢東急ホテルを金沢の定宿にする理由は何処に行くのにも便利と言う事もあるけど、もう一つが朝食をここで頂けるからに違いない。何しろ金沢で頂きたい本格的な加賀懐石の全部が朝食で出て来るのだから、もう申し分がない。

　朝食付き宿泊プランで選べる朝食は、レストラン「マレ・ドール」 で和洋朝食ブッフェか加賀料理「金茶寮」 での和朝食御膳「加賀百万石の朝げ」 の2種だ。和洋朝食ブッフェは一度頂いた事があったが、どの地域のどのホテルでも出てくるブッフェであまり特徴がなかった。それに較べて加賀料理をベースにした朝げは金沢ならではの食材を使った料理が少しづつ頂け、落ち着いた朝食を取る事が出来る。
　「金茶寮」は寺町1丁目にある。
お昼も夜にも懐石が用意され、勿論宿泊も可能で一度は伺ってみたいと思っているがやはり敷居が高くホテルの気安さはないのでまだ実現していない。

　「金茶寮 金沢香林坊店」はホテルの3階にある。
全席から窓の外の金沢市内を見渡せるほど見晴らしの良いレストランだが、この日の窓の外には本格的な冬の兆しのような霙混じりの雨が降っていた。

　御飯とお粥を選べるのでお粥をお願いした。

　治部煮がメイン。
焼き魚に塩鮭に赤巻かまぼこ、だし巻玉子に源助だいこん？の大根おろしが添えられ、千代口に明太子、ちりめん山椒、加賀れんこんと人参のきんぴら、香の物と梅干、椀とお粥のセット。
　治部煮には加賀の食材として有名な鴨、加賀里芋、小花麩、筍、椎茸が濃い目の煮付けで作られ、山葵が添えてある。筍も加賀野菜の筍かも知れないし、椎茸も奥能登の山アワビかもしれない。デザートに甘い柿が添えてあった。

　豪華ではないが加賀野菜と伝統料理が存分に組み入れられていて、今回も朝から大満足だった。
昼食もここで頂けるので、朝はビッフェにして昼食をここで頂く案もある。

　コーヒーは自由に飲めるようになっていたが、ここでは頂かない事にした。

（評価　3.5→4.5）

【2015/12/12】　　 加賀料理「金茶寮」

　金沢東急ホテル3Fにある加賀料理料亭「金茶寮」の支店。
　創業は昭和8年の本店は金沢・寺町にあります。
　ホテルの宿泊予約時に朝食付きとして予約すると、２Fのレストラン「マレ・ドール」かここ加賀料理「金茶寮」で朝食を頂く事が出来ます。前回宿泊した時はレストラン「マレ・ドール」で和洋朝食ブッフェを頂いたので、今回は「金茶寮」で朝食を頂く事にしました。朝食は7:00～10:00の間で頂けます。

　　　和朝食御膳「加賀百万石の朝げ」

　メニュー一種類。宿泊者でなくとも一般の人も頂く事が出来ます
（バイキングは止めちゃったみたい）。

　少し遅い時間に入ったので店内は空いていました。
前日は大雨と大風で大変な日でしたが、この日は晴れていて清々しい日です。
外が見渡せる席に座りました。食事券を渡しているしメニューは一種類しかないので、出されたお茶を飲みながら待っているほかありません。ビッフェ形式でバタバタと歩き廻りながら自分で食べる物を集めるより、朝はこのように静かに出される物を待っている方が好きな歳になってきました。　

　御飯は白米を粥を選べますが粥を選んでみました。
　和朝食御膳「加賀百万石の朝げ」は一枚のお盆に乗って来ました。

　随所に麩や金沢野菜を使った加賀料理が含まれている。
　なぜかココットに入れられた治部煮風の煮物。
生麩の梅に隠れて鴨が入っていたり、味噌汁にも麩が入っている。
生麩は京都にもあるが金沢は車麩、細工麩、焼麩、すだれ麩と様々に工夫された麩が揃っていてそれを色んな料理に使って来るので楽しい。
　隠れて梅貝があったり、たらこ昆布巻が置かれていたり。
金沢の料理は何れも控えめな料理が多い。
　何れの料理も美味しく朝食として満足だった。

　金沢東急ホテルは香林坊という恐らく金沢一の良い環境の場所に建っていて、金沢市中の観光にも夜に飲みに行くのも殆ど徒歩で行ける便利な場所にあるのでいつもここに泊まっている。
　でもそろそろ飽きたかなと思っていたのでだが、「金茶寮」の朝食は気に入ってしまったので次回金沢に来る時もまた宿泊場所として選ぶ候補に挙げる事にしましょう。