「安くて美味い」はここにあり！ : レストラン北斗庵

　２年ぶりの再訪になります。
　水戸から那須へ抜けるにはここを通るルートが最短。　　
　しかもランチタイムに通過するとあっては立ち寄らない手はありません。

　が、しかし、北関東は紅葉前線最盛期。
　なめてました。
　確かに祝日のランチタイムなので、多少の混雑は予想していたのですが駐車場はほぼ満車。
　坂を下って第2駐車場の最も奥に何とか１台分の空を、いえ、出そうな車の傍で待機してやっとのことで駐車。

　北斗庵の方の混雑も半端ではありません。
　食券を購入して確認すれば１５０番だったのですが、その時点で呼び出しを受けていたのは１００番代！。
　即ち完成は５０人待ちという現実が。

　当然客席はテラスも含め超満員。
　１０分程ウロウロしていて、空いた席を何とかGET。
　この時期ですが、卓上をクリーニングしてくれるスタッフも居ないので、セルフでテーブル拭きを取りに行ってお掃除（笑）。
　徹底したコストダウンが図られていますが、その分は価格にしっかり反映されています。

　今回は天ざる蕎麦、そしてヒレカツ定食を選択。
　蕎麦の完成度の高さは前回確認済なので再食。
　そして今回は洋食の完成度を確認してみようという魂胆です。

　５０人待ちだったので１時間以上を覚悟していたのですが、意外に３０分程で番号を呼ばれました。
　驚異的なスピードですし、こんな激戦時間帯なの位に配膳口へ受け取りに行ってみれば、スタッフの対応は笑顔が絶えず丁寧。
　素晴らしい！。

　で、まずは蕎麦。
　前回同様の反力を感じる見事な食感。
　そして今回は香りと甘みがしっかり感じられます。
　天ぷらは、ソフトな仕上がりながらもたつくことはなくサックリと軽く頂けますし、これ程の量を調理しているにしては油も軽く、実に素晴らしい完成度。
　更に￥１０５０というバーゲンプライス！。
　それなりの店で頂けば１．５倍は設定されていてもおかしくない内容に思えます。

　次いでヒレカツ定食。
　盛り付けこそコロッケ的で色気がありませんが、いざ頂いてみれば柔らかく上質な肉質に驚かされます。
　こちらも蕎麦同様に１．５倍の価格クラスに感じられます。

　安くて美味いものには滅多に出会えないのですが、ここは正にそのレアスポットでしょう。

　このルートを辿る際は再訪必至です。
　ごちそうさまでした。

　水戸からの帰路、白河まで一般道を辿ってみる事に。
途中で立ち寄った道の駅で、こちらの蕎麦に巡り合いました。

　「のぼり」にはよく見掛けるキャッチコピーの３たて「挽きたて、打ちたて、茹でたて」、更には常陸秋そば使用とありますが、ここ、道の駅ですからねぇ・・・。

　更に券売機脇のメニューには、ざるそば￥５００と超破格！。
これじゃ量も３摘まみ位しか無かろうと大盛を。
それでも６００円也。
　家内はハズしても良いようにか、暖かい天ぷらそばのボタンを押しています。
　さて、大層繁盛していましたが調理は早く、１０分程で番号を呼ばれたので受け取りに。

「ざるそば」
　まずはそのボリュームに圧倒されます。
更に蕎麦を能々見れば蕎麦粉は８割程度でしょうか、やや平たく手打ちではない（メニューには別に手打ちがあります）と思いますが、その食感は山形は村山地方のアレに近い。
即ち本物であります。
恐れ入りました。
蕎麦にとっては最悪なこの時期にも関わらず、しっかり味もします！。
山形の専門店レベルの仕上がりなのに価格はバーゲンセール！。
新そばが収穫された頃に頂けば、更に美味い事は想像に難くありません。
汁も真面目に（失礼！）仕込まれているようで更にびっくり。

「天ぷらそば」
　こちらも同じ蕎麦ですが、これ、まさかそれ程の手間は掛けてはいないと思いますが、茹で上がった蕎麦を一旦冷水で絞め、温めなおしてから暖かい汁を注いでいるように感じられる程の上質な食感が楽しめます。
　更には海老も、こちらで生からしっかり下ごしらえをされて揚げられているようで、反力を伴った見事な食感。
この天ぷらなら次回天丼を頂いてみたいです。
　蕎麦は仕上げ方で如何様にも変化しますが、関東でこのようなしっかりした温蕎麦を頂けるとは思いませんでした。
　できれば水戸からの帰路、また立ち寄りたいと思います。
道の駅、侮れませんねぇ。

　サービス、雰囲気は決して不満な点は無かったのですが、所謂フードコート的接客なので「ふつう」でよろしいかとこの位☆にしてあります。

ごちそうさまでした。（２０２０．０７．１１）