常陸牛のローストビーフに-196℃の液体窒素デザート : ル ブルー

＜お店について＞
2020年2月13日オープンのフランス料理店。
つくば市内のBrasserie 2platsや水戸市内のCOLKで22年修業を重ねた店主が独立してご夫婦で始めたお店。
コンセプトは、家では味わえないような「非日常」。
食器やブラインドは店名の通り青色で、北欧風の落ち着いた雰囲気。
場所は以前、Neo Bistro Hiroだったところ。

・駐車場
ミオス駐車場利用で2時間無料

・席構成
テーブル席…2名がけ1卓、4名がけ3卓程


＜料理＞
■ローストビーフコース…税込11000円
・冷たい蕪のフラン
・鯵と柿と和梨のタルタル
・自家製フォカッチャとcrouteのパン
・ニョッキ　鶏の柚子胡椒クリーム
・真鯛のポワレ　シシトウのピューレ
・常陸牛のローストビーフ
・井野さんの笠間栗を使ったモンブラン
・Cafe

テーブルにはインテリアの一部かのように写真立てが置いてあり、ふと見ると予約者の名前入りの献立表。
印刷した紙が席に置いてあるお店は多々ありますが、これにはちょっと感動。
料理は一品一品提供時に丁寧に説明していただけるのもありがたい。
お陰でじっくり味わうことができます。
「冷たい蕪のフラン」は盛り付けが華やかでかわいらしく、二層仕立てで口どけ良くとても美味しい。
「鯵と柿と和梨のタルタル」は二層構造の中空ガラス皿での提供で、このお皿だけでもテンション上がります。
角切りにした鯵と柿と和梨を囲むオニオンベースのタルタルソースが爽やかでとても美味しい。
「自家製フォカッチャとcrouteのパン」は、まずは自家製フォカッチャが、次にcrouteのパンが計2種類、1カットずつ順番にいずれもトーストしたての熱々での提供となり、自家製ホイップバターでいただきます。
自家製フォカッチャは食感も良くオリーブオイルがジューシーでそのままいただいても美味しい。
crouteのパンはまずはバゲットが、次に黒胡麻入りのバゲットが提供されます。
色々なパンがいただけるのは嬉しい。
そして自家製ホイップバターが風味が良く軽い口当たりでとても美味しく…おかわりをいただきたかったくらい美味しい。
「ニョッキ　鶏の柚子胡椒クリーム」はもっちもちのニョッキが美味しいのは言うまでもなく、スモークした鶏肉も香りが良いですし柚子胡椒香るオクラ入りの粘りのあるクリームソースがとても美味しい。
「真鯛のポワレ　シシトウのピューレ」はシシトウや小松菜入りピューレのマットな緑色が色鮮やか、添えられた焼き野菜の盛り付け方も美しいですしメインの真鯛は皮がパリッと香ばしく身はふわっとやわらかくて美味しい。
お待ちかねのメインディッシュ、「常陸牛のローストビーフ」は常陸牛のイチボと思われる部位のローストビーフ。
修業先でもあるCOLKのローストビーフ同様、厚切り。
厚さ3cm程で断面は綺麗なロゼ色、脂の入り方も綺麗。
そして驚くほどやわらかく、脂の甘味と赤身の旨味が絶妙。
巨峰と茸のマデラ酒ソースも美味しいですが、添えられた塩でいただくと常陸牛特有の脂の甘味が際立ちより美味しい。
COLKと互角かそれ以上か…文句なしの美味しさ。
そして締めのデザート「井野さんの笠間栗を使ったモンブラン」は、上から順にぽろたんのマロンクリーム、クレームシャンティ、バニラアイスクリーム、メレンゲという構造で、テーブルに運ばれてきてからカシスのエスプーマを-196℃の液体窒素で瞬間凍結させたものを掛けて仕上げるという演出付き。
冷えた空気中の水蒸気が湯気となって漂い…テンション上がります。
笠間産ぽろたんを使用した香りの良いマロンクリームとなめらかなクレームシャンティ、コクのあるバニラアイスクリーム、底に敷かれたサクサクメレンゲをまとめていただいた時の幸せ感と言ったらもう…。
しかも丼サイズの器での提供なので、地味にボリュームもあり、かなり満足度の高いデザート。
食後の飲物はコーヒーか紅茶から選べ紅茶をお願いしました。
プティフルールとしてオレンジのマカロン付き。
敷き詰められた大豆にのって出てくるのが何とも斬新。
文句なしの大変満足度の高い食事を楽しませていただきました。


■ワイナリーの葡萄ジュース…税込605円
赤と白から選べ、赤で。
COLKで提供しているものと同じかも知れません。
ワイングラスでの提供で、ほぼ常温での提供なのでぶどうの味がしっかり楽しめます。
車での訪問でアルコールが飲めなくても満足度の上がるドリンクです。