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kasuganomichiさんの他のお店の口コミ
「みんなで作るグルメサイト」という性質上、店舗情報の正確性は保証されませんので、必ず事前にご確認の上ご利用ください。 詳しくはこちら
店名 |
鳳城酒家 太子店
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ジャンル | 中華料理 |
予約・ お問い合わせ |
(+852) 23815261 |
予約可否 |
予約可 |
住所 |
香港太子彌敦道749號歐亞銀行大廈1-2樓 |
交通手段 |
港鐵(MTR)荃灣綫・觀塘綫太子駅C1出口から徒歩4分 |
営業時間 |
営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
予算(口コミ集計) |
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支払い方法 |
カード可 (VISA、Master) |
サービス料・ チャージ |
10%サービス料 |
席数 |
270席 |
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禁煙・喫煙 | 全席禁煙 |
ドリンク | ワインあり |
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料理 | ベジタリアンメニューあり |
利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
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サービス | テイクアウト |
お子様連れ |
子供可 |
公式アカウント | |
オープン日 |
1954年 |
初投稿者 | |
最近の編集者 |
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一言で「粵菜」(廣東料理)といっても、通説では「広州菜」「潮州菜」「順徳菜」「客家菜」の4つからなっており、(客家は民族名、他は地名)そのなかでも「順徳菜」は「元祖」だといわれております。ただ、順徳料理は手間がかかるのが多く、あまりたくさんの店は香港にもありません。そうした順徳菜のレストラン、「鳳城」太子店に行くことにしました。
香港をベースに活躍する有名な食評論家、蔡瀾さんもこちらをごひいきにしておられます。
「很多人問我:『在六十年代吃過的菜,現在去哪裡找?』 答案很簡單,旺角的「鳳城酒家」,就是其中之一。」 たくさんの人が、「1960年代に食べたなつかしい料理は、今どこに行ってしまったのだろう」 そんなの簡単、旺角にある「鳳城酒家」がその答えの一つである。
https://bobostory.wordpress.com/2013/08/11/%E9%B3%B3%E5%9F%8E%E9%85%92%E5%AE%B6-2/
同氏の言によれば、「北角に支店がある。同名の店は他の地域にもあるが、それは単に別のチェーンで、こことは違う。この店の水準は高く、内容もしっかりしている。いい店によくみられる従業員のレベルの高さと気楽さは店の気風ともあっていて、好ましい雰囲気を作り出している。最近は伝統的な料理への関心が高く、いつも混んでいるので予約したほうがいいかもしれない」(『蔡瀾の香港を丸ごと味わう』河出書房新社 29頁)とのことでしたので、予約して12時半に2名で入店。
なお、「別のチェーン」とありますが、一応共通のルーツは1950年代に順徳出身の馮滿さんがこの名で出店したもので、その後甥の譚兄弟が始めたのがA系統(太子と北角)、その後弟子が兄弟の了解を得て同名の店舗を出し、それがさらに大手の「新光」グループ傘下に入ったのがB系統ということです。
このようなややこしい状況で、私が使う(考案した?)のが「オープンライス率」です。この香港版食べログ、細かい評価のポイントもあるのですが、すべての口コミを「笑顔」(おいしかった!)「OK」(まあまあ)「泣き顔」(二度とこない)と3つに分けています。で、泣き顔数で笑い顔数を割ったのがこのオープンライス率。数値が大きいほど評価がよいことになります。1以下は泣き顔の方が笑顔より多い店ということになります。
さて、3月25日現在の率は・・・・
A 太子 4.85
北角 5.88
B 上環 4.12
尖沙咀 2.25
旺角 0.9
銅鑼灣 3.4
銅鑼灣その二 3.18
紅磡 0.57
沙田 閉店
荃灣 閉店
と、やはりBの分が悪いですかね。まあ、あくまで一つの目安ですが。
今回の香港、一店目(私は倫敦に一人で朝飯食いに行ったので二店目)。さあて、何を食おうか。
乳豬拼生腸 子豚の皮と豚の腸
蝦餃 焼賣 豉汁鳳爪 の點心三種
をまず注文しました。
蔡瀾さんもこの一番目の料理がお好きなようで、
「乳豬拼生腸,豬皮烤得很脆,而生腸一點也不硬,嗦嗦聲咬著進口。」
皮はきわめてパリッとローストされており、豚の腸も固くなく、さくさくと口に入っていく。
たしかにこの子豚は非常に美味しく、骨もほとんどない。その下に豚の腸が鮮やかなオレンジ色で登場、そのさらに下にピーナッツ。味がどんどん下に伝わっていくしくみ。名物だけにさすがにうまい。腸のちょっとぐにゅっとした独特の食感がまた最高。200ドルと少し高いがその値打ちありです。ただ、2人で食うのは量的にさすが、少しきつい。點心3種(わりと普通)食べて、あと仕上げに行くかどうか迷う我々。しかし、迷ったときは行くのが我々。
で、干焼伊麵。出てきたときは「げっ、し、失敗。」と思わせる巨大なポーション。
「ぜったいに残るよねえ」
「持ち帰りにする?」
「だめだよ、伸びちゃうし、今回は部屋にレンジないし」
などと言いつつ、食べ始めると、これがまた。
麵がまるで生き物のように、するすると喉を通り、胃に収まっていきます。具は黄ニラと椎茸だけ。味付けは、醤油と少しのオイスターソース。シンプルだが最高のあじわい。あっという間に食べ尽しました。
天才や。
ごちそうさまでした。
『旅』 2009年2月号 新潮社 「さぁさぁ、香港で食べますよ」 56頁
『香港 おいしさ満足!135店』 香港ウォーカー別冊 TOKIMEKIパブリッシング 2010年 111頁
Hong Kong Local Delicacies Guide, Hong Kong Tourism Board, circa 2010, p.55.
清水真理子 『朝・昼・夜で楽しむ 香港が好きになる本』 「広東料理の原型は順徳料理にあり」 ダイヤモンド社 2017年 84頁
トイレ 各階に男女別。
このお店のただ一つの問題は、2階3階に上がる時のエレベーター。とんでもなく古く、がたぴし言う、日本では到底考えられない怖い代物。階段でどうぞ。