不思議の国のアリス好きにはたまらないパティスリー : パティスリーアリス

＜お店について＞
2017年9月8日オープンの洋菓子店。
かつて水戸にあったアヴィニヨンや、石岡のシャノワール、鉾田と土浦に店舗があるアンファミーユ等
で経験を積まれたパティシエが独立してご夫婦で始めたお店。
エム・ランド建設施行による不思議の国のアリスの世界観を表現した凝った内外装。
そこにさらにはジョン・テニエル氏のアリスの挿絵やマクミランアリスの食器が飾られ、アリス好きにはたまらない空間。

・駐車場
店舗前に数台分

・席構成
イートインスペースなし

・その他
気温34℃を超える日に生ケーキを購入しましたが持ち歩き時間は聞かれず、保冷剤は40gのもの1個のみ。
場所柄、持ち歩き時間の短い近隣のお客さんしか想定していないのか、慣れない接客でそこまで気が回らなかっただけなのか分かりませんが、持ち歩き時間が長くなる方は要注意。
箱詰めしたケーキは、持ち歩きの際にケーキ同士がぶつからないよう、また箱の内面にケーキぶつからないよう、緩衝材としての厚紙でケーキ同士をセロテープでしっかり固定してくれます。
そのため、ケーキ同士がぶつかったりすることもなく、綺麗な状態で持ち帰ることができました。
…が、しっかり固定するために四方八方にテープが貼ってあるので、緩衝材がケーキに触れないようテープを剥がすのが大変でした。


＜商品＞
■白ウサギの時計…税込420円
・直径…約6.6cm
・高さ…約3.3cm
・重さ…約92g
アリス好きなら買わずにいられないネーミングの円柱型チョコレートムース。
外側は艶やかなチョコレートソースで覆われており、トップにはホワイトチョコレートで作った時計の文字盤がのっています。
ローマ数字と時計の針はチョコレートで手描きしてある手の込みよう。
土台はチョコレートスポンジ生地で、その上にチョコレートムース。
ムースの間にも土台と同じチョコレートスポンジが仕込んであります。
カカオリキュールの芳醇な香りと甘味…たまりません。
チョコレート好きにおすすめのムースです。


■ルージュ…税込430円
・直径…約5.3cm
・高さ…約4cm
・重さ…約101g
紅色に近い赤色をした円柱型のベリー系ムース。
トップには「白ウサギの時計」の文字盤で使用しているものと同じと思われる、ホワイトチョコレートの板チョコレートとブルーベリーがのっています。
とろとろのベリー系ソースで覆われたベリー系ムース。
そのムースの間には乳白色のムースようなものが挟んであります。
商品説明文には、"クレームブリュレ"と書いてありましたが、焦がしたクリームは入っておらず。
もしかしてもしかすると、この乳白色のムースのようなものを"クレームブリュレ"と呼んでいるのかなと。
これがクレームであったとしてもブリュレ（焦がす）はされていないので、"クレームブリュレ"なのではないかと思ったりもしますが、第二外国語ですらフランス語は履修していないのであくまで個人の…以下略。
甘酸っぱいベリー系ソースとムースの味が強く、持ち歩きに時間がかかり常温に近い状態になってしまっていたこともあり、
ソースは食べているそばからカット面からとろとろ流れ落ち、どこを食べても甘酸っぱいベリー系のソース味に。
そのため間の乳白色のムースのようなものが何かよくわかりませんでしたが、なければないで酸味が中和されず強過ぎたのではないかと思われますので、必要不可欠なのではないかと…多分。
よく冷えた状態でいただけたら、評価も違ったかもしれません。


■フロマージュ…税込380円
・直径（対角線の長さ）…約6cm
・高さ…約3.8cm
・重さ…約66.5g
六角柱型のチーズケーキ。
持ち帰る際にケーキとケーキが干渉しないようにと付けてくれたと思われる、ケーキを囲む厚紙に触れて崩れてしまっていたため写真は少々崩れていますが、店頭に並んでいたものは綺麗でした。
外側はオフホワイト色の細かなクラムをまとっておりふわふわとしたビジュアル。
透明の雫状のものが4粒のっており、綺麗。
土台は薄いスポンジ生地。
断面の写真を撮るべく半分にカットするや否やとろけるように崩れだしてしまい、大急ぎで食べてしまったため、断面の写真はありません。
レアチーズケーキかチーズムースかといった食感で、クリームチーズとカマンベールチーズ使用とのことですがチーズ感は控えめ。
中心部には加熱処理されたパイナップルが1カット。
タンパク質分解酵素があるために生のパイナップルは使用できないのでしょうが、缶詰のパイナップルのようなやわらかくて甘いパイナップルで、やわらかいとは言えパイナップルなので繊維はあり、なめらかなくちどけを楽しみたいチーズケーキとの相性は微妙なところ。
材料費削減のため、焼菓子の「ケイク・オ・フィグ」で使用しているパイナップルをこちらと共用しているのかも知れませんが、それなら無理して何かを入れようとはせず、チーズだけのシンプルなチーズケーキの方が良いのではと素人味覚では感じました。


■モンブラン…税込450円
・直径…約5.7cm
・高さ…約6.7cm
・重さ…約107.5g
2017年9月15日より販売開始となったモン・ブラン・オ・マロン。
土台はサクサクとしたタルト生地（パート・シュクレ）で、中にはしっとり甘いクレーム・ダマンドがたっぷりと。
その上に丸栗の渋皮煮が一粒鎮座。
その丸栗をまずはカスタードクリームで覆ってからさらに生クリームで覆い、最後にマロンクリームで覆ってあります。
マロンクリームはラム酒が効いておりフルーティ。
栗含有率も低めで乳脂肪分も決して高くはないさっぱりとしたなめらかなクリーム。
ただ、カスタードクリームと生クリームが少量で、マロンクリームの量がとても多い。
そのため、軽めのマロンクリームでも物足りなさはあまりありません。
丸栗入りでマロンクリームの量も多いので、CPも悪くないモンブランだと思います。
ちなみに、「モンブラン」というケーキの名前の由来は、雪が降り積もるアルプス山脈の"モン・ブラン"…フランス語で"白い山"のこと。
そのため、モン・ブラン・オ・マロンも粉糖やクリームで雪を表現しているものが多いですが、こちらのモン・ブラン・オ・マロンは粉糖が気持ち振りかけられている程度。
しっかりと季節外れの暑さを反映したモンブランでした。