巨大な愛 : 小さな厨房 朝霧店

家族4人で伺いました。
休日も平日と同じランチメニューを提供されているので、大変ありがたいです。

私が豚ロースカツ、息子がふわふわチーズオムライス、娘と妻がチーズハンバーグと有頭エビフライのセットです。

ボリュームがスゴイので、当然シェアを前提にしています。

ランチメニューには、ライス、スープ、サラダ、ドリンクがついています。
オムライスにはもちろんライスはありません。

いつも通り、まずスープが提供されました。
セットは3つしか注文していませんが、スープは4つ提供されました。
女性の店員さんに尋ねると、微笑みながら「いいんです」と仰って下さいました。

ワカメが入っているので、お味噌汁かなと思っていただくと、ほのかにカレーの風味があります。
カレー風味のコンソメスープでした。
とてもアッサリしているのですが、飲むほどにコンソメの味が効いてきて美味しいです。
子ども達も全て飲み干しました。

続いてサラダです。
相変わらずタップリです。
やはりこの優しい甘さのドレッシングが大変美味しいです。
2つのサラダを4人でシェアしても十分な量を美味しくいただけます。
サラダを食べていると、メインが来ました。

大きなロースカツです。
子どもたちが「スゴイ」と言います。
粗めのパン粉で外側の衣の食感がザクザクと心地良いです。
美味しい。

妻のエビフライとハンバーグが来ました。
やはり巨大です。
娘が「こんな大きなエビフライ初めて見た」と笑っていました。

ハンバーグも大きいですが、空気が多めに含まれていて柔らかく、ライトな食感です。
娘も柔らかくて美味しいと言ってパクパク食べてました。
また、ハンバーグの下に目玉焼きとマッシュしたポテトが敷かれていて、混ぜて食べると実に美味しかったです。

メインを食べていると私のロースカツと妻のセットのライスがきました。
どう見ても大盛りです。
以前同じランチで食べていますので、普通盛りの量はわかります。
前回のライスはが平原でしたが、今回は丘になっています。

スープの時と同じで、私たちがライスを家族でシェアすると思って、大盛りにしてくれたようです。

最後に息子のオムライスが来ました。
息子の顔ぐらいあります。スゴイ。

見た目は普通のオムライスです。
どこにチーズがあるんだろうと食べてみると、中のチキンライスにチーズが絡めてあります。
ドリアのような感じです。
チーズの酸味とコクがチキンライスに良く合っています。

息子も美味しいと言ってパクパク食べましたが、3分の2食べたところでお腹いっぱいを宣言しました。

食べきれなかったオムライスは、お願いしてお持ち帰りさせてもらいました。

全てのメニューがてきるわけではないと思います。普段からお弁当のテイクアウトもされているメニューなので対応していただけたのだと思います。

持ち帰りが可能か尋ねた時に、「いいですよ」と仰ってくれたのですが、その時に大盛りでごめんなさいね、という感じで苦笑いされていたのが印象的でした。
申し訳なさそうに大盛りにしてくださる、そこに巨大な愛を感じます。

マスターは声をかけるとにこやかに応えてくれますが、黙々と調理をされています。
サービスや大盛りであることについてご自分からは何もおっしゃいません。
何も語りませんが、提供される料理には如実にメッセージが現れています。

長文になりましたが、一度でも行くと、話したいことがいっぱい出てくる、そんなお店です。

妻と二人で伺いました。
洋風居酒屋とのことです。
行列ができるうどん屋のあづまやさんの向かいにあります。

目立たない入り口で店内を伺えないので、初見だとなかなか入りづらいかも知れません。

小さな厨房の名前の通り、ごじんまりとした店内ですが雰囲気は良いです。
カウンター席とテーブル席があります。
既に8割席が埋まっていました。
席の間隔も広めにとってあるので、窮屈さは感じません。

ランチメニューは概ね1,000円前後でお手頃です。
せっかくなので、私はちょっと贅沢に一番高い1,500円のエビフライとステーキセットを注文しました。
妻は甲殻類系女子なので、エビフライとカニクリームコロッケのセットにしました。
サラダ、ライス、スープ、コーヒーか紅茶がついています。

最初にスープが提供されました。
お味噌汁です。
味噌は控えめで出汁が効いています。
キノコが入っていて風味があります。
後からわかりましたが、メインのボリュームを考えてアッサリした味わいにしているのだと思います。

次にサラダです。
私は別皿で提供されました。
これも後からわかりましたが、私はメインがステーキで熱い鉄板プレートで提供されたので、生野菜のサラダはのせられないわけです。
焼いた肉もサラダも一つの大皿に盛り付けるのではなく、忙しいランチでもわざわざ分けるところに、マスターのお客に対する気持ちが伝わります。

そして、このサラダのボリュームです。
よくあるランチセットの小さなポーションの2〜3倍はあります。
ちょっとしたマウンテンです。
山の頂にドレッシングがタップリかかっています。

すごい量だなと思って食べてみると、このドレッシングがとても美味しかったです。
一口食べると優しい甘みを感じます。多分ハチミツだと思います。
そこに柑橘系の酸味と爽やかさが加わって、素晴らしい口当たりです。
食べたことがない味です。
ハニーオレンジというか、ハニーミカンというか、生野菜を美味しく食べるという目的を十二分に満たしてくれるドレッシングです。

そして、メインのステーキとエビフライがきました。
エビフライの大きさに驚きます。
身の部分は大きさを変えられるので単純に比較できませんが、頭の部分は変えようがありません。
頭が明らかにビックサイズなので、エビ自体が巨大だということになります。
妻のエビフライも同じように大きく、思わず二人で笑ってしまいました。

フライは外側はクリスピーで、中の身はしっとりとしています。
手作りだと思われるタルタルソースの酸味がフライの甘みとよく合います。
このような立派なエビフライの場合、頭も尻尾もいただきます。
食べられるからこその「有頭」だと思います。
バリバリいただきましたが、ミソの部分にコクがあって予想通り美味しかったです。

ステーキは薄く切った牛肉が5～6枚入っています。
エビフライがメインではないかと思ってしまいますが、肉もテンダーで2、3回噛むだけで融けていきます。
肉の下には炒めたオニオンがたっぷり敷き詰められていて、ポテト、インゲン、ニンジンもあります。

もう、本当にお腹いっぱいになりました。
間違いなく量的に2人前以上あります。
ライスは普通盛りでしたが、小サイズも頼めるので、初めての方はそちらの方で様子を見た方が良いと思います。

私たち夫婦は夜までお腹いっぱいでした。

お客さんが結構入っていたので他のメニューも横目で拝見しましたが、どれも大盛りです。
それがこのお店のコンセプトのようです。
また、マスター一人で厨房を切り盛りされていますが、待たされることはありません。
次々とお客さんが入ってきましたが、10分ほどで料理が提供されます。
お礼を言うとにこやかに笑顔でお礼を返されます。

1,000円前後の値段でこの量と美味しさは、相当CPが高いです。
ただ、食べきれない方もいらっしゃると思います。
若い方には最高でしょうね。

チキンの料理も結構あったので、次はそれをいただこうと思います。
夜はパスタやピザがあるので、またうかがいたいですね。

とにもかくにも、お腹を空かせていくと幸せな気分になれるお店だと思います。