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「タイラーメン」「センレック・ナムトック・ムー(เส้นเล็ก・ก๋วยเตี๋ยวน้ำตก・มือ)」 1,000円(税込)
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「センレック・ナムトック・ムー」 接写。大量の豚肉もスープと絡み合って実に美味。「おお、これは旨い♪」そう、独りごちてしまった程なのであった。
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「センレック・ナムトック・ムー」センレックリフト。とても濃厚でコクが深いのだが、それでいて口当たりはさっぱりとしていて、中細の米麺と実に相性が好い物であった。
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「パッタイ(ผัดไทย)」 1,000円(税込)
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「パッタイ」接写。今回の「パッタイ」は、器の枕になるようにレタスが皿の下部に敷き詰められ、更に大量の大正海老サイズのエビが 8尾も投入されていて、実に豪華版であった。
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「パッタイ」センレックリフト。中細麺「センレック」は、この「パッタイ」に非常に合っているように思う。「センレック」の歯応え・噛み応えが、タイ風焼きそばにはドンピシャであるように感じられた。
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「センレック・ナムトック・ムー」上から。大量に投入された「パクチー」との相性も抜群だ。「パクチー」に関しては、入れるかどうか予め確認してから調理してくれるので、苦手としている人も安心であろう。
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「粉唐辛子(プリックポン : พริกป่น)」タイ料理の定番の香辛料として、各料理に添えられて提供される。
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「焦がしニンニクチップ」極く一般的な焦がしニンニクのチップであるが、タイ料理でもよく使用されるようだ。今回の「センレック・ナムトック・ムー」 にも「パッタイ」 にも実によくマッチする味わいであった。
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「ナム・チム・ガイ」か「タオチオ」を使ったタイ風酢味噌であろうか。詳細は不明であるが、左程辛い味ではなかった。
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「パッタイ」上から。玉子に小さく切った豆腐を加え、ナンプラー、干しエビ、ニンニク、赤唐辛子、パームシュガーで調味し、韮ともやしを加えて中華鍋で炒める。
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「パッタイ」具材のエビ接写。このエビの量を前にすると、1,000円 と言うややお高い値段も、納得の価格として了解出来たように思えた。
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『お食事処 タイ料理 浪漫』「タイ料理」メニュー表の表紙
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『お食事処 タイ料理 浪漫』「タイ料理」メニュー表1
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『お食事処 タイ料理 浪漫』「タイ料理」メニュー表2
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『お食事処 タイ料理 浪漫』「飲みもの」メニュー表
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『お食事処 タイ料理 浪漫』「通常料理」メニュー表の表紙
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『お食事処 タイ料理 浪漫』「通常料理」メニュー表1「麺類」
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『お食事処 タイ料理 浪漫』「通常料理」メニュー表2「一品料理」
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『お食事処 タイ料理 浪漫』「通常料理」メニュー表3「焼きもの & 揚げもの」
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『お食事処 タイ料理 浪漫』店舗外観
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『お食事処 タイ料理 浪漫』店舗入口
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『お食事処 タイ料理 浪漫』店舗大看板。R6 沿いにあるのだが、余り目立たないので、通り過ぎないよう注意されたい。
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『お食事処 タイ料理 浪漫』店舗内観
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「タイラーメン」「センレック・ナムトック・ムー」 1,000円(税込)総重量(実測値)760g。うち麺・具材重量 390g、うちスープ重量(麺・具材等完食後)370g。
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「パッタイ」1,000円(税込)総重量(実測値)548g。
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マスターズ陸上競技茨城県選手権大会に出場するべくの遠征訪問で訪れた茨城県石岡市。石岡市「食べログ」初レビューは『メガ盛行脚』の一環として、「デカ盛」で全国的にも有名な『森樹』〔茨城県石岡市国府6-2-7〕を訪問。その『森樹』への徒歩移動中にこちらを発見し、「行けるものなら行ってみたいものだな」と思った。そこで、試合終了後、満を持しての訪問となったのであった。
『お食事処 タイ料理 浪漫』
茨城県石岡市貝地1-1-2
0299-38-9027
Official Web site : http://roman117.net/
東京都中央区「日本橋」を起点とし、宮城県仙台市宮城野区の「苦竹IC」を終点とする R6 を茨城県水戸市方向に進行して、茨城県石岡市に入ると、石岡市国府の「恋瀬橋北」交差点から R355 と重複路線となり、200m 足らず併走の後「国府7丁目」三叉路で再び二手に分かれる。その「国府7丁目」三叉路交差点から 630m 余り東南東進した「貝地」交差点から 250m足らず東南東進した信号のない交差点を右折(東南折)して 25m 程入ると『お食事処 タイ料理 浪漫』はある。
R6 沿いに『お食事処 タイ料理 浪漫』の店舗看板はあるが、余り目立たないので、通り過ぎないよう注意されたい。右折(東南折)する細い路地の交差点反対側の北東角には『お仏壇のまつや 石岡店』があるので目印にするのが良いだろう。
店舗の壁面上方の看板部分には、タイ国旗の模様である「トン・トライロング(三色旗)」が描かれており、上から「赤」「白」「青」「白」「赤」となっているので、それと分かっていれば、R6 からは、やや奥の方にあって分かりにくい店舗なのだが、比較的見つけ易いことだろう。
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タイ王国 国旗「トン・トライロング(三色旗)」
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中央の青色は「国王」を象徴する。白色は建国の伝説に登場する白象に由来し「宗教」を象徴する。赤色は「国家、および国民の団結心」を表わすもので、旗全体が王室を中心とする国民の忠誠心・団結心と小乗仏教への高い信仰心を象徴すると言う。
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店内は大変アットホームな雰囲気で、地元の方々の談笑が絶えない。混み合うと、相席もごく自然に行われ、柔らかく温かみのある雰囲気は、一元の客であっても受け入れてくれるので大変有り難い。個人的には、こう言う雰囲気は悪くないと思うのだが、「個」や「孤」を優先したい向きには、やや気が引けることもあるかも知れない。。。
タイ料理と言えば「トム・ヤン・クン」をイメージするのが一般的であろうが、私にとってのタイ料理と言えば、もう一つの魅力的な料理、いわゆる「タイラーメン」がその筆頭として挙げられる。
実際には、「タイラーメン」の麺は「クァイティオ(タイ語 : ก๋วยเตี๋ยว)」〔クイッティアオ、クァイティアオ、クイッティオ とも〕と言うが、米粉から作られた麺であることから、日本国内ではよくベトナム料理の「フォー(ベトナム語 : phở)」と勘違いされがちである。しかし、「フォー」のスープは牛か鶏であるが、「クァイティオ」は豚や魚、あひるもあり、透明なスープ以外にも色々とあるので、「フォー」と「クァイティオ」は、異なるものとして扱われている。
麺自体の起源は、「フォー」も「クァイティオ」も、中国広東省潮州市発祥の米麺「粿條(クエティオウ)」とされているのだが、どれもがほぼ同様のものなのだそうだ。「クァイティオ」の発音からも中国語とタイ語の差があるくらいのものでよく似ていることから、その起源が「粿條」であることがよく分かる。
「クァイティオ」料理の分類に関しては、先ず、スープの有無により汁麺の「クァイティオ・ナーム(ก๋วยเตี๋ยวน้ำ)」とスープ無しのまぜ麺である「クァイティオ・ヘーン(ก๋วยเตี๋ยวแห้ง)に分けられる。
また、麺の太さによって、米粉から作られた平麺「クァイティオ」は、
「センミー(เส้นหมี่)」日本で言うところの「ビーフン」「春雨」のような極細麺。
「センレック(เส้นเล็ก)」うどんのような太さ 3mm~5mm 程の中細麺。
「センヤイ(เส้นใหญ่)」薄めのきしめんのような太さ 10mm~20mm 程の極太麺。
の 3つに分類される。因みに、「セン」は日本語も同じ発音である「線」を意味していて、「ヤイ」は「大きい・太い」、「レック」は「小さい・細い」という意味である。
またこの 3種の米麺の他に、
「バミー(บะหมี่)」小麦麺。卵入りの黄色い麺、いわゆる中華麺。
もあるとのことだ。
汁麺の「クァイティオ・ナーム(ก๋วยเตี๋ยวน้ำ)」に関しては、
「ナームサイ(ก๋วยเตี๋ยวน้ำใส)」
基本の澄まし系の透明なスープ。タイの麺料理の基本中の基本で、癖がなく食べ易いのが特徴である。すべての麺にマッチする万能スープだ。
「トムヤム(ก๋วยเตี๋ยวต้มยำ)」
酸味と辛味とが混ざり合った、タイ料理の代表的スープ。ココナッツ・ミルクを入れるものと入れないものとがある。このスープに「エビ」を具としていれたものを「トム・ヤム・クン」と呼んでいる。因みに、「トム (ต้ม)」は煮る、「ヤム (ยำ)」は混ぜる、「クン (กุ้ง)」はエビのことを意味している。
「ナムトック(ก๋วยเตี๋ยวน้ำตก)」
牛(ヌア : เนื้อ)や豚(ムー : มือ)の骨から取ったスープに、煮沸した牛や豚の血を入れて仕上げたものを言う。血を使用していると言っても生臭さは全くなく、見た目は茶色く濁って見えるスープでコクが深い。牛の血を使用しているものは「クァイティオ・ヌア・ナムトック」と呼ぶそうだ。お奨めの麺は極細麺の「センミー」とのことだが、中細麺の「センレック」もなかなかいけると私は思う。
「イエンタフォー(เย็นตาโฟ)」
ピンク色のスープ。紅腐乳(豆腐を紅麹に漬けて発酵させた紅腐乳)を混ぜた甘酸っぱいスープ。肉または魚のすり身団子をベースとしている。センヤイやセンレックなど太麺によく合うそうだ。
具の種類は、豚肉(ムー : มือ)のほかに、鶏肉(ガイ : ไก่)、牛肉(ヌア : เนื้อ)、エビ(クン : กุ้ง)、あひる(ペッ : เป็ด)、魚・豚・牛のつみれ(ルークチン : ลูกชิ้น)、焼き豚・叉焼(ムーヤーン : หมูย่าง)等があるとのことである。
注文の際には、「麺の種類」「スープの種類/有無」「具の種類」の順で注文するそうだ。
例えば、中細麺の「センレック」を使用して透明スープの「ナ-ムサイ」、具材は鶏肉(ガイ)にしたいときは、「(クァイティオ・)センレック・ナーム・ガイ」と注文する。
太麺の「センヤイ」を使用して、汁なしの「ヘーン」にし、豚肉(ムー)を具材に、トムヤム味を加えたい場合は、「(クァイティオ・)センヤイ・ヘーン・ムー・トムヤム」と最後に「トムヤム」を付け加えるのだそうだ。
タイ料理の味付けの基本は「魚醤(ナムプラー : น้ำปลา)」である。タイの魚醤、ナンプラーは、アンチョビなどの魚を塩漬けし、発酵によって魚のタンパク質から生じるアミノ酸を豊富に含む、醤油に似た液状の調味料である。
他にも「粉唐辛子(プリックポン : พริกป่น)」も定番の香辛料として、各料理に添えられて提供される。
以上、能書きはこの程度にして、早速に実食へと移りたい。
今回は、「タイラーメン」を戴くべくの訪問なのだが、過去に「タイラーメン」を食したのは、『前橋祭り』の屋台のものだけだったので、知識的には皆無に等しい状況であった。
こちら『お食事処 タイ料理 浪漫』への訪問で、「ナムトック」の存在を初めて知り、お蔭で「クァイティオ」のことを少々ではあるが、こうして知ることとなり、いい勉強をさせて戴いた。
「タイラーメン」
「センレック・ナムトック・ムー(เส้นเล็ก・ก๋วยเตี๋ยวน้ำตก・มือ)」 1,000円(税込)
日本語に直訳すると、「中細麺、豚の血入りスープ、豚肉入り」となる。中細麺の「センレック」を使用して、煮沸した豚の血を入れたスープに、豚肉を具材として投入した麺料理のことを指す。
この『豚の血入り』と言うポイントが、日本人の感覚には余り馴染まないのだろう、「トム・ヤン・クン」と比べても左程の知名度がないのが正直なところだ。
『お食事処 タイ料理 浪漫』の「タイ料理メニュー表」には、「タイラーメン」の記載はなく、こちらのお店で「タイラーメン」を食べられるのかどうか確認したところ、「出来ますよ」とのことなので、早速に注文したのだが、その際、
「通常の澄んだスープと濁ったスープの 2種類がありますが、どちらにしますか?」
と聞かれたので、どちらの方がよりタイ料理らしさが強いのかとお聞きすると、
「濁っている方がよりタイ料理っぽいですね」
とのお話だった。そこで、迷うことなく濁った方をオーダーしたのであるが、正式名称も何も分からずに、「濁りのあるスープのタイラーメン」と言う認識で配膳を待っていた感じだ。
後からよく調べてみると、なんと濁りの大元は「ナムトック」で「豚の血入り」だと言うことが分かったのだが、予め知っていたらどんな印象、或いは、先入観を持ったのだろうか。。。
それこそ中身を知らずに食してみれば、大抵の方が「このスープの味は初めてだけど、美味しい!」という感想を漏らすこと請け合いの味わいである。
この『豚の血』は「煮沸」が大前提での使用なので、そもそも臭みなど端から問題なしなのである。
実際、今回私が、何の先入観も持たずに、無垢な思いで食した「濁りのあるスープのタイラーメン」は、とても濃厚でコクが深いのだが、それでいて口当たりはさっぱりとしていて、中細の米麺と実に相性が好い物であった。大量の豚肉もスープと絡み合って実に美味。「おお、これは旨い♪」そう、独りごちてしまった程なのであった。
もちろん、大量に投入された「パクチー(ผักชี)」との相性も抜群だ。「パクチー」に関しては、入れるかどうか予め確認してから調理してくれるので、苦手としている人は入れないよう告げればそれで良い。
この「ナムトック」♪ タイ料理店を訪れた際に、もしメニューで見かけることがあれば、絶対に美味しいので、是非とも挑戦してみて欲しい逸品メニューである。
今回、調味料として提供してくれたのが、
「焦がしニンニクチップ」
極く一般的な焦がしニンニクのチップであるが。タイ料理でもよく使用されるようだ。今回の「センレック・ナムトック・ムー」 にも「パッタイ」 にも実によくマッチする味わいの品であった。
「酢味噌風のもの」
タイ風酢味噌のように思えたが、「タオチオ」に唐辛子酢とナンプラーを合わせたのであろうか。或いは「タイスキのタレ」か「ナム・チム・ガイ」かも知れない。詳細は不明であるが、左程辛い味ではなかった。
「粉唐辛子」
タイ料理の定番の香辛料として、各料理に添えられて提供されるものである。「プリックポン(พริกป่น)」がその正式名である。
以上の3種類である。どれもこれも、味わいを複雑に深めててくれ、誠に美味なる調味料類であった。これらの「ニンニクチップ」「粉唐辛子」「唐辛子入り酢味噌」で自分好みに味を足し、味変も多彩に愉しめた。
「パッタイ(ผัดไทย)」 1,000円(税込)
玉子に小さく切った豆腐を加え、ナンプラー、干しエビ、ニンニク、赤唐辛子、パームシュガーで調味し、韮ともやしを加えて中華鍋で炒めた上で、ライムと細かく刻んだローストピーナッツを添えて提供される。
今回の「パッタイ」は、器の枕になるようにレタスが皿の下部に敷き詰められ、更に大量の大正海老サイズのエビが 8尾も投入されていて、実に豪華版であった。このエビの量を前にすると、1,000円 と言うややお高い値段も、納得の価格として了解出来たように思えた。
今回のメニューは、エビが中心のメニューであるから、正式には「パッ・タイ・グン(แพท·ไทย·ปืน)」と言うことになろう。
中細麺「センレック」は、この「パッタイ」に非常に合っているように思う。もちろん極細麺の「センミー」を使用してビーフン炒め系も悪くはないと思うが、「センレック」の歯応え・噛み応えが、タイ風焼きそばにはドンピシャであるように感じられた。
「パッタイ」の「パッ(ผัด)」は炒める、「タイ(ไทย)」は正に「タイ王国」であり、直訳すると「タイ風炒め」と言うことになる。
調味の味付けは比較的薄味である。それは、タイでは自分で味付けするのが主流だからだ。前述の香辛料等をお好みで使用するわけだ。ナンプラーや酢などの卓上調味料で更に味を付けて、自分の好みの味で食するのである。「クルアン・ポン」と言われる卓上調味料が常備されているのが一般的である。今回『お食事処 タイ料理 浪漫』では、「焦がしニンニクチップ」と「プリックポン」を割と多めに振りかけて食してみた。辛い系は苦手としている私なのだが、問題なく多めの使用が可能な味わいで、かなり日本人向きにアレンジしてくれているのかと思う。
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「クルアン・プルン(เครื่องปรุง)」
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タイ料理の味を調整するための卓上調味料。4種、或いはそれ以上の種類が用意される。特に麺類には必需品で、タイの麺料理は薄味のスープで提供されるのだが、これを好みの味に仕上げるために、この「クルアル・プルン」を使用する。タイでは一般的に、先ず砂糖を大量に投入し、ナンプラー・酢を適量加え、最後に粉唐辛子を、これまたバサッと入れて食すのが定番になっているとのことだ。
ポピュラーな「クルアル・プルン」調味料としては、以下の 4種が挙げられよう。
「ナム・ソム・プリック(น้ำส้มพริก)」= 生唐辛子入り酢
「ナム・プラー・プリック(น้ำปลาพริก)」= 生唐辛子入りナム・プラー
「プリック・ポン(พริกป่น)」= 粉唐辛子
「ナム・ターン(น้ำตาล )」= 砂糖
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「パッタイ」の起源だが、1940年代に、タイ王国のプレーク・ピブーンソンクラーム首相が、太平洋戦争の影響で、タイ国内が米不足で価格が高騰したため、米の消費を押さえる目的で紹介した料理だと言われている。因みに、プレーク・ピブーンソンクラーム首相は、元々『シャム』と呼ばれていた国名を『タイ王国』に変更した人物である。
総じて、今回のタイ料理初挑戦、価格の 1,000円 は、ちょっとコストパフォーマンス的に難があるものの、素材に関しては、先ず先ずの質と量が提供されていて、ある程度の納得がいく品であった。味わいの方も、実際に、かなり美味しく戴けたと思う。これで、800円 クラスの価格であったなら、恐らく間違いなく 4.0 以上の評価点をつけさせて戴いたことであろう。
惜しむらくは、3桁と 4桁の差は矢張り大きいと言うことだろう。
取り敢えず、一切合切を含めて、実に美味しうござった。
今後は、地元でもタイ料理に嵌まってしまいそうである。(^O^)v
さて、今回の実測値は、
「タイラーメン」「センレック・ナムトック・ムー」 1,000円(税込)
総重量(実測値)760g
うち麺・具材重量 390g
うちスープ重量(麺・具材等完食後)370g
器サイズ
直径 19.5cm、高さ 7cm、器重量 537g
「パッタイ」1,000円(税込)
総重量(実測値)548g
器サイズ
横幅 15.5cm、縦長 16.5cm、高さ 3.5cm、器重量 425g
実食総重量 1,308g
完食時間 : 計測せず
訪問日 : 2018.5.13(日)
辛さを日本人向きにやや抑えてくれてはいるものの、タイ王朝より上陸した、本場の調理人が作ってくれた本格的なタイ料理を、自宅からやや離れた土地でこうして堪能出来た。この後、茨城県石岡市とはしばしのお別れとなるわけだが、出来ることであれば、また来年も来てみたいものである。その折りは、きっとまた、こちら『お食事処 タイ料理 浪漫』に足を運んでしまうに違いない。