【★5.0】地物の黒鮑は6月から【1599-41】 : レストラン オオツ

公式

お店の営業情報は店舗関係者によって公開されています。

2024年Bronze受賞店

The Tabelog Award 2024 Bronze 受賞店

フレンチEAST百名店2023選出店

食べログ フレンチ EAST 百名店 2023 選出店

この口コミは、やっぱりモツが好きさんが訪問した当時の主観的なご意見・ご感想です。

最新の情報とは異なる可能性がありますので、お店の方にご確認ください。 詳しくはこちら

5.0

¥40,000~¥49,9991人
  • 料理・味5.0
  • サービス5.0
  • 雰囲気4.5
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0

5.0

¥30,000~¥39,9991人
  • 料理・味5.0
  • サービス5.0
  • 雰囲気4.5
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0
2024/03訪問41回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス5.0
  • 雰囲気4.5
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0
¥40,000~¥49,9991人

【★5.0】地物の黒鮑は6月から【1599-41】

1,068文字★

東京から茨城県に来ております。

同店(4.33)春のスペシャリテであろう貝のフランやアスパラが登場。
2024年2月は1ヶ月で食べログSilverアワード店7軒を訪れてみましたが、
総合満足度の高さで同店に及ぶレストランは無し(同店のスコア4.33もSilver級ではあります)。

01.那珂湊産真蛸 ゆずもファーム産紅芯大根 蕗の薹スープ
02.霞ヶ浦産白魚フリット オリーブとチョリソのソース
03.貝のフラン(赤貝、ホッキ貝、ミル貝、帆立貝のフラン、浅蜊のジュレ、フレッシュキャヴィア)
04.自家製パンとAOCパンプリー無塩バター
05.イタリア産グリーンアスパラガス ロワール産ホワイトアスパラガス フランス産タンポポ エスプーマしたサバイヨンソース
06.那珂湊産800gサイズ大穴子を春菊と芹を練り込んだフリットで 蕗の薹アイスクリーム
07.駿河湾産ラングスティーヌ ゆずもファーム産フヌイユ ペルノーと海老頭の出汁ソース
08.黒トリュフのサンドイッチ(パン工房Moriya@水戸のパン・ド・カンパーニュ使用)
09.函館産エゾアワビのムニエル 肝ソース ゆずもファーム産ラディッキオタルティーボとチコリ
10.愛南町産チャイロマルハタ マスタードリーフのソース ゆずもファーム産アレッタ カラスミ
11.常陸牛”煌”ヒレ炭火焼き モリーユ茸 ビーツのピュレ ゲランドの塩
12.クロモジのグラニテ フロマージュブランのババロア
13.いばらキッスのパフェ
14.チョコレートのスフレ グレープフルーツとソーテルヌのソース
15.フレッシュハーブティー(レモングラスとミント)

那珂湊のカリスマ漁師とも言える存在であろう根本さんから仕入れた魚介からスタート。
ゆずもファームのイタリア野菜、よし町(3.85)でも食べた霞ヶ浦の白魚、
主菜には常陸牛の選抜エリート”煌”が登場してテロワール色が強くなっています。
(エリート高級食材なのにトンデモナイ分厚さで驚愕しました。)

とはいえ本日の料理でTOP3を挙げれば、貝のフラン、アスパラ、エゾアワビでしょうか。
都心グランメゾンではアラカルト1皿37,316円と値付けされている鮑(あわび)。
そんな高級食材がドカーンと盛られて火入れやソースもトップクラス。

同店の安さに慣れてしまうと都心のフレンチに行けなくなります。
(グランメゾンは料理よりも雰囲気を楽しむ場所かも知れませんけど。)
6月からは地物の黒鮑が入る予定とのことで3ヶ月先も楽しみです。

  • レストラン オオツ - 2024.3 那珂湊産真蛸 ゆずもファーム産紅芯大根 蕗の薹スープ

    2024.3 那珂湊産真蛸 ゆずもファーム産紅芯大根 蕗の薹スープ

  • レストラン オオツ - 2024.3 霞ヶ浦産白魚フリット オリーブとチョリソのソース

    2024.3 霞ヶ浦産白魚フリット オリーブとチョリソのソース

  • レストラン オオツ - 2024.3 貝のフラン(赤貝、ホッキ貝、ミル貝、帆立貝のフラン、浅蜊のジュレ、フレッシュキャヴィア)

    2024.3 貝のフラン(赤貝、ホッキ貝、ミル貝、帆立貝のフラン、浅蜊のジュレ、フレッシュキャヴィア)

  • レストラン オオツ - 2024.3 イタリア産グリーンアスパラガス ロワール産ホワイトアスパラガス フランス産タンポポ エスプーマしたサバイヨンソース

    2024.3 イタリア産グリーンアスパラガス ロワール産ホワイトアスパラガス フランス産タンポポ エスプーマしたサバイヨンソース

  • レストラン オオツ - 2024.3 那珂湊産800gサイズ大穴子を春菊と芹を練り込んだフリットで 蕗の薹アイスクリーム

    2024.3 那珂湊産800gサイズ大穴子を春菊と芹を練り込んだフリットで 蕗の薹アイスクリーム

  • レストラン オオツ - 2024.3 駿河湾産ラングスティーヌ ゆずもファーム産フヌイユ ペルノーと海老頭の出汁ソース

    2024.3 駿河湾産ラングスティーヌ ゆずもファーム産フヌイユ ペルノーと海老頭の出汁ソース

  • レストラン オオツ - 2024.3 黒トリュフのサンドイッチ(パン工房Moriya@水戸のパン・ド・カンパーニュ使用)

    2024.3 黒トリュフのサンドイッチ(パン工房Moriya@水戸のパン・ド・カンパーニュ使用)

  • レストラン オオツ - 2024.3 函館産エゾアワビのムニエル 肝ソース ゆずもファーム産ラディッキオタルティーボとチコリ

    2024.3 函館産エゾアワビのムニエル 肝ソース ゆずもファーム産ラディッキオタルティーボとチコリ

  • レストラン オオツ - 2024.3 愛南町産チャイロマルハタ マスタードリーフのソース ゆずもファーム産アレッタ カラスミ

    2024.3 愛南町産チャイロマルハタ マスタードリーフのソース ゆずもファーム産アレッタ カラスミ

  • レストラン オオツ - 2024.3 常陸牛”煌”ヒレ炭火焼き モリーユ茸 ビーツのピュレ ゲランドの塩

    2024.3 常陸牛”煌”ヒレ炭火焼き モリーユ茸 ビーツのピュレ ゲランドの塩

  • レストラン オオツ - 2024.3 常陸牛”煌”ヒレ炭火焼き モリーユ茸 ビーツのピュレ ゲランドの塩

    2024.3 常陸牛”煌”ヒレ炭火焼き モリーユ茸 ビーツのピュレ ゲランドの塩

  • レストラン オオツ - 2024.3 クロモジのグラニテ フロマージュブランのババロア

    2024.3 クロモジのグラニテ フロマージュブランのババロア

  • レストラン オオツ - 2024.3 いばらキッスのパフェ

    2024.3 いばらキッスのパフェ

  • レストラン オオツ - 2024.3 チョコレートのスフレ グレープフルーツとソーテルヌのソース

    2024.3 チョコレートのスフレ グレープフルーツとソーテルヌのソース

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2024/01訪問40回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス5.0
  • 雰囲気4.5
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0
¥40,000~¥49,9991人

【★5.0】2種のアミューズで他店のポワソンを凌駕する【1599-40】

1,464文字★

東京から茨城県に来ております。

テロワールにも多少はこだわるようになった同店(4.16)。
那珂湊の魚介を活かすアミューズ・ブーシュで先制攻撃。
この2種類のアミューズだけで他店のポワソンを凌駕する満足度の高さ。

家賃負担の重い都心フレンチは炭水化物で誤魔化すようなアミューズばかりですが、
前菜の始まる前から魚介をドカドカ楽しめる同店は異次元。
この日も地物の魚介に加えて、トリュフ、ジビエと冬の味覚を堪能しておりました。

01.焙じ茶で茹でた那珂湊産朝獲れ渡り蛸と蒸し上げた2ヶ月熟成メークインのヴィネグレット和え
02.那珂湊産朝獲れ太刀魚炙り 紅芯大根 葱オイル 胡桃ピュレ
03.自家製パンとAOCパンプリー無塩バター
04.富山産焼きズワイガニ 蟹味噌ソース 百合根 フランス産黒トリュフ
05.安心院産養殖すっぽんと奥久慈しゃものコンソメ すっぽんとジャガイモ麹のラヴィオリ
06.黒トリュフと根セロリのウフ・ア・ラ・ネージュ
07.天草産真牡蠣の冷製カッペリーニ
08.函館産エビアワビ 生ハムと椎茸出汁の葛寄せ 合馬産筍
09.那珂湊産ノドグロ フォンブランとホタテ貝とトリュフのジュ
10-1.新潟産マガモ胸肉サルミソース
10-2.新潟産マガモ腿肉ハツ砂肝 ラディッキオ・ロッソ・タルティーボ ルートセルフィーユのコンフィ
11.白トリュフのアイスクリーム
12.いばらキッス(いちご)紅茶のパルフェ 白バルサミコ酢シート 淡雪(いちご)のスープ
13.焼き立てフィナンシェ
14.フレッシュハーブティー(ミント、レモングラス、レモンバーム)

まずは茶振り(和食の技法)のように焙じ茶で茹でた真蛸。
4kgサイズという地物の朝獲れ渡り蛸。
適度に歯応えを残す火入れが絶妙で、メークインとの組み合わせや味付けでも昇華。
同店の技術が地元の好素材を活かします。

お刺身に近いレアーな火入れの朝獲れ太刀魚も地物。
ブランドとされる竹岡(東京湾)産が釣り餌によって肥え太ってアブラギッシュなのに対し、
淡麗アッサリな味わいの太刀魚でしたが旨味しっかり。
同店の絶妙な火入れ、食材の組み合わせ方や味付けでも昇華。

そして前菜に黒トリュフを楽しめる料理がいくつか出てきましたが、
少し離れた隣のテーブルの料理からもトリュフの香りが漂ってくるレベル。
トリュフ自体が非常に良質なのでしょう。
都心の香らないけど付加価値として利用しているだけのトリュフとはまるで別物です。

チェーン店グルメ(特に期間限定メニュー)も大好きな筆者。
大手ファミレスのデニーズで1品2,000円ぐらいの高級パスタや高級パフェを食べたのですが、
同店のパスタやパフェと比べると本当に2.0点と5.0点ぐらいの違いを感じます。

パスタの余熱で絶妙に火を入れた真牡蠣。
pesceco(4.47)からのご紹介で仕入れているそうですが小粒なのにプリプリで旨味鮮烈。
本職のリストランテを泣かせるぐらい完成度が高いです。

デセールは白トリュフのアイスクリーム、いちごのパルフェ、焼き立てフィナンシェ。
黒トリュフの香りすら隣のテーブルからでも漂ってくる凄まじさですが、
白トリュフの香りはそれを更に凌駕する「香りの爆弾」。

いちごのパルフェはこれ以上に美味しいパフェがあるのかというレベルの複雑玄妙さ。
サックサクのフィナンシェが洋菓子専門店でも出せない焼き立てならではの味わい。
本日もアミューズからデセールまで大感動を覚えました。

  • レストラン オオツ - 2024.1 焙じ茶で茹でた那珂湊産朝獲れ渡り蛸と蒸し上げた2ヶ月熟成メークインのヴィネグレット和え

    2024.1 焙じ茶で茹でた那珂湊産朝獲れ渡り蛸と蒸し上げた2ヶ月熟成メークインのヴィネグレット和え

  • レストラン オオツ - 2024.1 那珂湊産朝獲れ太刀魚炙り 紅芯大根 葱オイル 胡桃ピュレ

    2024.1 那珂湊産朝獲れ太刀魚炙り 紅芯大根 葱オイル 胡桃ピュレ

  • レストラン オオツ - 2024.1 富山産焼きズワイガニ 蟹味噌ソース 百合根 フランス産黒トリュフ

    2024.1 富山産焼きズワイガニ 蟹味噌ソース 百合根 フランス産黒トリュフ

  • レストラン オオツ - 2024.1 安心院産養殖すっぽんと奥久慈しゃものコンソメ すっぽんとジャガイモ麹のラヴィオリ

    2024.1 安心院産養殖すっぽんと奥久慈しゃものコンソメ すっぽんとジャガイモ麹のラヴィオリ

  • レストラン オオツ - 2024.1 黒トリュフと根セロリのウフ・ア・ラ・ネージュ

    2024.1 黒トリュフと根セロリのウフ・ア・ラ・ネージュ

  • レストラン オオツ - 2024.1 天草産真牡蠣の冷製カッペリーニ

    2024.1 天草産真牡蠣の冷製カッペリーニ

  • レストラン オオツ - 2024.1 函館産エビアワビ 生ハムと椎茸出汁の葛寄せ 合馬産筍

    2024.1 函館産エビアワビ 生ハムと椎茸出汁の葛寄せ 合馬産筍

  • レストラン オオツ - 2024.1 那珂湊産ノドグロ フォンブランとホタテ貝とトリュフのジュ

    2024.1 那珂湊産ノドグロ フォンブランとホタテ貝とトリュフのジュ

  • レストラン オオツ - 2024.1 新潟産マガモ胸肉サルミソース

    2024.1 新潟産マガモ胸肉サルミソース

  • レストラン オオツ - 2024.1 新潟産マガモ腿肉ハツ砂肝 ラディッキオ・ロッソ・タルティーボ ルートセルフィーユのコンフィ

    2024.1 新潟産マガモ腿肉ハツ砂肝 ラディッキオ・ロッソ・タルティーボ ルートセルフィーユのコンフィ

  • レストラン オオツ - 2024.1 白トリュフのアイスクリーム

    2024.1 白トリュフのアイスクリーム

  • レストラン オオツ - 2024.1 いばらキッス(いちご)紅茶のパルフェ 白バルサミコ酢シート 淡雪(いちご)のスープ

    2024.1 いばらキッス(いちご)紅茶のパルフェ 白バルサミコ酢シート 淡雪(いちご)のスープ

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2023/11訪問39回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス5.0
  • 雰囲気4.5
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0
¥40,000~¥49,9991人

【★5.0】未利用魚も活かすSDGs【1599-39】

1,530文字★

東京から茨城県に来ております。

クロシビカマスやアカドンコといった深海の未利用魚も活かす同店(4.17)。
捨て値ということで白トリュフや黒鮑が登場しても穏やかなお支払い総額で済みました。
こういう未利用魚は骨が多かったり処理の難しさで見捨てられていますが、
味という点で必ずしも高級食材に劣っておらず、安くて美味しいので個人的には大歓迎。

01.那珂湊産水蛸 発酵パプリカ 山えのき茸 エストラゴンオイル
02.カラスミを挟んで焼いた小美玉産蓮根餅 ナスタチウムの葉に包んで
03.自家製パンとAOCパンプリー無塩バター
04.間人産香箱蟹
05.那珂湊産クロシビカマス一夜干し タプナード巻き ハーブサラダ添え ゆずもファーム産宿儺かぼちゃ
06.アルバ産白トリュフと自家製タヤリン
07.那珂湊産アカドンコ唐揚げ ビーツとサワークリームのピュレ 金時草 シェリー酒ソース
08.那珂湊産ボタン海老とガスパチョジュレ
09.大洗産黒鮑 肝ケッパーソース ジロール茸 アーティチョーク
10.愛南町産石鯛 香草とピーマンのソース
11-1.ランド産鳩胸肉・メゾンミトー社フォアグラ・ポルチーニ茸のキャベツ包み
11-2.ランド産鳩腿肉とハーブサラダ
12.洋梨とクロモジのグラニテ
13.奥久慈産紅玉 奥久慈産ほうじ茶アイスクリーム パイ生地
14.焼き立てフィナンシェ
15.フレッシュハーブティー(ミント、レモングラス、レモンバーム)

まずは絶妙に火を入れた水蛸からスタート。
真蛸に比べると市場評価の低い水蛸ですが、レアー感を残すような口当たりと味付けで昇華。
フレンチならではの技術によって水蛸が真蛸を凌駕する美味しさとなります。

ズワイガニの最高級ブランド産地である間人(たいざ)。
雄のほうは目の飛び出る高値でも雌はそこまで高くないのでお買い得。
香箱蟹として内子など堪能しましたが、丁寧に処理されており殻や筋が全く障りません。
50,000円を超える高級店でも障ることがあるのに同店の処理の上手さは流石の一言。

クロシビカマスはカルパッチョを思わせるような仕立て。
脂ノリの良さに適度な酸味が加わることで美味しさを引き上げています。
カマスの世界では焼津のサスエ前田魚店が静岡県の高級店に卸す本種が最上と思いますが、
茨城県の深海に棲むクロシビカマスもなかなかどうして侮れません。

アカドンコは「ミズアンコウ」とも呼ばれるそうで、ドンコよりもアンコウに近い深海魚。
皮と身を揚げていましたがクニュクニュ食感と旨味の強さを楽しめる皮が特に素晴らしいです。
アンキモを思わせる肝もコッテリ濃厚な味わい。

アンコウの世界では身に関してはさかな人の長谷川さんが神経〆した相模湾産。
肝に関しては豊洲市場でキロ20,000円を超える余市産や寿都産。
それらが最上と思いますが、茨城県のミズアンコウも皮の美味しさでは負けていません。
日本屈指と思う同店の調理技術で昇華している面もあるのでしょう。

地物のボタン海老は富山湾や羽幌(北海道)で獲れるボタン海老とは異なる本種。
トヤマエビが正式名称となる「ボタン海老」のほうが市場価格は高いのですが、
十分に甘みを感じられる本種の剥き身とガスパチョジュレとの組み合わせが極上。
ボリュームも凄まじくてボタン海老をこれでもかと貪っていました。

白トリュフや黒鮑といった最高ブランド食材の美味しさは言わずもがな。
ポワソンの石鯛の火入れも絶妙。
ヴィアンドはランド産の鳩とメゾンミトー社のフォアグラ・ド・カナールのキャベツ包み。
超絶技巧で未利用魚からブランド食材まで幅広く楽しめて本日も大満足。

  • レストラン オオツ - 2023.11 那珂湊産水蛸 発酵パプリカ 山えのき茸 エストラゴンオイル

    2023.11 那珂湊産水蛸 発酵パプリカ 山えのき茸 エストラゴンオイル

  • レストラン オオツ - 2023.11 カラスミを挟んで焼いた小美玉産蓮根餅 ナスタチウムの葉に包んで

    2023.11 カラスミを挟んで焼いた小美玉産蓮根餅 ナスタチウムの葉に包んで

  • レストラン オオツ - 2023.11 間人産香箱蟹

    2023.11 間人産香箱蟹

  • レストラン オオツ - 2023.11 那珂湊産クロシビカマス一夜干し タプナード巻き ハーブサラダ添え ゆずもファーム産宿儺かぼちゃ

    2023.11 那珂湊産クロシビカマス一夜干し タプナード巻き ハーブサラダ添え ゆずもファーム産宿儺かぼちゃ

  • レストラン オオツ - 2023.11 アルバ産白トリュフと自家製タヤリン

    2023.11 アルバ産白トリュフと自家製タヤリン

  • レストラン オオツ - 2023.11 那珂湊産アカドンコ

    2023.11 那珂湊産アカドンコ

  • レストラン オオツ - 2023.11 那珂湊産アカドンコ唐揚げ ビーツとサワークリームのピュレ 金時草 シェリー酒ソース

    2023.11 那珂湊産アカドンコ唐揚げ ビーツとサワークリームのピュレ 金時草 シェリー酒ソース

  • レストラン オオツ - 2023.11 那珂湊産ボタン海老とガスパチョジュレ

    2023.11 那珂湊産ボタン海老とガスパチョジュレ

  • レストラン オオツ - 2023.11 大洗産黒鮑 肝ケッパーソース ジロール茸 アーティチョーク

    2023.11 大洗産黒鮑 肝ケッパーソース ジロール茸 アーティチョーク

  • レストラン オオツ - 2023.11 愛南町産石鯛 香草とピーマンのソース

    2023.11 愛南町産石鯛 香草とピーマンのソース

  • レストラン オオツ - 2023.11 ランド産鳩胸肉・メゾンミトー社フォアグラ・ポルチーニ茸のキャベツ包み

    2023.11 ランド産鳩胸肉・メゾンミトー社フォアグラ・ポルチーニ茸のキャベツ包み

  • レストラン オオツ - 2023.11 ランド産鳩腿肉とハーブサラダ

    2023.11 ランド産鳩腿肉とハーブサラダ

  • レストラン オオツ - 2023.11 洋梨とクロモジのグラニテ

    2023.11 洋梨とクロモジのグラニテ

  • レストラン オオツ - 2023.11 奥久慈産紅玉 奥久慈産ほうじ茶アイスクリーム パイ生地

    2023.11 奥久慈産紅玉 奥久慈産ほうじ茶アイスクリーム パイ生地

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2023/09訪問38回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス5.0
  • 雰囲気4.5
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0
¥40,000~¥49,9991人

【★5.0】お久しぶりですミトーさん【1599-38】

1,406文字★

東京から茨城県に来ております。

もう口にすること無いのではと思っていたメゾンミトー社のフォアグラが久しぶりに登場。
地物の鮃、栗、天然うなぎ、蓮根、黒鮑、梨、シャインマスカットも出てきて、
テロワール色が以前より強くなっているように思います(おそらく息子さんの影響)。

とはいえ本日の白眉と思ったのは京丹後産のボタン海老。
茨城県で獲れるボタン海老のほうが本種で、日本海のボタン海老はトヤマエビとなるのですが、
サイズ感やネットリ感に秀でているのは後者のほう。
(ボタン海老の最高級ブランド産地と知られる北海道の羽幌もトヤマエビでしょう。)
地物のボタン海老も手に入ったそうですが、同店(4.16)は美味しさ重視なのです。

01.大洗産神経〆鮃(ひらめ)3日熟成 舞茸ゼリー シャンパンビネガー
02.下飯沼産栗のスープ フランス産オータムトリュフ
03.京丹後産ボタン海老 フランス産フレッシュキャヴィア
04.自家製パンとAOCパンプリー無塩バター
05.那珂川産天然うなぎ白焼き&赤ワインタレ焼き 赤ワインリゾット 枝豆 からし水菜
06.土浦産蓮根ピクルス 蓮根ソテー 蓮根餅 シャンピニオンソース
07.地物黒鮑 生ハムと椎茸のスープ ジロール茸
08.メゾンミトー社フォアグラ・ド・カナール イタリア産ポルチーニ茸 イタリア産ポルチーニ茸のピュレ
09.駿河湾産ラングスティーヌ フヌイユ 甲殻類と海老味噌のソース
10-1.ビュルゴー家のシャラン鴨 バナナピーマン 翡翠茄子 おおまさり(落花生)
10-2.青森産ハーブサラダ
11.地物ブランド梨「恵水」アニスのグラニテ 国産ライムオイル
12.水戸産シャインマスカット バニラパルフェ 巨峰のソース
13.カリフォルニア産黒いちじく入りシュークリーム
14.フレッシュハーブティー(ミント、レモングラス、レモンバーム)

地物という鮃に適度な歯応えを感じられて美味しい。
夏の鮃は猫跨ぎ(猫も見向きもしない不味さ)なんて言われますが、
3日熟成させることで旨味を引き出したり、舞茸の旨味をプラスしたりすることで、
冬に食べる下手な鮃より美味しく化けます(しかもアミューズなのにボリューミー)。

ボタン海老(トヤマエビ)が前述の通り本日の白眉といった美味しさ。
富山県のミシュラン和食店で食べた本場のトヤマエビを超越するレベル。
フレッシュキャヴィアの塩味や旨味ともまた調和していました。

都内で行きつけにしている某鮨店でも食べたことがある那珂川産の天然うなぎ。
その業者さんから某鮨店の名前が出てきたそうで意外な繋がりを感じました。
同店は天然うなぎの身にブリブリ感を残しながら皮目はサクパリに焼き上げており、
このように身と皮で対極的な食感を楽しめる火入れは稀有。

同席者の好物ゆえ同店に於ける定番の食材と化しているアワビ。
スープ仕立てで登場したのですが中華料理の乾貨を思わせるような味わいに。
全く干したりしていないそうで興味深かったです。
都心の中華でこのスープに比類する質と量を求めればアラカルト20,000円を超えそう。

メゾンミトー社のフォアグラ・ド・カナール、駿河湾のラングスティーヌなど、
同店のスペシャリテとも言える料理を本日も堪能。
グランデセールの「シャインマスカットパルフェ」まで美味しくて抜かりなし。

  • レストラン オオツ - 2023.9 大洗産神経〆鮃(ひらめ)3日熟成 舞茸ゼリー シャンパンビネガー

    2023.9 大洗産神経〆鮃(ひらめ)3日熟成 舞茸ゼリー シャンパンビネガー

  • レストラン オオツ - 2023.9 下飯沼産栗のスープ フランス産オータムトリュフ

    2023.9 下飯沼産栗のスープ フランス産オータムトリュフ

  • レストラン オオツ - 2023.9 京丹後産ボタン海老 フランス産フレッシュキャヴィア

    2023.9 京丹後産ボタン海老 フランス産フレッシュキャヴィア

  • レストラン オオツ - 2023.9 那珂川産天然うなぎ白焼き&赤ワインタレ焼き 赤ワインリゾット 枝豆 からし水菜

    2023.9 那珂川産天然うなぎ白焼き&赤ワインタレ焼き 赤ワインリゾット 枝豆 からし水菜

  • レストラン オオツ - 2023.9 土浦産蓮根ピクルス 蓮根ソテー 蓮根餅 シャンピニオンソース

    2023.9 土浦産蓮根ピクルス 蓮根ソテー 蓮根餅 シャンピニオンソース

  • レストラン オオツ - 2023.9 地物黒鮑 生ハムと椎茸のスープ ジロール茸

    2023.9 地物黒鮑 生ハムと椎茸のスープ ジロール茸

  • レストラン オオツ - 2023.9 メゾンミトー社フォアグラ・ド・カナール イタリア産ポルチーニ茸 イタリア産ポルチーニ茸のピュレ

    2023.9 メゾンミトー社フォアグラ・ド・カナール イタリア産ポルチーニ茸 イタリア産ポルチーニ茸のピュレ

  • レストラン オオツ - 2023.9 駿河湾産ラングスティーヌ フヌイユ 甲殻類と海老味噌のソース

    2023.9 駿河湾産ラングスティーヌ フヌイユ 甲殻類と海老味噌のソース

  • レストラン オオツ - 2023.9 ビュルゴー家のシャラン鴨 バナナピーマン 翡翠茄子 おおまさり(落花生)

    2023.9 ビュルゴー家のシャラン鴨 バナナピーマン 翡翠茄子 おおまさり(落花生)

  • レストラン オオツ - 2023.9 地物ブランド梨「恵水」アニスのグラニテ 国産ライムオイル

    2023.9 地物ブランド梨「恵水」アニスのグラニテ 国産ライムオイル

  • レストラン オオツ - 2023.9 水戸産シャインマスカット バニラパルフェ 巨峰のソース

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2023/07訪問37回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス5.0
  • 雰囲気4.5
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0
¥40,000~¥49,9991人

【★5.0】老黄忠(老いてなお盛ん)【1599-37】

1,323文字★

東京から茨城県に来ております。

バブル期に都心で一世を風靡して現在は郊外で腕を奮う巨匠のフレンチ。
最近はそういうお店を何軒か巡っているのですが、
どちらかと言えば古典寄りで料理に目新しさを感じることは無かったです。

それに対して同店(4.16)シェフは齢70を超えても(前述の巨匠たちと同世代でも)、
料理が非常に挑戦的で食べログ話題の若手シェフが繰り出す料理よりも前衛的。
30代の息子さんがサポートに入っているにしても全ての皿が最先端。
老練なるテクニックと、進取の気性に富む若々しさ。
そんな相反するような二面性を併有しているのが同店の魅力。

01.マゴチのブイヨンで洗いにした大洗産マゴチ 発酵パプリカソース フランス産フレッシュオシェトラキャヴィア
02.軽く火を入れた那珂湊産白ツブ貝 オカヒジキ エシャロットのソース
03.自家製パンとAOCパンプリー無塩バター
04.オホーツク産毛蟹 フランス産フレッシュオシェトラキャヴィア トマトのガスパチョ 蟹味噌の軽いソース
05.オーストラリア産黒トリュフ 天草産緑竹
06.那珂湊産伊勢海老 海老味噌ソース ズッキーニ フヌイユの花
07.大洗産岩牡蠣 ゆずもファーム産スイスチャード ホエーのソース 青森産もずく パセリオイル
08.生から衣を付けフリッターにした大洗産黒鮑 肝のソース ズッキーニトロンベッタ
09.愛媛愛南町産クエ エシャロットソース ゆずもファーム産ビエトラ 群馬産枝豆「味緑」
10-1.エストレマドゥーラ州産イベリコ豚ロース フランス産アーティチョーク コリンキー 翡翠茄子
10-2.青森産ハーブサラダ
11.シンデレラ(パイナップル果汁にオレンジなどを加えたノンアルコールカクテル)
12.桃のデセール(山梨産白鳳、カルダモンや八角のグラニテ、桃のソルベ)
13.焼き立てフィナンシェ
14.フレッシュハーブティー(ミント、レモングラス、レモンバーム)

アミューズから凄まじいです。
地物のマゴチや白ツブ貝が、火入れ、ソース、組み合わせによって昇華。
キャヴィアが他店で出てきても上手く使えていると思うことは少ないのですが、
同店はキャヴィアの塩味やコクを本当に上手く料理に活かしています。

蟹味噌や海老味噌といった濃厚食材を軽やかなソースに仕上げるのも同店の特長。
ジビエの鴨や鳩をサルミソース(内臓ソース)にしても軽やかでした。
ソースに関して同店以上と思うお店が思い当たりません。
(重厚なクラシックソースを好む方には逆に物足りないのかも知れません。)

そして圧巻の火入れによっても食材を引き上げます。
軽く火を入れることで生よりもプリプリと官能的な食感に変質した伊勢海老。
脂身も赤身もベストな火入れといったイベリコ豚も衝撃的な美味しさ。

ポワソン(魚料理)にクエを何度か食べていますが過去最高といった印象。
守りに入らず進化を続ける同店ならではの味わい。
つくば市の某イタリアンとの繋がりからか、ゆずもファームの野菜まで活用していました。
テロワールに必ずしもこだわらない同店ですが「地の利」も武器として使えるのでしょう。

  • レストラン オオツ - 2023.7 マゴチのブイヨンで洗いにした大洗産マゴチ 発酵パプリカソース フランス産フレッシュオシェトラキャヴィア

    2023.7 マゴチのブイヨンで洗いにした大洗産マゴチ 発酵パプリカソース フランス産フレッシュオシェトラキャヴィア

  • レストラン オオツ - 2023.7 軽く火を入れた那珂湊産白ツブ貝 オカヒジキ エシャロットのソース

    2023.7 軽く火を入れた那珂湊産白ツブ貝 オカヒジキ エシャロットのソース

  • レストラン オオツ - 2023.7 オホーツク産毛蟹 フランス産フレッシュオシェトラキャヴィア トマトのガスパチョ 蟹味噌の軽いソース

    2023.7 オホーツク産毛蟹 フランス産フレッシュオシェトラキャヴィア トマトのガスパチョ 蟹味噌の軽いソース

  • レストラン オオツ - 2023.7 オーストラリア産黒トリュフ 天草産緑竹

    2023.7 オーストラリア産黒トリュフ 天草産緑竹

  • レストラン オオツ - 2023.7 那珂湊産伊勢海老 海老味噌ソース ズッキーニ フヌイユの花

    2023.7 那珂湊産伊勢海老 海老味噌ソース ズッキーニ フヌイユの花

  • レストラン オオツ - 2023.7 大洗産岩牡蠣 ゆずもファーム産スイスチャード ホエーのソース 青森産もずく パセリオイル

    2023.7 大洗産岩牡蠣 ゆずもファーム産スイスチャード ホエーのソース 青森産もずく パセリオイル

  • レストラン オオツ - 2023.7 生から衣を付けフリッターにした大洗産黒鮑 肝のソース ズッキーニトロンベッタ

    2023.7 生から衣を付けフリッターにした大洗産黒鮑 肝のソース ズッキーニトロンベッタ

  • レストラン オオツ - 2023.7 愛媛愛南町産クエ エシャロットソース ゆずもファーム産ビエトラ 群馬産枝豆「味緑」

    2023.7 愛媛愛南町産クエ エシャロットソース ゆずもファーム産ビエトラ 群馬産枝豆「味緑」

  • レストラン オオツ - 2023.7 エストレマドゥーラ州産イベリコ豚ロース フランス産アーティチョーク コリンキー 翡翠茄子

    2023.7 エストレマドゥーラ州産イベリコ豚ロース フランス産アーティチョーク コリンキー 翡翠茄子

  • レストラン オオツ - 2023.7 シンデレラ(パイナップル果汁にオレンジなどを加えたノンアルコールカクテル)

    2023.7 シンデレラ(パイナップル果汁にオレンジなどを加えたノンアルコールカクテル)

  • レストラン オオツ - 2023.7 桃のデセール(山梨産白鳳、カルダモンや八角のグラニテ、桃のソルベ)

    2023.7 桃のデセール(山梨産白鳳、カルダモンや八角のグラニテ、桃のソルベ)

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2023/05訪問36回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス5.0
  • 雰囲気4.5
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0
¥40,000~¥49,9991人

【★5.0】プティフールまでレベルアップしています!【1599-36】

1,482文字★

東京から茨城県に来ております。

5月半ばで京丹後の大鳥貝(同店初夏のスペシャリテとも思う逸品)がもう始まっていました。
試作段階というパイナップルのパウンドケーキをお土産に頂いたのですが、
メチャクチャしっとり食感で洋菓子専門店を泣かせる美味しさ。
食後の小菓子(プティフール)までレベルアップしています。

01.フランス産グリーンオリーブ
02.大間産ムラサキウニ ホワイトアスパラガスのピュレ 甲殻類のゼリー
03.那珂湊産メヒカリ炭火焼き コシアブラ 蕗の薹
04.青森産トゲクリガニ(内子入り解し身のジュレ寄せ)
05.自家製パンとAOCパンプリー無塩バター
06.北海道ジェットファーム産ハセパラ(長谷川さんのグリーンアスパラガス)フランス産モリーユ茸 フランス産春トリュフ
07-1.京丹後産鳥貝エチュベ キャヴィア ドイツ産ホワイトアスパラガス
07-2.京丹後産鳥貝の肝焼き
08.クスクス(ラングスティーヌ、白ミル貝、アオリイカ、味変アイテムにハリッサ)
09.肝オイルとジュのソースで仕上げた黒鮑 アスパラソバージュ
10.愛媛産白甘鯛 蛤出汁ソース ネギ坊主 キャベツ
11-1.ランド産ピジョン胸肉 鮎の魚醤を塗ったヤングコーン ジロール茸
11-2.ランド産ピジョン腿肉 アーティチョーク そら豆
12.宮崎産マンゴーとアーモンドのブランマンジェ
13.イバラキング(緑肉メロン)クインシーメロン(赤肉メロン)おみたまヨーグルトと酒粕のババロア ハーブオイル
14.焼き立てフィナンシェ
15.フレッシュハーブティー(ミント、レモングラス、レモンバーム)
お土産:パイナップルのパウンドケーキ

先日は都心の某グランメゾン(お支払い60,000円Over)で食べる機会もありましたが、
純粋に料理の美味しさだけで評価すればアミューズからデセールまで同店(4.16)の圧勝。
もちろん人は必ずしもレストランに料理の美味しさだけ求めているわけではないですが、
筆者のように美味しさだけ求めレストランに訪れる者にとっては最高の満足感。
(ついでに申し上げるとワインペアリングに関しても知る限り同店が総合満足度No.1です。)

都心ではアミューズを(原価の安い)炭水化物で誤魔化すのが通例ですが、
(もちろん某グランメゾンでもクッキーのようなチュイルがアミューズに出てきました)
同店はウニやメヒカリといった動物性タンパクを楽しめテンション上がります。

綺麗にお掃除したトゲクリガニ、引く手あまたで入手困難という「ハセパラ」、
(ハセパラのガルニチュールのモリーユ茸にまで感動を覚えました)
スペシャリテとも思う大鳥貝など前菜の美味しさが桁違い。

一度は食べてみたいとリクエストした「クスクス」はスムールが何とも優しい味わい。
味変にこれまた優しい味わいのハリッサ(北アフリカの辛味オイル)が用意されており、
ハリッサをドバドバ掛けて濃厚感を増しても良いと思います。
ラングステーヌなどトッピングが超贅沢で、都心であればアラカルトで万を超えそうな装い。

某グランメゾンのポワソンはオコゼでしたが白甘鯛のほうがどう考えても格上。
丁寧に中骨を抜いたピジョン腿肉の蕩ける美味しさに舌鼓。
スチームコンベクションで焼き立てのフィナンシェ、お土産の超しっとりパウンドケーキ、
日持ちを考慮しないといけない洋菓子専門店では味わえないレストランの特権を感じました。
アヴァンデセールの濃厚に蕩けるブランマンジェからプティフールまで抜かりなし。

  • レストラン オオツ - 2023.5 大間産ムラサキウニ ホワイトアスパラガスのピュレ 甲殻類のゼリー

    2023.5 大間産ムラサキウニ ホワイトアスパラガスのピュレ 甲殻類のゼリー

  • レストラン オオツ - 2023.5 那珂湊産メヒカリ炭火焼き コシアブラ 蕗の薹

    2023.5 那珂湊産メヒカリ炭火焼き コシアブラ 蕗の薹

  • レストラン オオツ - 2023.5 青森産トゲクリガニ(内子入り解し身のジュレ寄せ)

    2023.5 青森産トゲクリガニ(内子入り解し身のジュレ寄せ)

  • レストラン オオツ - 2023.5 北海道ジェットファーム産ハセパラ(長谷川さんのグリーンアスパラガス)フランス産モリーユ茸 フランス産春トリュフ

    2023.5 北海道ジェットファーム産ハセパラ(長谷川さんのグリーンアスパラガス)フランス産モリーユ茸 フランス産春トリュフ

  • レストラン オオツ - 2023.5 京丹後産鳥貝エチュベ キャヴィア ドイツ産ホワイトアスパラガス

    2023.5 京丹後産鳥貝エチュベ キャヴィア ドイツ産ホワイトアスパラガス

  • レストラン オオツ - 2023.5 京丹後産鳥貝の肝焼き

    2023.5 京丹後産鳥貝の肝焼き

  • レストラン オオツ - 2023.5 クスクス(ラングスティーヌ、白ミル貝、アオリイカ、味変アイテムにハリッサ)

    2023.5 クスクス(ラングスティーヌ、白ミル貝、アオリイカ、味変アイテムにハリッサ)

  • レストラン オオツ - 2023.5 肝オイルとジュのソースで仕上げた黒鮑 アスパラソバージュ

    2023.5 肝オイルとジュのソースで仕上げた黒鮑 アスパラソバージュ

  • レストラン オオツ - 2023.5 愛媛産白甘鯛 蛤出汁ソース ネギ坊主 キャベツ

    2023.5 愛媛産白甘鯛 蛤出汁ソース ネギ坊主 キャベツ

  • レストラン オオツ - 2023.5 ランド産ピジョン胸肉 鮎の魚醤を塗ったヤングコーン ジロール茸

    2023.5 ランド産ピジョン胸肉 鮎の魚醤を塗ったヤングコーン ジロール茸

  • レストラン オオツ - 2023.5 ランド産ピジョン腿肉 アーティチョーク そら豆

    2023.5 ランド産ピジョン腿肉 アーティチョーク そら豆

  • レストラン オオツ - 2023.5 宮崎産マンゴーとアーモンドのブランマンジェ

    2023.5 宮崎産マンゴーとアーモンドのブランマンジェ

  • レストラン オオツ - 2023.5 イバラキング(緑肉メロン)クインシーメロン(赤肉メロン)おみたまヨーグルトと酒粕のババロア ハーブオイル

    2023.5 イバラキング(緑肉メロン)クインシーメロン(赤肉メロン)おみたまヨーグルトと酒粕のババロア ハーブオイル

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2023/03訪問35回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス5.0
  • 雰囲気4.5
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0
¥40,000~¥49,9991人

【★5.0】非の打ち所なし【1599-35】

2,310文字★

東京から茨城県に来ております。

春のスペシャリテを満喫しました。
サクラマスだけ丹後産(北海道産より脂がアッサリしているのだそう)が手に入らず、
本日は出会えなかったのですが、今の時期だけというピレネー産の乳飲み仔羊が圧巻。

01.羽幌産ボタン海老と合馬産筍のジェノベーゼ
02.貝のフラン
03.自家製パンとAOCパンプリー無塩バター
04.愛南産天然シマアジ 茗荷とトマトのソース スナップエンドウのピュレ
05.ロワール産ホワイトアスパラガス トルコ産モリーユ茸 ソースヴァンジョーヌ
06.北海道産エゾアワビ フランス産タンポポ フランス産黒トリュフ イタリア産グリーンアスパラガス
07.噴火湾産毛蟹 フヌイユのピュレ ガスパチョジュレ
08.駿河湾産ラングスティーヌ イタリア産グリンピース
09.ピレネー産乳飲み仔羊 フヌイユ アーティチョーク
10.トリュフラーメン(フランス産黒トリュフ、奥久慈しゃもと大洗産ハマグリのスープ)
11.シンデレラ(ノンアルコールカクテル)
12.いばらキッスとアールグレイのパルフェ
13.焼き立てフィナンシェ
14.フレッシュハーブティー(ミント、レモングラス、レモンバーム)

まずアミューズから別格。
羽幌産(ブランド産地)のボタン海老と合馬産(ブランド産)の筍。
ボタン海老は剥いてそのままとのことですが、脱水を掛けたようにネットリ濃厚。
都心フレンチの野菜や炭水化物で誤魔化すアミューズとは満足度が桁違い。

アミューズ2品目は同店(4.16)スペシャリテの1つと思っている貝のフラン。
帆立貝のフラン、浅蜊のジュレ、赤貝、ミル貝、ホッキ貝、何とも貝尽くしな構成。
そこにキャヴィアを乗せているのですが今回はイタリア産のフレッシュキャヴィアを使用。

塩蔵のキャヴィアより日持ちせずレストラン泣かせだそうですが、
フレッシュならではのソフトな食感、まろやかな塩味、鮮烈な旨味が堪りません。
同じ月に西麻布の田中田(3.51)で15,000円を超えるバブル丼を食べてみましたが、
キャヴィアは同店のほうが圧倒的に美味しいですし、総合的な美味しさでも遙かに凌駕。
都心フレンチであれば1皿10,000円を超えてもおかしくないでしょう。

アミューズから都心フレンチのメインディッシュ超えを繰り出してきましたが、
前菜1品目の厚切り天然シマアジもまた都心フレンチのメイン超え。
高級食材と謳われるシマアジを何とも分厚くカットして、皮をパリッと焼き上げて、
フレンチならでは身のほうはミキュイ(半生)な火入れに仕上げていました。
松山市(愛媛県)のくるますし(4.27)さんのご紹介で仕入れたという神経〆シマアジ。

メインディッシュ級が続いたからか本日のホワイトアスパラガスはアッサリ仕様。
濃厚なサバイヨンソースではなくて、酸味も効いたソースヴァンジョーヌ。
これはこれで複雑玄妙な味わいを楽しめて美味しい。

トルコ産のモリーユ茸はフランス産に比べると少し弱いとのことで、
帆立貝のムース、ホワイトアスパラガス、エシャロットを詰めていました。
モリーユ茸との相性を考えるとミルキーなソースヴァンジョーヌのほうが合うのかも知れません。

都心であれば欠片のようなアワビで何千円も取ってきますが、
同店のアワビは質も量も兼ね備えており他店でアワビを食べる意欲を喪失させます。
そして付け合わせのグリーンアスパラガスが先ほどのホワイト以上とも思う美味しさ。
アスパラガスの食べ比べもまた同店の春のお楽しみ。

噴火湾(ブランド産地)の毛蟹は単体で食べると美味しさそこそこ。
ミシュラン三つ星店も扱うブランド産地だけあって悪くないのですが、
蟹でその名を馳せる石川県のすし処めくみ(4.52)で食べた毛蟹には見劣ります。

しかしフヌイユのピュレやガスパチョジュレと合わせて食べることで美味しさ昇華。
石川県で食べた地物(蟹は地の利も大きいです)毛蟹に匹敵する満足感を得られました。
組み合わせによって生み出された美味しさによって素材を底上げする。
これもまたフレンチならではの醍醐味でしょう。

北海道のサクラマスは大漁だそうですが同店の基準ではオイリー過ぎるとのことで、
ポワソンに抜擢されたのはサクラマスではなくてラングスティーヌでした。
優しさすら感じるようなこの火入れは全国屈指ではないでしょうか。

ヴィアンドは今の時期にしか出会えないというピレネー産の乳飲み仔羊。
円形の部位がセル(鞍下肉)で骨付きの部位がカレでしょうか。
フィンガーボウルも出てくるのでカレは手掴みで骨周りを貪り尽くしていましたが、
優しい味わいながら奥から凄まじい旨味を感じられて圧巻。
羊が苦手という人もこの乳飲み仔羊であれば大丈夫ではないでしょうか。

グランデセールはいばらキッス(いちご)の果肉、アールグレイのパータ・ボンブ、
淡雪(白いちご)のソースを組み合わせたパルフェ。
パータ・ボンブにはバルサミコ酢のジュレシートを被せていました。

セミフレッドのような食感のパータ・ボンブに甘酸っぱいいちごが何とも合います。
都心の有名フレンチでもまず出会えない完成度の高さ。
プティフールはスチームコンベクションで焼き立てのフィナンシェ。
焼き立てならでは表面カリカリ内層モッチリで最高に美味しい。

料理に比べてデセールは弱く思うこともあった同店ですが今回は全てに於いて完璧。
まさに非の打ち所がないコース構成といったところでしょうか。
都心のフレンチに行くのが苦行になってしまいます。

  • レストラン オオツ - 2023.3 羽幌産ボタン海老と合馬産筍のジェノベーゼ

    2023.3 羽幌産ボタン海老と合馬産筍のジェノベーゼ

  • レストラン オオツ - 2023.3 貝のフラン

    2023.3 貝のフラン

  • レストラン オオツ - 2023.3 愛南産天然シマアジ 茗荷とトマトのソース スナップエンドウのピュレ

    2023.3 愛南産天然シマアジ 茗荷とトマトのソース スナップエンドウのピュレ

  • レストラン オオツ - 2023.3 ロワール産ホワイトアスパラガス トルコ産モリーユ茸 ソースヴァンジョーヌ

    2023.3 ロワール産ホワイトアスパラガス トルコ産モリーユ茸 ソースヴァンジョーヌ

  • レストラン オオツ - 2023.3 北海道産エゾアワビ フランス産タンポポ フランス産黒トリュフ イタリア産グリーンアスパラガス

    2023.3 北海道産エゾアワビ フランス産タンポポ フランス産黒トリュフ イタリア産グリーンアスパラガス

  • レストラン オオツ - 2023.3 噴火湾産毛蟹 フヌイユのピュレ ガスパチョジュレ

    2023.3 噴火湾産毛蟹 フヌイユのピュレ ガスパチョジュレ

  • レストラン オオツ - 2023.3 駿河湾産ラングスティーヌ イタリア産グリンピース

    2023.3 駿河湾産ラングスティーヌ イタリア産グリンピース

  • レストラン オオツ - 2023.3 ピレネー産乳飲み仔羊

    2023.3 ピレネー産乳飲み仔羊

  • レストラン オオツ - 2023.3 ピレネー産乳飲み仔羊 フヌイユ アーティチョーク

    2023.3 ピレネー産乳飲み仔羊 フヌイユ アーティチョーク

  • レストラン オオツ - 2023.3 トリュフラーメン(フランス産黒トリュフ、奥久慈しゃもと大洗産ハマグリのスープ)

    2023.3 トリュフラーメン(フランス産黒トリュフ、奥久慈しゃもと大洗産ハマグリのスープ)

  • レストラン オオツ - 2023.3 シンデレラ(ノンアルコールカクテル)

    2023.3 シンデレラ(ノンアルコールカクテル)

  • レストラン オオツ - 2023.3 いばらキッスとアールグレイのパルフェ

    2023.3 いばらキッスとアールグレイのパルフェ

  • レストラン オオツ - 2023.3 焼き立てフィナンシェ

    2023.3 焼き立てフィナンシェ

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2023/01訪問34回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス5.0
  • 雰囲気4.5
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0
¥40,000~¥49,9991人

【★5.0】スペシャリテ勢揃いでポワソンがアミューズに!?【1599-34】

2,096文字★

東京から茨城県に来ております。

水戸に在りながら全国各地のハイクラス食材を味わえる同店(4.15)。
わざわざ足を伸ばさずとも都内で事足りるのではないかと思えるところですが、
カンテサンス、レフェルヴェソンス、エクアトゥールなど都内のフレンチよりも筆者好み。

何よりペアリングを含めた総合的な満足度が都内のフレンチとは桁違い。
ベロベロになるまで高級ワインを飲める同店が基準になってしまうと、
都心の食べログGOLD店やSILVER店で飲むワインはあまりの高値に閉口。

01.フランス産黒トリュフ セルフィーユの根っこ トリュフバター
02.自家製パンとAOCパンプリー無塩バター
03.八幡浜産白甘鯛 茗荷や生姜の薬味ソース
04.富山産ずわい蟹 紅ずわい蟹のエスプーマ アボカドのムース トマトのジュレ
05.雲子モッツァレラチーズ焼き フランス産黒トリュフ 黒トリュフソース
06.駿河湾産ラングスティーヌ その頭を使った泡ソース フヌイユ
07.長谷川さんのアオリイカ 京都産半生ばちこ ベルガモットを効かせたカリフラワーのピュレ
08.函館産エゾアワビ 加賀蓮根
09.長谷川さんの鮟鱇 タルティーボ カラマンシービネガー ブールブランソース 鮟肝 シルキーじゃがいも
10-1.新潟産真鴨サルミソース カンボジア産生黒胡椒塩漬け
10-2.付け合わせ(トリュフピュレを詰めた堀川牛蒡、トピナンブール、ペコロス)
10-3.青森産ハーブサラダ
11.ベリーとクローブのモクテル
12.黒トリュフのアイスクリーム
13.白苺のシュークリーム
14.フレッシュハーブティー(ミント、レモングラス、レモンバーム)

まずはセルフィーユ(チャービル)の根っこと黒トリュフとの組み合わせ。
例えて言えばサツマイモのような甘みとネットリ食感を楽しめるセルフィーユの根っこ。
「トリュフ風味の焼き芋」とでも表現したくなる贅沢な味わい。
黒トリュフの仕入れ先は都内有名高級店と同じ業者ではないでしょうか。
2,000円ぐらいの追加料金となる都内中級店の黒トリュフとは香りの強さが全然違います。

この日は出し切れないぐらい食材が集まってきてしまったそうで、
本来ならポワソン(魚料理)として主菜クラスの扱いとなるはずの白甘鯛がアミューズに。
レアー感を残す火入れの厚切り白甘鯛。
都心であればこれを彩り良く盛り付けて、そのままポワソンとして出せるレベル。
そもそも白甘鯛なんて高級魚を都心で出せるお店のほうが少ないでしょう。

お支払い70,000円を超えた神楽坂の紀茂登(4.47)。
大分県は海の栄養が豊富過ぎて白甘鯛の餌となる鱚が(赤潮の影響で)臭くなってしまい、
すぐお隣でも愛媛県で獲れる白甘鯛のほうが良質とおっしゃっていました。
紀茂登クラスの白甘鯛を高級シャンパーニュと楽しめてこの安さは水戸の特権。

間人と同じ日戻り漁でありながら間人蟹より遙かに安い値付けとなっている富山産。
フレンチらしく「足し算の料理」で間人蟹にも負けない美味しさに。
本ずわい蟹より遙かに安価な紅ずわい蟹は形を残さずエスプーマに。
濃厚なアボカドをムースに、爽やかなトマトをジュレに、組み合わせの妙味を活かしています。

そして剥き身となっている本ずわい蟹を食べても殻など一切障りません。
これはサイズのもっと小さな香箱蟹(メスのずわい蟹)を食べたときも同じでした。
都心の某中華(30,250円コース)で食べた上海蟹は殻が気になってしまったのとは対照的。

神経締めの達人と知られ高級店御用達となっている食材のカリスマ長谷川さん。
その長谷川さんから届いた長井漁港のアオリイカと鮟鱇がコースの2皿となっていました。
ポワソンの鮟鱇は1年前にも食べているので詳細は割愛。

長谷川さんのアオリイカも何度も食べているのですが、
この日は京都産の半生ばちことの組み合わせで過去最高の美味しさとなっていました。
どちらかと言えば淡麗な味わいで、濃厚嗜好の筆者は物足りなさを覚えてしまうアオリイカ。
海鼠の卵巣である「ばちこ」の強烈な旨味を「足し算」するほうが好みに合います。

そういえば約50,000円コースの富小路やま岸(4.53)も丹後産の半生ばちこを使用。
富小路やま岸クラスのばちこを長谷川さんのアオリイカと組み合わせ、
高級ワインとのマリアージュも楽しめる、こんなお店が他にあるのでしょうか。
(あったとしてもこの値段では収まらないと思います。)

スコア4.50前後の超ハイスコア超高級店が扱うような食材を色々と味わったのですが、
本日の白眉と思ったのはサルミソースでしゃぶしゃぶしたようなジビエの真鴨。
1年前にも食べているのですが色褪せません、鴨料理としてこれを超えるモノに未だ出会えず。

スペシャリテ級の料理が続きましたが同店公式スペシャリテは黒トリュフのアイスクリーム。
行きつけの鮨屋のご主人が1年ぐらい前に同店を訪れ絶賛していました。
アミューズからデセールまで全てに於いて抜かりなし。

  • レストラン オオツ - 2023.1 フランス産黒トリュフ セルフィーユの根っこ トリュフバター

    2023.1 フランス産黒トリュフ セルフィーユの根っこ トリュフバター

  • レストラン オオツ - 2023.1 八幡浜産白甘鯛 茗荷や生姜の薬味ソース

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  • レストラン オオツ - 2023.1 富山産ずわい蟹 紅ずわい蟹のエスプーマ アボカドのムース トマトのジュレ

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  • レストラン オオツ - 2023.1 雲子モッツァレラチーズ焼き フランス産黒トリュフ 黒トリュフソース

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  • レストラン オオツ - 2023.1 駿河湾産ラングスティーヌ その頭を使った泡ソース フヌイユ

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  • レストラン オオツ - 2023.1 長谷川さんのアオリイカ 京都産半生ばちこ ベルガモットを効かせたカリフラワーのピュレ

    2023.1 長谷川さんのアオリイカ 京都産半生ばちこ ベルガモットを効かせたカリフラワーのピュレ

  • レストラン オオツ - 2023.1 函館産エゾアワビ 加賀蓮根

    2023.1 函館産エゾアワビ 加賀蓮根

  • レストラン オオツ - 2023.1 長谷川さんの鮟鱇 タルティーボ カラマンシービネガー ブールブランソース 鮟肝 シルキーじゃがいも

    2023.1 長谷川さんの鮟鱇 タルティーボ カラマンシービネガー ブールブランソース 鮟肝 シルキーじゃがいも

  • レストラン オオツ - 2023.1 新潟産真鴨サルミソース カンボジア産生黒胡椒塩漬け

    2023.1 新潟産真鴨サルミソース カンボジア産生黒胡椒塩漬け

  • レストラン オオツ - 2023.1 トリュフピュレを詰めた堀川牛蒡、トピナンブール、ペコロス

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  • レストラン オオツ - 2023.1 ベリーとクローブのモクテル

    2023.1 ベリーとクローブのモクテル

  • レストラン オオツ - 2023.1 黒トリュフのアイスクリーム

    2023.1 黒トリュフのアイスクリーム

  • レストラン オオツ - 2023.1 白苺のシュークリーム

    2023.1 白苺のシュークリーム

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2022/11訪問33回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス5.0
  • 雰囲気4.5
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0
¥40,000~¥49,9991人

【★5.0】甲殻類も最高クラス【1599-33】

959文字★

東京から茨城県に来ております。

11月6日は間人(たいざ)のカニ漁解禁日。
間人蟹(オスのズワイガニ)はあまりにも高いので同店(4.15)は富山産を使いますが、
香箱蟹(メスのズワイガニ)であれば間人産でもそこまで高くないです。

オスより値段は安くとも内子や外子といったメスならではの味わいが素晴らしくて、
殻や腱が口の中で全く障らない丁寧な下処理も見事。
フレンチならではコンソメジュレと合わせる香箱蟹が毎年の楽しみとなっています。

本日はアミューズから贅沢にもボタン海老とキャヴィアの組み合わせ。
スペシャリテ級と思う絶妙な火入れのラングスティーヌ。
オレンジソースの果実感と合わせるパターンもまた良いものです。
海老や蟹といった甲殻類が大好きで、そういう専門店を訪れたりもしていますが、
同店より美味しい甲殻類料理に出会えることなんてまず無いです。

ポワソン(魚料理)に関して前菜に比べると弱いように思うこともあったのですが、
現在は八幡浜から白甘鯛を仕入れることが可能となったようで大幅レベルアップ。
ワインペアリングの内容も通うほど凶悪化しており死角無し。

01.根室産ボタン海老 酢橘 フランス産キャヴィア
02.長万部産ホッキ貝エチュベ
03.自家製パンとAOCパンプリー無塩バター(おかわりにパン・ド・カンパーニュも)
04.間人産香箱蟹
05.笠間産宝珠茸(ジャンボ椎茸)トランペット茸 那珂湊産白ツブ貝 キノコのジュとビネガー
06.駿河湾産ラングスティーヌ フヌイユ オレンジソース
07.アルバ産白トリュフのタヤリン
08.エゾアワビの竹炭ベニエ 黒にんにくピュレ 菊芋ピュレ
09.八幡浜産白甘鯛炭火焼き 蕪 ロマネスコ 大洗産ハマグリのスープ
10.蝦夷鹿ロースト 黒人参 ポルチーニ茸 セルフィーユの根っこ ビーツのピュレ
11.青森産ハーブサラダ
12.クロモジのグラニテ フロマージュブランのムース
13.青森産ふじ(林檎)コンポート 青森産あかね(林檎)ジュレ シナモンアイスクリーム 林檎チップス
14.小菓子(洋梨のパート・ド・フリュイ、ミニレアチーズケーキ、いばらキッスのキャラメル、生チョコ)
15.フレッシュハーブティー(ミント、レモングラス、レモンバーム)

  • レストラン オオツ - 2022.11 根室産ボタン海老 酢橘 フランス産キャヴィア

    2022.11 根室産ボタン海老 酢橘 フランス産キャヴィア

  • レストラン オオツ - 2022.11 長万部産ホッキ貝エチュベ

    2022.11 長万部産ホッキ貝エチュベ

  • レストラン オオツ - 2022.11 間人産香箱蟹

    2022.11 間人産香箱蟹

  • レストラン オオツ - 2022.11 笠間産宝珠茸(ジャンボ椎茸)トランペット茸 那珂湊産白ツブ貝 キノコのジュとビネガー

    2022.11 笠間産宝珠茸(ジャンボ椎茸)トランペット茸 那珂湊産白ツブ貝 キノコのジュとビネガー

  • レストラン オオツ - 2022.11 駿河湾産ラングスティーヌ フヌイユ オレンジソース

    2022.11 駿河湾産ラングスティーヌ フヌイユ オレンジソース

  • レストラン オオツ - 2022.11 アルバ産白トリュフのタヤリン

    2022.11 アルバ産白トリュフのタヤリン

  • レストラン オオツ - 2022.11 エゾアワビの竹炭ベニエ 黒にんにくピュレ 菊芋ピュレ

    2022.11 エゾアワビの竹炭ベニエ 黒にんにくピュレ 菊芋ピュレ

  • レストラン オオツ - 2022.11 八幡浜産白甘鯛炭火焼き 蕪 ロマネスコ 大洗産ハマグリのスープ

    2022.11 八幡浜産白甘鯛炭火焼き 蕪 ロマネスコ 大洗産ハマグリのスープ

  • レストラン オオツ - 2022.11 蝦夷鹿ロースト 黒人参 ポルチーニ茸 セルフィーユの根っこ ビーツのピュレ

    2022.11 蝦夷鹿ロースト 黒人参 ポルチーニ茸 セルフィーユの根っこ ビーツのピュレ

  • レストラン オオツ - 2022.11 青森産ふじ(林檎)コンポート 青森産あかね(林檎)ジュレ シナモンアイスクリーム 林檎チップス

    2022.11 青森産ふじ(林檎)コンポート 青森産あかね(林檎)ジュレ シナモンアイスクリーム 林檎チップス

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2022/10訪問32回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス5.0
  • 雰囲気4.5
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0
¥40,000~¥49,9991人

【★5.0】甘鯛が白くなって黒牛が但馬玄(たじまぐろ)に【1599-32】

887文字★

東京から茨城県に来ております。

食材の仕入れルート開拓に余念が無い同店(4.15)ですが、
ポワソン(魚料理)に白甘鯛、ヴィアンド(肉料理)に但馬玄が出てきました。
八幡浜(愛媛県)まで訪れて時価取引(言い値)で仕入れたという白甘鯛。
(ちなみに甘鯛の中で白甘鯛が最高級種となります。)

ノドグロやクエなど直近で食べたポワソンを遙かに凌駕する満足度の高さ。
繊細な身質ながら旨味に溢れています、仕入れ値の高さも凄まじくてそちらにも驚愕。
ロースなのに脂っ濃さを感じない但馬玄は融点の低さで知られています。
力強い旨味を感じられ同店で過去に食べた黒毛和牛ロース以上の満足感を得られました。

モツ好き貝好きキノコ好きの筆者に上述の高級ブランド食材は「猫に小判」ですが、
前菜でエゾイシカゲガイ、ホッキ、ポルチーニ、エゾアワビと好物を楽しめて、
超巨大なラングスティーヌは相変わらず全国トップクラスと思う圧巻の美味しさ。
なおバターが有塩から無塩に変わりました。

01.フランス産グリーンオリーブ
02.下飯沼産熟成栗のスープ
03.エゾイシカゲガイと発酵胡瓜の温かいサラダ
04.ベニズワイガニ 帆立貝のフラン 擂った枝豆 クリアーなトマトジュレ
05.自家製パンとAOCパンプリー無塩バター(おかわり自由)
06.イタリア産ポルチーニ茸と長万部産ホッキ貝のポワレ
07.青森産エゾアワビ 肝のソース 翡翠茄子
08.秋野菜のホエーソース
09.駿河湾産ラングスティーヌ フヌイユ 海老出汁ソース
10.八幡浜産白甘鯛 蛤のソース ポワロー(リーキ)
11.但馬玄ロース 山椒のソース 加賀蓮根 紫人参 おおまさり ビーツのピュレ
12.クロモジのグラニテ フロマージュブランのムース
13.次郎柿コンポート ジャスミンティープリン フレッシュ次郎柿 完熟冷凍次郎柿 求肥
14.小菓子(いばらキッスのパート・ド・フリュイ、抹茶キャラメル、ミニレアチーズケーキ、生チョコ)
15.イタリアンプリン
16.フレッシュハーブティー(ミント、レモングラス、レモンバーム)

  • レストラン オオツ - 2022.10 下飯沼産熟成栗のスープ

    2022.10 下飯沼産熟成栗のスープ

  • レストラン オオツ - 2022.10 エゾイシカゲガイと発酵胡瓜の温かいサラダ

    2022.10 エゾイシカゲガイと発酵胡瓜の温かいサラダ

  • レストラン オオツ - 2022.10 ベニズワイガニ 帆立貝のフラン 擂った枝豆 クリアーなトマトジュレ

    2022.10 ベニズワイガニ 帆立貝のフラン 擂った枝豆 クリアーなトマトジュレ

  • レストラン オオツ - 2022.10 イタリア産ポルチーニ茸と長万部産ホッキ貝のポワレ

    2022.10 イタリア産ポルチーニ茸と長万部産ホッキ貝のポワレ

  • レストラン オオツ - 2022.10 青森産エゾアワビ 肝のソース 翡翠茄子

    2022.10 青森産エゾアワビ 肝のソース 翡翠茄子

  • レストラン オオツ - 2022.10 秋野菜のホエーソース

    2022.10 秋野菜のホエーソース

  • レストラン オオツ - 2022.10 駿河湾産ラングスティーヌ フヌイユ 海老出汁ソース

    2022.10 駿河湾産ラングスティーヌ フヌイユ 海老出汁ソース

  • レストラン オオツ - 2022.10 八幡浜産白甘鯛 蛤のソース ポワロー(リーキ)

    2022.10 八幡浜産白甘鯛 蛤のソース ポワロー(リーキ)

  • レストラン オオツ - 2022.10 但馬玄ロース 山椒のソース 加賀蓮根 紫人参 おおまさり ビーツのピュレ

    2022.10 但馬玄ロース 山椒のソース 加賀蓮根 紫人参 おおまさり ビーツのピュレ

  • レストラン オオツ - 2022.10 クロモジのグラニテ フロマージュブランのムース

    2022.10 クロモジのグラニテ フロマージュブランのムース

  • レストラン オオツ - 2022.10 次郎柿コンポート ジャスミンティープリン フレッシュ次郎柿 完熟冷凍次郎柿 求肥

    2022.10 次郎柿コンポート ジャスミンティープリン フレッシュ次郎柿 完熟冷凍次郎柿 求肥

  • レストラン オオツ - 2022.10 イタリアンプリン

    2022.10 イタリアンプリン

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2022/09訪問31回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス5.0
  • 雰囲気4.5
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0
¥40,000~¥49,9991人

【★5.0】やっぱりモツ(内臓肉)が好き【1599-31】

1,439文字★

東京から茨城県に来ております。

バヴェットステーキ(牛ハラミ肉)を食べたいと以前からリクエストしていたのですが、
いよいよ栃木A5和牛のハラミが手に入ったと2週間熟成してくれていました。
(本当はもっと長く熟成させたかったそうですが予約日との兼ね合いで熟成2週間。)

牛肉は万人ウケしやすいのでヴィアンド(メインの肉料理)の定番。
ヒレ、サーロイン、ランプ、ロース、同店(4.15)でも何度も食べたのですが、
(ちなみにネットリ滑らかに火を入れるヒレが同店でのお気に入りとなっています)
畜産副生物(つまりモツ)に分類されるハラミ(横隔膜)は旨味の強さが異質。

アッサリした味わいのヒレやランプより旨味が力強くて、
それだけに賛否分かれて万人ウケしないのかも知れませんが筆者は断然ハラミ派。
火入れの上手さとソースの美味さでも昇華しており、
A5の割には赤身メインな肉質のハラミでしたが最高に美味しかったです。
(霜降りのハラミはフレンチの火入れとの相性が良くないのかも知れません。)

01.フランス産グリーンオリーブ
02.北海道産トウモロコシ「恵味ゴールド」のローストしたムースとクリアーなスープ
03.ビネガーとエシャロットでマリネした三陸産エゾイシカゲガイの温かいサラダ仕立て 発酵キュウリ
04.自家製パンとAOCパンプリーバター(おかわり自由)
05.オホーツク産毛蟹 フヌイユのピュレ ガスパチョのジュレ
06.北海道産ホッキ貝 イタリア産ポルチーニ茸 イタリア産オータムトリュフ ホッキ貝の泡 ポルチーニ茸パウダー
07.那珂湊産伊勢海老 枝豆 ズッキーニトロンベッタ 海老の出汁とトマトのソース
08.サラマンダーで焼き上げた岩手産松茸 松茸出汁と松茸ピュレのアロスメロッソ
09.大洗産黒鮑 徳島産翡翠茄子とディルの芽 肝バターと酒精強化ワインのソース
10.ノドグロと松茸のブイヨン
11.栃木産A5和牛のバヴェットステーキ 赤ワインソース ビーツのピュレ アーティチョーク 落花生
12.ハーブサラダ
13.シャルトリューズのグラニテ フロマージュブランのムース
14.叩いた黒いちじく コンポートの黒いちじく フレッシュな黒いちじく ジャージーアイスクリーム コンポート煮汁ゼリー
15.小菓子(生チョコ、抹茶キャラメル、ミニチーズケーキ、いばらキッスのパート・ド・フリュイ)
16.フレッシュハーブティー(ミント、レモングラス、レモンバーム)

アミューズのエゾイシカゲガイから超絶な美味しさ。
適度な酸味と火入れで貝の美味しさが昇華しており、貝特有の癖や臭みなど全く感じません。
食べログGOLDの某店でも1皿目にエゾイシカゲガイが出てきましたが同店のほうが筆者好み。
50,000円のお支払いとなるGOLD店に比べればリーズナブルですし予約も容易。
水戸まで1時間チョットで通える筆者にとって同店はパラダイスとなっています。

名残の黒鮑には酸味の強いソースを合わせていますがコクも強くて過度に酸っぱくなりません。
このように酸味を効かせ過ぎない点が筆者の好みと合うのでしょう。
脂っ濃くてジューシーな翡翠茄子も黒鮑に負けず劣らずな美味しさ。
この夏は「鮑と茄子」の組み合わせを色々なお店で味わってきましたが、
両者とも感動的に美味しい同店がNo.1かも知れません。
バヴェットステーキに関しては冒頭で申し上げた通りで本日も大満足。

  • レストラン オオツ - 2022.9 北海道産トウモロコシ「恵味ゴールド」のローストしたムースとクリアーなスープ

    2022.9 北海道産トウモロコシ「恵味ゴールド」のローストしたムースとクリアーなスープ

  • レストラン オオツ - 2022.9 ビネガーとエシャロットでマリネした三陸産エゾイシカゲガイの温かいサラダ仕立て 発酵キュウリ

    2022.9 ビネガーとエシャロットでマリネした三陸産エゾイシカゲガイの温かいサラダ仕立て 発酵キュウリ

  • レストラン オオツ - 2022.9 オホーツク産毛蟹 フヌイユのピュレ ガスパチョのジュレ

    2022.9 オホーツク産毛蟹 フヌイユのピュレ ガスパチョのジュレ

  • レストラン オオツ - 2022.9 北海道産ホッキ貝 イタリア産ポルチーニ茸 イタリア産オータムトリュフ ホッキ貝の泡 ポルチーニ茸パウダー

    2022.9 北海道産ホッキ貝 イタリア産ポルチーニ茸 イタリア産オータムトリュフ ホッキ貝の泡 ポルチーニ茸パウダー

  • レストラン オオツ - 2022.9 那珂湊産伊勢海老 枝豆 ズッキーニトロンベッタ 海老の出汁とトマトのソース

    2022.9 那珂湊産伊勢海老 枝豆 ズッキーニトロンベッタ 海老の出汁とトマトのソース

  • レストラン オオツ - 2022.9 サラマンダーで焼き上げた岩手産松茸 松茸出汁と松茸ピュレのアロスメロッソ

    2022.9 サラマンダーで焼き上げた岩手産松茸 松茸出汁と松茸ピュレのアロスメロッソ

  • レストラン オオツ - 2022.9 大洗産黒鮑 徳島産翡翠茄子とディルの芽 肝バターと酒精強化ワインのソース

    2022.9 大洗産黒鮑 徳島産翡翠茄子とディルの芽 肝バターと酒精強化ワインのソース

  • レストラン オオツ - 2022.9 ノドグロと松茸のブイヨン

    2022.9 ノドグロと松茸のブイヨン

  • レストラン オオツ - 2022.9 栃木産A5和牛のバヴェットステーキ 赤ワインソース ビーツのピュレ アーティチョーク 落花生

    2022.9 栃木産A5和牛のバヴェットステーキ 赤ワインソース ビーツのピュレ アーティチョーク 落花生

  • レストラン オオツ - 2022.9 シャルトリューズのグラニテ フロマージュブランのムース

    2022.9 シャルトリューズのグラニテ フロマージュブランのムース

  • レストラン オオツ - 2022.9 叩いた黒いちじく コンポートの黒いちじく フレッシュな黒いちじく ジャージーアイスクリーム コンポート煮汁ゼリー

    2022.9 叩いた黒いちじく コンポートの黒いちじく フレッシュな黒いちじく ジャージーアイスクリーム コンポート煮汁ゼリー

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2022/08訪問30回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス5.0
  • 雰囲気4.5
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0
¥40,000~¥49,9991人

【★5.0】海老反りしちゃう美味しさ【1599-30】

1,996文字★

東京から茨城県に来ております。

ラングスティーヌ、伊勢海老、オマールブルーが最高クラスに美味しい同店(4.15)。
車海老だけはフレンチよりも天ぷら屋の得意分野ではないかと思っていましたが、
この日に食べた車海老のパートブリック包みが高級天ぷらを凌駕しており考えを改めました。

食べログGOLDのにい留(4.67)、食べログSILVERのくすのき(4.36)、
いずれも同店より更に高額な価格設定となっていますが、
火入れと組み合わせの妙味で両店の車海老よりも同店の車海老に感動を覚えました。

もちろんバジルやエストラゴンといったハーブの香りは日本人にとって馴染みが薄く、
好みが分かれるので万人ウケする車海老は高級天ぷらのほうなのでしょう。
しかし香りによっても昇華する車海老の美味しさを受け止められる者には同店こそ究極の美味。

01.フランス産グリーンオリーブ
02.天草産緑竹(夏筍)豪州産黒トリュフ
03.自家製パンとAOCパンプリーバター(おかわり自由)
04.那珂湊産白ツブ貝とアワビ茸のスープ
05.大洗産岩牡蠣 玉葱ムース ホエー(乳清)牡蠣出汁ジュレ フヌイユの花
06.酒田産車海老とブッシュバジルのパートブリック包み コリンキー セロリのピクルス 枝豆パウダー フロマージュブラン・粒マスタード・エストラゴンのソース
07.天草産アカウニ 群馬産トウモロコシ「恵味ゴールド」芯の出汁ジュレと実のヴルーテフラン
08.大洗産伊勢海老 ズッキーニトロンベッタ 海老のブイヨン・レモンオイル・トマトのソース フヌイユオイル エストラゴン
09.大洗産黒鮑の冷製カッペリーニ 肝ケッパーソース
10.丹後産アカムツ1.3kgサイズ 蛤と鯛出汁のブイヨン アスパラガス アスパラガスの花
11.奥久慈しゃもロースト(雌の胸肉と腿肉)ジュのソース 万願寺唐辛子 茄子 ツルムラサキ シャドークイーン(じゃがいも)
12.青森六戸産ハーブサラダ
13.クロモジのグラニテ フロマージュブランのババロア
14.福島産桃「あかつき」 ヨーグルトシャーベット ミントとあかつきのスープ
15.小菓子(ミニチーズケーキ、抹茶キャラメル、いばらキッスのパート・ド・フリュイ、生チョコ)
16.フレッシュハーブティー(ミント、レモングラス、レモンバーム)

まずは火入れによって春の筍に負けない美味しさに昇華した夏筍。
黒トリュフのソース、削った黒トリュフ、スライスした黒トリュフとの相性も良いです。
オーストラリア(南半球)のウインタートリュフを使用しており夏でも香りが芳醇。

本来はアミューズ2品の後に出る自家製パンを前倒しで出してくれて、
トリュフを拭ってバターを塗れば最高クラスの「トリュフベーカリー」へと昇華。
こんなに良質なトリュフをパンに転用できるのも高級レストランの特権でしょう。

2ヶ月連続となる白ツブ貝とアワビ茸の組み合わせですが、
今回はフランからスープへとマイナーチェンジ。
このほうが白ツブ貝の食感が活きるように思えて前回より好印象。

大洗産の岩牡蠣は現地の大衆店でも食べましたが同店のほうが素材の時点で圧倒的。
もちろんフレンチならではの組み合わせも大衆店とは一線を画していました。
車海老の圧倒的な美味しさに関しては冒頭で申し上げた通り。

ついでに伊勢海老も圧倒的でした(車海老も伊勢海老も海老反りしちゃう美味しさ)。
海老のブイヨンとレモンオイルとトマトのソースが超絶。
穏やかに酸味を効かせながら海老やトマトの旨味が凄まじかったです。

カッペリーニ仕立ての黒鮑は、前年の4倍に高騰した地物黒鮑への苦肉の策か分かりませんが、
最近イタリアンで食べたどのパスタより美味しかったです。
優しく火を入れた(アルデンテよりは火を入れています)カッペリーニと、
ケッパーで爽やかさを増した肝ソースとの絡みに唸りました。

ヴィアンド(メインの肉料理)は地物の奥久慈しゃもをリクエスト。
地物へのこだわりは薄い同店ですがこの日は珍しく地物率が高かったです。
胸肉はシットリ感を残す火入れで、レアー感を残す腿肉はプリプリ食感。
ジュ・ド・ヴィアンド(ソース)も素晴らしかったです。

軽井沢の某スペイン料理店は21,780円コースでメインが真田丸(地鶏)の腿肉だけ。
(つまり胸肉も楽しめる同店の半分以下なボリューム。)
しかもミディアムな火入れかつソースがあまりにもシンプルで期待外れでした。
個人的にはエスキス(4.32)でヴィアンドに食べた川俣シャモより好印象。

シンプルながらアヴァンデセールもグランデセールも美味しくて、
海老料理2皿に関しては全国でもNo.1ではないかと思う圧巻の内容。
30回訪れても全く飽きを感じさせない引き出しの多さが凄まじいです。

  • レストラン オオツ - 2022.8 天草産緑竹(夏筍)豪州産黒トリュフ

    2022.8 天草産緑竹(夏筍)豪州産黒トリュフ

  • レストラン オオツ - 2022.8 那珂湊産白ツブ貝とアワビ茸のスープ

    2022.8 那珂湊産白ツブ貝とアワビ茸のスープ

  • レストラン オオツ - 2022.8 大洗産岩牡蠣 玉葱ムース ホエー(乳清)牡蠣出汁ジュレ フヌイユの花

    2022.8 大洗産岩牡蠣 玉葱ムース ホエー(乳清)牡蠣出汁ジュレ フヌイユの花

  • レストラン オオツ - 2022.8 酒田産車海老とブッシュバジルのパートブリック包み コリンキー セロリのピクルス 枝豆パウダー フロマージュブラン・粒マスタード・エストラゴンのソース

    2022.8 酒田産車海老とブッシュバジルのパートブリック包み コリンキー セロリのピクルス 枝豆パウダー フロマージュブラン・粒マスタード・エストラゴンのソース

  • レストラン オオツ - 2022.8 天草産アカウニ 群馬産トウモロコシ「恵味ゴールド」芯の出汁ジュレと実のヴルーテフラン

    2022.8 天草産アカウニ 群馬産トウモロコシ「恵味ゴールド」芯の出汁ジュレと実のヴルーテフラン

  • レストラン オオツ - 2022.8 大洗産伊勢海老 ズッキーニトロンベッタ 海老のブイヨン・レモンオイル・トマトのソース フヌイユオイル エストラゴン

    2022.8 大洗産伊勢海老 ズッキーニトロンベッタ 海老のブイヨン・レモンオイル・トマトのソース フヌイユオイル エストラゴン

  • レストラン オオツ - 2022.8 大洗産黒鮑の冷製カッペリーニ 肝ケッパーソース

    2022.8 大洗産黒鮑の冷製カッペリーニ 肝ケッパーソース

  • レストラン オオツ - 2022.8 丹後産アカムツ1.3kgサイズ 蛤と鯛出汁のブイヨン アスパラガス アスパラガスの花

    2022.8 丹後産アカムツ1.3kgサイズ 蛤と鯛出汁のブイヨン アスパラガス アスパラガスの花

  • レストラン オオツ - 2022.8 奥久慈しゃもロースト(雌の胸肉と腿肉)ジュのソース 万願寺唐辛子 茄子 ツルムラサキ シャドークイーン(じゃがいも)

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  • レストラン オオツ - 2022.8 クロモジのグラニテ フロマージュブランのババロア

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  • レストラン オオツ - 2022.8 福島産桃「あかつき」 ヨーグルトシャーベット ミントとあかつきのスープ

    2022.8 福島産桃「あかつき」 ヨーグルトシャーベット ミントとあかつきのスープ

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2022/07訪問29回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス5.0
  • 雰囲気4.5
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0
¥40,000~¥49,9991人

【★5.0】豪州産(南半球)の黒トリュフ【1599-29】

846文字★

東京から茨城県に来ております。

黒トリュフの中でも夏に採れるサマートリュフは香りが薄いという意見がございますが、
それを解消する手段の1つが地球の反対側(南半球)のウインタートリュフを使うこと。
フランスの黒トリュフをオーストラリアに移植したことで夏でもトリュフを楽しめます。

食べログGOLDのペレグリーノ(4.58)、石川グループのNK(4.04)、
いずれも50,000円を超えるお支払いとなった高級レストランですが、
同じ月に訪れた両店とも同じように豪州産の黒トリュフを使用していました。

もちろん筆者は同店(4.15)の黒トリュフの使い方のほうが好みで、
ペアリングのワインに関しても同店の圧勝という評価になります。
東京の人間がわざわざ水戸に訪れるだけの魅力に溢れているのです。

01.フランス産グリーンオリーブ
02.木古内産ムラサキウニ カリフラワーのババロア 甲殻類のジュレ
03.那珂湊産白ツブ貝とアワビ茸のフラン
04.自家製パンとAOCパンプリーバター(おかわり自由)
05.豪州産黒トリュフ 群馬産天狗印枝豆「味緑」玄米リゾット
06.地物黒鮑 肝のムース ズッキーニトロンベッタ 鮑出汁ジュレ
07.軽く火を入れた地物岩牡蠣 ツルムラサキ ラビゴットソース
08.ブルターニュ産オマールブルー ビスクソースと夏野菜のソテー
09.唐津産クエのジャガイモ麹3ヶ月発酵フリット オカヒジキ一番出汁漬け 赤玉葱のピクルス サワークリーム
10.ロゼール産仔羊セル(鞍下肉)豪州産黒トリュフ 夏筍(天草産緑竹)万願寺唐辛子のピペラード詰め
11.青森六戸産ハーブサラダ
12.豪州産黒トリュフのカキ氷
13.山梨産桃「白鳳」コンポート バニラアイスクリーム コーヒーゼリー
14.小菓子(ナッツとドライフルーツのパウンドケーキ、抹茶キャラメル、いばらキッスのパート・ド・フリュイ、生チョコ)
15.フレッシュハーブティー(ミント、レモングラス、レモンバーム)

  • レストラン オオツ - 2022.7 木古内産ムラサキウニ カリフラワーのババロア 甲殻類のジュレ

    2022.7 木古内産ムラサキウニ カリフラワーのババロア 甲殻類のジュレ

  • レストラン オオツ - 2022.7 那珂湊産白ツブ貝とアワビ茸のフラン

    2022.7 那珂湊産白ツブ貝とアワビ茸のフラン

  • レストラン オオツ - 2022.7 豪州産黒トリュフ 群馬産天狗印枝豆「味緑」玄米リゾット

    2022.7 豪州産黒トリュフ 群馬産天狗印枝豆「味緑」玄米リゾット

  • レストラン オオツ - 2022.7 地物黒鮑 肝のムース ズッキーニトロンベッタ 鮑出汁ジュレ

    2022.7 地物黒鮑 肝のムース ズッキーニトロンベッタ 鮑出汁ジュレ

  • レストラン オオツ - 2022.7 軽く火を入れた地物岩牡蠣 ツルムラサキ ラビゴットソース

    2022.7 軽く火を入れた地物岩牡蠣 ツルムラサキ ラビゴットソース

  • レストラン オオツ - 2022.7 ブルターニュ産オマールブルー ビスクソースと夏野菜のソテー

    2022.7 ブルターニュ産オマールブルー ビスクソースと夏野菜のソテー

  • レストラン オオツ - 2022.7 唐津産クエのジャガイモ麹3ヶ月発酵フリット オカヒジキ一番出汁漬け 赤玉葱のピクルス サワークリーム

    2022.7 唐津産クエのジャガイモ麹3ヶ月発酵フリット オカヒジキ一番出汁漬け 赤玉葱のピクルス サワークリーム

  • レストラン オオツ - 2022.7 ロゼール産仔羊セル(鞍下肉)豪州産黒トリュフ 夏筍(天草産緑竹)万願寺唐辛子のピペラード詰め

    2022.7 ロゼール産仔羊セル(鞍下肉)豪州産黒トリュフ 夏筍(天草産緑竹)万願寺唐辛子のピペラード詰め

  • レストラン オオツ - 2022.7 豪州産黒トリュフのカキ氷

    2022.7 豪州産黒トリュフのカキ氷

  • レストラン オオツ - 2022.7 山梨産桃「白鳳」コンポート バニラアイスクリーム コーヒーゼリー

    2022.7 山梨産桃「白鳳」コンポート バニラアイスクリーム コーヒーゼリー

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2022/06訪問28回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス5.0
  • 雰囲気4.5
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0
¥40,000~¥49,9991人

【★5.0】これ以上のピジョンに出会えるのだろうか【1599-28】

1,711文字★

東京から茨城県に来ております。

「フランスのレストラン巡りで1,500km移動してレンタカー代だけで10万円を超えた」
などと豪語する食通の方を同店(4.15)に初めてお招きしたのですが、
鳥貝、ホッキ貝、伊勢海老、鳩に関してはご満足いただけたようです。

ピジョン(鳩)好きをして過去最高と唸らせる同店のピジョン。
本日はランド産のエトフェ(窒息)鳩を使用。
胸肉は優しさすら覚えるようなレアーな火入れ、腿肉は骨を抜いてプリプリに仕上げ、
ソースに内臓を加えてコクがあるのに軽やかという異次元な味わい。
皮目を炭火で炙っており「焼鳥」を思わせるような香ばしさも素晴らしかったです。

OMAKASEの食べ手(レベル93)として6万円クラスの高級店を何軒か巡ってみましたが、
同店と比べてしまうと割高感を覚えるだけの駄店が多かったです。
フリーフローなのかと同席者に錯覚させるほどのワインペアリングもまた異次元。

01.フランス産グリーンオリーブ
02.天草産岩牡蠣 レモンとライムのジュレ
03.地物江戸崎かぼちゃとコンテチーズのドフィノア風
04.自家製パンとAOCパンプリーバター(おかわり自由)
05.乙部産ムラサキウニ カラフラワーのババロア 甲殻類のジュレ
06-1.宮津産大鳥貝のエチュベ 貝出汁クリームソース キャヴィア ホワイトアスパラガス
06-2.鳥貝肝の串焼き
07.長井漁港長谷川さんのアオリイカ グリーンピース・モロッコいんげん・絹さや・エンドウ豆のズッパ仕立て
08.別海産ホッキ貝 コールラビ・スナップエンドウ・グリーンアスパラガス・フランス産サマートリュフのサラダ仕立て
09.地物大洗産伊勢海老のナージュ ペコロス パセリオイル
10.丹後産甘鯛の鱗焼き 山形産山筍ソテー ジャガイモピュレ ズッキーニ 豆の葉っぱ
11.ランド産窒息鳩 鳩の内臓とコニャックのソース ジロール茸
12.自家製焙じ茶アイスの焙じ茶アフォガード
13.スフレパンケーキ 台湾産パイナップルとバナナのバジルマリネ
14.小菓子(ミニチーズケーキ、抹茶キャラメル、いばらキッスのパート・ド・フリュイ、生チョコ)
15.フレッシュハーブティー(ミント、レモングラス、レモンバーム)

まずは天草産の岩牡蠣。
牡蠣の世界では真牡蠣は100%養殖で岩牡蠣は100%天然と言われますが、
この岩牡蠣に関しては養殖物だそうで興味深いです。
太平洋側の岩牡蠣に比べるとミネラル多めなのかアッサリしていますが鮮烈な味わい。

そして殻から剥き立てであろうムラサキウニが身厚で美味しかったです。
高級鮨店のウニに慣れてしまった弊害でフレンチのウニはイマイチに思うことが多いのですが、
旬(ムラサキウニの旬は6月~8月と言われます)かつ剥き立て、
この2つの条件が揃ったときは同店で食べるウニを美味しいと思えます。

宮津産の鳥貝エチュベは前回に続いて筆者の知る限りNo.1鳥貝。
また時化で鳥貝の入荷が無い可能性もあったので「代役」にお願いした別海産ホッキ貝。
大振りで火入れに妙味あって味付けや食材の組み合わせも文句無し。
前の週に食べログSILVERの某店でもホッキ貝を食べましたが筆者の軍配は圧倒的に同店。

クラシックなフレンチに比べると素材を活かす軽やかなフレンチという印象の同店ですが、
火入れや食材の組み合わせの上手さはフレンチの中でもトップクラスではないでしょうか。
ホッキ貝に合わせたコールラビの適度に歯応えを残す食感がホッキ貝を昇華させていました。

海老の火入れに関しても凄味を感じる同店。
ラングスティーヌ、オマールブルー、そして地物の伊勢海老。
車海老に関しては専門店の活けからレアーに揚げた天ぷらかも知れませんが、
それより大振りの海老に関しては同店以上と思う火入れに未だ出会えていません。

伊勢海老が出た時点で他店であればフルコースが終わってそうですが、
その後もポワソンとヴィアンドが出てくるという圧巻の内容。
水戸にしては絶対額が高いとしても都心と比べれば相対的には破格の安さと思います。

  • レストラン オオツ - 2022.6 天草産岩牡蠣 レモンとライムのジュレ

    2022.6 天草産岩牡蠣 レモンとライムのジュレ

  • レストラン オオツ - 2022.6 地物江戸崎かぼちゃとコンテチーズのドフィノア風

    2022.6 地物江戸崎かぼちゃとコンテチーズのドフィノア風

  • レストラン オオツ - 2022.6 乙部産ムラサキウニ カラフラワーのババロア 甲殻類のジュレ

    2022.6 乙部産ムラサキウニ カラフラワーのババロア 甲殻類のジュレ

  • レストラン オオツ - 2022.6 宮津産大鳥貝のエチュベ 貝出汁クリームソース キャヴィア ホワイトアスパラガス

    2022.6 宮津産大鳥貝のエチュベ 貝出汁クリームソース キャヴィア ホワイトアスパラガス

  • レストラン オオツ - 2022.6 鳥貝肝の串焼き

    2022.6 鳥貝肝の串焼き

  • レストラン オオツ - 2022.6 長井漁港長谷川さんのアオリイカ グリーンピース・モロッコいんげん・絹さや・エンドウ豆のズッパ仕立て

    2022.6 長井漁港長谷川さんのアオリイカ グリーンピース・モロッコいんげん・絹さや・エンドウ豆のズッパ仕立て

  • レストラン オオツ - 2022.6 別海産ホッキ貝 コールラビ・スナップエンドウ・グリーンアスパラガス・フランス産サマートリュフのサラダ仕立て

    2022.6 別海産ホッキ貝 コールラビ・スナップエンドウ・グリーンアスパラガス・フランス産サマートリュフのサラダ仕立て

  • レストラン オオツ - 2022.6 地物大洗産伊勢海老のナージュ ペコロス パセリオイル

    2022.6 地物大洗産伊勢海老のナージュ ペコロス パセリオイル

  • レストラン オオツ - 2022.6 丹後産甘鯛の鱗焼き 山形産山筍ソテー ジャガイモピュレ ズッキーニ 豆の葉っぱ

    2022.6 丹後産甘鯛の鱗焼き 山形産山筍ソテー ジャガイモピュレ ズッキーニ 豆の葉っぱ

  • レストラン オオツ - 2022.6 ランド産窒息鳩 鳩の内臓とコニャックのソース ジロール茸

    2022.6 ランド産窒息鳩 鳩の内臓とコニャックのソース ジロール茸

  • レストラン オオツ - 2022.6 自家製焙じ茶アイスの焙じ茶アフォガード

    2022.6 自家製焙じ茶アイスの焙じ茶アフォガード

  • レストラン オオツ - 2022.6 スフレパンケーキ 台湾産パイナップルとバナナのバジルマリネ

    2022.6 スフレパンケーキ 台湾産パイナップルとバナナのバジルマリネ

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2022/05訪問27回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス5.0
  • 雰囲気4.5
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0
¥40,000~¥49,9991人

【★5.0】圧倒的No.1鳥貝【1599-27】

1,910文字★

東京から茨城県に来ております。

OMAKASEの食べ手(レベル78)として食べログSILVERの富小路やま岸(太そうめん)、
同じくSILVERのすし喜邑(握り)、ミシュラン二つ星の鮨旬美西川(炙り)、
BRONZEの室町和久傳(お造り)、くろ﨑(お造り)でも鳥貝を食べましたが、
美味しさ圧倒的No.1と思ったのは同店(エチュベ)。

使用している鳥貝の産地は水戸から遠く離れた宮津(丹後半島)なので、
おまかせ49,500円で丹後が地物となる富小路やま岸のほうが有利となりそうですが、
何故か富小路やま岸で食べた丹後産鳥貝より大振りサイズで臭み皆無という好素材。
(ちなみに同じ週に両店を訪れて食べ比べています。)

貝出汁のクリームソースにキャヴィアで塩味を補完するという、
49,500円コースの富小路やま岸すら遙かに凌駕する贅沢仕様。
キャヴィアは貝類と相性が良いので、この組み合わせには合理性を感じられるのです。
そしてフレンチならでは絶妙な火入れでも他店を圧倒していました。

01.フランス産グリーンオリーブ
02.陸奥湾産ムラサキウニのパイ仕立て
03.陸奥湾豊島さんの養殖帆立貝ナッツソース 山形産コシアブラと蕗の薹
04.陸奥湾産トゲクリガニ
05.自家製パンとAOCパンプリーバター(おかわり自由)
06.函館ジェットファーム長谷川さんのアスパラガス サバイヨンソース フランス産タンポポ
07.那珂湊産メヒカリ一夜干しの米粉揚げ 発酵キャベツとレモン メヒカリ干物ソース
08.宮津産大鳥貝のエチュベ 貝出汁クリームソース キャヴィア ホワイトアスパラガス 鳥貝肝の串焼き
09.函館産蒸しエゾアワビ 肝アロスメロッソ 合馬産筍 空豆
10.唐津産クエ(6kgサイズ)蛤とクエの出汁ソース ズッキーニ海苔バター炒め
11.青森産黒毛和牛A5牝牛ヒレ フランス産アスパラソバージュ モリーユ茸 奈良産ヤングコーン
12.イタリアンプリン
13.佐藤錦パフェ(種を抜いた佐藤錦、佐藤錦ジュース、バニラアイスクリーム)
14.小菓子(生チョコ、ミニチーズケーキ、、抹茶キャラメル、苺のパート・ド・フリュイ)
15.フレッシュハーブティー(ミント、レモングラス、レモンバーム)

本日は陸奥湾の食材が続きます。
お客さんによっては唐津産のムラサキウニを使用していましたが、
我々は以前に食べているので今回は陸奥湾という配慮。

陸奥湾で「帆立貝養殖の父」と呼ばれる豊島さんの帆立貝は身もヒモも絶妙に火入れ。
アーモンドやレーズンを煮出したという優しいナッツソースと組み合わせていました。
コシアブラの香りや蕗の薹の苦味が複雑に絡み合うフレンチならではの逸品。

同じく陸奥湾産のトゲクリガニは今が旬ということで行きつけの鮨屋でも食べましたが、
ブツ切りで素材そのまま出てきた鮨屋に対して同店は何とも丁寧にお掃除。
殻や筋などが障ることなく、蒸した内子や蟹味噌の旨味を楽しめて素晴らしかったです。
お支払い50,000円を超えた銀座の江戸中華やまの辺(3.80)では毛蟹が出るも、
解し身の一部に殻が残る処理の甘さに興醒めとなりましたが同店は仕事キッチリ。

「ハセパラ」とも呼ばれる函館ジェットファーム長谷川さんのアスパラガス。
函館現地まで訪れて食材の仕入れルートを構築しているようです。
遠く離れた水戸で食べているのに素晴らしくジューシーで瑞々しさに驚愕。

アスパラガスは地物を現地で食べるのが一番と思っていましたが、
同店で過去に食べた茨城県産(地物)のグリーンアスパラガスより瑞々しいです。
どうして同店がテロワール(地産地消)にこだわらないのかお皿で答えを示していました。
ちなみにアスパラガスの下部は蒸して上部はグリエにするという火入れの使い分け。
軽やかにエスプーマしたサバイヨンソースも色を問わずアスパラガスに合います。

テレビ朝日『食彩の王国』で紹介されたヤリイカ漁師さんから入手したというメヒカリ。
この魚だけは足が早いので地物という地の利が発揮されるのだと思います。
二男の高彬シェフが手掛けた脂っ濃いメヒカリと思えぬ軽やかな料理。
フワッとしたメヒカリならではの食感を楽しめて美味しかったです。

アヴァンデセールはコンビニスイーツで話題のイタリアンプリン。
固めたプリンとのことですがネットリ滑らか濃厚な味わいで筆者好み。
佐藤錦(さくらんぼ)を使ったグランデセールまで含めて全てがハイレベル。
OMAKASEで金額だけは一流の駄店を巡っているのが馬鹿らしくなってきました。

  • レストラン オオツ - 2022.5 陸奥湾産ムラサキウニのパイ仕立て

    2022.5 陸奥湾産ムラサキウニのパイ仕立て

  • レストラン オオツ - 2022.5 陸奥湾豊島さんの養殖帆立貝ナッツソース 山形産コシアブラと蕗の薹

    2022.5 陸奥湾豊島さんの養殖帆立貝ナッツソース 山形産コシアブラと蕗の薹

  • レストラン オオツ - 2022.5 陸奥湾産トゲクリガニ

    2022.5 陸奥湾産トゲクリガニ

  • レストラン オオツ - 2022.5 函館ジェットファーム長谷川さんのアスパラガス サバイヨンソース フランス産タンポポ

    2022.5 函館ジェットファーム長谷川さんのアスパラガス サバイヨンソース フランス産タンポポ

  • レストラン オオツ - 2022.5 那珂湊産メヒカリ一夜干しの米粉揚げ 発酵キャベツとレモン メヒカリ干物ソース

    2022.5 那珂湊産メヒカリ一夜干しの米粉揚げ 発酵キャベツとレモン メヒカリ干物ソース

  • レストラン オオツ - 2022.5 宮津産大鳥貝のエチュベ 貝出汁クリームソース キャヴィア ホワイトアスパラガス 鳥貝肝の串焼き

    2022.5 宮津産大鳥貝のエチュベ 貝出汁クリームソース キャヴィア ホワイトアスパラガス 鳥貝肝の串焼き

  • レストラン オオツ - 2022.5 函館産蒸しエゾアワビ 肝アロスメロッソ 合馬産筍 空豆

    2022.5 函館産蒸しエゾアワビ 肝アロスメロッソ 合馬産筍 空豆

  • レストラン オオツ - 2022.5 唐津産クエ(6kgサイズ)蛤とクエの出汁ソース ズッキーニ海苔バター炒め

    2022.5 唐津産クエ(6kgサイズ)蛤とクエの出汁ソース ズッキーニ海苔バター炒め

  • レストラン オオツ - 2022.5 青森産黒毛和牛A5牝牛ヒレ フランス産アスパラソバージュ モリーユ茸 奈良産ヤングコーン

    2022.5 青森産黒毛和牛A5牝牛ヒレ フランス産アスパラソバージュ モリーユ茸 奈良産ヤングコーン

  • レストラン オオツ - 2022.5 イタリアンプリン

    2022.5 イタリアンプリン

  • レストラン オオツ - 2022.5 佐藤錦パフェ(種を抜いた佐藤錦、佐藤錦ジュース、バニラアイスクリーム)

    2022.5 佐藤錦パフェ(種を抜いた佐藤錦、佐藤錦ジュース、バニラアイスクリーム)

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2022/04訪問26回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス5.0
  • 雰囲気4.5
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0
¥40,000~¥49,9991人

【★5.0】茨城というより日本の至宝レストラン【1599-26】

1,312文字★

東京から茨城県に来ております。

第1回目の実施となった「茨城至宝のレストラン2021(2020年度実施)」で三つ星。
2022(2021年度実施)で二つ星に輝く同店(4.15)。
(2年連続で選出されたお店は茨城県全体で3軒だけです。)

ネット予約サイトOMAKASEで食べ手レベル43になるまでプレミアム店を巡りましたが、
同店を超えるお店には未だに出会えないでいます。
茨城というより日本の至宝レストラン。

01.フランス産グリーンオリーブ
02.天草産2年物真牡蠣 フロマージュブランと新玉葱のピュレ レモンオイル
03.真牡蠣おかわり
04.合馬産筍の素揚げカルダモン風味 ミル貝と筍の炒め 山椒ピュレ
05.自家製パンとAOCパンプリーバター(おかわり自由)
06.地物久慈浜産サヨリと燻製キャヴィア 天日干しにしたサヨリの皮 グリーンアスパラガス
07.駿河湾産ラングスティーヌ その頭と五香粉のコンソメスープ
08.会津産馬ハラミ肉 ジロール茸 モリヨン茸 ケッパー 赤ワインソース
09.八戸産エゾアワビ そのジュと葛のソース アーティチョーク 空豆
10.北海道産サクラマス昆布〆冷製コンフィ 香味野菜 ナッツ レーズン
11.オホーツク産毛蟹(1kgサイズ)リゾット
12.ブレス産ホロホロ鳥胸肉と腿肉ロースト ロワール産ホワイトアスパラガス タラの芽 グリーンピースのピュレ
13.パイナップルの瞬間シャーベット ニュージーランド産ゴールドキウイ
14.落花生ミルクのブランマンジェ 宮崎産マンゴー ココナッツミルク
15.プティフール(生チョコ、いばらキッスのパート・ド・フリュイ、抹茶キャラメル、ミニチーズケーキ)
16.フレッシュハーブティー(ミント、レモングラス、レモンバーム)

軽井沢(長野県)のレストランナズ(3.97)、島原(長崎県)のペシコ(4.43)、
雲仙(長崎県)のヴィッラ デル ニード(4.13)など日本全国の名店を巡っているシェフ。
アミューズ1皿目の真牡蠣はペシコのご紹介で天草から空輸しているそう。
北海道の昆布森よりはアッサリした牡蠣ですが旨味は強くて気に入りました。
おかわりとしてもう1粒を剥いてくれるホスピタリティの高さ。

駿河湾産ラングスティーヌの火入れの上手さは相変わらず天下一品。
スコア4.00を超えるフレンチを何軒も巡ってラングスティーヌを食べ比べましたが、
同店の「優しさを感じる」ような火入れは唯一無二と思います。

そして新作の馬肉(ハラミ肉)も火入れに凄味を覚える逸品。
素材としての馬肉であれば熊本など産地を訪れば良質なモノに出会えますが、
熊本、長野、福島、青森などの地方都市でこのレベルの火入れの上手さに出会ったことなし。
(この4県が馬肉好きにとっては四大聖地となっています。)

1年半振りとなるホロホロ鳥も前回より大きなサイズのようで腿肉の美味しさが感動的。
食べログGOLDやらOMAKASE登録のプレミアム店など色々と巡っていますが、
何度も通って筆者好みにカスタマイズされた同店に敵う存在など全く見当たりません。

  • レストラン オオツ - 2022.4 天草産2年物真牡蠣 フロマージュブランと新玉葱のピュレ レモンオイル

    2022.4 天草産2年物真牡蠣 フロマージュブランと新玉葱のピュレ レモンオイル

  • レストラン オオツ - 2022.4 真牡蠣おかわり

    2022.4 真牡蠣おかわり

  • レストラン オオツ - 2022.4 合馬産筍の素揚げカルダモン風味 ミル貝と筍の炒め 山椒ピュレ

    2022.4 合馬産筍の素揚げカルダモン風味 ミル貝と筍の炒め 山椒ピュレ

  • レストラン オオツ - 2022.4 地物久慈浜産サヨリと燻製キャヴィア 天日干しにしたサヨリの皮 グリーンアスパラガス

    2022.4 地物久慈浜産サヨリと燻製キャヴィア 天日干しにしたサヨリの皮 グリーンアスパラガス

  • レストラン オオツ - 2022.4 駿河湾産ラングスティーヌ その頭と五香粉のコンソメスープ

    2022.4 駿河湾産ラングスティーヌ その頭と五香粉のコンソメスープ

  • レストラン オオツ - 2022.4 会津産馬ハラミ肉 ジロール茸 モリヨン茸 ケッパー 赤ワインソース

    2022.4 会津産馬ハラミ肉 ジロール茸 モリヨン茸 ケッパー 赤ワインソース

  • レストラン オオツ - 2022.4 八戸産エゾアワビ そのジュと葛のソース アーティチョーク 空豆

    2022.4 八戸産エゾアワビ そのジュと葛のソース アーティチョーク 空豆

  • レストラン オオツ - 2022.4 北海道産サクラマス昆布〆冷製コンフィ 香味野菜 ナッツ レーズン

    2022.4 北海道産サクラマス昆布〆冷製コンフィ 香味野菜 ナッツ レーズン

  • レストラン オオツ - 2022.4 オホーツク産毛蟹(1kgサイズ)リゾット

    2022.4 オホーツク産毛蟹(1kgサイズ)リゾット

  • レストラン オオツ - 2022.4 ブレス産ホロホロ鳥の胸肉と腿肉ロースト ロワール産ホワイトアスパラガス タラの芽 グリーンピースのピュレ

    2022.4 ブレス産ホロホロ鳥の胸肉と腿肉ロースト ロワール産ホワイトアスパラガス タラの芽 グリーンピースのピュレ

  • レストラン オオツ - 2022.4 パイナップルの瞬間シャーベット ニュージーランド産ゴールドキウイ

    2022.4 パイナップルの瞬間シャーベット ニュージーランド産ゴールドキウイ

  • レストラン オオツ - 2022.4 落花生ミルクのブランマンジェ 宮崎産マンゴー ココナッツミルク

    2022.4 落花生ミルクのブランマンジェ 宮崎産マンゴー ココナッツミルク

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2022/03訪問25回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス5.0
  • 雰囲気4.5
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0
¥40,000~¥49,9991人

【★5.0】桜の季節【1599-25】

1,329文字★

東京から茨城県に来ております。

01.フランス産グリーンオリーブ
02.唐津産ムラサキウニのパイ仕立て
03.桜海老と蕗の薹の掻き揚げ仕立て 鯛出汁とフヌイユオイル
04.自家製パンとAOCパンプリーバター(おかわり自由)
05.貝のフラン(帆立貝フラン、浅蜊ジュレ、山口産赤貝、長万部産ホッキ貝、愛知産ミル貝、キャヴィア)
06.ロワール産ホワイトアスパラガス タンポポ エスプーマしたサバイヨンソース
07.メゾンミトー社フォアグラ・ド・カナール 合馬産筍 黒トリュフと筍のピュレ
08.函館産エゾアワビ 佐賀産グリーンアスパラガス アーティチョーク 鮑出汁と葛のソース
09.オホーツク産毛蟹(1.1kgサイズ)カッペリーニ オーム乳業マスカルポーネ 小豆島産アライオリーブオイル 毛蟹の味噌
10.函館産サクラマス40℃コンフィ 茨城産グリーンアスパラガス コゴミ ディル ブールブランソース
11-1.千葉産花悠仔豚骨付きロース 天然タラの芽 葉玉葱 菊芋のピュレ
11-2.千葉産花悠仔豚バラ香草パン粉マヨネーズ焼き
12.桜のティラミス(オーム乳業のマスカルポーネを使用)
13.長崎産初物枇杷 ラベンダー蜂蜜のアイスクリーム 枇杷ゼリーとジャスミン茶ミルクプリン
14.プティフール(生チョコ、パイナップルのパート・ド・フリュイ、焙じ茶キャラメル、チーズケーキ)
15.フレッシュハーブティー(ミント、レモングラス、レモンバーム)

ポワソン(魚料理)にサクラマス(桜鱒)が登場して春の訪れを実感。
40℃台というお風呂のような低温でコンフィすることで蕩けるような食感に変質。
フレンチラーメンを謳う某店がDr.Fryで揚げたサーモンフライが児戯に思えます。

桜のティラミスは前回も食べましたが、その際はイタリア産のマスカルポーネを使用。
今回はオーム乳業(福岡県大牟田市)のマスカルポーネを使用しておりアッサリな口当たり。
マスカルポーネによってここまで味わいが変わるのも面白いです。

春の定番メニューである貝のフランとホワイトアスパラガスは相変わらずの美味しさ。
その日の食材のコンディションによって、ある程度は美味しさがブレまですが、
ハズレることはまず無いと思います(筆者はスペシャリテ級と評価しています)。

本来は国外に流出しないはずのメゾンミトー社のフォアグラも突き抜けた存在。
コロナ禍が収束してパリのレストランが落ち着くともう食べられないかも知れません。
そしてガルニチュール(付け合わせ)の合馬産(ブランド)筍が和食顔負けな美味しさ。
都内の某フレンチ百名店で筍の食感を残すようなフランに苦言を呈しましたが、
やはり筍は食感を活かしてそのままか、潰すにしてもピュレぐらい滑らかなほうが合理的。

本日は大型の個体が入ったという花悠仔豚のサイズ感にも圧倒されました。
これは食運の良さもあったのでしょう。
花悠仔豚に限らずですが、筆者のレビューをご覧になって同じものを出せと、
お店にリクエストするのはご容赦頂きたいところ。
月ごとの固定メニューではなく、同じ日でもテーブルで料理が変わる自由度の高さが魅力です。

  • レストラン オオツ - 2022.3 唐津産ムラサキウニのパイ仕立て

    2022.3 唐津産ムラサキウニのパイ仕立て

  • レストラン オオツ - 2022.3 桜海老と蕗の薹の掻き揚げ仕立て 鯛出汁とフヌイユオイル

    2022.3 桜海老と蕗の薹の掻き揚げ仕立て 鯛出汁とフヌイユオイル

  • レストラン オオツ - 2022.3 貝のフラン(帆立貝フラン、浅蜊ジュレ、山口産赤貝、長万部産ホッキ貝、愛知産ミル貝、キャヴィア)

    2022.3 貝のフラン(帆立貝フラン、浅蜊ジュレ、山口産赤貝、長万部産ホッキ貝、愛知産ミル貝、キャヴィア)

  • レストラン オオツ - 2022.3 ロワール産ホワイトアスパラガス タンポポ エスプーマしたサバイヨンソース

    2022.3 ロワール産ホワイトアスパラガス タンポポ エスプーマしたサバイヨンソース

  • レストラン オオツ - 2022.3 メゾンミトー社フォアグラ・ド・カナール 合馬産筍 黒トリュフと筍のピュレ

    2022.3 メゾンミトー社フォアグラ・ド・カナール 合馬産筍 黒トリュフと筍のピュレ

  • レストラン オオツ - 2022.3 函館産エゾアワビ 佐賀産グリーンアスパラガス アーティチョーク 鮑出汁と葛のソース

    2022.3 函館産エゾアワビ 佐賀産グリーンアスパラガス アーティチョーク 鮑出汁と葛のソース

  • レストラン オオツ - 2022.3 オホーツク産毛蟹(1.1kgサイズ)カッペリーニ オーム乳業マスカルポーネ 小豆島産アライオリーブオイル 毛蟹の味噌

    2022.3 オホーツク産毛蟹(1.1kgサイズ)カッペリーニ オーム乳業マスカルポーネ 小豆島産アライオリーブオイル 毛蟹の味噌

  • レストラン オオツ - 2022.3 函館産サクラマス40℃コンフィ 茨城産グリーンアスパラガス コゴミ ディル ブールブランソース

    2022.3 函館産サクラマス40℃コンフィ 茨城産グリーンアスパラガス コゴミ ディル ブールブランソース

  • レストラン オオツ - 2022.3 千葉産花悠仔豚骨付きロース 天然タラの芽 葉玉葱 菊芋のピュレ

    2022.3 千葉産花悠仔豚骨付きロース 天然タラの芽 葉玉葱 菊芋のピュレ

  • レストラン オオツ - 2022.3 千葉産花悠仔豚バラ香草パン粉マヨネーズ焼き

    2022.3 千葉産花悠仔豚バラ香草パン粉マヨネーズ焼き

  • レストラン オオツ - 2022.3 桜のティラミス

    2022.3 桜のティラミス

  • レストラン オオツ - 2022.3 長崎産初物枇杷 ラベンダー蜂蜜のアイスクリーム 枇杷ゼリーとジャスミン茶ミルクプリン

    2022.3 長崎産初物枇杷 ラベンダー蜂蜜のアイスクリーム 枇杷ゼリーとジャスミン茶ミルクプリン

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2022/03訪問24回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス5.0
  • 雰囲気4.5
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0
¥30,000~¥39,9991人

【★5.0】2022年3月19日『食彩の王国』に出演予定【1599-24】

1,118文字★

東京から茨城県に来ております、本日の30,800円(税サ込)コースは以下の通り

01.フランス産グリーンオリーブ
02.唐津産ヨコワ(メジ)のマリネ
03.自家製パンとAOCパンプリーバター(おかわり自由)
04.貝のフラン(帆立貝フラン、浅蜊ジュレ、ミル貝、ホッキ貝、赤貝、蝦夷鮑、キャヴィア)
05.ロワール産ホワイトアスパラガス エスプーマしたサバイヨンソース
06.メゾンミトー社フォアグラ・ド・カナールのマーブル仕立て タンポポ黒トリュフドレッシング
07.黒トリュフのウッフ・ア・ラ・ネージュ 根セロリと黒トリュフのピュレ
08.駿河湾産ラングスティーヌ ローストした茴香と叩いた茴香
09.地物那珂湊産ヤリイカ アロスメロッソ(筍、空豆、グリーンピース、青海苔) 肝ソースと甘夏ピュレ
10.フランスヴォージュ産カイユ(鶉) 鶉の骨出汁ソース
11.桜のティラミス
12.黒トリュフのアイスクリーム or いばらキッスのパフェ
13.プティフール(生チョコ、パイナップルのパート・ド・フリュイ、抹茶キャラメル、チーズケーキ)
14.フレッシュハーブティー(ミント、レモングラス、レモンバーム)

食材の仕入れ価格高騰を受けて全てのコースが1,000円(サ別)ずつ値上がりとなりました。
2022年3月19日の朝9時30分から、テレビ朝日『食彩の王国』に出演予定。
地物那珂湊産のヤリイカを使った料理が紹介されるようです。

https://www.tv-asahi.co.jp/syokusai/

貝フラン、ホワイトアスパラ、メゾンミトーのフォアグラ、ラングスティーヌ、カイユ。
どれもスペシャリテ級の美味しさで何度食べても美味しいのですが、
本日のコースでより強い感動を覚えたのは3皿のデセールでした。

アヴァンデセールは桜のゼリーで表面をコーティングしたティラミス。
桜(クマリン)の香りに春を感じますし濃厚な味わいのマスカルポーネも素晴らしいです。
イタリアンの名店でもなかなか出会えないハイレベルなティラミス。

そしてグランデセールは苺パフェか黒トリュフのアイスクリームの二択だったのですが、
(テーブルで統一する必要は無いので同席者とシェアして両方とも味わっていました)
黒トリュフのアイスクリームは蠱惑的な香りと濃厚な旨味を楽しめて圧巻。
スペシャリテの名に恥じない美味しさで過去最高クラスの満足感。

苺パフェも過去最高といったデキの良さ。
いくら農園で栽培している果物とはいえ、時期によって印象は変わるのだと痛感。
食べログ高評価の某店で食べた2,240円の苺パフェより遙かに美味しかったです。

  • レストラン オオツ - 2022.3 唐津産ヨコワ(メジ)のマリネ

    2022.3 唐津産ヨコワ(メジ)のマリネ

  • レストラン オオツ - 2022.3 貝のフラン(帆立貝フラン、浅蜊ジュレ、ミル貝、ホッキ貝、赤貝、蝦夷鮑、キャヴィア)

    2022.3 貝のフラン(帆立貝フラン、浅蜊ジュレ、ミル貝、ホッキ貝、赤貝、蝦夷鮑、キャヴィア)

  • レストラン オオツ - 2022.3 ロワール産ホワイトアスパラガス エスプーマしたサバイヨンソース

    2022.3 ロワール産ホワイトアスパラガス エスプーマしたサバイヨンソース

  • レストラン オオツ - 2022.3 メゾンミトー社フォアグラ・ド・カナールのマーブル仕立て タンポポ黒トリュフドレッシング

    2022.3 メゾンミトー社フォアグラ・ド・カナールのマーブル仕立て タンポポ黒トリュフドレッシング

  • レストラン オオツ - 2022.3 黒トリュフのウッフ・ア・ラ・ネージュ 根セロリと黒トリュフのピュレ

    2022.3 黒トリュフのウッフ・ア・ラ・ネージュ 根セロリと黒トリュフのピュレ

  • レストラン オオツ - 2022.3 駿河湾産ラングスティーヌ ローストした茴香と叩いた茴香

    2022.3 駿河湾産ラングスティーヌ ローストした茴香と叩いた茴香

  • レストラン オオツ - 2022.3 地物那珂湊産ヤリイカ アロスメロッソ(筍、空豆、グリーンピース、青海苔) 肝ソースと甘夏ピュレ

    2022.3 地物那珂湊産ヤリイカ アロスメロッソ(筍、空豆、グリーンピース、青海苔) 肝ソースと甘夏ピュレ

  • レストラン オオツ - 2022.3 フランスヴォージュ産カイユ(鶉) 鶉の骨出汁ソース

    2022.3 フランスヴォージュ産カイユ(鶉) 鶉の骨出汁ソース

  • レストラン オオツ - 2022.3 桜のティラミス

    2022.3 桜のティラミス

  • レストラン オオツ - 2022.3 いばらキッスのパフェ

    2022.3 いばらキッスのパフェ

  • レストラン オオツ - 2022.3 黒トリュフのアイスクリーム

    2022.3 黒トリュフのアイスクリーム

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2022/01訪問23回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス5.0
  • 雰囲気4.5
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0
¥40,000~¥49,9991人

【★5.0】皇帝殺し【1599-23】

1,986文字★

東京から茨城県に来ております、本日の29,700円(税サ込)コースは以下の通り

01.フランス産グリーンオリーブ
02.愛媛藤本さんの真鯛 自家製ボラ子カラスミ
03.白菜のロースト 百合根のピュレ 黒トリュフのソース
04.自家製パンとAOCパンプリーバター(おかわり自由)
05.富山産ズワイガニ(アボカドのムース、トマトのゼリー、解し身、擂り身のエスプーマ)
06.キャヴィアの飯蒸し(浅蜊出汁の糯米と青柚子のアクセント)
07.天然トラフグの白子 帆立出汁のブイヨン 菜の花 カラスミパウダー
08.メゾンミトー社フォアグラ・ド・カナール ビーツのピュレ 黒トリュフ
09.黒トリュフのラビオリ 根セロリのピュレ
10.横須賀長井漁港長谷川さんの放血神経〆鮟鱇 フォン・ド・ボー 軽く燻製にしたアンキモ 蕪 ロマネスコ ブロッコリーのピュレ
11-1.石巻産網獲り青首ロース・ササミ・皮 サルミソース
11-2.石巻産網獲り青首腿肉 菊芋のピュレを詰めた堀川牛蒡 セルフィーユの根 パールオニオン
12.黒トリュフのブランマンジェ アーモンドミルク
13.水戸大場農園淡雪(白苺)と淡雪のスープ ジャージーミルクのシャーベット メレンゲ菓子
14.プティフール(生チョコ、抹茶キャラメル、洋梨のパート・ド・フリュイ、ドライフルーツとナッツのパウンドケーキ)
15.フレッシュハーブティー(ミント、レモングラス、レモンバーム)

同店(4.15)に感銘を受け都内でもフレンチを色々と巡っているのですが、
この世界を知れば知るほど同店の存在が異次元であることを痛感しております。
2022年1月は赤ピーマンのムースで一世を風靡したコート・ドール(4.21)、
帝国ホテルのメインダイニングであるレ・セゾン(4.26)にも訪れたのですが、
残念ながら同店の料理を上回る価値を筆者は見出せず。

本日のコース内容ですが、まずは同店で定番だったグリーンオリーブが復活。
2皿目の真鯛は関東で好まれる熟成タイプで身がやわらかいのですが、
滑らかなカラスミとの親和性は高くて、そもそもカラスミの美味しさが高級和食顔負け。

1時間半オーブンで焼き上げたという白菜には黒トリュフのソースを添えて。
都内のフレンチでは炭水化物強めなアミューズが登場することが多いですが、
同店はアミューズから魚介が多くて、野菜を出すとしてもトリュフを使っており、
こういう非炭水化物な姿勢に激しく好感を持てます。
(炭水化物はおかわり自由の自家製パンとバターの組み合わせで無限に楽しめます。)

5皿目のズワイガニだけ、解し身にほうれん草クリームを合わせた帝国ホテルに軍配も、
それ以外の料理はコート・ドールも含めて同店のほうが筆者好み。
レ・セゾンのスペシャリテである黒トリュフのパイ包み焼き(28,930円)は、
費用対効果を無視すれば確かに素晴らしい料理だったのですが、
9皿目に出てきた同店のトリュフラビオリも料理の発想としては同じで、
プルプル官能的な食感のラビオリから溢れ出るトリュフの香りが負けず劣らずでした。

ポワソン(魚料理)はカリスマ漁師の放血神経〆鮟鱇。
素材が良いのか、火入れが良いのか、或いはその両方か、旨味も食感も素晴らしくて、
今まで食べた鮟鱇の「身」としては過去最高の美味しさ。

関東で獲れた鮟鱇だからなのか北海道や青森の鮟鱇ほど肝が肥えておらず、
この料理で主役となっていたのは「身」で「肝」がまさかの脇役でした。
肝にこそ価値ありと思っていた鮟鱇に対する既成概念が打ち砕かれます。

そしてヴィアンド(肉料理)の青首(雄のマガモ)も過去最高クラスの素晴らしさ。
薔薇でも咲いているのかと思うぐらいレアーな火入れで官能的な食感を実現しており、
1人あたり半羽を使用するというボリューム感にも満足。

野鳥の内臓は家禽の内臓に比べると臭みや癖が強いこと多いのですが、
サルミソース(内臓ソース)が旨味を有しながら何とも軽やかな味わいで驚愕しました。
別皿の骨付き腿肉も外側プリプリ食感ながら中心はレアーで圧巻の美味しさ。
コート・ドールで食べた青首(9,922円)が遙か遠くへ霞んでしまいました。

アヴァンデセールに黒トリュフのブランマンジェ。
この日は一体どれだけ料理にトリュフを使っていたのでしょう。
凡店のトリュフはブランド力を向上させる為だけに使用しているのかと懐疑的になりますが、
同店はトリュフの香りによって料理の美味しさがキッチリ昇華おります。

ペアリングでランスロ、シャンベルタン、マールなどガブ飲みしてベロベロに。
(高級酒でベロベロになれるお店なんて他に知りません。)
それでも帝国ホテルの半額ぐらいのお支払いで筆者の中で皇帝は死にました。

  • レストラン オオツ - 2022.1 フランス産グリーンオリーブ

    2022.1 フランス産グリーンオリーブ

  • レストラン オオツ - 2022.1 愛媛藤本さんの真鯛 自家製ボラ子カラスミ

    2022.1 愛媛藤本さんの真鯛 自家製ボラ子カラスミ

  • レストラン オオツ - 2022.1 白菜のロースト 百合根のピュレ 黒トリュフのソース

    2022.1 白菜のロースト 百合根のピュレ 黒トリュフのソース

  • レストラン オオツ - 2022.1 富山産ズワイガニ(アボカドのムース、トマトのゼリー、解し身、擂り身のエスプーマ)

    2022.1 富山産ズワイガニ(アボカドのムース、トマトのゼリー、解し身、擂り身のエスプーマ)

  • レストラン オオツ - 2022.1 キャヴィアの飯蒸し(浅蜊出汁の糯米と青柚子のアクセント)

    2022.1 キャヴィアの飯蒸し(浅蜊出汁の糯米と青柚子のアクセント)

  • レストラン オオツ - 2022.1 天然トラフグの白子 帆立出汁のブイヨン 菜の花 カラスミパウダー

    2022.1 天然トラフグの白子 帆立出汁のブイヨン 菜の花 カラスミパウダー

  • レストラン オオツ - 2022.1 メゾンミトー社フォアグラ・ド・カナール ビーツのピュレ 黒トリュフ

    2022.1 メゾンミトー社フォアグラ・ド・カナール ビーツのピュレ 黒トリュフ

  • レストラン オオツ - 2022.1 黒トリュフのラビオリ 根セロリのピュレ

    2022.1 黒トリュフのラビオリ 根セロリのピュレ

  • レストラン オオツ - 2022.1 横須賀長井漁港長谷川さんの放血神経〆鮟鱇 フォン・ド・ボー 軽く燻製にしたアンキモ 蕪 ロマネスコ ブロッコリーのピュレ

    2022.1 横須賀長井漁港長谷川さんの放血神経〆鮟鱇 フォン・ド・ボー 軽く燻製にしたアンキモ 蕪 ロマネスコ ブロッコリーのピュレ

  • レストラン オオツ - 2022.1 石巻産網獲り青首ロース・ササミ・皮 サルミソース

    2022.1 石巻産網獲り青首ロース・ササミ・皮 サルミソース

  • レストラン オオツ - 2022.1 石巻産網獲り青首腿肉 菊芋のピュレを詰めた堀川牛蒡 セルフィーユの根 パールオニオン

    2022.1 石巻産網獲り青首腿肉 菊芋のピュレを詰めた堀川牛蒡 セルフィーユの根 パールオニオン

  • レストラン オオツ - 2022.1 黒トリュフのブランマンジェ アーモンドミルク

    2022.1 黒トリュフのブランマンジェ アーモンドミルク

  • レストラン オオツ - 2022.1 水戸大場農園淡雪(白苺)と淡雪のスープ ジャージーミルクのシャーベット メレンゲ菓子

    2022.1 水戸大場農園淡雪(白苺)と淡雪のスープ ジャージーミルクのシャーベット メレンゲ菓子

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2021/12訪問22回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス5.0
  • 雰囲気4.5
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0
¥40,000~¥49,9991人

【★5.0】2021年Christmas第3弾【1599-22】

1,685文字★

年末特別コース(42,350円、税サ込)滞在時間:約3時間30分

東京から茨城県に来ております。

12月23日~12月30日は年末特別コースを提供している同店(4.15)。
クリスマスコースというよりは1年を振り返るような構成になっており、
(とはいえ希望すればイタリア製のクリスマスカードを送ってくれます)
過去に食べた料理と被るとの説明でしたが、美味しい料理は何度食べても飽きません。

本日の42,350円(税サ込)コースは以下の通り

00.クリスマスプレゼント(FAUCHONのいちごジャム)
01.白子のフラン 自家製カラスミ 鯛出汁スープ
02.富山産ベニズワイガニ 黒トリュフ トリュフビネグレットソース
03.自家製パンとAOCパンプリーバター(おかわり自由)
04.キャヴィア 甲殻類のジュレ 野付産天然帆立貝のタルタル
05.駿河湾産ラングスティーヌ イカスミソース 黒大根
06.ズワイガニ真薯 冬瓜と帆立出汁のすり流し 百合根
07.黒トリュフとカチョカバロの玄米リゾット
08.メゾンミトー社フォアグラ ド カナールと黒トリュフのロールキャベツ仕立て
09.青森産エゾアワビ 肝とケッパーのソース
10.静岡産黒毛和牛ヒレ フォンのソース 堀川牛蒡のビーツピュレ詰め
11-1.静岡産天使音メロン ミントオイル メロンのスープ
11-2.黒トリュフのアイスクリーム
12.茨城産淡雪(白いちご)と自家製カスタードクリームの焼き立てシュークリーム
13.フレッシュハーブティー(ミント、レモングラス、レモンバーム)

アミューズから白子、カラスミ、蟹、黒トリュフを楽しめて都心のフレンチとは別格。
年末で本種のズワイガニが高騰しておりベニズワイガニが出てきましたが、
繊細な旨味を楽しめて言われなければ違いなんて分からないレベル。
(タカアシガニとの食べ比べであれば流石に違いが分かると思います。)
なお6皿目の真薯には本種のズワイガニを使用していました。

キャヴィア+甲殻類のジュレ+帆立のタルタル、この料理を食べるのは通算3回目。
甲殻類の旨味とクリーミーな帆立がキャヴィアの塩味と旨味を引き立てており、
キャヴィア料理でこれ以上に完成度の高い料理には未だ出会ったこと無いです。
同店で味わうべきスペシャリテの1つと言えるでしょう。

そしてメゾンミトー社のフォアグラ ド カナールに黒トリュフを貼り付けて、
ちりめんキャベツ(サボイキャベツ)で巻いた「ロールキャベツ」も圧巻。
黒トリュフはキャベツの中だけでなく、刻み海苔のようにも散らされていました。
訪れる度にフォアグラ料理のパターンが変わってそのどれもが美味しい。

一般的には鴨のフォアグラより鵞鳥(ガチョウ)のフォアグラのほうが評価高いですが、
メゾンミトー社のフォアグラに限れば鵞鳥を遙かに凌駕していると思います。
実際に前日にも某百名店フレンチで鵞鳥のフォアグラを食べたのですが、
このメゾンミトーに比べると鵞鳥は苦味や臭みが気になってしまいました。

肝とケッパーのソースでアワビを食べるのも通算3回目ですが相変わらず感動を覚えます。
同店のヴィアンド四天王と評している「黒毛和牛のヒレ」も滑らかな食感が官能的。
しかも都心フレンチの何倍も厚みあって食べ応えまで素晴らしいです。

同店がスペシャリテとしている「黒トリュフのアイスクリーム」も食べるの通算3回目。
トリュフの香りとクリーミーに蕩けるアイスクリームのマリアージュが素晴らしくて、
これは今回が過去最高の出来映えではないかと思いました。

キャヴィア、フォアグラ、トリュフ、世界三大珍味と謳われフレンチで多用されますが、
ブランド力を高める為だけに使っているお店(百名店を含む)が少なく無いです。
同店ではキャヴィア料理もフォアグラ料理もトリュフ料理も出来が良くて、
何故この食材を使うのかという必然性や合理性がよく分かります。
30軒ぐらいフレンチ百名店を巡って同店の存在が異次元なことを痛感しております。

  • レストラン オオツ - 2021.12 白子のフラン 自家製カラスミ 鯛出汁スープ

    2021.12 白子のフラン 自家製カラスミ 鯛出汁スープ

  • レストラン オオツ - 2021.12 富山産ベニズワイガニ 黒トリュフ トリュフビネグレットソース

    2021.12 富山産ベニズワイガニ 黒トリュフ トリュフビネグレットソース

  • レストラン オオツ - 2021.12 キャヴィア 甲殻類のジュレ 野付産天然帆立貝のタルタル

    2021.12 キャヴィア 甲殻類のジュレ 野付産天然帆立貝のタルタル

  • レストラン オオツ - 2021.12 駿河湾産ラングスティーヌ イカスミソース 黒大根

    2021.12 駿河湾産ラングスティーヌ イカスミソース 黒大根

  • レストラン オオツ - 2021.12 ズワイガニ真薯 冬瓜と帆立出汁のすり流し 百合根

    2021.12 ズワイガニ真薯 冬瓜と帆立出汁のすり流し 百合根

  • レストラン オオツ - 2021.12 黒トリュフとカチョカバロの玄米リゾット

    2021.12 黒トリュフとカチョカバロの玄米リゾット

  • レストラン オオツ - 2021.12 メゾンミトー社フォアグラ ド カナールと黒トリュフのロールキャベツ仕立て

    2021.12 メゾンミトー社フォアグラ ド カナールと黒トリュフのロールキャベツ仕立て

  • レストラン オオツ - 2021.12 青森産エゾアワビ 肝とケッパーのソース

    2021.12 青森産エゾアワビ 肝とケッパーのソース

  • レストラン オオツ - 2021.12 静岡産黒毛和牛ヒレ フォンのソース 堀川牛蒡のビーツピュレ詰め

    2021.12 静岡産黒毛和牛ヒレ フォンのソース 堀川牛蒡のビーツピュレ詰め

  • レストラン オオツ - 2021.12 静岡産天使音メロン ミントオイル メロンのスープ

    2021.12 静岡産天使音メロン ミントオイル メロンのスープ

  • レストラン オオツ - 2021.12 黒トリュフのアイスクリーム

    2021.12 黒トリュフのアイスクリーム

  • レストラン オオツ - 2021.12 茨城産淡雪(白いちご)と自家製カスタードクリームの焼き立てシュークリーム

    2021.12 茨城産淡雪(白いちご)と自家製カスタードクリームの焼き立てシュークリーム

  • レストラン オオツ - 2021.12 年末メニュー

    2021.12 年末メニュー

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2021/12訪問21回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス5.0
  • 雰囲気4.5
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0
¥40,000~¥49,9991人

【★5.0】白と黒の食べ比べ!【1599-21】

1,830文字★

東京から茨城県に来ております。

「Go To Eat キャンペーンいばらき」で実質25%割引になるので、
白トリュフと黒トリュフの食べ比べをリクエストしてみました。
(なおキャンペーンは販売期限2021年12月20日、利用期限2022年1月20日まで延長決定。)

マルケ産の白トリュフは状態がイマイチのようでアルバ産の白トリュフに切り替え。
状態の良い白トリュフのみ出荷を許される産地のようでクオリティは問題無いのですが、
キロ120万円まで値上がりした煽りを受け本日のコース料金は過去最高額を更新する47,300円。
とはいえ都心や箱根でフレンチ百名店巡りをしていたので、それでも安いと思えました。

本日の47,300円(税サ込)コースは以下の通り

01.京丹後産〆鰆 根セロリのレムラード フロマージュブラン 発酵トマト
02.苫小牧産ホッキ貝のエチュベ
03.自家製パンとAOCパンプリーバター(おかわり自由)
04.間人産香箱蟹 甲殻類のジュレ エディブルフラワー
05.船上〆雲子ムニエル カリフラワー カリフラワーのムース 黒にんにくソース
06.富山産ズワイ蟹 蕪 蟹のフラン 蟹のお出汁
07.駿河湾産ラングスティーヌのポワレ フランス産黒トリュフ フヌイユ ソースペリグー
08.アルバ産白トリュフのリゾット
09.函館産エゾアワビ 赤ワインと肝のソース スティックセニョール アーティチョークのソテー
10.北海道産蝦夷鹿のロースト そのジュのソース セルフィーユの根 人参コンフィ ビーツのピュレと黒トリュフ
11.青森産ハーブサラダ
12.千葉産花悠仔豚バラ肉の香草パン粉マヨネーズ焼き
13.アルバ産白トリュフのカキ氷
14.いばらキッス(茨城産の苺)パフェ
15.プティフール(タルトタタン風パウンドケーキ、抹茶キャラメル、生チョコ、いばらキッスのパートドフリュイ)
16.フレッシュハーブティー(ミント、レモングラス、レモンバーム)

まずは冬ならでは脂ノリノリの鰆(さわら)からスタート。
ポワソン(魚料理)で出すことも考えたそうですが脂ノリが凄まじいので酢〆に。
都心であればこの料理がポワソンになりそうなぐらいアミューズから充実しています。

そしてアミューズ2品目は過去最大級といった化け物サイズのホッキ貝。
都心や箱根ではアミューズがフィンガーフードだったり炭水化物祭りだったりするのに、
メインに据えられるレベルの超特大ホッキ貝が出てくるのだから驚愕。
このヒモの部分だけでフレンチTOKYO百名店のアミューズを超えそうなボリューム。

前菜もまた凄まじくて、まずは間人(たいざ)の雌を使用した「香箱蟹」。
フレンチならでは丁寧に処理されており殻が全く障りません。
(cf.中国飯店で上海蟹の蒸し剥き身を食べたときは殻が障りました。)
器に見立てた甲羅の中に何杯分もの身、内子、外子がたっぷり詰まっており、
雄に比べると身の旨味には劣りますが雌ならではの卵を楽しめて大満足。

間人蟹(間人産の雄のズワイガニ)は流石に高くて手が出なかったようですが、
同じく日戻り漁という富山産のズワイガニ(雄)だって負けず劣らずな美味しさ。
ぶっとい脚肉は腱を丁寧に外していることもあって口の中でホロホロ解けて、
フランや蕪と一緒に食べることでも組み合わせの妙味を感じられます。

マダム曰く黒トリュフの香りが未だ物足りないそうですが、
同席者に出された(つまり離れた場所にある)ラングスティーヌからでも、
黒トリュフの蠱惑的な香りが漂ってきて十分に楽しめました。

ポワソンはアワビ丸ごと、ソースは現代的にアレンジされた赤ワインと肝のソース。
赤ワインと肝のコクを感じるのに軽やかでバランス感覚が素晴らしいです。
先日はスーパーマーケットで活きアワビを購入したのですがもっと小振りなのに2,000円弱。
この料理を都心で求めると1皿で万を軽く超えそうです。

コースの主役である白トリュフはリゾットとアヴァンデセールで堪能。
(都心でこんなに白トリュフを食べたら一体いくら取られるか恐ろしくなります。)
グランデセールの地物苺パフェは他のお客さんのリクエストで作ったそうですが、
甘酸っぱい苺とコッテリした生クリームというショートケーキを思わせる組み合わせが秀逸で、
お客さんからの人気も高い定番デセールとなっているようです。

  • レストラン オオツ - 2021.12 京丹後産〆鰆 根セロリのレムラード フロマージュブラン 発酵トマト

    2021.12 京丹後産〆鰆 根セロリのレムラード フロマージュブラン 発酵トマト

  • レストラン オオツ - 2021.12 苫小牧産ホッキ貝のエチュベ

    2021.12 苫小牧産ホッキ貝のエチュベ

  • レストラン オオツ - 2021.12 間人産香箱蟹 甲殻類のジュレ エディブルフラワー

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  • レストラン オオツ - 202.12 船上〆雲子ムニエル カリフラワー カリフラワーのムース 黒にんにくソース

    202.12 船上〆雲子ムニエル カリフラワー カリフラワーのムース 黒にんにくソース

  • レストラン オオツ - 2021.12 富山産ズワイ蟹 蕪 蟹のフラン 蟹のお出汁

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  • レストラン オオツ - 2021.12 駿河湾産ラングスティーヌのポワレ フランス産黒トリュフ フヌイユ ソースペリグー

    2021.12 駿河湾産ラングスティーヌのポワレ フランス産黒トリュフ フヌイユ ソースペリグー

  • レストラン オオツ - 2021.12 キロ120万円というアルバ産の白トリュフ

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  • レストラン オオツ - 2021.12 アルバ産白トリュフのリゾット

    2021.12 アルバ産白トリュフのリゾット

  • レストラン オオツ - 2021.12 函館産エゾアワビ 赤ワインと肝のソース スティックセニョール アーティチョークのソテー

    2021.12 函館産エゾアワビ 赤ワインと肝のソース スティックセニョール アーティチョークのソテー

  • レストラン オオツ - 2021.12 北海道産蝦夷鹿のロースト そのジュのソース  セルフィーユの根 人参コンフィ ビーツのピュレと黒トリュフ

    2021.12 北海道産蝦夷鹿のロースト そのジュのソース セルフィーユの根 人参コンフィ ビーツのピュレと黒トリュフ

  • レストラン オオツ - 2021.12 千葉産花悠仔豚バラ肉の香草パン粉マヨネーズ焼き

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  • レストラン オオツ - 2021.12 アルバ産白トリュフのカキ氷

    2021.12 アルバ産白トリュフのカキ氷

  • レストラン オオツ - 2021.12 いばらキッス(茨城産の苺)パフェ

    2021.12 いばらキッス(茨城産の苺)パフェ

  • レストラン オオツ - 2021.12 プティフール(タルトタタン風パウンドケーキ、抹茶キャラメル、生チョコ、いばらキッスのパートドフリュイ)

    2021.12 プティフール(タルトタタン風パウンドケーキ、抹茶キャラメル、生チョコ、いばらキッスのパートドフリュイ)

  • レストラン オオツ - 2021.12 テーブル席

    2021.12 テーブル席

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2021/11訪問20回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス5.0
  • 雰囲気4.5
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0
¥30,000~¥39,9991人

【★5.0】Go To Eat キャンペーンいばらき【1599-20】

2,401文字★

東京から茨城県に来ております、本日の33,000円(税サ込)コースは以下の通り

01.〆鯖(〆て炙った丹後半島産真鯖、フヌイユムース、ペルノービネグレット、エシャロット)
02.赤穂産真牡蠣「赤穂クリスタルブラン」浅蜊出汁と牡蠣出汁のスープ
03.自家製パンとAOCパンプリーバター(おかわり自由)
04.地物黒鮑 煮汁のジュレ グリーンピース 細いアスパラガス
05.駿河湾産ラングスティーヌ 頭から取ったエスプーマソース フヌイユ
06.地物真蛸 ジャガイモのピュレ 煮汁とレモンオイルのビネグレット
07.フランス産「メゾンミトー社」フォアグラドカナール 海老芋 ソースペリグー
08.マルケ産白トリュフのタリオリーニ
09.陸奥湾産真鯛 アンチョビソース
10.ブレス産ピジョンのロースト 骨から取ったソース サボイキャベツ セルフィーユの根
11.青森産ハーブサラダ
12.地物落花生のブランマンジェ
13.次郎柿とジャスミンティープリン
14.プティフール(生チョコ、苺のパートドフリュイ、抹茶キャラメル、ドライフルーツとナッツのパウンドケーキ、フォンダンほおずき)
15.フレッシュハーブティー(ミント、レモングラス、レモンバーム)

スコア4.38の都内某フレンチがイマイチだったので同店(4.15)を訪れて口直し。
東京のフレンチでは野菜(特に蕪)を主役にしたシェフの自己満足料理に付き合わされますが、
同店は魚介や肉をこれでもかと貪れるので、そんな不満を抱くことはありません。

もちろん野菜によっては同店も主役に据えることはあって、春のアスパラガス、秋の松茸、
そして今回は冬の白トリュフ登場でコース料金29,700円から33,000円に値上がり。
蕪には怒り狂う筆者ですが、ブランド高級食材が大好きなので白トリュフは許します。
むしろ白トリュフなら魚介や肉より喜ぶ人のほうが多いのではないでしょうか。

2021年は白トリュフが不作のようで市場価格が高騰しているとのこと。
コース33,000円となりましたがそれを税金で補填してくれるのが現在の茨城県。
「Go To Eat キャンペーンいばらき」で2021年12月15日まで実質25%割引。

制度を上手く利用すれば26,400円で白トリュフを楽しめることになります。
某フレンチが30,400円コースでトリュフもキャヴィアも使っていなかったことを考えると、
そもそも定価の33,000円でも全然リーズナブルと言えるでしょう。

本日は〆鯖(ペアリングはシャンパンでなくスパークリング日本酒)からスタート。
アニサキスやヒスタミンの問題から高級店では出しにくい食材。
一度冷凍することでリスクを軽減して提供も1切れだけ。
ペルノーの爽やかな甘みなど複雑に絡み合った浅い酢〆の真鯖が何とも美味しい。

ふるさと納税で引き合いが強くなり、漁が続いて入荷も続いているという地物の黒鮑。
ムッチリやわらかに仕上げてあり官能的な食感が素晴らしかったです。
ちなみに都心の某フレンチは3万円を超えるコースで黒鮑のボリュームこの半分以下でした。

ラングスティーヌ(アカザエビ)は初めて出会うレベルの超大振りサイズ。
都心のロブション系フレンチでは天使の海老と繋いでラビオリにしていましたが、
やはり素材ストレートに味わうほうがラングスティーヌの特長を感じられると思います。

新作の地蛸は水揚げの連絡を受けてすぐに大洗まで仕入れに行くそうで、
〆て時間が経つと出る蛸特有の臭みが無く、その点で明石産や佐島産より良質とのこと。
(こういうスピード感こそ地物食材をわざわざ使うメリットと言えるでしょう。)

そしてヴィアンド(メインの肉料理)にリクエストしておいたピジョン(鳩)。
都心の食べログ3.70フレンチで食べて不満が残ったので同店と食べ比べ。
マダム曰くブレス産なので優しい味わいとのこと。

都心で食べたときはピジョンの火入れが強くて、骨の処理にも疑問を抱いたのですが、
レアーに火を入れて官能的な色合いを残す同店の胸肉が何とも理想的。
骨付きの腿肉は付け根側の骨を下処理の段階で取り除いてあり食べやすくて美味しい。
鶏とはまた異なる小型の鳥ならでは独特の旨味が堪りません。

ヴィアンドの鳥料理で同店に於ける筆者のマイベストは鶉(うずら)なのですが、
胸肉に関しては貴婦人を思わせた鶉の上品な旨味に軍配も、
骨付きの腿肉に関しては鶉に匹敵、或いは僅かに鳩のほうが上回るかも知れません。

ロゼール産仔羊カレ、花悠仔豚、黒毛和牛ヒレ、ヴォージュ産鶉。
以上を同店のヴィアンド四天王と評しているのですが、
それに次ぐ筆者のお気に入りが、ロゼール産仔羊セル、ブレス産ピジョンとなります。

なおブルゴーニュ(ブレス)の鳩のペアリングはブルゴーニュのシャンベルタン。
高級ワインの登場でワインペアリング(ヴァン ド ギュスタシオン)のお値段、
9,900円から12,100円に値上がりましたが都心に比べれば質も量も圧倒的。

またガルニチュール(付け合わせ)の香味野菜も面白かったです。
セルフィーユ(チャービル)の根っこはサツマイモを思わせる強烈な甘さ。
ラングスティーヌの付け合わせのフヌイユ(フェンネル)は例えて言えば穏やかなセロリ。
筆者はトリュフやハーブといった香りの強い食材を好むので付け合わせにも感銘を受けました。

アヴァンデセールにリクエストしたブランマンジェは地物という落花生入り。
濃厚ナッティな旨味を楽しめながら爽やかにも感じられてバランスが素晴らしかったです。
どの料理も美味しかったですが、白眉が鳩の骨付き腿肉、次点が落花生のブランマンジェ。
マダム曰くトリュフのブランマンジェなんてレシピもあるそうで気になっています。

  • レストラン オオツ - 2021.11 〆鯖(〆て炙った丹後半島産真鯖、フヌイユムース、ペルノービネグレット、エシャロット)

    2021.11 〆鯖(〆て炙った丹後半島産真鯖、フヌイユムース、ペルノービネグレット、エシャロット)

  • レストラン オオツ - 2021.11 赤穂産真牡蠣「赤穂クリスタルブラン」浅蜊出汁と牡蠣出汁のスープ

    2021.11 赤穂産真牡蠣「赤穂クリスタルブラン」浅蜊出汁と牡蠣出汁のスープ

  • レストラン オオツ - 2021.11 地物黒鮑 煮汁のジュレ グリーンピース 細いアスパラガス

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  • レストラン オオツ - 2021.11 駿河湾産ラングスティーヌ 頭から取ったエスプーマソース フヌイユ

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  • レストラン オオツ - 2021.11 地物真蛸 ジャガイモのピュレ 煮汁とレモンオイルのビネグレット

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  • レストラン オオツ - 2021.11 フランス産「メゾンミトー社」フォアグラドカナール 海老芋 ソースペリグー

    2021.11 フランス産「メゾンミトー社」フォアグラドカナール 海老芋 ソースペリグー

  • レストラン オオツ - 2021.11 マルケ産白トリュフのタリオリーニ

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  • レストラン オオツ - 2021.11 陸奥湾産真鯛 アンチョビソース

    2021.11 陸奥湾産真鯛 アンチョビソース

  • レストラン オオツ - 2021.11 ブレス産ピジョンのロースト 骨から取ったソース サボイキャベツ セルフィーユの根

    2021.11 ブレス産ピジョンのロースト 骨から取ったソース サボイキャベツ セルフィーユの根

  • レストラン オオツ - 2021.11 地物落花生のブランマンジェ

    2021.11 地物落花生のブランマンジェ

  • レストラン オオツ - 2021.11 次郎柿とジャスミンティープリン

    2021.11 次郎柿とジャスミンティープリン

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2021/10訪問19回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス5.0
  • 雰囲気4.5
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0
¥30,000~¥39,9991人

【★5.0】秋のオールスター【1599-19】

2,150文字★

本日の29,700円(税サ込)コースは以下の通り

01.苫小牧産ホッキ貝エチュベ 岐阜産天然舞茸 根セロリのピュレ
02.根室産〆秋刀魚の炙り トマト 茄子
03.自家製パンとAOCパンプリーバター(おかわり自由)
04.サッと火を入れた駿河湾産テナガエビ 海老出汁のキャヴィアクリームソース 乳清 レモンオイル
05.信州産焼き松茸 松茸ピュレ 松茸フラン(鯛出汁に松茸をアンフュゼしてフランに)
06.日高産真ツブ貝ロースト ブルギニョンバターソース フヌイユの花 インゲン豆
07.フランス産「メゾンミトー社」フォアグラドカナール セップ茸のピュレ セップ茸のソテー トリュフとコンソメのジュのソース
08.サッと炒めた地物活き伊勢海老 海老味噌マヨネーズ 伊勢海老のクリアなビスク
09.蒸し上げた網走産釣りキンキ レモンのソース フヌイユ
10.フランスロゼール産仔羊カレ タイムのソース ピペラード 真菰筍 千葉産おおまさり
11.青森産ハーブサラダ
12.グレープフルーツジュースの瞬間シャーベット 高知産水晶文旦
13.ピオーネ果肉とピオーネのジュレ 桃のソルベ グランマニエのムース チョコレーズン
14.プティフール(生チョコ、オレンジのパートドフリュイ、抹茶キャラメル、ドライフルーツとナッツのパウンドケーキ、グレープフルーツの皮)
15.フレッシュハーブティー(ミント、レモングラス、レモンバーム)

同店(4.22)に感銘を受け東京でフレンチ百名店を巡っているのですが、
食べ比べることで同店の存在が異次元であることを痛感しております。
まずアミューズが炭水化物ではなくて大振りサイズのホッキ貝。

レアーな火入れでエチュベ(素材の出汁で蒸し煮)することでホッキ貝の旨味が活性化して、
天然舞茸の鮮烈な香りと食感もホッキ貝とマリアージュ。
モツが好きな筆者は貝やキノコもその食感や風味がモツに通ずると力説していますが、
両者の相性の良さをこの料理で再確認することになりました。

東京の百名店フレンチはアミューズがフライドポテトだったりクロワッサンだったりと、
地代家賃の高さが材料費を圧迫している弊害を感じてしまうのですが、
ホッキ貝に加えて秋の代名詞である秋刀魚までアミューズの段階で楽しめるのが同店。

アミューズの秋刀魚はシェフの二男(後継者)が初めて1人で任された料理とのことですが、
脂っ濃い秋刀魚をレアーな炙りと適度な酸味で昇華させており、
トマトや茄子との組み合わせにもマリアージュを感じました。

独学で料理を究めた当代のシェフがフレンチでありながら和に寄った料理を好むのに対して、
フレンチの英才教育を施された二代目は洋に寄った料理を好むのかも知れません。
先日は東京の百名店フレンチで前菜に鰯が出てきたのですが、
この一口サイズの秋刀魚のほうが筆者の満足度は高かったです。

そして前菜には松茸の豊作年にしか作らないという松茸のフランが出てきます。
松茸そのまま、松茸ピュレ、松茸フランという、松茸のジェットストリームアタック。
トリュフとはまた異なる松茸ならではの上品な香りに唸っておりました。
都内のフレンチで同じような松茸の使用量を求めると恐ろしい金額になりそうです。

新作として日高(北海道)の真ツブ貝も登場。
しっかりローストしてあってツブ貝のジャキジャキした食感を楽しめます。
ツブ貝をエスカルゴに見立てたのかブルギニョンバター(エスカルゴバター)で。

もっとレアーでも良さそうですがホッキと被るので敢えて火を強くしたのかも知れません。
可能性の話を申し上げただけで十分に美味しかったです。
たっぷりのツブ貝(モツ好きな人間は高確率で貝も好き)をこれでもかと貪っていました。

以前に食べて感動したテナガエビ(アカザエビ)、フォアグラ、伊勢海老は再登場。
リクエストして秋のオールスターで打線を組んで貰いました。
どの料理も他店なら4番(近年は最強打者を2番や3番に据えますが)を打てる美味しさ。
前菜の段階で都内のフレンチであれば3万円を遙かに超える値付けになるような気がします。

キンキ(魚料理)だけミキュイな火入れの代償か生臭みが少し気になってしまったのですが、
歩留まりの悪いキンキでこれだけ身厚なカットを楽しめるのはお見事。
素材の生臭み以外はソースも火入れも完璧でした。

仔羊カレ(ラムチョップ)は同店メイン(肉料理)の中でもNo.1クラスのお気に入り。
(オールスターということでメインはラムチョップをリクエストしました。)
優しさすら感じるような火入れで仔羊肉がやわらかく蕩けて、
しかしながら骨からの肉離れは良いという超絶技巧。
(凡愚な料理人がレアーに火を入れても骨が生焼けで肉は剥がれません。)

某百名店フレンチが水とジュース1回だけの注文で計6,000円も上乗せしたのに対して、
ワイン3杯飲んでお支払い35,000円弱という同店は金額に対する満足度が圧倒的。
(緊急事態宣言が解除されて2021年10月からまた飲めるようになりました。)
〆のスイーツ4連発も堪能して、台風16号で大荒れの常磐道を走って帰路へ。

  • レストラン オオツ - 2021.10 苫小牧産ホッキ貝エチュベ 岐阜産天然舞茸 根セロリのピュレ

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  • レストラン オオツ - 2021.10 根室産〆秋刀魚の炙り トマト 茄子

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  • レストラン オオツ - 2021.10 サッと火を入れた駿河湾産テナガエビ 海老出汁のキャヴィアクリームソース 乳清 レモンオイル

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  • レストラン オオツ - 2021.10 信州産焼き松茸 松茸ピュレ 松茸フラン(鯛出汁に松茸をアンフュゼしてフランに)

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  • レストラン オオツ - 2021.10 日高産真ツブ貝ロースト ブルギニョンバターソース フヌイユの花 インゲン豆

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  • レストラン オオツ - 2021.10 フランス産「メゾンミトー社」フォアグラドカナール セップ茸のピュレ セップ茸のソテー トリュフとコンソメのジュのソース

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  • レストラン オオツ - 2021.10 サッと炒めた地物活き伊勢海老 海老味噌マヨネーズ 伊勢海老のクリアなビスク

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  • レストラン オオツ - 2021.10 サッと炒めた地物活き伊勢海老 海老味噌マヨネーズ 伊勢海老のクリアなビスク

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  • レストラン オオツ - 2021.10 蒸し上げた網走産釣りキンキ レモンのソース フヌイユ

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  • レストラン オオツ - 2021.10 フランスロゼール産仔羊カレ タイムのソース ピペラード 真菰筍 千葉産おおまさり

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  • レストラン オオツ - 2021.10 グレープフルーツジュースの瞬間シャーベット 高知産水晶文旦

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  • レストラン オオツ - 2021.10 ピオーネ果肉とピオーネのジュレ 桃のソルベ グランマニエのムース チョコレーズン

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2021/09訪問18回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス5.0
  • 雰囲気4.5
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0
¥30,000~¥39,9991人

【★5.0】飾りじゃないのよキャヴィアは【1599-18】

1,676文字★

本日の29,700円(税サ込)コースは以下の通り

01.鯛出汁に信州産松茸をアンフュゼした松茸コンソメスープ
02.青森産天然フジツボ塩茹で
03.自家製パンとAOCパンプリーバター(おかわり自由)
04.富山産ベニズワイガニ 帆立のフラン トマトのジュレ ブレンダーで潰した枝豆
05.イタリア産ポルチーニ茸と苫小牧産ホッキ貝のソテー
06.地物茨城産クロアワビ 揚げた冬瓜 ジロール茸 アワビ出汁のスープ
07.サッと火を入れた駿河湾産テナガエビ キャヴィア 海老出汁クリームソース レモンオイル
08.信州産松茸を松茸のピュレで繋いだアロスメロッソ
09.九州産クエ 貝出汁とクエ出汁のブールブランソース パセリオイル カリフラワー オクラ
10.フランスヴォージュ産鶉 松茸 つるむらさき 鶉の骨出汁ソース
11.青森産ハーブサラダ
12.千葉産花悠仔豚三枚肉マスタードと香草パン粉焼き
13.高知産水晶文旦 グレープフルーツのグラニテ
14.山形蔵王産オーロラのコンポート ココナッツミルクのアイス ダイスカットの豊水 葛切り ピスタチオ
15.黒トリュフアイス最中
16.フレッシュハーブティー(ミント、レモングラス、レモンバーム)

通い続けているとマニアックな食材も出してくれるようになるのか何とフジツボが登場。
これだけ大きい天然物は珍しいのだそう(というかフジツボって養殖されているのですね)。
貝殻の狭い口から苦労して取り出した割には可食部少なくて歩留まり悪いですが、
蟹と貝を合わせたような味わいを楽しめて貴重な初体験となりました。
(フジツボは貝ではなく海老や蟹と同じ甲殻類に分類されるようです。)

クロアワビはスープ仕立てということで前回よりフワフワやわらかな食感に。
先日は秋田県の食べログ超高評価店でメガイアワビを食べる機会ありましたが、
やはり同店のクロアワビのほうが桁違いに美味しいです。
市場でもメガイアワビよりクロアワビのほうが高級となっているのも納得。
(なお秋田某店はコース25,000円ぐらい、同店はコース29,700円。)

そして5.0満点と思ったテナガエビ(アカザエビ)。
サッと火を入れることでネットリ食感と旨味の活性化を両立させ、
濃厚なクリームソース、キャヴィアの塩味と旨味が加わることで、究極的な美味しさへ昇華。

ここまでが25年前のレシピだったそうですが現代のフレンチとしては重いということで、
息子さんがレシピを修正してホエー(乳清)やレモンオイルを加えて爽やかさを演出。
25年前にこの料理を既に完成させていたことにも驚きましたが、
親子の共演で進化し続けていることも同店(4.33)の魅力でしょう。

同店に刺激を受けて食べログのフレンチ百名店を15軒ぐらい巡ってみたのですが、
食べ比べることで同店の料理が異次元な美味しさであることがよく分かりました。
フレンチの定番食材であるキャヴィアの使い方に関しても、
他店が飾り付けやブランド力の強化にしか使っていないように思えてしまう一方で、
同店はキャヴィアを使うことで料理の美味しさを昇華させており使用に合理性を感じます。

5.0満点クラスと思ったもう1つの料理が鶉(うずら)。
胸肉をレアーな火入れでシットリ仕上げてあって上品な味わいが貴婦人を思わせます。
ホロホロ鳥が「食鳥の女王」と呼ばれ実際に同店で食べたホロホロ鳥も美味しかったですが、
個人的には鶉の胸肉のほうが女王ではないかと申し上げたくなりました。
骨付きの腿肉もプリプリ官能的な食感と旨味の強さを楽しめて絶品。

同店では鴨も何度か食べているのですが鳥料理に関しては今のところ鶉がNo.1。
ロゼール産の仔羊、千葉産の花悠仔豚、黒毛和牛のヒレ、ヴォージュ産の鶉。
以上が今のところ同店メインの四天王。
(この日は諸事情で他のお客さんが花悠仔豚のバラ肉を召し上がらず我々の元に。)
プティフールが何故か黒トリュフアイスの最中に変わって〆のスイーツ3連発も圧巻。

  • レストラン オオツ - 2021.9 鯛出汁に信州産松茸をアンフュゼした松茸コンソメスープ

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  • レストラン オオツ - 2021.9 青森産天然フジツボ塩茹で

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  • レストラン オオツ - 2021.9 富山産ベニズワイガニ 帆立のフラン トマトのジュレ ブレンダーで潰した枝豆

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  • レストラン オオツ - 2021.9 イタリア産ポルチーニ茸と苫小牧産ホッキ貝のソテー

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  • レストラン オオツ - 2021.9 地物茨城産クロアワビ 揚げた冬瓜 ジロール茸 アワビ出汁のスープ

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  • レストラン オオツ - 2021.9 サッと火を入れた駿河湾産テナガエビ キャヴィア 海老出汁クリームソース レモンオイル

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  • レストラン オオツ - 2021.9 信州産松茸を松茸のピュレで繋いだアロスメロッソ

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  • レストラン オオツ - 2021.9 九州産クエ 貝出汁とクエ出汁のブールブランソース パセリオイル カリフラワー オクラ

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  • レストラン オオツ - 2021.9 フランスヴォージュ産鶉 松茸 つるむらさき 鶉の骨出汁ソース

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  • レストラン オオツ - 2021.9 千葉産花悠仔豚三枚肉マスタードと香草パン粉焼き

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  • レストラン オオツ - 2021.9 高知産水晶文旦 グレープフルーツのグラニテ

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  • レストラン オオツ - 2021.9 山形蔵王産オーロラのコンポート ココナッツミルクのアイス ダイスカットの豊水 葛切り ピスタチオ

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  • レストラン オオツ - 2021.9 黒トリュフアイス最中

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2021/09訪問17回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス5.0
  • 雰囲気4.5
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0
¥30,000~¥39,9991人

【★5.0】東京ならコース2回以上の内容【1599-17】

1,552文字★

本日の29,700円(税サ込)コースは以下の通り

01.モンサンミシェル産ムール貝 ムール貝のピュレ ジロール茸 セロリ
02.信州産松茸フライ 松茸ピュレ
03.自家製パンとAOCパンプリーバター(おかわり自由)
04.地物活き伊勢海老をサッと炒めて海老味噌マヨネーズで 伊勢海老のクリアなビスク
05.フランス産「メゾンミトー社」フォアグラドカナール セップ茸のピュレ セップ茸のソテー トリュフとコンソメのジュのソース
06.宮城産養殖石垣貝 エシャロットと発酵胡瓜のソース
07.信州産松茸のラビオリ 鯛出汁に松茸をアンフュゼして香りを移したスープ
08.地物黒鮑 肝とケッパーのソース つるむらさき アーティチョーク
09.明石産鱧と岩手産松茸のアロスメロッソ
10.岩手産A5黒毛和牛ロース ピペラードを詰めた甘長唐辛子 根セロリのピュレ 豪州産黒トリュフ 千葉産落花生「おおまさり」
11.青森産ハーブサラダ
12.みかんジュースの瞬間シャーベット みかんカンパリ漬け 信州産フィンガーライム
13.カリフォルニア産黒無花果 黒無花果コンポート ジャージー牛乳アイス 叩いた黒無花果と砕いたパイ
14.プティフール(生チョコ、パイナップルのパートドフリュイ、抹茶キャラメル、ドライフルーツとナッツのパウンドケーキ、フォンダンほおずき)
15.フレッシュハーブティー(ミント、レモングラス、レモンバーム)

日本全国を食べ歩いて料理を研究している同店(4.33)。
筆者も高く評価している長野県の柚木元(4.41)やca'enne(3.36)を訪れたそうで、
フィンガーライムを長野県から仕入れていました。

キャリア30余年のシェフとなると料理はもう完成の域に達しているのではないかと思うところですが、
腕を磨くことに余念がないようで訪れるたび新たな感動を得られます。
シェフの二男が後継者のようで厨房に入っており、父子鷹ということもあるのでしょう。

柚木元やca'enneは東京ではなかなか味わえない山の食材を楽しめますしもっと通いたいのですが、
東京の東側に住んでいるとお店まで3~4時間は覚悟しないといけません。
それに対して水戸の同店は東京の東側に住んでいると1時間強で行ける近さ。
筆者が何度も通っている理由の1つに地の利もあります。

また同店に刺激を受け東京でもフレンチやイタリアンを巡るようになったのですが、
残念ながら同店のコース内容と比べてしまうと東京で満足できるお店には出会えないでいます。
この日のコースを東京に置き換えると前半の伊勢海老とフォアグラが魚料理とメインに該当して、
体感としてはそれで3万円は取られるようなイメージ。
先日2万円の都内フレンチでメゾンミトー社のフォアグラが出てきましたが量は同店の数分の一でした。

同店ではフォアグラの後も石垣貝、松茸ラビオリと前菜のような料理が出てきて、
2周目のコースが始まったような錯覚に襲われるぐらい凄まじいコース内容でした。
地方でコース3万円は超高値となるのでしょうが都内では6万円でも食べられないような気がします。

モツが好きな筆者は貝やキノコも大好物なのですが、
貝(ムール貝、石垣貝、鮑)、キノコ(信州と岩手の松茸食べ比べ、ジロール茸、セップ茸)、
いずれも組み込んでくれて客側の好みに応えるコース構成。

新作の伊勢海老はサッと火を入れることで生とは異なる食感と活性化された旨味を楽しめ、
石垣貝の火入れやソースの酸味の使い方にも唸りました。
フレンチやイタリアンを都内で巡ると酸味が強くて苦手に思うこともあるのですが、
同店の酸味使いは筆者の好みにバッチリで、こういう部分も気に入っています。

  • レストラン オオツ - 2021.9 モンサンミシェル産ムール貝 ムール貝のピュレ ジロール茸 セロリ

    2021.9 モンサンミシェル産ムール貝 ムール貝のピュレ ジロール茸 セロリ

  • レストラン オオツ - 2021.9 信州産松茸フライ 松茸ピュレ

    2021.9 信州産松茸フライ 松茸ピュレ

  • レストラン オオツ - 2021.9 地物の活き伊勢海老

    2021.9 地物の活き伊勢海老

  • レストラン オオツ - 2021.9 地物活き伊勢海老をサッと炒めて海老味噌マヨネーズで 伊勢海老のクリアなビスク

    2021.9 地物活き伊勢海老をサッと炒めて海老味噌マヨネーズで 伊勢海老のクリアなビスク

  • レストラン オオツ - 2021.9 フランス産「メゾンミトー社」フォアグラドカナール セップ茸のピュレ セップ茸のソテー トリュフとコンソメのジュのソース

    2021.9 フランス産「メゾンミトー社」フォアグラドカナール セップ茸のピュレ セップ茸のソテー トリュフとコンソメのジュのソース

  • レストラン オオツ - 2021.9 宮城産養殖石垣貝 エシャロットと発酵胡瓜のソース

    2021.9 宮城産養殖石垣貝 エシャロットと発酵胡瓜のソース

  • レストラン オオツ - 2021.9 信州産松茸のラビオリ 鯛出汁に松茸をアンフュゼして香りを移したスープ

    2021.9 信州産松茸のラビオリ 鯛出汁に松茸をアンフュゼして香りを移したスープ

  • レストラン オオツ - 2021.9 地物黒鮑 肝とケッパーのソース つるむらさき アーティチョーク

    2021.9 地物黒鮑 肝とケッパーのソース つるむらさき アーティチョーク

  • レストラン オオツ - 2021.9 明石産鱧と岩手産松茸のアロスメロッソ

    2021.9 明石産鱧と岩手産松茸のアロスメロッソ

  • レストラン オオツ - 2021.9 岩手産A5黒毛和牛ロース ピペラードを詰めた甘長唐辛子 根セロリのピュレ 豪州産黒トリュフ 千葉産落花生「おおまさり」

    2021.9 岩手産A5黒毛和牛ロース ピペラードを詰めた甘長唐辛子 根セロリのピュレ 豪州産黒トリュフ 千葉産落花生「おおまさり」

  • レストラン オオツ - 2021.9 みかんジュースの瞬間シャーベット みかんカンパリ漬け 信州産フィンガーライム

    2021.9 みかんジュースの瞬間シャーベット みかんカンパリ漬け 信州産フィンガーライム

  • レストラン オオツ - 2021.9 カリフォルニア産黒無花果 黒無花果コンポート ジャージー牛乳アイス 叩いた黒無花果と砕いたパイ

    2021.9 カリフォルニア産黒無花果 黒無花果コンポート ジャージー牛乳アイス 叩いた黒無花果と砕いたパイ

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2021/08訪問16回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス5.0
  • 雰囲気4.5
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0
¥30,000~¥39,9991人

【★5.0】過去最高を更新してくる【1599-16】

1,887文字★

本日の29,700円(税サ込)コースは以下の通り

01.剥き立て函館産ムラサキウニ カリフラワーのババロア 甲殻類のコンソメジュレ
02.やわらかく茹でソテーした明石産真蛸 夏野菜のソース アマランサス
03.自家製パンとAOCパンプリーバター(おかわり自由)
04.地物岩牡蠣 新玉葱のババロア 牡蠣クリームとレモンオイルor柑橘類のジュレ
05.山形酒田産天然車海老パートブリック包み フロマージュブランとエストラゴンのソース
06.青森産天然ホヤ エシャレット風味のドレッシング マイクロきゅうり 丸オクラ コリンキー
07.群馬産枝豆「味緑」と玄米のアロスメロッソ 豪州産黒トリュフ
08.函館産エゾアワビ 肝とケッパーのソース つるむらさき アーティチョーク
09.京丹後産ノドグロ 蛤出汁ソース ズッキーニ オクラ
10.フランスロゼール産仔羊カレ(ラムチョップ) タイムのソース ピペラード ズッキーニ 唐辛子 紫唐辛子
11.青森産ハーブサラダ
12.黒トリュフのカキ氷
13.岡山産シャインマスカット 岡山産ピオーネのシャーベット クリームチーズ ハーブティーゼリー
14.プティフール(生チョコ、パイナップルのパートドフリュイ、焙じ茶キャラメル、ドライフルーツとナッツのパウンドケーキ、フォンダンほおずき)
15.フレッシュハーブティー(ミント、レモングラス、レモンバーム)

高級鮨店で食べるウニに比べるとフレンチのウニは素材力がイマイチなので、
同店(4.31)に限らずフレンチでウニを食べても美味しいと思うことまず無いのですが、
函館直送という丸(殻付き)のムラサキウニの剥き立ては素材として桁違いな美味しさ。

そこに北島亭(3.97)のスペシャリテを思わせる組み合わせで、
ムラサキウニの美味しさを更に昇華させたのが本日のアミューズ。
同店で過去に何度か食べたウニ料理をブッチギリで超えて来ました。

地物(太平洋側)の岩牡蠣も過去最高の美味しさ。
ミネラルの多い日本海側に比べると濃厚な味わいになりやすい太平洋側の岩牡蠣。
軽く「洗い」にして新玉葱のババロアを合わせて濃厚クリーミー感をプラス。

1つは(岩牡蠣の端を刻んだ)牡蠣クリームとレモンオイルで濃厚特化。
もう1つは柑橘類のジュレを合わせてバランス重視。
コッテリ濃厚な味わいを好む筆者ですが後者のほうが気に入りました。
同店で岩牡蠣を食べるの3回目ですが地物の濃厚な岩牡蠣を使用した今回が過去最高。

車海老も1年前に食べたときよりサイズアップ。
コースの値段は変わらないですが、通えば通うほど待遇が良くなるような気がします。
フレンチでホヤをリクエストなんて我儘が許されたのも何度も通っているからでしょう。

ホヤから出る汁に浸して、サッと火を入れたという、青森の名漁師が獲った天然ホヤ。
養殖と天然を比べると圧倒的に天然のほうが美味しいホヤですが、
同店の超絶技巧な火入れ、ドレシング仕立ての味付け、食材の組み合わせで究極的に昇華。

素材として一級品のホヤにフレンチの技法が加わることで未知の逸品となっていました。
生物学的にホヤは貝では無いようですがイメージとしては貝料理。
モツや貝の独特な食感を好む人間は至福の食体験を得られると思います。
マダム曰くフジツボ料理も構想しているそうで今後も楽しみ。

時化で地物の黒鮑が獲れず蝦夷鮑(一般的には黒鮑のほうが評価高いです)となりましたが、
ケッパーの爽やかさを濃厚な肝に加えたソースの美味しさに目を見張りました。
この食べ方でいつか黒鮑も味わいたいものです。

魚料理の赤ムツ(ノドグロ)は脂が乗ってメチャ美味しいのですが予想の範囲内ではあります。
予想を超えてきた、サクラマス、甘鯛(鱗アリと鱗ナシ)が同店の魚料理TOP3。
1位サクラマス、2位鱗無し甘鯛、3位鱗付き小甘鯛。

そして部位をセル(鞍下肉)からカレ(ラムチョップ)に変えてきたロゼール産の仔羊。
180℃で焼いて、休ませて、また焼いて、それの繰り返し。
皮パリパリで骨からの剥がれも良いのに、肉はレアーという超絶な火入れとなっていました。
これは今まで食べたラムチョップで過去最高の美味しさかも知れません。

同店のメインTOP3は、1位仔豚(骨付きロース&バラ)、2位仔羊カレ、3位黒毛和牛ヒレ。
デセールのトリュフ氷や葡萄スイーツも感動的ですし本日のコース満足度5.0級。
通えば通うほど過去最高を更新してくる、現時点で筆者の思う日本No.1レストラン。

  • レストラン オオツ - 2021.8 剥き立て函館産ムラサキウニ カリフラワーのババロア 甲殻類のコンソメジュレ

    2021.8 剥き立て函館産ムラサキウニ カリフラワーのババロア 甲殻類のコンソメジュレ

  • レストラン オオツ - 2021.8 やわらかく茹でソテーした明石産真蛸 夏野菜のソース アマランサス

    2021.8 やわらかく茹でソテーした明石産真蛸 夏野菜のソース アマランサス

  • レストラン オオツ - 2021.8 地物岩牡蠣 新玉葱のババロア 牡蠣クリームとレモンオイルor柑橘類のジュレ

    2021.8 地物岩牡蠣 新玉葱のババロア 牡蠣クリームとレモンオイルor柑橘類のジュレ

  • レストラン オオツ - 2021.8 山形酒田産天然車海老パートブリック包み フロマージュブランとエストラゴンのソース

    2021.8 山形酒田産天然車海老パートブリック包み フロマージュブランとエストラゴンのソース

  • レストラン オオツ - 2021.8 青森産天然ホヤ エシャレット風味のドレッシング マイクロきゅうり 丸オクラ コリンキー

    2021.8 青森産天然ホヤ エシャレット風味のドレッシング マイクロきゅうり 丸オクラ コリンキー

  • レストラン オオツ - 2021.8 群馬産枝豆「味緑」と玄米のアロスメロッソ 豪州産黒トリュフ

    2021.8 群馬産枝豆「味緑」と玄米のアロスメロッソ 豪州産黒トリュフ

  • レストラン オオツ - 2021.8 函館産エゾアワビ 肝とケッパーのソース つるむらさき アーティチョーク

    2021.8 函館産エゾアワビ 肝とケッパーのソース つるむらさき アーティチョーク

  • レストラン オオツ - 2021.8 京丹後産ノドグロ 蛤出汁ソース ズッキーニ オクラ

    2021.8 京丹後産ノドグロ 蛤出汁ソース ズッキーニ オクラ

  • レストラン オオツ - 2021.8 フランスロゼール産仔羊カレ(ラムチョップ) タイムのソース ピペラード ズッキーニ 唐辛子 紫唐辛子

    2021.8 フランスロゼール産仔羊カレ(ラムチョップ) タイムのソース ピペラード ズッキーニ 唐辛子 紫唐辛子

  • レストラン オオツ - 2021.8 黒トリュフのカキ氷

    2021.8 黒トリュフのカキ氷

  • レストラン オオツ - 2021.8 岡山産シャインマスカット 岡山産ピオーネのシャーベット クリームチーズ ハーブティーゼリー

    2021.8 岡山産シャインマスカット 岡山産ピオーネのシャーベット クリームチーズ ハーブティーゼリー

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2021/07訪問15回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス5.0
  • 雰囲気4.5
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0
¥30,000~¥39,9991人

【★5.0】通い詰めることでNo.1の存在に【1599-15】

2,845文字★

東京から茨城県に来ております、本日の29,700円(税サ込)コースは以下の通り

01.所沢産緑健農法トウモロコシ「おおもの」のスープ 豪州産黒トリュフ
02.明石産鱧のベニエ アンチョビ入りの野菜ピュレ
03.自家製パンとAOCパンプリーバター(おかわり自由)
04.地物大洗産蒸し黒鮑 鮑出汁の煮凝り トランペットズッキーニ アニスの花 群馬産枝豆「味緑」
05.フランス産「メゾンミトー社」フォアグラドカナール マンゴー果肉 マンゴーのピュレ
06.宮津産大鳥貝のエチュベ 貝出汁ソース キャヴィア グリーンアスパラガス 鳥貝肝の串焼き
07.殻ごと蒸した地物大洗産黒鮑 鮑肝とアオサのアロスメロッソ 欧州産ジロール茸
08.口直し(群馬産枝豆「味緑」のムース、トマトのジュレ、ペンタス)
09.今治産藤本さんの放血神経〆マナガツオ アンチョビ入りソース
10.千葉産花悠仔豚バラと骨付きロース ジャガイモのニョッキ 赤キャベツの根
11.青森産ハーブサラダ
12.千葉産花悠仔豚バラおかわり
13.フルム・ダンベール(ブルーチーズ)のティラミス
14.地物鉾田産エルソルメロン クインシーメロン ジャージー牛乳のアイスクリーム
or 山梨産桃「ぴー甘」のコンポート バニラアイスクリーム コーヒーゼリー
15.プティフール(生チョコ、苺のパートドフリュイ、抹茶キャラメル、ドライフルーツとナッツのパウンドケーキ)
16.フレッシュハーブティー(ミント、レモングラス、レモンバーム)

レストランのコース料理を大別すると2パターンあるように思います。
1つは季節ごとに固定メニューを出すので一見さんも常連さんも同じように楽しめるパターン。
もう1つはお客さんの好みやリクエストに合わせてコースを組み立てるので、
何度もお店を訪れている常連さんのほうが楽しめるパターン。
同店(4.29)は後者に該当するので通い詰めるほどに満足感が高まっていきます。

毎月のように水戸まで食べに行き(東京でも東側に住んでいれば車で1時間強と近いです)、
15回訪れて見えてきた同店の特長は以下の5点。

1.独学でも37年この道を究めることで到達したのであろう超絶技巧な火入れ
2.長年レシピを蓄積した賜物か同じ季節に訪れてもコース内容オールチェンジ可能な引き出しの多さ
3.地産地消にこだわらず全国から美味しい食材を集める
4.ワイン担当のマダムも優秀、コロナ禍以降はワイン担当の女性スタッフ加わり、ペアリングも5.0満点
5.通い詰めるほど秘蔵のワインが出るなどお得感が増してコストパフォーマンスも5.0満点に

3番目の特長について補足すると実はこの日ランチに茨城県の地産地消にこだわるお店を訪れたのですが、
同店が茨城県に在りながら地産地消にこだわらない理由がよく分かりました。
こんなこと申し上げると茨城県民の怒りを買うかも知れませんが茨城県に美味しい魚は無いです。
地魚を何種類か食べた同行者が全て不味い臭いと怒り狂っていました。

地方のレストランに関しては地産地消に価値を見出す人も多いですし、
足が早い、数が揃わないといった理由から、東京には入らないけど美味しいご当地食材も多いです。
しかし茨城県の地産地消レストランを訪れてもそんな食材には一切出会えませんでした。
(茨城県の名誉のため申し添えると黒鮑、鹿島灘の蛤、太平洋側の岩牡蠣など貝類は良いです。)

4番目と5番目の特長について補足すると同店はノンアルコールで料理を食べても5.0満点ですが、
ペアリングをお願いしてワインと料理をマリアージュさせることで新たな世界が広がります。
1万円(税サ込)ぐらいお支払いが増えることになるので絶対額は安くないですが、
ネット通販価格5,000円を超えるワイン(外食で飲めばボトル1.5万円以上)もドバドバ注がれ、
口直しやティラミスを食べるときまでペアリングワインが出てきました。

同店のペアリングに感銘を受けて他店でもペアリングを試しているのですが、
飲み比べてみることで同店が異次元ということがよく分かります。
この日ランチに訪れた地産地消レストランでもペアリングを注文したのですが失望するレベル。
都心のレストランでペアリングなんて楽しんでみれば同店の安さを痛感できると思います。

レビューが冗長になってきましたが料理についても言及すると、
まず1品目から所沢(非茨城県)産トウモロコシのスープが出てきて同行者と歓声を上げました。
ランチの地産地消レストランで味わった茨城県産トウモロコシのスープとは別格の美味しさ。
細かく刻んだ豪州産黒トリュフの使い方も絶妙。
(夏はイタリア産のサマートリュフより南半球に移植した豪州産のほうが香り高いと思います。)

アンチョビ入りの野菜ピュレを梅肉ソースに見立てた(梅は使っていません)鱧も絶品。
ベニエなのにサクッと軽やかな衣が鱧を昇華させています。
一口サイズのアミューズ2品だけでお昼に食べた1万円コースを叩き潰してくれました。

コロナ禍で東京からの引き合いが減少したことにより入ってきたという地物大洗産の黒鮑。
(茨城県にだって誇れる食材はあるのです、ランチのお店では出てこなかっただけで。)
冷菜と温菜で蒸し方を少し変えるなど芸が細かくて圧倒的に美味しいです。
そしてアニスの花の苦味と香りも料理にプラスとなっており、
見た目だけでなく実用性も高いエディブルフラワーの使い方に感銘を受けます。

こちらもコロナ禍でパリがロックダウンしたことで入ってきたメゾンミトー社のフォアグラ。
ランチの地産地消レストランでもフォアグラ料理が出たのですが同行者は粘土かと怒り狂い、
同店のフォアグラを5.0満点、ランチを0.0(1.0にも満たないらしい)と評していました。
メゾンミトー社のフォアグラを知ってしまうと他店でフォアグラを食べられなくなります。

再リクエストした鳥貝は前回より肝が大振りとなっており美味しさアップ5.0満点。
口直しに出てきたコッテリ枝豆ムース&爽やかトマトジュレすら感動的に美味しい。
(しかも前述の通りペアリングのワインまで出てくるという大盤振る舞い。)

CAINOYA(4.30)や鮨さいとう(4.61)といった有名店からも引き合いの強い、
カリスマ漁師の放血神経〆マナガツオは、ランチの地魚とは素材力が決定的に違いました。
再リクエストした花悠仔豚も相変わらず同店のメインで最高クラス。
(今のところ花悠仔豚とネットリ火を入れた黒牛ヒレが同店メインのツートップ。)

去年まで春に比べると夏は満足度が劣るのかと思っていましたが夏のコース料理も5.0満点。
リクエストで自分の好みを伝え、お店もそれに応えてくれたからこその結果でしょうか。
通い詰めたら同店を超えるレストランが見当たらなくなってしまいました。

  • レストラン オオツ - 2021.7 ペアリング1杯目のランスロ(シャンパン)

    2021.7 ペアリング1杯目のランスロ(シャンパン)

  • レストラン オオツ - 2021.7 所沢産緑健農法トウモロコシ「おおもの」のスープ 豪州産黒トリュフ

    2021.7 所沢産緑健農法トウモロコシ「おおもの」のスープ 豪州産黒トリュフ

  • レストラン オオツ - 2021.7 明石産鱧のベニエ アンチョビ入りの野菜ピュレ

    2021.7 明石産鱧のベニエ アンチョビ入りの野菜ピュレ

  • レストラン オオツ - 2021.7 地物大洗産蒸し黒鮑 鮑出汁の煮凝り トランペットズッキーニ アニスの花 群馬産枝豆「味緑」

    2021.7 地物大洗産蒸し黒鮑 鮑出汁の煮凝り トランペットズッキーニ アニスの花 群馬産枝豆「味緑」

  • レストラン オオツ - 2021.7 フランス産「メゾンミトー社」フォアグラドカナール マンゴー果肉 マンゴーのピュレ

    2021.7 フランス産「メゾンミトー社」フォアグラドカナール マンゴー果肉 マンゴーのピュレ

  • レストラン オオツ - 2021.7 宮津産大鳥貝のエチュベ 貝出汁ソース キャヴィア グリーンアスパラガス 鳥貝肝の串焼き

    2021.7 宮津産大鳥貝のエチュベ 貝出汁ソース キャヴィア グリーンアスパラガス 鳥貝肝の串焼き

  • レストラン オオツ - 2021.7 殻ごと蒸した地物大洗産黒鮑 鮑肝とアオサのアロスメロッソ 欧州産ジロール茸

    2021.7 殻ごと蒸した地物大洗産黒鮑 鮑肝とアオサのアロスメロッソ 欧州産ジロール茸

  • レストラン オオツ - 2021.7 口直し(群馬産枝豆「味緑」のムース、トマトのジュレ、ペンタス)

    2021.7 口直し(群馬産枝豆「味緑」のムース、トマトのジュレ、ペンタス)

  • レストラン オオツ - 2021.7 今治産藤本さんの放血神経〆マナガツオ アンチョビ入りソース

    2021.7 今治産藤本さんの放血神経〆マナガツオ アンチョビ入りソース

  • レストラン オオツ - 2021.7 千葉産花悠仔豚バラと骨付きロース ジャガイモのニョッキ 赤キャベツの根

    2021.7 千葉産花悠仔豚バラと骨付きロース ジャガイモのニョッキ 赤キャベツの根

  • レストラン オオツ - 2021.7 千葉産花悠仔豚バラおかわり

    2021.7 千葉産花悠仔豚バラおかわり

  • レストラン オオツ - 2021.7 フルム・ダンベール(ブルーチーズ)のティラミス

    2021.7 フルム・ダンベール(ブルーチーズ)のティラミス

  • レストラン オオツ - 2021.7 地物鉾田産エルソルメロン クインシーメロン ジャージー牛乳のアイスクリーム

    2021.7 地物鉾田産エルソルメロン クインシーメロン ジャージー牛乳のアイスクリーム

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2021/06訪問14回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス4.5
  • 雰囲気4.5
  • CP4.5
  • 酒・ドリンク5.0
¥30,000~¥39,9991人

【★5.0】京丹後の食材を扱わせても天下一品【1599-14】

1,715文字★

東京から茨城県に来ております、本日の29,700円(税サ込)コースは以下の通り

01.フローズントマト トマトのジュース フロマージュブラン
02.自家製パンとAOCパンプリーバター(おかわり自由)
03.開いて軽く火を入れた大洗産地蛤 太白胡麻油 ヴィネグレットソース 三浦半島産もものすけ(蕪)
04.噴火湾産毛蟹の真薯仕立て ガスパチョゼリー アニスの花 矢車草
05.フランス産「メゾンミトー社」フォアグラドカナール 豪州産黒トリュフ 夏採れビーツ ビーツのピュレ シェリービネガーソース
06.宮津産大鳥貝のエチュベ キャヴィア フランス産ホワイトアスパラガス 鳥貝肝の串焼き
07.青森産ムラサキウニの冷製カッペリーニ
08.蒸した大洗産黒鮑 あおさ海苔ソース コールラビ
09.自家製の麹漬けにしてから蒸した京丹後産甘鯛 アスパラソバージュ スナップエンドウ UFOズッキーニ 蛤出汁ソース
10.福島産A5黒毛和牛♀ランプ 山椒オイルと実山椒入り牛脛肉出汁ソース 万願寺ピペラード詰め トランペットズッキーニ ヤングコーン
11.青森六戸ハーブサラダ
12.パイナップルジュースの瞬間シャーベット パッションフルーツ
13.山形産佐藤錦のコンポート 佐藤錦スープ バニラアイスクリーム ペンタス
14.プティフール(アーモンドチュイル、苺のパートドフリュイ、焙じ茶キャラメル、ドライフルーツとナッツのパウンドケーキ)
15.フレッシュハーブティー(ミント、レモングラス、レモンバーム)

フォアグラ、鳥貝、甘鯛の3皿が特に素晴らしかったです。
2021年4月に食べて感銘を受けたメゾンミトー社のフォアグラを今回も出して欲しいとリクエスト。
火を入れる前の状態で既に「フォアグラのテリーヌのようだった」とマダムおっしゃっていました。
フォアグラなのに脂が爽やかで臭みや苦味や癖といったマイナス要素を全く感じません。

これを食べてから食べログ4.00を超えるフレンチでフォアグラを食べてもイマイチに思ってしまって、
大きな弊害を生んでいるのですが同店(4.29)で定期的にリクエストしたい料理の1つとなりました。
素材の良さはもちろん火入れやソースも絶妙でフォアグラを昇華させています。

6月に入って解禁となった宮津(京都府)の大鳥貝。
エチュベ(蒸し煮)の火入れで素材を引き上げキャヴィアの旨味と塩味を上手く活かしていました。
こういうキャヴィアの使い方にセンスを感じられるのも同店の特長。
筆者が同店を気に入っている理由の1つに貝料理の美味しさを挙げられます。
(モツが好きな人間は食感や風味が似ている貝類も好物であることが多いです。)

そして京丹後(宮津のすぐ近く)産という甘鯛も感動的に美味しかったです。
2021年1月と5月に食べた甘鯛は松笠焼きのように鱗ごとパリパリ焼き上げていましたが、
鱗無しの今回は切り身を自家製の麹漬けにしてから蒸して火入れ。

麹漬けにすることで身がギュッと締まり、絶妙な火入れでネットリやわらかく仕上げてあって、
甘鯛の官能的な食感と旨味の強さを楽しめて素晴らしかったです。
サクラマス、甘鯛(鱗無しバージョン)、甘鯛(鱗有りバージョン)が今のところ同店魚料理BEST3。
これからも通い続けて更なる逸品に出会いたいものです。

和食を思わせる噴火湾産の毛蟹(真薯のように蒸したのだそう)も素材の良さを感じられました。
ムラサキウニは都内の高級鮨店ですきやばし次郎(4.13)が仕入れるのと同クラスを食べており、
素材力は見劣りするように思ってしまったのですがカッペリーニと合わせる調理法は好印象。

メインの黒毛和牛ランプは赤身の強い肉質となっており同じ赤身肉でもヒレとはまた異なる食感。
個人的にはネットリした食感を楽しめるヒレのほうが好みですがランプも十分に美味しかったです。
2020年6月に食べて感動した佐藤錦(さくらんぼ)パフェですが今年は佐藤錦が不作だそうで小粒。
これは昨年のほうが美味しかったですが、同じ食材でも年によって変わるのもまた1つの面白さ。

  • レストラン オオツ - 2021.6 フローズントマト トマトのジュース フロマージュブラン

    2021.6 フローズントマト トマトのジュース フロマージュブラン

  • レストラン オオツ - 2021.6 開いて軽く火を入れた大洗産地蛤 太白胡麻油 ヴィネグレットソース 三浦半島産もものすけ(蕪)

    2021.6 開いて軽く火を入れた大洗産地蛤 太白胡麻油 ヴィネグレットソース 三浦半島産もものすけ(蕪)

  • レストラン オオツ - 2021.6 噴火湾産毛蟹の真薯仕立て ガスパチョゼリー アニスの花 矢車草

    2021.6 噴火湾産毛蟹の真薯仕立て ガスパチョゼリー アニスの花 矢車草

  • レストラン オオツ - 2021.6 フランス産「メゾンミトー社」フォアグラドカナール 豪州産黒トリュフ 夏採れビーツ ビーツのピュレ シェリービネガーソース

    2021.6 フランス産「メゾンミトー社」フォアグラドカナール 豪州産黒トリュフ 夏採れビーツ ビーツのピュレ シェリービネガーソース

  • レストラン オオツ - 2021.6 宮津産大鳥貝のエチュベ キャヴィア フランス産ホワイトアスパラガス 鳥貝肝の串焼き

    2021.6 宮津産大鳥貝のエチュベ キャヴィア フランス産ホワイトアスパラガス 鳥貝肝の串焼き

  • レストラン オオツ - 2021.6 青森産ムラサキウニの冷製カッペリーニ

    2021.6 青森産ムラサキウニの冷製カッペリーニ

  • レストラン オオツ - 2021.6 蒸した大洗産黒鮑 あおさ海苔ソース コールラビ

    2021.6 蒸した大洗産黒鮑 あおさ海苔ソース コールラビ

  • レストラン オオツ - 2021.6 自家製の麹漬けにしてから蒸した京丹後産甘鯛 アスパラソバージュ スナップエンドウ UFOズッキーニ 蛤出汁ソース

    2021.6 自家製の麹漬けにしてから蒸した京丹後産甘鯛 アスパラソバージュ スナップエンドウ UFOズッキーニ 蛤出汁ソース

  • レストラン オオツ - 2021.6 福島産A5黒毛和牛♀ランプ 山椒オイルと実山椒入り牛脛肉出汁ソース 万願寺ピペラード詰め トランペットズッキーニ ヤングコーン

    2021.6 福島産A5黒毛和牛♀ランプ 山椒オイルと実山椒入り牛脛肉出汁ソース 万願寺ピペラード詰め トランペットズッキーニ ヤングコーン

  • レストラン オオツ - 2021.6 福島産A5黒毛和牛♀ランプ 山椒オイルと実山椒入り牛脛肉出汁ソース 万願寺ピペラード詰め トランペットズッキーニ ヤングコーン

    2021.6 福島産A5黒毛和牛♀ランプ 山椒オイルと実山椒入り牛脛肉出汁ソース 万願寺ピペラード詰め トランペットズッキーニ ヤングコーン

  • レストラン オオツ - 2021.6 パイナップルジュースの瞬間シャーベット パッションフルーツ

    2021.6 パイナップルジュースの瞬間シャーベット パッションフルーツ

  • レストラン オオツ - 2021.6 山形産佐藤錦のコンポート 佐藤錦スープ バニラアイスクリーム ペンタス

    2021.6 山形産佐藤錦のコンポート 佐藤錦スープ バニラアイスクリーム ペンタス

  • レストラン オオツ - 2021.6 プティフール(アーモンドチュイル、苺のパートドフリュイ、焙じ茶キャラメル、ドライフルーツとナッツのパウンドケーキ)

    2021.6 プティフール(アーモンドチュイル、苺のパートドフリュイ、焙じ茶キャラメル、ドライフルーツとナッツのパウンドケーキ)

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2021/05訪問13回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス4.5
  • 雰囲気4.5
  • CP4.5
  • 酒・ドリンク5.0
¥30,000~¥39,9991人

【★5.0】私は貝をたべたい【1599-13】

1,181文字★

東京から茨城県に来ております、本日の30,800円(税サ込)コースは以下の通り

01.大阪湾赤貝のガスパチョゼリー和え
02.自家製パンとAOCパンプリーバター(おかわり自由)
03.三浦半島長谷川さんのアオリイカ(活〆神経抜き)竹炭フリット
04.帆立のタルタル 甲殻類のジュレ キャヴィア
05.地蛤のコンフィ ドイツ産ホワイトアスパラガス 蛤出汁のエスプーマソース
06.駿河湾アカザエビ(手長海老)ポワレ オレンジのソース フヌイユのピュレ クレソンの花
07.島根天然岩牡蠣 岩牡蠣とエシャロットのムース 柑橘類のゼリー
08.青森エゾアワビ アワビの肝を練り込んだ自家製パスタ
09.京丹後小甘鯛の鱗焼き ネマガリタケ ジャガイモと貝出汁のピュレ ナスタチウム
10.群馬A5黒毛和牛♀ヒレ肉ロースト グリーンアスパラガス ジロール茸 根セロリのピュレ
11.ハーブサラダ
12.いばらキッス苺 ブルーベリー バニラアイス サバイヨンソース仕立て
13.宮崎マンゴー果肉 ココナッツスープ マンゴーピュレ アーモンドミルクのブランマンジェ
14.プティフール(生チョコ、苺のパートドフリュイ、焙じ茶のキャラメル、ドライフルーツとナッツのパウンドケーキ)
15.フレッシュハーブティー(ミント、レモングラス、レモンバーム)

赤貝、帆立、蛤、岩牡蠣、鮑、などなど貝類を色々とリクエストしての再訪。
お店で使っている天然鳥貝の解禁は7月から、半養殖の鳥貝は6月からということで今回は無し。
原価で2,000円の大鳥貝だそうでいつか出会ってみたいものです。
地物のクロアワビも今回は入荷が間に合わず、6月から8月ぐらいが最盛期の模様。

2020年8月に食べて再リクエストした帆立のタルタルは相変わらず組み合わせの妙味に唸りました。
2021年1月に食べてソースを変更してのリクエストとなった甘鯛はパリパリの鱗まで美味しい。
食べログのレビューを拝見すると鱗を取り除いたバージョンもあるようで気になります。

2021年2月に食べて再リクストしたメインの牛ヒレも相変わらずのネットリ食感。
今回で訪問4回目となる同行者は何故か過去3回ともメインが鳥類でしたが、
初めての鳥以外となる牛ヒレの火入れに感動して本日のMVPと評価。

筆者が初めて食べて評価4.5以上と思った料理はデセールのマンゴースイーツ。
(次点が地蛤とホワイトアスパラガスを組み合わせた前菜で評価4.3ぐらい。)
マンゴーやココナッツの濃厚な味わい、そして果肉、ピュレ、プリンの蕩ける食感がマリアージュ。
組み合わせの妙味を楽しめる「カルテット(四重奏)」が完成していました。
さくらんぼパフェ、トリュフクレームブリュレ、このマンゴースイーツが今のところ同店BEST3デセール。

  • レストラン オオツ - 2021.5 大阪湾赤貝のガスパチョゼリー和え

    2021.5 大阪湾赤貝のガスパチョゼリー和え

  • レストラン オオツ - 2021.5 三浦半島長谷川さんのアオリイカ(活〆神経抜き)竹炭フリット

    2021.5 三浦半島長谷川さんのアオリイカ(活〆神経抜き)竹炭フリット

  • レストラン オオツ - 2021.5 帆立のタルタル 甲殻類のジュレ キャヴィア

    2021.5 帆立のタルタル 甲殻類のジュレ キャヴィア

  • レストラン オオツ - 2021.5 地蛤のコンフィ ドイツ産ホワイトアスパラガス 蛤出汁のエスプーマソース

    2021.5 地蛤のコンフィ ドイツ産ホワイトアスパラガス 蛤出汁のエスプーマソース

  • レストラン オオツ - 2021.5 駿河湾アカザエビ(手長海老)ポワレ オレンジのソース フヌイユのピュレ クレソンの花

    2021.5 駿河湾アカザエビ(手長海老)ポワレ オレンジのソース フヌイユのピュレ クレソンの花

  • レストラン オオツ - 2021.5 島根天然岩牡蠣 岩牡蠣とエシャロットのムース 柑橘類のゼリー

    2021.5 島根天然岩牡蠣 岩牡蠣とエシャロットのムース 柑橘類のゼリー

  • レストラン オオツ - 2021.5 青森エゾアワビ アワビの肝を練り込んだ自家製パスタ

    2021.5 青森エゾアワビ アワビの肝を練り込んだ自家製パスタ

  • レストラン オオツ - 2021.5 京丹後小甘鯛の鱗焼き ネマガリタケ ジャガイモと貝出汁のピュレ ナスタチウム

    2021.5 京丹後小甘鯛の鱗焼き ネマガリタケ ジャガイモと貝出汁のピュレ ナスタチウム

  • レストラン オオツ - 2021.5 群馬A5黒毛和牛♀ヒレ肉ロースト グリーンアスパラガス ジロール茸 根セロリのピュレ

    2021.5 群馬A5黒毛和牛♀ヒレ肉ロースト グリーンアスパラガス ジロール茸 根セロリのピュレ

  • レストラン オオツ - 2021.5 いばらキッス苺 ブルーベリー バニラアイス サバイヨンソース仕立て

    2021.5 いばらキッス苺 ブルーベリー バニラアイス サバイヨンソース仕立て

  • レストラン オオツ - 2021.5 宮崎マンゴー果肉 ココナッツスープ マンゴーピュレ アーモンドミルクのブランマンジェ

    2021.5 宮崎マンゴー果肉 ココナッツスープ マンゴーピュレ アーモンドミルクのブランマンジェ

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2021/04訪問12回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス4.5
  • 雰囲気4.5
  • CP4.5
  • 酒・ドリンク5.0
¥30,000~¥39,9991人

【★5.0】春のオオツこそ究極のフレンチと確信【1599-12】

1,097文字★

東京から茨城県に来ております、本日の29,700円(税サ込)コースは以下の通り

01.細魚 細魚皮の天日干し 薪の香りの燻製キャヴィア
02.自家製パンとAOCパンプリーバター(おかわり自由)
03.貝のフラン(帆立出汁のフラン、浅蜊出汁のジュレ、生の赤貝、火を入れた本ミル貝とホッキ貝)
04.ボルドー産ホワイトアスパラガス サマートリュフ マイクロセロリ エスプーマしたサバイヨンソース
05.駿河湾アカザエビ(手長海老)ポワレ グリンピースのピュレ ラディッシュ フヌイユのピュレ
06.フランス産フォアグラドカナール 合馬筍 トリュフソース
07.青森エゾアワビのサラダ仕立て
08.青森サクラマスのコンフィ タラの芽フリット ブールブランソース パセリオイル
09.京都七谷鴨ロース 鴨腿肉つくねコリアンダーと胡椒のソース モリーユとエシャレットクリーム ビーツのピュレ
10.青森六戸ハーブサラダ
11.日向夏の瞬間シャーベット
12.ジャスミン茶プリンと枇杷のコンポート フランス産ラベンダー蜂蜜のアイス 長崎枇杷
13.プティフール(生チョコ、パイナップルのパートドフリュイ、抹茶のキャラメル、ドライフルーツのパウンドケーキ)
14.フレッシュハーブティー(ミント、レモングラス、レモンバーム)

先月に続いて細魚キャヴィア、貝のフラン、アスパラガス、サクラマスをリクエスト。
そこにアカザエビ、フォアグラ、アワビ、七谷鴨をぶち込んでくるという凄まじいコース内容。
絶対額は安くないですが値段を超える満足感を得られます。

アカザエビは絶妙な火入れでレアー感とフワフワ食感を楽しめシェフの超絶技巧を堪能。
パリがロックダウンしたことで流れてきたという最上級のフォアグラは甘く蕩けます。
脂肪肝のフォアグラと思えないほど優しい味わいながら旨味と甘みとトロトロ食感が凄くて、
これは過去に食べたフォアグラの中でもナンバーワンかも知れません。

食べログ高評価の焼鳥店も愛用する七谷鴨は超分厚いカットでレアーな火入れ。
コリアンダーと胡椒のソースで「シークカバブ」を思わせる七谷鴨腿肉のつくねも非凡でした。
アミューズの細魚からメインの鴨まで、どの料理も他店であればメインを張れそうな重量打線。

そして料理の美味しさはもちろん、9,900円(税サ込)というお値段以上にお値打ちなワインペアリング、
マダムやシェフのキャラクターの良さも相俟って総合力で同店(4.34)を超えるフレンチを思いつきません。
総額で約4万円の散財となっても納得できてしまう数少ないお店の1つです。

  • レストラン オオツ - 細魚 細魚皮の天日干し 薪の香りの燻製キャヴィア

    細魚 細魚皮の天日干し 薪の香りの燻製キャヴィア

  • レストラン オオツ - 貝のフラン(帆立出汁のフラン、浅蜊出汁のジュレ、生の赤貝、火を入れた本ミル貝とホッキ貝)

    貝のフラン(帆立出汁のフラン、浅蜊出汁のジュレ、生の赤貝、火を入れた本ミル貝とホッキ貝)

  • レストラン オオツ - ボルドー産ホワイトアスパラガス サマートリュフ マイクロセロリ エスプーマしたサバイヨンソース

    ボルドー産ホワイトアスパラガス サマートリュフ マイクロセロリ エスプーマしたサバイヨンソース

  • レストラン オオツ - 駿河湾アカザエビ(手長海老)ポワレ グリンピースのピュレ ラディッシュ フヌイユのピュレ

    駿河湾アカザエビ(手長海老)ポワレ グリンピースのピュレ ラディッシュ フヌイユのピュレ

  • レストラン オオツ - フランス産フォアグラドカナール 合馬筍 トリュフソース

    フランス産フォアグラドカナール 合馬筍 トリュフソース

  • レストラン オオツ - 青森エゾアワビのサラダ仕立て

    青森エゾアワビのサラダ仕立て

  • レストラン オオツ - 青森サクラマスのコンフィ タラの芽フリット ブールブランソース パセリオイル

    青森サクラマスのコンフィ タラの芽フリット ブールブランソース パセリオイル

  • レストラン オオツ - 京都七谷鴨ロース 鴨腿肉つくねコリアンダーと胡椒のソース モリーユとエシャレットクリーム ビーツのピュレ

    京都七谷鴨ロース 鴨腿肉つくねコリアンダーと胡椒のソース モリーユとエシャレットクリーム ビーツのピュレ

  • レストラン オオツ - 日向夏の瞬間シャーベット

    日向夏の瞬間シャーベット

  • レストラン オオツ - 日向夏の瞬間シャーベット

    日向夏の瞬間シャーベット

  • レストラン オオツ - ジャスミン茶プリンと枇杷のコンポート フランス産ラベンダー蜂蜜のアイス 長崎枇杷

    ジャスミン茶プリンと枇杷のコンポート フランス産ラベンダー蜂蜜のアイス 長崎枇杷

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2021/03訪問11回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス4.5
  • 雰囲気4.5
  • CP4.5
  • 酒・ドリンク5.0
¥20,000~¥29,9991人

【★5.0】春のオオツを超えるフレンチに未だ出会えない【1599-11】

980文字★

東京から茨城県に来ております、本日の20,350円(税サ込)コースは以下の通り

01.細魚 細魚皮の天日干し 薪の香りの燻製キャヴィア
02.自家製パンとAOCパンプリーバター(おかわり自由)
03.地蛤と蕪のコンソメスープ
04.貝のフラン(帆立出汁のフラン、浅蜊出汁のジュレ、生の赤貝、火を入れた本ミル貝とホッキ貝)
05.ボルドー産ホワイトアスパラガス ビアンケットトリュフ エスプーマしたサバイヨンソース
06.山口産天然トラフグ白子 帆立出汁 菜の花 唐墨パウダー
07.青森下北産活〆神経抜きサクラマス 地物タラの芽フリット ブールブランとホエーのソース パセリオイル
08.ロゼール産仔羊セル(鞍下肉)ロースト 合馬筍 ピペラード 欧州産モリーユ茸
09.文旦の瞬間シャーベット 金柑
10.苺パフェ
11.プティフール(生チョコ、パイナップルのパートドフリュイ、焙じ茶のキャラメル、金柑のパウンドケーキ)

2020年に7回、2021年に3回、同店(4.31)を訪れていますが、やはり春のコース料理が最高と思います。
細魚と燻製キャヴィア、貝のフラン、サバイヨンソースのアスパラガス、ミキュイな火入れのサクラマス。
5.0満点クラスの弩級料理をこれでもかと楽しめます(予約の段階で1年前と同じ料理をリクエスト済み)。

高級食材のトラフグ白子もリクエストして総額20,350円となってしまいましたが、
この価格帯のフレンチで得られる満足感を遙かに超越していると思います。
美味しさとコストパフォーマンスの総合力で春のオオツに敵うフレンチには未だ出会えず。

なお名残のトラフグ白子は皮目が変質するぐらい火をしっかり入れてあってトロトロ食感。
優しい旨味を感じる帆立出汁と合わせても良いですし、唐墨で塩分と旨味を補完するという豪華さ。
割とシンプルな料理が多い和食店の白子とはまた異なる「フレンチの白子」を堪能しました。

苺パフェは1年前より改良されて更にゴージャスに。
大場農園(水戸市)の茨城キッス(苺の品種)、カスタードクリーム、苺アイス(茶色に見えるけど実は苺)、
苺エスプーマ、苺寒天、苺コンポート、土台にはパイを砕いたものという組み合わせ。
これら全て一緒に食べると「トライフル(ケーキ)」のような味わいに変化して流石でした。

  • レストラン オオツ - 2021.3 細魚 細魚皮の天日干し 薪の香りの燻製キャヴィア

    2021.3 細魚 細魚皮の天日干し 薪の香りの燻製キャヴィア

  • レストラン オオツ - 2021.3 地蛤と蕪のコンソメスープ

    2021.3 地蛤と蕪のコンソメスープ

  • レストラン オオツ - 2021.3 貝のフラン(帆立出汁のフラン、浅蜊出汁のジュレ、生の赤貝、火を入れた本ミル貝とホッキ貝)

    2021.3 貝のフラン(帆立出汁のフラン、浅蜊出汁のジュレ、生の赤貝、火を入れた本ミル貝とホッキ貝)

  • レストラン オオツ - 2021.3 ボルドー産ホワイトアスパラガス ビアンケットトリュフ エスプーマしたサバイヨンソース

    2021.3 ボルドー産ホワイトアスパラガス ビアンケットトリュフ エスプーマしたサバイヨンソース

  • レストラン オオツ - 2021.3 山口産天然トラフグ白子 帆立出汁 菜の花 唐墨パウダー

    2021.3 山口産天然トラフグ白子 帆立出汁 菜の花 唐墨パウダー

  • レストラン オオツ - 2021.3 青森下北産活〆神経抜きサクラマス 地物タラの芽フリット ブールブランとホエーのソース パセリオイル

    2021.3 青森下北産活〆神経抜きサクラマス 地物タラの芽フリット ブールブランとホエーのソース パセリオイル

  • レストラン オオツ - 2021.3 ロゼール産仔羊セル(鞍下肉)ロースト 合馬筍 ピペラード 欧州産モリーユ茸

    2021.3 ロゼール産仔羊セル(鞍下肉)ロースト 合馬筍 ピペラード 欧州産モリーユ茸

  • レストラン オオツ - 2021.3 文旦の瞬間シャーベット 金柑

    2021.3 文旦の瞬間シャーベット 金柑

  • レストラン オオツ - 2021.3 苺パフェ

    2021.3 苺パフェ

  • レストラン オオツ - 2021.3 プティフール(生チョコ、パイナップルのパートドフリュイ、焙じ茶のキャラメル、金柑のパウンドケーキ)

    2021.3 プティフール(生チョコ、パイナップルのパートドフリュイ、焙じ茶のキャラメル、金柑のパウンドケーキ)

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2021/02訪問10回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス4.5
  • 雰囲気4.5
  • CP4.5
  • 酒・ドリンク5.0
¥30,000~¥39,9991人

【★5.0】年明けは「黒トリュフ尽くし」【1599-10】

1,611文字★

本日の29,700円(税サ込)コースは以下の通り

01.セルフィーユの根っこ蒸し焼き トリュフバター、三浦半島長谷川さんのアオリイカ(活〆神経抜き)竹炭フリット
02.富山ズワイガニ脚肉 ズワイガニのフラン ズワイガニのスープ 蕪スライス 蕪の葉ピュレ
03.自家製パンとAOCパンプリーバター(おかわり自由)
04.ロワール産ホワイトアスパラガス トリュフヴィネグレットソース トリュフに1週間漬け込んだ卵黄
05.黒トリュフとカチョカバッロチーズの玄米リゾット
06.青森産エゾアワビとフランス産タンポポのサラダ
07.山口産天然トラフグ白子 濃厚トリュフソース ポロネギ
08.三重産黒毛和牛♀ヒレ肉ロースト 付け合わせの根菜類(人参、蕪、蓮根あられ揚げ)
09.地物白苺「淡雪」 苺のスープ ジャージー牛乳シャーベット メレンゲ菓子
10.黒トリュフのクレームブリュレ
11.プティフール(生チョコ、苺のキャラメル、パイナップルのパートドフリュイ)

トリュフが今よりも安かった時代(同店は36年の歴史を持つ老舗)に色々とレシピを考案したそうで、
本日のコースは「黒トリュフ尽くし」と言って過言では無いぐらいトリュフ料理を楽しめました。
29,700円(税サ込)という価格は決して安く無いですが都心で食べるより遙かにお得感あると思います。

最初のアミューズはセルフィーユの根っことトリュフバターで「じゃがバター」を再現。
ジャガイモのようにホクホクしながらジャガイモより爽やかで食べやすいセルフィーユの根っこが、
濃厚なトリュフバターと相性抜群で今まで出会ってきた「じゃがバター」より美味しい。

富山県から活きの状態で直送しているというスワイガニも甘みと上品な旨味を感じられて素晴らしいです。
ズワイガニの世界で最も美味しいブランドは「間人(たいざ)蟹」と言われますが、
お値段の高さも凄まじいのでコース50,000円を超えるレベルのお店でないと味わえません。

マダム曰く富山のズワイガニは費用対効果に優れているとのこと。
間人蟹と同じく日戻り漁で獲れた蟹なので、同店のシェフが活きから調理すれば十分に美味しい。
フラン、スープ、蕪と一緒に味わっても変化があって面白かったです。

走りのホワイトアスパラガスと名残の黒トリュフの組み合わせ。
トリュフの香りを閉じ込めたリゾット、贅沢にもアワビをタンポポとサラダ仕立てに。
高級食材をこれでもかと堪能(なお同店は安いコースでも十分に楽しめます)。

1月~3月の期間限定アイテム「天然トラフグの白子」は白子だけ豊洲市場から仕入れているそうです。
和食では皮目がパツンパツンになるぐらい火を入れてドリアのようにクリーミーに仕上げますが、
フレンチの同店は超レアーな火入れでネットリ官能的な食感を楽しめます。
(白子の美味しさとしてはグラタンのように火を入れたほうが良いような気もします。)

ネットリした火入れと言えばメインの牛ヒレが素晴らしかったです。
赤身の牛ヒレ肉をどうやって火入れすればこんなにネッチョリした食感になるのかと思う超絶技巧。
同店のメインは仔豚がマイベストとなっているのですが牛ヒレもそれに次ぐ位置に来ます。

デセールも抜かりなく素晴らしくて、地物の白苺と濃厚なシャーベットの組み合わせも良いですし、
上にスライス黒トリュフを乗せて底に細かく刻んだ黒トリュフを忍ばせた「クレームブリュレ」も絶品。
甘くて濃厚なクレームブリュレそれ自体が凄まじく美味しいのにトリュフの香りで更に昇華。

黒トリュフのアイスクリームが同店のスペシャリテとなっているのですが、
このクレームブリュレもスペシャリテ以上とも思う美味しさで最初から最後までトリュフを堪能。
地物食材は白苺ぐらいでテロワール性は無いのですが、わざわざ水戸まで訪れる価値のあるお店です。

  • レストラン オオツ - 2021.2 セルフィーユの根っこ蒸し焼き トリュフバター、三浦半島長谷川さんのアオリイカ(活〆神経抜き)竹炭フリット

    2021.2 セルフィーユの根っこ蒸し焼き トリュフバター、三浦半島長谷川さんのアオリイカ(活〆神経抜き)竹炭フリット

  • レストラン オオツ - 2021.2 富山ズワイガニ脚肉 ズワイガニのフラン ズワイガニのスープ 蕪スライス 蕪の葉ピュレ

    2021.2 富山ズワイガニ脚肉 ズワイガニのフラン ズワイガニのスープ 蕪スライス 蕪の葉ピュレ

  • レストラン オオツ - 2021.2 ロワール産ホワイトアスパラガス トリュフヴィネグレットソース トリュフに1週間漬け込んだ卵黄

    2021.2 ロワール産ホワイトアスパラガス トリュフヴィネグレットソース トリュフに1週間漬け込んだ卵黄

  • レストラン オオツ - 2021.2 黒トリュフとカチョカバッロチーズの玄米リゾット

    2021.2 黒トリュフとカチョカバッロチーズの玄米リゾット

  • レストラン オオツ - 2021.2 青森産エゾアワビとフランス産タンポポのサラダ

    2021.2 青森産エゾアワビとフランス産タンポポのサラダ

  • レストラン オオツ - 2021.2 山口産天然トラフグ白子 濃厚トリュフソース ポロネギ

    2021.2 山口産天然トラフグ白子 濃厚トリュフソース ポロネギ

  • レストラン オオツ - 2021.2 三重産黒毛和牛♀ヒレ肉ロースト 付け合わせの根菜類(人参、蕪、蓮根あられ揚げ)

    2021.2 三重産黒毛和牛♀ヒレ肉ロースト 付け合わせの根菜類(人参、蕪、蓮根あられ揚げ)

  • レストラン オオツ - 2021.2 地物白苺「淡雪」 苺のスープ ジャージー牛乳シャーベット メレンゲ菓子

    2021.2 地物白苺「淡雪」 苺のスープ ジャージー牛乳シャーベット メレンゲ菓子

  • レストラン オオツ - 2021.2 黒トリュフのクレームブリュレ

    2021.2 黒トリュフのクレームブリュレ

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2021/01訪問9回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス4.5
  • 雰囲気4.5
  • CP4.5
  • 酒・ドリンク5.0
¥30,000~¥39,9991人

【★5.0】スペシャリテ「黒トリュフのアイスクリーム」【1599-9】

1,274文字★

本日の29,700円(税サ込)コースの内容は以下の通り

01.富山産ボタン海老のマリネ キャヴィア添え
02.黒トリュフと百合根の竹炭コロッケ
03.自家製パンとAOCパンプリーバター(おかわり自由)
04.富山産ズワイ蟹のスープ(アボカドのムース、トマトのゼリー、ズワイ蟹のエスプーマ、菊の花)
05.地物黒鮑のアロス・メロッソ
06.フォアグラのマーブル仕立て
07.黒トリュフのラビオリ(根セロリのピュレの中にたっぷりの黒トリュフ)
08.小甘鯛の松笠焼き レモンのソース 蕪のピュレ 蕪のブイヨン煮込み 蕪の泡
09.北海道大雪山産蝦夷鹿ロースト セルフィーユの根 黒人参 ビーツのピュレ
10.日向夏の瞬間シャーベット 文旦
11.黒トリュフのアイスクリーム
12.プティフール(生チョコ、抹茶のキャラメル、パイナップルのパートドフリュイ)

冬の味覚といえば日本海で獲れるズワイ蟹ですが、蟹漁のとき一緒に獲れるボタン海老がアミューズ1品目。
ボタン海老は北海道のイメージでしたが富山産も美味しいです。
旨味強くてネットリした食感良く、キャヴィアの塩味やコクとの相性もバッチリ。

年明けは(予算次第ですが)黒トリュフ料理のレパートリーが多くなるようで、
20年前にレシピを考案したというラビオリ、スペシャリテのアイスクリーム、アミューズのコロッケなど、
黒トリュフの香りをこれでもかと堪能しておりました。

同店(4.13)のスペシャリテと名高い「黒トリュフのアイスクリーム」。
12月に食べた白トリュフのアイスクリームが8月に食べた黒トリュフの台湾風かき氷に似ていたのに対して、
このスペシャリテは「宇宙の夜明け」という1個200円もする超高級卵を加えてあって、
白トリュフのアイスクリームより濃厚な味わいとなっています。
陳腐な言い方をすればクッキー&クリームアイスのクッキーが黒トリュフになったような贅沢感。

再リクエストした「フォアグラのマーブル仕立て」は相変わらずの美味しさ。
そして初めて食べた小甘鯛の松笠焼きも火入れが素晴らしくて(鱗まで超絶な美味しさで)感服しました。
レモンのソースで爽やかに仕上げるところだけ好みと外れたのですが、
マダムによればリクエストさえあればソースはいくらでも変更可能とのこと。

中盤に超濃厚コッテリしたフォアグラがドカーンと出てきたので、
コース構成のバランスを考えて魚料理も肉料理も淡麗な味わいにしたのでしょう。
(最後のデザートも1個200円の卵と黒トリュフを使った濃厚アイスクリームとなります。)

9回お店を訪れて、アミューズ・前菜は、サバイヨンソースのアスパラガス、フォアグラのマーブル仕立て、
サヨリとキャヴィア、色々な貝のフラン、ホタテのタルタル、ポルチーニ茸とホッキ貝の炒め。
魚料理はサクラマス、アワビ、甘鯛の松笠焼き、肉料理は花悠仔豚、これらの料理が特に気に入りました。
食材には旬があるのでいつも出会えるとは限りませんがチャンスあればまた味わいたいものです。

  • レストラン オオツ - 2021.1 富山産ボタン海老のマリネ キャヴィア添え

    2021.1 富山産ボタン海老のマリネ キャヴィア添え

  • レストラン オオツ - 2021.1 黒トリュフと百合根の竹炭コロッケ

    2021.1 黒トリュフと百合根の竹炭コロッケ

  • レストラン オオツ - 2021.1 富山産ズワイ蟹のスープ(アボカドのムース、トマトのゼリー、ズワイ蟹のエスプーマ、菊の花)

    2021.1 富山産ズワイ蟹のスープ(アボカドのムース、トマトのゼリー、ズワイ蟹のエスプーマ、菊の花)

  • レストラン オオツ - 2021.1 地物黒鮑のアロス・メロッソ

    2021.1 地物黒鮑のアロス・メロッソ

  • レストラン オオツ - 2021.1 フォアグラのマーブル仕立て

    2021.1 フォアグラのマーブル仕立て

  • レストラン オオツ - 2021.1 黒トリュフのラビオリ(根セロリのピュレの中にたっぷりの黒トリュフ)

    2021.1 黒トリュフのラビオリ(根セロリのピュレの中にたっぷりの黒トリュフ)

  • レストラン オオツ - 2021.1 小甘鯛の松笠焼き レモンのソース 蕪のピュレ 蕪のブイヨン煮込み 蕪の泡

    2021.1 小甘鯛の松笠焼き レモンのソース 蕪のピュレ 蕪のブイヨン煮込み 蕪の泡

  • レストラン オオツ - 2021.1 北海道大雪山産蝦夷鹿ロースト セルフィーユの根 黒人参 ビーツのピュレ

    2021.1 北海道大雪山産蝦夷鹿ロースト セルフィーユの根 黒人参 ビーツのピュレ

  • レストラン オオツ - 2021.1 日向夏の瞬間シャーベット 文旦

    2021.1 日向夏の瞬間シャーベット 文旦

  • レストラン オオツ - 2021.1 黒トリュフのアイスクリーム

    2021.1 黒トリュフのアイスクリーム

  • レストラン オオツ - 2021.1 個室

    2021.1 個室

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2020/12訪問8回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス4.5
  • 雰囲気4.5
  • CP4.5
  • 酒・ドリンク5.0
¥40,000~¥49,9991人

【★5.0】白トリュフの香り【1599-8】

1,004文字★

東京から茨城県に来ております。

12月前半は白トリュフの季節ということで値段が高くなることを覚悟してリクエスト。
いつもの29,700円より税サ込で6,600円アップしましたが、
白トリュフの使用量を考えれば良心的なぐらいでしょう。

本日の36,300円(税サ込)コースの内容は以下の通り

01.三浦半島長谷川さんのウズラハギ(活〆神経抜き1.8kgサイズ)肝和え エシャロット タイム 太白胡麻油
02.青森エゾアワビのスープ フランス産黒トリュフ
03.自家製パンとAOCパンプリーバター(おかわり自由)
04.芝山ズワイガニ脚肉の黒トリュフ乗せ ライムとオイルで和えたカリフラワーを乗せた蟹のタルタル
05-1.三浦半島長谷川さんのアオリイカ(活〆神経抜き)トマトを裏漉したソース
05-2.アオリイカ(ゲソとミミ)香草フリット
06.葡萄の枝で燻製したキャヴィア 越冬シルキーじゃがいものピュレ
07.マルケ産白トリュフと卵多めな自家製タリオリーニ パルミジャーノ トリュフオイル
08.京丹後クエ(4.8kgサイズ)のポワレ 白ワインとエシャロットと生クリームのソース
09.新潟産網獲り真鴨 サルミソース 千葉県の農家の野菜 加賀蓮根 セルフィーユの根っこ
10.青森ハーブサラダ
11.クレープシュゼット(焼き立てクレープ、オレンジのソース、焙じ茶のアイスクリーム)
12.白トリュフのアイスクリーム
13.プティフール(生チョコ、抹茶のキャラメル、パイナップルのパートドフリュイ)

今回は白トリュフ(と黒トリュフ)を引き立てるような料理が多くて、
いつもとは趣が違うように思ったのですが、どの料理も相変わらずハイレベルな美味しさ。
マルケ州(イタリア)の白トリュフも流石はブランド産地といった香り高さ。

尤も美味しさという点ではトリュフが脇役だったときのほうが上になるでしょうか。
前回のポルチーニ茸とホッキ貝に黒トリュフを乗せた料理のほうが満足度は高かったですし、
ブランド高級食材をメインに据えれば良いというわけではないので難しいところ。

とはいえ同店(4.13)のスペシャリテ「黒トリュフのアイスクリーム」は気になっています。
(今回の白トリュフのアイスクリームとはまた作り方が異なるのだそう。)
アミューズからデセールまで11種類ものお酒を楽しめたペアリングも圧巻。

  • レストラン オオツ - 2020.12 三浦半島長谷川さんのウズラハギ(活〆神経抜き1.8kgサイズ)肝和え エシャロット タイム 太白胡麻油

    2020.12 三浦半島長谷川さんのウズラハギ(活〆神経抜き1.8kgサイズ)肝和え エシャロット タイム 太白胡麻油

  • レストラン オオツ - 2020.12 青森エゾアワビのスープ フランス産黒トリュフ

    2020.12 青森エゾアワビのスープ フランス産黒トリュフ

  • レストラン オオツ - 2020.12 芝山ズワイガニ脚肉の黒トリュフ乗せ ライムとオイルで和えたカリフラワーを乗せた蟹のタルタル

    2020.12 芝山ズワイガニ脚肉の黒トリュフ乗せ ライムとオイルで和えたカリフラワーを乗せた蟹のタルタル

  • レストラン オオツ - 2020.12 三浦半島長谷川さんのアオリイカ(活〆神経抜き)トマトを裏漉したソース

    2020.12 三浦半島長谷川さんのアオリイカ(活〆神経抜き)トマトを裏漉したソース

  • レストラン オオツ - 2020.12 アオリイカ(ゲソとミミ)香草フリット

    2020.12 アオリイカ(ゲソとミミ)香草フリット

  • レストラン オオツ - 2020.12 葡萄の枝で燻製したキャヴィア 越冬シルキーじゃがいものピュレ

    2020.12 葡萄の枝で燻製したキャヴィア 越冬シルキーじゃがいものピュレ

  • レストラン オオツ - 2020.12 マルケ産白トリュフと卵多めな自家製タリオリーニ パルミジャーノ トリュフオイル

    2020.12 マルケ産白トリュフと卵多めな自家製タリオリーニ パルミジャーノ トリュフオイル

  • レストラン オオツ - 2020.12 京丹後クエ(4.8kgサイズ)のポワレ 白ワインとエシャロットと生クリームのソース

    2020.12 京丹後クエ(4.8kgサイズ)のポワレ 白ワインとエシャロットと生クリームのソース

  • レストラン オオツ - 2020.12 新潟産網獲り真鴨 サルミソース 千葉県の農家の野菜 加賀蓮根 セルフィーユの根っこ

    2020.12 新潟産網獲り真鴨 サルミソース 千葉県の農家の野菜 加賀蓮根 セルフィーユの根っこ

  • レストラン オオツ - 2020.12 クレープシュゼット(焼き立てクレープ、オレンジのソース、焙じ茶のアイスクリーム)

    2020.12 クレープシュゼット(焼き立てクレープ、オレンジのソース、焙じ茶のアイスクリーム)

  • レストラン オオツ - 2020.12 白トリュフのアイスクリーム

    2020.12 白トリュフのアイスクリーム

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2020/09訪問7回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス4.0
  • 雰囲気4.2
  • CP4.5
  • 酒・ドリンク4.0
¥30,000~¥39,9991人

【★5.0】9月半ばは食材の端境期だけど【1599-7】

1,922文字★

東京から茨城県に来ております。

駿河湾の手長エビ(アカザエビ)は9月15日から解禁、信州の松茸が入荷するのは9月下旬から。
9月の半ばは食材の端境期となってしまうので、あまり良くないとのマダムの説明。
お店としては「素材重視のフレンチ」という立ち位置になっているようですが、
シェフの火入れやテクニックが素晴らしいこともあって今回も大満足でした。

本日の29,700円(税サ込)コースの内容は以下の通り

01.グリーンオリーブ
02.栗のスープ
03.自家製パンとAOCパンプリーバター(おかわり自由)
04.アワビのタルタル
05.伊産ポルチーニ茸とホッキ貝炒め
06.フォアグラのマーブル仕立て
07.駿河湾アカザエビ(手長エビ)
08.蒸しアワビ
09.ブレス産ホロホロ鳥
10.青森六戸ハーブサラダ
11.ブルーチーズのアイスクリーム
12.柿とジャスミンティーのプリン
13.フレッシュハーブティー(レモングラス、レモンバーム、ミント)
14.プティフール(生チョコ、抹茶のキャラメル、洋梨「オーロラ」のパートドフリュイ)

食べた料理の寸評は以下の通り、【】内は個別の採点

【3.7】栗のスープ

下飯沼(茨城県)の栗を1年熟成させて渋皮の状態で裏漉して濃厚クリーミーなスープに。
細かく刻んだ栗の実が中に入っており栗パウダーも散らしてあります。
美味しいスープなのですが甘さは控えめで、個人的に栗はもっと甘みを強調するほうが好み。

【4.0】アワビのタルタル

生のアワビ(地物)を細かく叩いてキュウリと合わせてタルタルに仕上げてあります。
上にはキャヴィアをドッサリと乗せてあって何ともリッチ。
高級食材のアワビとキャヴィアを組み合わせるなんて俗物かと思ってしまうのですが、
キャヴィアの使い方が上手い同店だけあって十分に楽しめました。

細かく叩くことで特有のコリコリ弾力ある硬さが食べやすくなっており、
アワビならでは磯の香りとキャヴィアの風味との組み合わせも面白いです。
塩が強いこともあって白ワインや日本酒が欲しくなりました。

【4.4】伊産ポルチーニ茸とホッキ貝炒め

ポルチーニはミディアムレアーな火入れといった印象で単体で食べるとレアーに過ぎるのですが、
フワフワに仕上げたホッキ貝と組み合わせることで食感にマリアージュを感じて美味しさ昇華。
上にドッサリ盛られた黒トリュフの蠱惑的な香りも相俟ってお皿の中で三重奏。

【4.5】フォアグラのマーブル仕立て

超絶技巧な古典料理。
フォアグラを焼いて冷やしてナッツや無花果を挟んで、周りにはワインとポルト酒のゼリー、
付け合わせには細かく刻んだ無花果とインゲンマメを添えてあります。

フォアグラのネットリ感と重厚感を前面に押し出してくる料理で確かに現代的では無いのですが、
「黒酢酢豚のフォアグラ版」とでも表現したくなる美味しさで口の中で3段階ぐらいに味わいが変化。
お酢は使っていないそうですが、煮詰めた赤ワインの酸味が良い仕事していました。
同店で食べたフォアグラ料理の中ではナンバーワンの美味しさ。

【4.3】駿河湾アカザエビ(手長エビ)

イタリアではスキャンピ、フランスではラングスティーヌと呼ばれる高級食材。
まだ走りなので旬のモノに比べると身の締まりが甘いそうですが、
絶妙な火入れでフワフワに仕上げてあって抜群に美味しいです。

頭もレアーに仕上げてあって少し臭みを感じるのですが海老味噌の濃厚な味わいを楽しめて、
香味野菜を散らしてあるので多少は臭みを緩和してくれます。
7月の車海老と9月のスキャンピは海老好きなら一度は食べても損は無いと思います。

【4.5】蒸しアワビ

2020年5月と6月にも蒸しアワビを食べていますが安定して美味しい。

【4.2】ブレス産ホロホロ鳥

胸肉にも腿肉にも火をしっかり入れているのですがパサつかず美味しい。
オザミグループでブレス産のホロホロ鳥を食べたときは低温調理でも火入れ強く感じましたが、
シェフの技量によって肉質がこんなにも変わるものだと痛感。

【3.4】ブルーチーズのアイスクリーム

甘いアイスクリームとブルーチーズを組み合わせる大人な味わい。
とはいえブルーチーズのデザートでは6月に食べた「ティラミス」のほうが傑作と思いました。

【4.3】柿とジャスミンティーのプリン

フレッシュな次郎柿、凍らせた富士柿、プリンの上にはシロップと真空調理した次郎柿。
濃厚トロトロ食感なジャスミンティーのプリンからは少しお茶の苦味も感じるのですが、
その苦味と柿シロップの甘みがマリアージュして複雑玄妙な味わいに。

  • レストラン オオツ -
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2020/08訪問6回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス4.0
  • 雰囲気4.2
  • CP4.5
  • 酒・ドリンク4.0
¥30,000~¥39,9991人

【★5.0】花悠仔豚の皮【1599-6】

2,799文字★

同席者の1人は5~6年振りの再訪(2回目)となるのですがマダムそれを覚えていました。
シェフの調理技術はもちろん、マダムの記憶力の高さも同店(4.29)を支えているのでしょう。
ご夫婦の二人三脚に加えてご子息もお店を手伝う家族経営フレンチ。

技術力が凄いので安いコースでも時に大当たりに出会えますがアタリハズレの波はあって、
高いコースのほうが安定するというのが同店を6回訪れての感想です。
インフレ進む都心のフレンチはデフォルトのおまかせコースが同店より高額なことが多く、
相対的に考えればお値打ちと思います(東京の東側に住んでいれば常磐道を走って1時間強)。

本日の29,700円(税サ込)コースの内容は以下の通り

01.グリーンオリーブ
02.北海道恵味(めぐみ)ゴールド生搾りジュースの瞬間冷凍 焼きトウモロコシ(恵味ゴールド)
03.山形酒田天然車海老とブッシュバジルのパートブリック包み コルニションとエストラゴン入りマヨネーズ
04.自家製パンとAOCパンプリーバター(おかわり自由)
05.ホタテのタルタル オマール海老のジュレ オシェトラキャヴィア ネギの花
06.津軽ムラサキウニのフラン 礼文島バフンウニ フヌイユ
07.豪州産黒トリュフ 冷製カッペリーニ
08.蒸してから揚げた地物(茨城県産)アワビ フィレンツェ茄子 コリンキー 肝ソース
09.メヌケ黒作り ベルモットのソース ズッキーニのピュレ
10.千葉花悠仔豚の骨付きロース ソミュールに漬けたバラ肉の皮 トランペットズッキーニ 紫唐辛子 奈良ひもとうがらし ジャガイモのニョッキ
11.青森六戸ハーブサラダ
12.黒トリュフの台湾風かき氷
13.ピオーネ果肉とピオーネのジュレ 無花果ソルベ グランマニエのムース チョコレーズン
14.フレッシュハーブティー(レモングラス、レモンバーム、ミント)
15.プティフール(生チョコ、抹茶のキャラメル、パイナップルのパートドフリュイ、砂糖でコーティングした食用ほおずき)

食べた料理の寸評は以下の通り、【】内は個別の採点

【4.0】北海道恵味(めぐみ)ゴールド生搾りジュースの瞬間冷凍 焼きトウモロコシ(恵味ゴールド)

恵味(めぐみ)ゴールドというトウモロコシの生搾りジュースを液体窒素で瞬間冷凍。
シャーベット状になったところに、恵味ゴールドの焼きトウモロコシをトッピング。
夏のコースらしく爽やかな1品目となっておりました。
しかも加糖せずとも氷点下でも甘くて素材力の高さも感じられます。

【4.5】山形酒田天然車海老とブッシュバジルのパートブリック包み コルニションとエストラゴン入りマヨネーズ

パートブリックとブッシュバジルで包んだ天然車海老の「海老フライ」。
火入れ絶妙で海老プリプリ、バジルの香りもあって海老の臭みなど皆無、パートブリックの食感も良いです。
コルニション(キュウリのピクルス)入りマヨネーズの爽やかな酸味とも合って、
これはもう「究極の海老フライ」といった逸品。

【4.6】ホタテのタルタル オマール海老のジュレ オシェトラキャヴィア ネギの花

細かく刻んでマリネのように酸味を効かせたホタテ、オマールの甲殻類ならではの旨味、
そしてキャヴィアの塩味と旨味がマリアージュして凄まじい美味しさとなっていました。
4月に食べたサヨリとキャヴィアの組み合わせも素晴らしかったですが、
同店はキャヴィアの使い方が本当に上手くて天才的です。

マダム曰くこの料理は12年振りに作ったとのこと。
12年も前に現在でも通用する先進的な料理を完成させていたことに驚きました。
キャリア30年を超えるシェフだけに、どれだけの引き出しを持っているのか、これから先も楽しみです。

【4.1】津軽ムラサキウニのフラン 礼文島バフンウニ フヌイユ

6月に食べた雲丹フランの温かいバージョン、6月より雲丹のボリュームは控えめでした。

【4.1】豪州産黒トリュフ 冷製カッペリーニ

豪州産の黒トリュフをたっぷりとスライスして上に散らしてある冷製カッペリーニ。
パスタは冷製なのですがトリュフの香りを出すためにお皿は温めてあるという芸の細かさ。
翌日にフランス産のサマートリュフを食べる機会もあったのですが、
南半球で育ったこのトリュフのほうが香り高いと思いました。

【4.4】蒸してから揚げた地物(茨城県産)アワビ フィレンツェ茄子 コリンキー 肝ソース

アワビの唐揚げといったイメージでしょうか。
5月と6月に食べた蒸しアワビに比べると変化球のようにも思いましたが、
下味の付いたアワビをそのまま食べるとムッチリ食感と油の旨味を感じられて美味しい。
肝ソースが別添えなので、味変させても良いですし、野菜の味付けとしても活躍しました。

【4.4】メヌケ黒作り ベルモットのソース ズッキーニのピュレ

外側が真っ黒な白身魚に驚きましたが、何とメヌケを自家製の麹で「黒作り」にしているとのこと。
メヌケといえば脂ノリ良くて身に水分の多い深海魚ですが、
適度に水分や脂が抜けることでフワフワした食感と軽やかな味わいを楽しめる極上品に。

【4.7】千葉花悠仔豚の骨付きロース ソミュールに漬けたバラ肉の皮 トランペットズッキーニ 紫唐辛子 奈良ひもとうがらし ジャガイモのニョッキ

メインは千葉県産の花悠(かしゅう)仔豚(ハーブやカシューナッツといった植物性飼料で育てた豚)。
ミシュラン三つ星フレンチのカンテサンス(4.59)でもメインで食べたことあるのですが、
そのときは血生臭さがどうも気になってしまいました。

一方で同店の花悠仔豚は血生臭さどころか豚特有の臭みまで全く無くて驚愕。
絶妙に火を入れた骨付きロースは、シルキーで滑らかな食感と、クセ無い仔豚ならではの旨味が堪りません。
そして凄まじかったのがソミュールに漬け込んで香草を塗したバラ肉の皮。
ゼラチン質のクニュクニュした食感と皮目の強烈な旨味にノックアウトされました。
この皮の部分に関しては5.0満点の美味しさ。

【4.1】黒トリュフの台湾風かき氷

デザート1品目は刻み海苔のような黒トリュフがドッサリ乗った台湾風のかき氷。
かき氷というより「爽」のようなバニラアイスクリームといった甘い味わいでしたが、
メインのデザートとして出してもおかしくない風格。

【4.0】ピオーネ果肉とピオーネのジュレ 無花果ソルベ グランマニエのムース チョコレーズン

夏のコースの最後にピオーネと無花果のパフェが出てきて秋の訪れを感じさせます。
プティフールはいつもの3点セットに加えて砂糖でコーティングした食用ほおずきをプラス。
ほおずきは甘みより酸味が強いことが多いので、この加糖処理にはセンス感じました。

  • レストラン オオツ - 北海道恵味(めぐみ)ゴールド生搾りジュースの瞬間冷凍 焼きトウモロコシ(恵味ゴールド)

    北海道恵味(めぐみ)ゴールド生搾りジュースの瞬間冷凍 焼きトウモロコシ(恵味ゴールド)

  • レストラン オオツ - 北海道恵味(めぐみ)ゴールド生搾りジュースの瞬間冷凍 焼きトウモロコシ(恵味ゴールド)

    北海道恵味(めぐみ)ゴールド生搾りジュースの瞬間冷凍 焼きトウモロコシ(恵味ゴールド)

  • レストラン オオツ - 山形酒田天然車海老とブッシュバジルのパートブリック包み コルニションとエストラゴン入りマヨネーズ

    山形酒田天然車海老とブッシュバジルのパートブリック包み コルニションとエストラゴン入りマヨネーズ

  • レストラン オオツ - ホタテのタルタル オマール海老のジュレ オシェトラキャヴィア ネギの花

    ホタテのタルタル オマール海老のジュレ オシェトラキャヴィア ネギの花

  • レストラン オオツ - 津軽ムラサキウニのフラン 礼文島バフンウニ フヌイユ

    津軽ムラサキウニのフラン 礼文島バフンウニ フヌイユ

  • レストラン オオツ - 豪州産黒トリュフ 冷製カッペリーニ

    豪州産黒トリュフ 冷製カッペリーニ

  • レストラン オオツ - 蒸してから揚げた地物(茨城県産)アワビ フィレンツェ茄子 コリンキー 肝ソース

    蒸してから揚げた地物(茨城県産)アワビ フィレンツェ茄子 コリンキー 肝ソース

  • レストラン オオツ - メヌケ黒作り ベルモットのソース ズッキーニのピュレ

    メヌケ黒作り ベルモットのソース ズッキーニのピュレ

  • レストラン オオツ - 千葉花悠仔豚の骨付きロース ソミュールに漬けたバラ肉の皮 トランペットズッキーニ 紫唐辛子 奈良ひもとうがらし ジャガイモのニョッキ

    千葉花悠仔豚の骨付きロース ソミュールに漬けたバラ肉の皮 トランペットズッキーニ 紫唐辛子 奈良ひもとうがらし ジャガイモのニョッキ

  • レストラン オオツ - 黒トリュフの台湾風かき氷

    黒トリュフの台湾風かき氷

  • レストラン オオツ - ピオーネ果肉とピオーネのジュレ 無花果ソルベ グランマニエのムース チョコレーズン

    ピオーネ果肉とピオーネのジュレ 無花果ソルベ グランマニエのムース チョコレーズン

  • レストラン オオツ - プティフール(生チョコ、抹茶のキャラメル、パイナップルのパートドフリュイ、砂糖でコーティングした食用ほおずき)

    プティフール(生チョコ、抹茶のキャラメル、パイナップルのパートドフリュイ、砂糖でコーティングした食用ほおずき)

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2020/07訪問5回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス4.0
  • 雰囲気4.2
  • CP4.5
  • 酒・ドリンク4.0
¥20,000~¥29,9991人

【★5.0】岩牡蠣on岩牡蠣【1599-5】

2,409文字★

東京から茨城県に来ております。

サクラマス(春)、サヨリ(春)、アワビ(夏)など魚介の美味しさにも定評ある同店(4.27)。
初夏に旬を迎える岩牡蠣、車海老、そしてフォアグラのソテーをリクエストして再訪。
おまかせコースのお値段18,700円(税サ込)でしたが相変わらず高いレベルで安定しており、
都心のレストランに比べるとコストパフォーマンスも抜群に良いと思います。

本日の18,700円(税サ込)コースの内容は以下の通り

01.グリーンオリーブ
02.群馬天狗印枝豆「味緑」のムースと北海道トマトのゼリー
03.自家製パンとAOCパンプリーバター(おかわり自由)
04.明石鱧のベニエと水茄子
05.長崎岩牡蠣 岩牡蠣とエシャロットのムース 柑橘類のゼリー
06.酒田天然車海老 夏野菜(ズッキーニ、トマト、ケッパー、ディル)のレモンオイルと白ワインビネガー和え
07.フランス産フォアグラ ド カナールのソテー ジャガイモのピュレ コンソメスープ 豪州産黒トリュフ
08.青森深浦ノドグロ(魚体1.3kg)浅蜊出汁ソース 枝豆 トランペットズッキーニ ズッキーニのピュレ
09.鹿児島黒毛和牛ランプ 万願寺唐辛子 ヤングコーン 赤カブのピクルス シャドークイーンのマッシュポテト
10.青森六戸ハーブサラダ
11.液体窒素で作るスイカの即席シャーベット
12.桃のコンポート バニラアイスクリーム コーヒーゼリー 桃コンポートのグラニテ
13.フレッシュハーブティー(レモングラス、レモンバーム、ミント)
14.プティフール(生チョコ、抹茶のキャラメル、パイナップルのパートドフリュイ)

食べた料理の寸評は以下の通り、【】内は個別の採点

【4.0】群馬天狗印枝豆「味緑」のムースと北海道トマトのゼリー

濃厚な枝豆ムースと爽快なトマトゼリーという相反する存在がお皿の中でマリアージュ。

【4.1】明石鱧のベニエと水茄子

5月に食べた伝助穴子のベニエより脂ノリ良くて水茄子の蕩けるような食感もプラスに作用。

【4.2】長崎岩牡蠣 岩牡蠣とエシャロットのムース 柑橘類のゼリー

岩牡蠣は軽くボイルしてあるのですが生に近い食感。
そして形の不揃いな岩牡蠣とエシャロットをムースにして岩牡蠣の下に忍ばせてあって、
上には爽やか柑橘ゼリーを被せ、緑色の点はクレソンソース、フヌイユも散らしています。

都心の某レストランでは18,150円(税サ込)のコースで岩牡蠣が出てくるも1つだけ。
「岩牡蠣on岩牡蠣」といった贅沢仕様な岩牡蠣を2つも楽しめる同店の凄さがよく分かります。
ムースによって濃厚さ、柑橘ゼリーによって爽やかさを得た、岩牡蠣の美味しさも非凡。

【4.3】酒田天然車海老 夏野菜(ズッキーニ、トマト、ケッパー、ディル)レモンオイルと白ワインビネガー和え

尻尾だけを残して剥き身となっている車海老ですが火入れ絶妙。
フワフワやわらかな身と細かく刻んでレモンオイルと白ワインビネガーで和えた夏野菜の相性良好。
そして尻尾もバリバリそのまま食べられて車海老の魅力を余すところなく堪能。

【4.1】フランス産フォアグラ ド カナールのソテー ジャガイモのピュレ コンソメスープ 豪州産黒トリュフ

まずフォアグラとジャガイモのピュレだけお皿に盛り付けられており、
マダムがそこにコンソメスープを注いで、最後にシェフが黒トリュフをすりおろすという演出。
フォアグラ(鴨)は脂と筋を抜いてから軽くソテーしてあって優しい口当たり。
脂ギトギトなイメージのフォアグラとは方向性が全く異なるのですが食べやすいです。

【4.3】青森深浦ノドグロ(魚体1.3kg)浅蜊出汁ジュレ 枝豆 トランペットズッキーニ ズッキーニのピュレ

脂っ濃い食材も下処理と火入れで食べやすく調理する同店だけあってノドグロも食べやすいです。
やわらかな皮目、ホロホロの身、火入れ絶妙な野菜と浅蜊出汁がマリアージュ。

【4.3】鹿児島黒毛和牛ランプ 万願寺唐辛子 ヤングコーン 赤カブのピクルス シャドークイーンのマッシュポテト

本日のメインとして当初はブレス(フランス)産のホロホロ鳥を仕入れたそうですが、
シェフが納得できるクオリティでは無かったそうで黒毛和牛のランプに変更。
その黒毛和牛も地物(茨城県産)と鹿児島県産を食べ比べて鹿児島県産に決まったのだそう。
2019年4月にも黒牛のランプは食べているので初回の感動には及びませんが美味しい。

ちなみに1週間ぐらい後には(脂身の少ない)イベリコ豚を仕入れてメインにする予定だそう。
バベットステーキ(牛ハラミ)、リードヴォー(牛胸腺)、ホロホロ鳥(同店は国産よりスペイン産を評価)、
花悠仔豚(かしゅうこぶた)、ブレス鶏などメイン料理の引き出しも多そうです。

【4.0】液体窒素で作るスイカの即席シャーベット

液体窒素を使って即席で作るからこその滑らかな食感のシャーベットが堪りません。

【4.3】桃のコンポート バニラアイスクリーム コーヒーゼリー 桃コンポートのグラニテ

京都の「美山の子守唄」という卵を使ったバニラアイスクリーム、葛切りのようなコーヒーゼリー、
そしてコンポートにした桃と、そのグラニテに組み合わせの妙味を感じられて美味しい。

「美山の子守唄」は2パック仕入れるために送料含めて3,000円も投じているそうで、
究極の美食のために採算度外視で挑む同店の矜持を感じられます。

ちなみに同店は「トリュフのアイスクリーム」がスペシャリテと知られているようなのですが、
黒トリュフのアイスのオススメの時期は年明け2月。

白トリュフは11月だそうで、白トリュフのタヤリンは1皿9,000円。
そして「白トリュフのアイスクリーム」は一掬いで9,000円となってしまうそうです。

  • レストラン オオツ - 2020.7 群馬天狗印枝豆「味緑」のムースと北海道トマトのゼリー

    2020.7 群馬天狗印枝豆「味緑」のムースと北海道トマトのゼリー

  • レストラン オオツ - 2020.7 明石鱧のベニエと水茄子

    2020.7 明石鱧のベニエと水茄子

  • レストラン オオツ - 長崎岩牡蠣 岩牡蠣とエシャロットのムース 柑橘類のゼリー

    長崎岩牡蠣 岩牡蠣とエシャロットのムース 柑橘類のゼリー

  • レストラン オオツ - 酒田天然車海老 夏野菜(ズッキーニ、トマト、ケッパー、ディル)のレモンオイルと白ワインビネガー和え

    酒田天然車海老 夏野菜(ズッキーニ、トマト、ケッパー、ディル)のレモンオイルと白ワインビネガー和え

  • レストラン オオツ - フランス産フォアグラ ド カナールのソテー ジャガイモのピュレ コンソメスープ 豪州産黒トリュフ

    フランス産フォアグラ ド カナールのソテー ジャガイモのピュレ コンソメスープ 豪州産黒トリュフ

  • レストラン オオツ - 青森深浦ノドグロ(魚体1.3kg)浅蜊出汁ソース 枝豆 トランペットズッキーニ ズッキーニのピュレ

    青森深浦ノドグロ(魚体1.3kg)浅蜊出汁ソース 枝豆 トランペットズッキーニ ズッキーニのピュレ

  • レストラン オオツ -
  • レストラン オオツ -
  • レストラン オオツ -
  • レストラン オオツ -
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2020/06訪問4回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス4.0
  • 雰囲気4.2
  • CP4.5
  • 酒・ドリンク4.0
¥30,000~¥39,9991人

【★5.0】「足し算の料理」の真髄【1599-4】

3,969文字★
29,700円コース滞在時間:約2時間50分★★

安いコースでも十分に満足できる同店(4.28)ですが、
満を持して一番高いコース(29,700円、税サ込)を予約してみました。
(常連になれば予算を気にしない時価コースも楽しめるようです。)

インフレの進む都心では3万円を超えるレストランも珍しくないですが、
地方都市ではなかなか出会えないお大尽コース。
お値段に見合うだけブランド高級食材をふんだんに使用しており圧巻の内容でした。

筆者はモツラー(サーロインやシャトーブリアンよりレバーやコプチャンを好む)なので、
ブランド高級食材が出たからといって必ずしも満足するわけではないのですが、
同店はトリュフやキャヴィアを虚飾ではなく、料理を昇華させるアイテムとして活用しているのが好印象。

「引き算の料理」と言われる和食に対してフレンチは「足し算の料理」と言われますが、
同店の料理はどれも食材単体で味わうより、全てを組み合わせて食べるほうが美味しいという計算高さ。
例えばアミューズのボタン海老はそれだけで味わってもネットリ濃厚で美味しいのですが、
キャヴィアや酸味の効いたガスパチョゼリーと合わせることでもっと美味しくなっていました。

天然鮎のコンフィ(熱い)と瓜のシャーベット(冷たい)の組み合わせは温度差があるので、
それぞれ別に食べるほうが美味しいのではないかと思ってしまったのですが、
瓜のシャーベット(と胡瓜のソース)が天然鮎の美味しさを昇華させるのですから不思議です。

シェフの経歴について尋ねたところ、何と独学でここまでやって来たと衝撃のご回答。
36年前は日立市の洋食屋としてハンバーグやパスタを出す普通のレストランだったのが、
あるときスイッチが入ったようで、トリュフの扱いを知りたいとアピシウス(4.24)に教えを請うなど、
食の求道者として自己研鑽を重ねて今や食べログの茨城県No.1レストランに。

本日の29,700円(税サ込)コースの内容は以下の通り

01.グリーンオリーブ
02.軽く燻製にしたボタン海老 キャヴィア 野菜ガスパチョのゼリー
03.自家製パンとAOCパンプリーバター(おかわり自由)
04.豪州産黒トリュフ 伊産グリーンピース 玄米
05.青森バフンウニ ムラサキウニのフラン 甲殻類のコンソメゼリー
06.長良川天然鮎コンフィ 瓜のシャーベット 胡瓜ソース
07.仏ブルターニュ産オマールブルー オマール頭のソース
08.キャヴィアと本山葵のパスタ(三輪素麺のデュラムセモリナ粉パスタ)
09.地物大洗蒸し黒鮑 青森ネマガリタケ 鮑肝とナッツのソース
10.ヒュルゴー家シャラン鴨 鴨のジュ 黄人参 コリンキー ヤングコーン
11.青森六戸ハーブサラダ
12.フルムダンベール(ブルーチーズ)のティラミス
13.山形佐藤錦(さくらんぼ)パフェ
14.フレッシュハーブティー(レモングラス、レモンバーム、ミント)
15.プティフール(生チョコ、抹茶のキャラメル、パイナップルのパートドフリュイ)

食べた料理の寸評は以下の通り、【】内は個別の採点

【4.3】軽く燻製にしたボタン海老 キャヴィア 野菜ガスパチョのゼリー

軽く燻製にして少し身を締めたボタン海老と、キャヴィアの塩味とコク、
そしてガスパチョゼリーの穏やかな酸味(高級店ならではの酸味)がマリアージュ。
前回の海老煎餅に乗せたボタン海老は単体で食べるほうが美味しかったのに対して、
こちらは組み合わせの妙味を感じられるのがポイント高いです。

【4.3】豪州産黒トリュフ 伊産グリーンピース 玄米

トリュフ園ごとフランス(北半球)からオーストラリア(南半球)に移植したそうで、
初夏の今でも黒トリュフがメチャクチャ香ります。
トリュフリゾットの玄米バージョンといった料理。
イタリア産のグリーンピースも火入れ良くて、その食感が料理のアクセントとなっていました。

【4.2】青森バフンウニ ムラサキウニのフラン 甲殻類のコンソメゼリー

ムラサキウニで作ったフランの上に、生のバフンウニを乗せるという「ウニonウニ」な料理。
贅沢リッチで濃厚な味わいを楽しめます。
北島亭(4.07)のスペシャリテ「ウニのコンソメゼリー寄せ」より美味しいかも知れません。
(なお同店のフランで筆者が5.0満点と評しているのはホッキ、ミル、赤貝など5種類の貝のフラン。)

【4.2】長良川天然鮎コンフィ 瓜のシャーベット 胡瓜ソース

初夏なのでまだ小さなサイズの鮎を想定していたのに思ったより大きな鮎が届き火入れに苦労したそう。
鮎の頭や骨が口に障らないように、じっくりコンフィしているようで身はやわらか。
とはいえ丸ごと食べられるので美味しいです。

鮎単体でも美味しいのですが、更に凄味を増すのは瓜のシャーベット、胡瓜のソースと合わせてから。
最初は冷たいシャーベットが温かいコンフィには合わないと思って別々に食べていたのですが、
試しにと全て一緒に合わせてみたら、まさかの相性の良さを発揮しており驚愕しました。

キンキンに冷たいシャーベットではなく、口当たり滑らかなこともプラスに作用しているのでしょうか。
胡瓜のソースの中には糠漬けにした胡瓜も入っており鮎の下にはソテーしたタマネギも忍ばせてあります。
天然鮎を求めて長良川(岐阜県)や高津川(島根県)など現地まで食べに行きましたが、
ここまで洗練された鮎料理を地方都市で味わえるとは驚愕です。
(利根川が近いですが、市場評価の低い利根川の鮎より、輸送リスクを負っても長良川なのでしょう。)

【4.2】仏ブルターニュ産オマールブルー オマール頭のソース

オマール海老の中でも最高峰と言われるブルターニュ産のオマールブルー。
一般的に青色は食欲を減退させる色とされますが、このオマールに関してだけは青いほうがブランド食材。
火入れ抜群で頭から出汁を取ったアメリケーヌのようなソースも美味しいです。
同席者の1人は本日の白眉と評していました。

【4.4】キャヴィアと本山葵のパスタ(三輪素麺のデュラムセモリナ粉パスタ)

三輪素麺が作ったデュラムセモリナ粉のパスタにキャヴィアと本山葵を合わせています。
シンプルなように見えて奥が深いのがキャヴィアのパスタ。
食べログ超高評価の某イタリアンでオプション8,000円も支払って、
自家製という国産キャヴィアのパスタを食べたこともあるのですが同店のほうが美味しい。
加水率の高そうなモチモチ麺にキャヴィアと本山葵が合うよう計算されているのだと思います。

【4.5】地物大洗蒸し黒鮑 青森ネマガリタケ 鮑肝とナッツのソース

高級食材の代表格であるアワビを相変わらずの厚切りカットでドカーンと出してきます。
そしてアワビの火入れの上手さも知る限りトップクラス。
先ほどの鮎料理で肝を味わったからと、アワビの肝ソースにナッツを加えて肝の存在を薄める芸の細かさ。

素材としては大原(千葉県)のマダカアワビや久六島(青森県~秋田県)のほうがブランドなのでしょうが、
フレンチや日本料理店で上記アワビを食べたときより今回のほうが感動しました。
これを超えるアワビは銀座の趙楊(4.32)で食べた乾貨の干しアワビぐらい。

【4.1】ヒュルゴー家シャラン鴨 鴨のジュ 黄人参 コリンキー ヤングコーン

厚切り鴨ロース肉の火入れがやはり絶妙。
皮目に格子状の切れ込みを入れてパリパリに仕上げているのも素晴らしいです。
とはいえ国産の青首(雄の真鴨)やコガモ(子どもの鴨ではなくそういう生物種)と比べてしまうと、
窒息鴨と名高いシャラン鴨とはいえあくまで家禽、ジビエの突き抜けた美味しさには及ばなかったです。

【4.3】フルムダンベール(ブルーチーズ)のティラミス

フルムダンベール(ブルーチーズ)特有のクセを感じるも、一般的なマスカルポーネのティラミスより濃厚。
口の中で蕩けていく官能的な食感も堪りません。
ブルーチーズが好きな人にとっては最高のティラミスではないでしょうか。

【4.4】山形佐藤錦(さくらんぼ)パフェ

種を抜いた佐藤錦(さくらんぼ)のコンポート、コンポートのゼリー、さくらんぼスープ、バニラアイス。
マダムはハウス栽培の佐藤錦のほうが露地栽培より美味しいのではないかとおっしゃっていましたが、
確かにコンポートにした佐藤錦(ハウス栽培)メチャクチャ美味しいです。
バニラビーンズをたっぷり使った甘いアイスクリームとさくらんぼスープの酸味も絶妙に合っていました。
高いコースになるとデセールまで値段相応に豪華仕様となって大満足。

ちなみに他のテーブルは、アミューズにやわらかく煮てからソテーした明石の蛸、
前菜1皿目にサマートリュフとフォアグラのフラン、前菜2皿目に明石の鱧(はも)ベニエ、
魚料理に鱸(すずき)、肉料理に黒毛和牛のランプという構成で、我々とは全く違う料理となっていました。
お値段に差があるとはいえお客さんごとに異なる料理を出す手間を惜しまないシェフの姿勢に感服。

フレンチの鮎料理としてはレフェルヴェソンス(4.59)、オマール海老はエクアトゥール(4.63)と、
瞬間最大風速では同店を超えるお店もあるのですが総合力で同店を超えるフレンチに未だ出会えていません。
グランメゾンのようにサービスも雰囲気も楽しむフレンチというよりは、
純粋に美味しい料理を楽しむためのお店なので、本当に食べることが好きな人にしかオススメ出来ませんが、
わざわざ水戸まで通う価値あると思います(来月も再来月も既に予約を入れてしまいました。)

  • レストラン オオツ - 2020.6 軽く燻製にしたボタン海老 キャヴィア 野菜ガスパチョのゼリー

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  • レストラン オオツ - 2020.6 豪州産黒トリュフ 伊産グリーンピース 玄米

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  • レストラン オオツ - 2020.6 青森バフンウニ ムラサキウニのフラン 甲殻類のコンソメゼリー

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  • レストラン オオツ - 2020.6 長良川天然鮎コンフィ 瓜のシャーベット 胡瓜ソース

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  • レストラン オオツ - 2020.6 仏ブルターニュ産オマールブルー

    2020.6 仏ブルターニュ産オマールブルー

  • レストラン オオツ - 2020.6 仏ブルターニュ産オマールブルー オマール頭のソース

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  • レストラン オオツ - 2020.6 キャヴィアと本山葵のパスタ(三輪素麺のデュラムセモリナ粉パスタ)

    2020.6 キャヴィアと本山葵のパスタ(三輪素麺のデュラムセモリナ粉パスタ)

  • レストラン オオツ - 2020.6 地物大洗蒸し黒鮑 青森ネマガリタケ 鮑肝とナッツのソース

    2020.6 地物大洗蒸し黒鮑 青森ネマガリタケ 鮑肝とナッツのソース

  • レストラン オオツ - 2020.6 ヒュルゴー家シャラン鴨 鴨のジュ 黄人参 コリンキー ヤングコーン

    2020.6 ヒュルゴー家シャラン鴨 鴨のジュ 黄人参 コリンキー ヤングコーン

  • レストラン オオツ - 2020.6 フルムダンベール(ブルーチーズ)のティラミス

    2020.6 フルムダンベール(ブルーチーズ)のティラミス

  • レストラン オオツ - 2020.6 山形佐藤錦(さくらんぼ)パフェ

    2020.6 山形佐藤錦(さくらんぼ)パフェ

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2020/05訪問3回目

4.6

  • 料理・味4.6
  • サービス4.0
  • 雰囲気4.0
  • CP4.2
  • 酒・ドリンク4.0
¥15,000~¥19,9991人

【★4.6】引き出しの多さ【1599-3】

2,213文字★

4月のコース内容が5.0満点クラスに素晴らしかったので翌月にも再訪してみました。
お店側で配慮してくれたようでメニューはオールチェンジ。
(他のお客さんには春の定番料理ホワイトアスパラガスを出していました。)

同店の春のスペシャリテであろうサクラマスもアスパラガスも出せないという状況は、
将棋で例えれば飛車角落ちで戦うようなものでしょうか。
やはり前回の食事内容と比べてしまうと満足度は落ちてしまったのですが、
シェフの引き出しの多さが良く分かって、今後とも通いたい1軒であると確信できました。

本日の15,400円(税サ込)コースの内容は以下の通り

01.グリーンオリーブ
02.干した桜海老を練り込んだ自家製海老煎餅の上にボタン海老
03.自家製パンとAOCパンプリーバター(おかわり自由)
04.青森トゲクリガニ 内子外子蟹のゼリー寄せ
05.伝助穴子ベニエ エシャロットソース
06.フォアグラのフラン コンソメゼリー マンゴー果肉
07.合馬産筍と酒田産黒鮑 鮑の煮汁に葛を加えたソース
08.北海道A5サーロイン 6時間煮詰めた野菜のソース
09.青森六戸ハーブサラダ
10.静岡メロンパフェ
11.フレッシュハーブティー(レモングラス、レモンバーム、ミント)
12.プティフール(生チョコ、フランボワーズのキャラメル、洋梨のパートドフリュイ)

食べた料理の寸評は以下の通り、【】内は個別の採点

【3.9】干した桜海老を練り込んだ自家製海老煎餅の上にボタン海老

ネットリしたボタン海老にパリッとした食感の海老煎餅(桜海老)を組み合わせたダブル海老料理。
しかし海老煎餅の存在が無くともボタン海老が単体で十分に美味しい。
煎餅と一緒に食べても単体の美味しさを超えられず、組み合わせの妙味までは感じられなかったです。

【3.8】青森トゲクリガニ 内子外子蟹のゼリー寄せ

青森市の津軽割烹未来(3.68)で出会ったトゲクリガニをフレンチ仕様で「香箱蟹」のように調理。
内子や外子をコンソメのような蟹ゼリーと合わせています。
冬の味覚である本物の香箱蟹(♀のズワイガニ)には旨味の強さで及ばない部分もあったのですが、
春に香箱蟹のような料理を楽しめるとは驚きました。

同店36年前は日立市の洋食屋としてハンバーグやパスタを出していたそうですが、
シェフとマダムの二人三脚で研鑽を重ねて、独学で食べログ茨城県No.1レストランまで上り詰めたお店。
津軽割烹未来まで食べに行って青森からの食材ルートを開拓するなど勉強熱心なのです。

【3.7】伝助穴子ベニエ エシャロットソース

フワフワに仕上げた伝助穴子のベニエ(ドーナツのような生地の揚げ物)。
筆者はコッテリ嗜好なので酸味を効かせたエシャロットソースでは淡麗に過ぎるように思ってしまうのですが、
穴子の処理の上手さや絶妙な火入れは流石でした。

【4.0】フォアグラのフラン コンソメゼリー マンゴー

フォアグラのソテーをリクエストしていたのですがコロナ禍の影響で輸入がストップ。
ストレートに出せるほどのクオリティのフォアグラが手に入らなかったようで、
今回はフランに仕立て、サイコロカットにしたマンゴー果肉と組み合わせていました。

フォアグラにしては淡麗な味わいでコンソメもアッサリしているのですがマンゴーがメチャクチャ濃厚。
フレンチのフォアグラはフルーツのソースと合わせることも多いですが、
敢えて淡麗に仕上げたのであろうフォアグラのフランと濃厚なマンゴーの組み合わせは妙味ありました。

【4.4】合馬産筍と酒田産黒鮑 鮑の煮汁に葛を加えたソース

税サ込みで約15,000円という(都心のフレンチと比べれば)控えめなお値段のコースですが、
ドカーンと分厚くカットした蒸しアワビとブランド合馬産のタケノコが登場して驚愕。
火入れの上手さに定評ある同店だけあってムッチリ官能的な味わいが何とも素晴らしいです。
初めて訪れたときも前菜にアワビが登場しましたが、満足度は今回のほうが圧倒的に上。

【3.9】北海道A5サーロイン 6時間煮詰めた野菜のソース

コロナ禍の影響でローストビーフのテイクアウトを思案しているようで、
いつもは脂っ濃い部位を仕入れない同店がA5のサーロインを出してきました。
調理の段階で脂は焼き切ってあるとのことでしたが十分にコッテリした味わい。

しかし肉から感じる旨味という点では、初めて訪れたときに食べた栃木A5黒毛和牛(雌牛)ランプに軍配。
フレンチの調理法と霜降り牛(脂身)は相性が良くないのかも知れません。
とはいえ相変わらずの厚切りカットで同店の食べ応え重視の姿勢は筆者の好みと合います。

【3.7】静岡メロンパフェ

茨城県はメロンの生産量が日本一というメロン王国なのですがアンデスメロンが多く、
コロナ禍の現在は静岡のクラウンメロンが安く手に入るということで静岡産を採用。
(同店は決して地元を軽視しているわけではないですが、地産地消より味にこだわっているのです。)

クラウンメロン、メロンゼリー、メロンクリーム、ジャージ牛乳のシャーベットという組み合わせ。
美味しいパフェなのですが翌月に食べた約30,000円コースの「佐藤錦パフェ」のほうが圧倒的で、
同店のパフェは佐藤錦>苺>メロンという序列になっております。

  • レストラン オオツ - 2020.5 干した桜海老を練り込んだ自家製海老煎餅の上にボタン海老

    2020.5 干した桜海老を練り込んだ自家製海老煎餅の上にボタン海老

  • レストラン オオツ - 2020.5 青森トゲクリガニ 内子外子蟹のゼリー寄せ

    2020.5 青森トゲクリガニ 内子外子蟹のゼリー寄せ

  • レストラン オオツ - 2020.5 伝助穴子ベニエ エシャロットソース

    2020.5 伝助穴子ベニエ エシャロットソース

  • レストラン オオツ - 2020.5 フォアグラのフラン コンソメゼリー マンゴー果肉

    2020.5 フォアグラのフラン コンソメゼリー マンゴー果肉

  • レストラン オオツ - 2020.5 合馬産筍と酒田産黒鮑 鮑の煮汁に葛を加えたソース

    2020.5 合馬産筍と酒田産黒鮑 鮑の煮汁に葛を加えたソース

  • レストラン オオツ - 2020.5 北海道A5サーロイン 6時間煮詰めた野菜のソース

    2020.5 北海道A5サーロイン 6時間煮詰めた野菜のソース

  • レストラン オオツ - 2020.5 静岡メロンパフェ

    2020.5 静岡メロンパフェ

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2020/04訪問2回目

4.6

  • 料理・味4.6
  • サービス4.0
  • 雰囲気4.0
  • CP4.2
  • 酒・ドリンク4.0
¥10,000~¥14,9991人

【★4.6】最も5.0満点に近いフレンチ【1599-2】

2,530文字★

東京から茨城県に来ております。

前年に食べたアスパラガスとサクラマスが究極の美味だったので同じ時期(春)に再訪。
いつの間にか食べログのスコアは1年前の3.65から4.32まで急上昇しており、
茨城県No.1の座を不動のものにしているような印象。

一番下のコースでもアスパラガスとサクラマスを楽しめるということで、
13,200円(税サ込)のコースを予約したのですが、お目当て2品は相変わらずの感動的な美味しさ。
そして新たに出会った細魚(サヨリ)と貝尽くしの料理まで5.0満点クラスというオマケ付き。

13,200円とフレンチのコースにしては廉価ながら都心の高額フレンチを圧倒する充実の内容。
これは評価5.0満点に上方修正とも思ったのですが、
次に訪れたとき(メニューはオールチェンジ)の満足度は残念ながら今回に及ばず。

とはいえ3回の食事でシェフの引き出しの多さはよく分かりました。
気に入っている料理でコースを組んで貰えば5.0満点の内容になるでしょうし、
まだ味わっていない同店の料理に大当たりがきっと隠れていると思います。
今後も定期的に通いたいお店となりました(5.0満点への上方修正も時間の問題でしょう)。

本日の13,200円(税サ込)コースの内容は以下の通り

01.グリーンオリーブ
02.63℃でコンフィした鹿島灘地蛤と蕪のコンソメスープ
03.久慈浜細魚 細魚皮の天日干し 薪の香りで燻製にしたキャヴィア ナスタチウム
04.自家製パンとAOCパンプリーバター(おかわり自由)
05.帆立出汁のフラン 浅蜊出汁のジュレ 北海道ホッキ貝 明石本ミル貝 閖上赤貝
06.地物グリーンアスパラガス フランスロワール産ホワイトアスパラガス エスプーマしたサバイヨンソース
07.青森下北サクラマス(魚体6kg)低温調理 ブールブランソース 菜の花ソースと菜の花 合馬筍 タプナード
08.フランスロゼール産ラムチョップ 仔羊のジュ イタリア産グリーンピース
09.青森六戸ハーブサラダ
10.鉾田苺パフェ
11.フレッシュハーブティー(レモングラス、レモンバーム、ミント)
12.プティフール(生チョコ、カシスキャラメル、洋梨のパートドフリュイ)

食べた料理の寸評は以下の通り、【】内は個別の採点

【4.0】63℃でコンフィした鹿島灘地蛤と蕪のコンソメスープ

同席者の1人は本日の白眉と評していました。
レアーな火入れで官能的食感を楽しめる地蛤と、優しい味わいの蕪コンソメスープがマリアージュ。
三重県桑名市の日の出(4.48)で食べた蛤より美味しいかも知れません。

しかし日の出の蛤しゃぶしゃぶ同様に、レアーな火入れの蛤はどうも特有の臭みが気になります。
基本的にはレアーな火入れを好む筆者ですが蛤に関しては臭みが消えるまで火を入れるほうが好み。
もちろん食感は硬くなってしまうのでバランスの難しいところです。

【5.0】久慈浜細魚 細魚皮の天日干し 薪の香りで燻製にしたキャヴィア ナスタチウム

閂よりは小さなサイズという地物の細魚(身)は塩で〆た生の状態。
そこにパリパリになるまで干した皮、薫香が蠱惑的なキャヴィアを合わせています。
旨味、食感、香り、全てが渾然一体となっており、フレンチならではの組み合わせに唸りました。

細魚はどちらかと言えば淡泊な魚という印象で、江戸前鮨のタネにするのも悪くないのですが、
湯島の鮨真菜(3.80)で食べた昆布〆(卵黄掛け)のように濃厚さを増す食べ方のほうが好み。
キャヴィアと皮の旨味が加わって、食感と香りにまで妙味のある同店の細魚は、5.0満点完璧な美味しさ。

【5.0】帆立出汁のフラン 浅蜊出汁のジュレ 北海道ホッキ貝 明石本ミル貝 閖上赤貝

フラン(茶碗蒸しやプリンのような料理)に帆立の旨味、ジュレに浅蜊の旨味というダブルな貝の旨味。
そこに軽く湯掻いたホッキと本ミル、軽く酢で洗った赤貝をトッピング。
先ほどの蛤は特有の臭みが気になったのですが、こちらは貝特有の臭みなど皆無で鮮烈な美味しさだけ堪能。

モツと貝は食感が似ていることが多くて、モツラー(モツ好きな人間)は貝好きであることも多いですが、
この貝尽くしな料理もモツラーの琴線に触れるのではないでしょうか。
フレンチならではの「足し算の貝料理」素晴らしかったです。

【4.8】地物グリーンアスパラガス フランスロワール産ホワイトアスパラガス エスプーマしたサバイヨンソース
【4.7】青森下北サクラマス(魚体6kg)低温調理 ブールブランソース 菜の花ソースと菜の花 合馬筍 タプナード

2回目となるからか前年の超感動には及ばなかったのですが、
いずれもアスパラガス料理としてサクラマス料理として究極の美味と言って差し支えないと思います。

【4.2】フランスロゼール産ラムチョップ 仔羊のジュ イタリア産グリーンピース

筆者はインド料理などの(つまりフレンチよりスパイスをガンガン使う)羊も好きなので、
もっと刺激の強いラムチョップのほうが理想ではあるのですが、
優しい味わいのラムチョップとしてはトップクラスに美味しいと思いました。

ロゼール産ならではのやわらかな肉質のラムを、絶妙な火入れで昇華させていました。
この火入れの素晴らしさこそ同店の真髄と言えるでしょう。
フレンチの巨匠「北島亭(4.08)」のスペシャリテの1つ「仔羊の岩塩包み焼き」を超えるかも知れません。
(北島亭はスーシェフだった大石シェフが独立してしまったという事情もございます。)

【4.0】鉾田苺パフェ

鉾田市(茨城県)の地物フレッシュ苺をドッサリと盛り付けた豪華なパフェ。
生クリーム、バニラアイスクリーム、苺寒天、苺ソースといったトッピングが相性良く絡み合って美味しい。
地方都市に在りながら地産地消にこだわらず、日本全国、果てはフランスからも食材を仕入れる同店ですが、
食べログのスコア上昇により県外からのお客さんが増えて地物の扱いが多くなったとのこと。
この日は蛤、細魚、グリーンアスパラガス、苺が地物(茨城県産)でした。

  • レストラン オオツ - 2020.4 グリーンオリーブ

    2020.4 グリーンオリーブ

  • レストラン オオツ - 2020.4 63℃でコンフィした鹿島灘地蛤と蕪のコンソメスープ

    2020.4 63℃でコンフィした鹿島灘地蛤と蕪のコンソメスープ

  • レストラン オオツ - 2020.4 久慈浜細魚 細魚皮の天日干し 薪の香りで燻製にしたキャヴィア ナスタチウム

    2020.4 久慈浜細魚 細魚皮の天日干し 薪の香りで燻製にしたキャヴィア ナスタチウム

  • レストラン オオツ - 2020.4 自家製パン

    2020.4 自家製パン

  • レストラン オオツ - 2020.4 帆立出汁のフラン 浅蜊出汁のジュレ 北海道ホッキ貝 明石本ミル貝 閖上赤貝

    2020.4 帆立出汁のフラン 浅蜊出汁のジュレ 北海道ホッキ貝 明石本ミル貝 閖上赤貝

  • レストラン オオツ - 2020.4 地物グリーンアスパラガス フランスロワール産ホワイトアスパラガス エスプーマしたサバイヨンソース

    2020.4 地物グリーンアスパラガス フランスロワール産ホワイトアスパラガス エスプーマしたサバイヨンソース

  • レストラン オオツ - 2020.4 青森下北サクラマス(魚体6kg)低温調理 ブールブランソース 菜の花ソースと菜の花 合馬筍 タプナード

    2020.4 青森下北サクラマス(魚体6kg)低温調理 ブールブランソース 菜の花ソースと菜の花 合馬筍 タプナード

  • レストラン オオツ - 2020.4 フランスロゼール産ラムチョップ 仔羊のジュ イタリア産グリーンピース

    2020.4 フランスロゼール産ラムチョップ 仔羊のジュ イタリア産グリーンピース

  • レストラン オオツ - 2020.4 青森六戸ハーブサラダ

    2020.4 青森六戸ハーブサラダ

  • レストラン オオツ - 2020.4 鉾田苺パフェ

    2020.4 鉾田苺パフェ

  • レストラン オオツ - 2020.4 フレッシュハーブティー(レモングラス、レモンバーム、ミント)

    2020.4 フレッシュハーブティー(レモングラス、レモンバーム、ミント)

  • レストラン オオツ - 2020.4 プティフール(生チョコ、カシスキャラメル、洋梨のパートドフリュイ)

    2020.4 プティフール(生チョコ、カシスキャラメル、洋梨のパートドフリュイ)

  • レストラン オオツ - 2020.4 テーブル席

    2020.4 テーブル席

  • レストラン オオツ - 2020.4 テーブル席

    2020.4 テーブル席

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2019/04訪問1回目

4.6

  • 料理・味4.6
  • サービス4.0
  • 雰囲気4.0
  • CP4.2
  • 酒・ドリンク4.0
¥20,000~¥29,9991人

【★4.6】春の食材「アスパラガス」と「サクラマス」が5.0満点の美味しさ!【1599】

4,374文字★
コース(16,200円+サービス料10%)滞在時間:約2時間★★

◎4月(春)のレビューです◎

東京から茨城県に旅行で来ております。

食べログの茨城県「フレンチ」ジャンルで第1位の高評価に輝くレストランオオツ(3.65)。
全ジャンルのランキングでは今のところ茨城県第11位に甘んじているのですが、
いずれ同店が茨城県第1位になるのではないかと予想しております。

と下書き状態で熟成しているうちに、5月に食べログのアルゴリズムが大変動。
このレビューをアップする前に本当に茨城県第1位になってしまいました(7月現在3.96)。

エクアトゥール(4.79)、カンテサンス(4.74)、レフェルヴェソンス(4.65)。
食べログのフレンチ全国TOP3(いずれも都内)のお店にいずれも2回以上訪れていますが、
個人的には同店の料理のほうが感動を覚えました(お店との相性の問題もあるとは思います)。

エスプーマしたサバイヨンソースで味わうフランスロワール産ホワイトアスパラと地物グリーンアスパラ。
低温調理で火を入れた丹後の天然サクラマス、メインの栃木A5黒毛和牛(雌牛)ランプ。
いずれも火入れ抜群、ソース美味、肉厚感(食べ応え)もあって最高に美味しかったです。

唯一苦言を呈すると全体的に塩が強めで行き過ぎなようにも思ったのですが、
筆者の最高評価フレンチである北島亭(4.31)やフランス現地で食べた料理も塩は強かったです。
エクアトゥールのソースも濃厚で塩は強めでした、塩味によって料理にコクが出るという側面もあります。

また同店はこの地で28年続く地方フレンチですが地産地消にこだわらず全国(海外含む)から仕入れ。
タケノコを求めて合馬(福岡県)、鴨を求めて新潟県など、実際に産地にも足を運んで食材を吟味。
茨城県で全国に通じるレベルの食材はメロン(生産量日本一)、イチゴ、蕎麦、納豆ぐらいとのことで、
美味しさを追求すればこれが正解なのでしょう(確かに都内高級飲食店では茨城県産の食材を見ないです)。

料理は10,800円(サ別)、16,200円(サ別)、21,600円(サ別)の3コースが用意されています。
初めての訪問なので日本人らしく真ん中のコースを予約しました。
常連になるとお店側でお客さんの好みを把握、時価のおまかせコースも可能となるようです。
(同店のスペシャリテの1つ「トリュフのアイス」も時価で白トリュフにグレードアップ可能とのこと。)

幹線道路に面して1階が駐車場(急勾配なので入庫に苦労)、2階が店舗というビルトインガレージ構造。
店内はテーブル席で14席、定期的にリフォームしているそうで、28年目でも現代的な意匠。
白を基調としておりどことなくレフェルヴェソンスを思い出しました。
マダムが仕切っており、ご主人とご子息がシェフという、基本的に家族経営なお店。

本日の16,200円(+サービス料10%)コースの内容は以下の通り

01.グリーンオリーブ
02.フランス産小麦粉の自家製パンとフランス産バター(おかわり自由)
03.富山滑川ホタルイカ 貝出汁泡 蕪のピューレ
04.丹後半島蒸しアワビのゼリー寄せ 蒸した肝のムース イタリア産グリンピース ナスタチウム
05.茨城内原グリーンアスパラガス フランスロワール産ホワイトアスパラガス エスプーマしたサバイヨンソース
06.大間ムラサキウニのアロスメロッソ
07.丹後天然サクラマス低温調理 丹後天然コゴミ ウルイ 菜の花 白ワインソース
08.栃木A5黒毛和牛(雌牛)ランプ ベニエよりは薄い衣で揚げたタラの芽
09.青森ハーブサラダ
10.液体窒素で作るパイナップルの即席シャーベット ゴールドキウイ乗せ
11.デセール(マンゴーのブランマンジェを選択)
12.プティフール(生チョコ、ベリーキャラメル、ブルーベリーチーズケーキ)
13.食後のカフェ(ミント・レモングラス・レモンバームのハーブティーを選択)

食べた料理の寸評は以下の通り、【】内は個別の採点

【3.3】グリーンオリーブ

種付きグリーンオリーブのオイル漬けがシンプルに美味しい。
これから始まるコースの序章として悪くないと思います。

【3.7】フランス産小麦粉の自家製パンとフランス産バター

パンとバターはおかわり自由となるようです。
フランス産というバターは日本の一般的なバターより塩が強いのですが、
バター特有の濃厚ミルキー感やコクも強くて不健康ながら素晴らしく美味しい。
このバターの美味しさと塩の強さでパンをついつい食べ過ぎてしまいます。

【3.5】富山滑川ホタルイカ 貝出汁泡 蕪のピューレ

ソテーにしたのかホタルイカに火を入れて貝出汁のエスプーマと合わせています。
泡で緩和される面もあるのですがホタルイカのえぐみが少し気になりました。
ホタルイカは生やボイルなどシンプルな食べ方でも抜群に美味しい食材。
それ以上に美味しく調理するのはなかなか難しいのかも知れません。

【3.8】丹後半島蒸しアワビのゼリー寄せ 蒸した肝のムース イタリア産グリンピース ナスタチウム

4時間蒸したという丹後のアワビはムッチリした食感が素晴らしいです。
しかしアワビを包むゼリーの塩分が強いのは少し気になりました。
また肝も蒸してからムースにしているのですが、本体との相性の良さまでは感じられず。
ゼリーの味付けや肝のムース次第では4.0以上の評価となりそうです。

【5.0】茨城内原グリーンアスパラガス フランスロワール産ホワイトアスパラガス エスプーマしたサバイヨンソース

グリーンは地物(茨城内原産)、ホワイトはロワール(フランス)産というダブルアスパラ。
このアスパラガスが過去最高とも思う美味しさで感動を覚えました。
まず適度に歯応えを残した火入れが筆者の理想とドンピシャでアスパラガスの食感に妙味。

そしてエスプーマすることで気泡の入ったサバイヨンソースも圧巻の美味しさ。
レモンの皮で香り付けもしているようですが、爽やかさとコクの強さを併有しており異次元な味わい。
火入れとソースでアスパラガスの美味しさを最大限に引き上げていました。

もちろんアスパラガスの素材力もトップクラスと思いますが、
火入れとソースで更に昇華させるフレンチの醍醐味のような料理にノックアウトされました。
来春もこのアスパラガスを食べるためだけに東京から100km離れた水戸まで足を伸ばすと思います。

【3.8】大間ムラサキウニのアロスメロッソ

大間の良質な昆布を食べて育ったのであろうムラサキウニ。
そのウニでつないだアロスメロッソ(スペインのおじや)は甲殻類の出汁が効いており、
百合根のピューレも合わせているそうです。

高級鮨店が扱うような1箱数万円の最高級ウニに比べるとウニの素材力で見劣りして、
アワビやウニといった高級食材を15,000円(税サ別)のコースに中途半端に使うより、
同店の真髄はアスパラガスやサクラマスにこそあるようには思いました。
とはいえブランド食材なのでコースの華やかさを演出するのは確かなのでしょう。

【5.0】丹後天然サクラマス低温調理 丹後天然コゴミ ウルイ 菜の花 白ワインソース

低温調理で火を入れたというサクラマスの身は厚切りなのに繊維がホロホロほどけ官能的食感。
火が通るとパサつきやすいため鮨店では一定時間冷凍してから生で出すこともありますが、
この春に食べログ4.00を超える複数の鮨店で食べたサクラマスより同店のほうが遙かに美味しい。

それどころか日本全国で食べてきたビワマス、サクラマス、マスノスケ、時鮭、鮭児など、
サーモン系のなかでも高級食材と名高いこれらより美味しくてサーモン系で過去最高。
「鮭は馬の鼻息でも焼ける」などと言われるぐらい火入れの難しいサーモンですが、
火入れにこだわるフレンチでこそ真価を発揮できる魚なのかも知れません。

【4.5】栃木A5黒毛和牛(雌牛)ランプ ベニエよりは薄い衣で揚げたタラの芽

サクラマス(魚料理)同様にメインの肉料理も厚切りです。
そして火入れ絶妙、ソースも美味しくて、アスパラガスやサクラマスに次ぐヒット。
タラの芽の塩があまりにも強い点だけは画竜点睛を欠いたのですがメインも抜群に美味しい。

【3.7】青森ハーブサラダ

軽く酸味を効かせたハーブのサラダで口直し。

【3.8】液体窒素で作るパイナップルの即席シャーベット ゴールドキウイ乗せ

濃厚に搾れるというジューサーで生パイナップルを絞ってまずはパイナップルジュースに。
液体窒素を使ってその場でジュースをシャーベットにしてゴールドキウイを乗せて完成。
シャーベットが美味しいのはもちろん、制作過程をライブで楽しめる演出も面白かったです。

【4.0】デセール

やよいひめ(苺)のスープ、コンポートした枇杷とジャスミンティーのプリンとフレッシュな枇杷、
マンゴーのブランマンジェから1種類を選べるとのことでマンゴーのブランマンジェをお願いしました。
固めておらずミルクのような液体ブランマンジェにスプーンを入れると、
こちらも固めておらずドロドロしたマンゴーピューレ、マンゴーの果肉を掬えます。
ミルクやマンゴーの濃厚さを官能的食感で楽しめて感動的に美味しい。

【3.9】プティフール

生チョコ、ベリーキャラメル、ブルーベリーチーズケーキと3種類のプティフールを楽しめます。
奇を衒うことの多い都内フレンチのプティフールに比べると驚きは無いですが、
どれも実直に美味しくて満足度は高いです。

【3.3】ミント・レモングラス・レモンバームのハーブティー

食後のカフェはコーヒーや紅茶ではなくハーブティーにしました。
ミント、レモングラス、レモンバームのハーブティーがカップに注がれた状態で登場(おかわり可能)。
美味しいのですがフレッシュなハーブを透明のポットに入れて、
注ぎ立てで味わうようなハーブティーに比べると香りや鮮烈さには劣るような印象。

アスパラガス、サクラマス、黒毛和牛の三本柱に高級食材のアワビやウニ。
デセールやプティフールの美味しさも申し分なくて充実のコース内容でした。
地産地消にはこだわらず海外を含む全国から食材を集めて火入れとソースで絶品料理に昇華。

新潟では真鴨を捕まえて合鴨と交配させている飼育場を見つけたそうで、
11月にはその鴨料理を楽しめるようで気になります。
茨城県ならではのフレンチというわけではないですが都内の有名フレンチにも負けない実力店。
わざわざ水戸まで訪れる価値は十二分にあると思います。

  • レストラン オオツ - 2019.4 富山滑川ホタルイカ 貝出汁泡 蕪のピューレ

    2019.4 富山滑川ホタルイカ 貝出汁泡 蕪のピューレ

  • レストラン オオツ - 2019.4 丹後半島蒸しアワビのゼリー寄せ 蒸した肝のムース イタリア産グリンピース ナスタチウム

    2019.4 丹後半島蒸しアワビのゼリー寄せ 蒸した肝のムース イタリア産グリンピース ナスタチウム

  • レストラン オオツ - 2019.4 茨城内原グリーンアスパラガス フランスロワール産ホワイトアスパラガス エスプーマしたサバイヨンソース

    2019.4 茨城内原グリーンアスパラガス フランスロワール産ホワイトアスパラガス エスプーマしたサバイヨンソース

  • レストラン オオツ - 2019.4 大間ムラサキウニのアロスメロッソ

    2019.4 大間ムラサキウニのアロスメロッソ

  • レストラン オオツ - 2019.4 丹後天然サクラマス低温調理 丹後天然コゴミ ウルイ 菜の花 白ワインソース

    2019.4 丹後天然サクラマス低温調理 丹後天然コゴミ ウルイ 菜の花 白ワインソース

  • レストラン オオツ - 2019.4 栃木A5黒毛和牛(雌牛)ランプ ベニエよりは薄い衣で揚げたタラの芽

    2019.4 栃木A5黒毛和牛(雌牛)ランプ ベニエよりは薄い衣で揚げたタラの芽

  • レストラン オオツ - 2019.4 青森ハーブサラダ

    2019.4 青森ハーブサラダ

  • レストラン オオツ - 2019.4 液体窒素を使ってパイナップルのシャーベットを作成中

    2019.4 液体窒素を使ってパイナップルのシャーベットを作成中

  • レストラン オオツ - 2019.4 液体窒素で作るパイナップルの即席シャーベット ゴールドキウイ乗せ

    2019.4 液体窒素で作るパイナップルの即席シャーベット ゴールドキウイ乗せ

  • レストラン オオツ - 2019.4 マンゴーのブランマンジェ

    2019.4 マンゴーのブランマンジェ

  • レストラン オオツ - 2019.4 プティフール(生チョコ、ベリーキャラメル、ブルーベリーチーズケーキ)

    2019.4 プティフール(生チョコ、ベリーキャラメル、ブルーベリーチーズケーキ)

  • レストラン オオツ - 2019.4 ミント・レモングラス・レモンバームのハーブティー

    2019.4 ミント・レモングラス・レモンバームのハーブティー

  • レストラン オオツ - 2019.4 フランス産小麦粉の自家製パンとフランス産バター(おかわり自由)

    2019.4 フランス産小麦粉の自家製パンとフランス産バター(おかわり自由)

  • レストラン オオツ - 2019.4 グリーンオリーブ

    2019.4 グリーンオリーブ

  • レストラン オオツ - 2019.4 テーブル席

    2019.4 テーブル席

  • レストラン オオツ - 2019.4 テーブル席

    2019.4 テーブル席

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店舗情報(詳細)

店舗基本情報

店名
レストラン オオツ(Ohtsu)
受賞・選出歴
2024年Bronze受賞店

The Tabelog Award 2024 Bronze 受賞店

2023年Bronze受賞店

The Tabelog Award 2023 Bronze 受賞店

2022年Bronze受賞店

The Tabelog Award 2022 Bronze 受賞店

2021年Bronze受賞店

The Tabelog Award 2021 Bronze 受賞店

2020年Bronze受賞店

The Tabelog Award 2020 Bronze 受賞店

フレンチ 百名店 2023 選出店

食べログ フレンチ EAST 百名店 2023 選出店

フレンチ 百名店 2021 選出店

食べログ フレンチ EAST 百名店 2021 選出店

ジャンル フレンチ
予約・
お問い合わせ

050-5593-8297

予約可否

完全予約制

【アレルギー等について】
・アレルギー、お苦手な食材がございましたら、お申し付け下さい。
・ご予約に合わせて食材をご用意致しますので変更、キャンセルの際はお早めにご連絡下さい。キャンセル料が発生することがあります。
【オンライン予約方法】
・オンライン予約はテーブルチェックより可能です。
・一休ではリクエスト予約を受付中です。

住所

茨城県水戸市白梅1-5-4

交通手段

JR常磐線水戸南口下車徒歩10分
北関東自動車道水戸南インターから15分

水戸駅から825m

営業時間
  • 火・水・木・金・土・日

    • 12:00 - 15:00

      L.O. 料理12:30

    • 18:00 - 22:00

      L.O. 料理20:00

    • 定休日
  • ■ 営業時間
    12:00~15:00(12:30までに入店、要予約、お問い合わせ)
    18:00~22:00(20:00までに入店、要予約)
    営業時間中はお電話を受けられない事がございますので、ご了承下さいませ。

    ■ 定休日
    不定休(月曜日を中心に月7回)
    <4月のお休み>
    4/1(月)、4/3(水)、4/11(木)、4/15(月)、4/22(月)、4/23(火)、4/30(火)
    <5月のお休み>
    5/7(火)~5/9(木)、5/13(月)、5/20(月)、5/27(月)、5/28(火)
予算

¥30,000~¥39,999

¥30,000~¥39,999

予算(口コミ集計)
¥20,000~¥29,999 ¥20,000~¥29,999

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支払い方法

カード可

(JCB、AMEX、VISA、Master、Diners)

電子マネー不可

QRコード決済不可

領収書(適格簡易請求書) 適格請求書(インボイス)対応の領収書発行が可能
登録番号:T7810204129596

※最新の登録状況は国税庁インボイス制度適格請求書発行事業者公表サイトをご確認いただくか、店舗にお問い合わせください。

サービス料・
チャージ

サービス料10%

席・設備

席数

14席

個室

最大6名様 チャージ料1万円

貸切

禁煙・喫煙

全席禁煙

駐車場

3台分/駐車場の勾配と高さに制限がありますのでご注意下さい。近隣にコインパーキングがございます。

空間・設備

オシャレな空間、落ち着いた空間

メニュー

ドリンク

ワインあり、ワインにこだわる

料理

野菜料理にこだわる、魚料理にこだわる

特徴・関連情報

利用シーン

接待

こんな時によく使われます。

ロケーション

一軒家レストラン

オープン日

1991年12月6日

電話番号

029-226-8502

初投稿者

chitettochitetto(6)

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