釧路の細ちぢれ麺でも味噌らーめんは美味しいことを発見したお店 : 梅風堂

「いらっしゃいませ」店の中、正面にある厨房奥から男性の声。令和元年5月連休中…今日はこどもの日。混み出す前に、と16時過ぎに訪問。

女性がレジ裏のモップ掛けをしているところでしたが「どうぞ」と言いながら出て来ました。先客なし。

正面に見えるカウンター6席のうち、厨房への出入り場に近い席を外し、右から2つ目に座りました。床もカウンタートップも、丁寧に清潔に拭かれていますが、油物を扱う店特有の軽いペタペタ感はあります。

メニューを見ると、色んな種類のラーメン(この店ではらーめんと表記)があります…梅風堂らーめん、あっさりらーめん、スタミナらーめん。それぞれに醤油、塩、味噌があり「ちょい辛」が60円増し。もつ鍋風(ここだけ付箋になってます…もともとつけ麺が書いてあったのでしょうか)、コク旨、コク海老…とにかく、色々。あっさりらーめんの醤油と塩が一番安く、660円。

昨年2月に発売された週刊fitのぐる麺第2弾では、コク海老らーめん醤油と梅風堂らーめん激辛味噌等が紹介されていましたが、初訪問なので「梅風堂らーめん」の味噌@880円にしてみます。何となく、味噌に工夫と力が入っている感じがしますので。釧路の細ちぢれ麺にどう合わせているのかしら…「見た目コッテリ食べてけっこうあっさり。」「味付玉子ついてます 豚の背脂、玉ねぎの香味油、特製たれを使用」と書いてます。

つけ麺がメニューから消えてるのですね、釧路では馴染まなかったのかしら。

テレビではゴルフ中継が放映されていますね…3日開幕のパナソニックオープンレディース。テレビの周りの壁を、ワインの木箱面が覆っています。店主の趣味？前のお店の名残り⁇

水差しはテーブルトップに。布巾の上に置いてあります。ガラスコップはプラスチックの容器の中に3個ずつ3組入れてありますが、容器を開けるのに手間取っていると、注文を取った女性が手伝って下さいました。すみません、ありがとうございます。

海老ギョウザや浜中町産ホエイ豚の豚丼の写真つきメニューがカウンター上に貼られています。どちらも美味しそう。

席数を見ると、カウンターの他、小上がりに4人掛けテーブルが2、カウンターに座る私の後ろの窓側に4人掛けテーブルが2。木のテーブルに木のベンチ。22席ですが、ベンチにはあと数人は座れそうです。

私より少し若め、50歳代前半の店主でしょうか。内暖簾の奥、後ろ姿が少しだけ見えますが、一心不乱にらーめんを作り始め、野菜を炒めています。そして、ホールの女性は40歳代かな。

数分くらいで、30歳代のオフのサラリーマン風の男性が入って来ました。新聞を読みながら、らーめんとご飯ものを何か頼んでますね。

5分ほどで、チャッチャッチャッとしっかり湯切りしている音が聴こえて来ました。女性が運び、6分で着丼。

背脂が浮いてますが、さほど脂っぽい感じはないです。白髪ネギと下から覗くもやし炒め、味付玉子、チャーシュー、細く色白のメンマ、赤唐辛子が数粒…美味しそう！いただきます。

スープは多目。背脂のザラザラと一緒にコクのある味噌…でもスープは薄めで控えめ。豚骨は微かに分かりますが、鶏ガラほかは感じられません。釧路の水の硬度は30ちょっとと軟水寄りなので、もともと豚骨や鶏ガラの出汁は取りづらいと言われてますものね。

麺は…やはり釧路の細ちぢれ麺。加水率は中くらい？一口目はかんすい香味がしますね、でも細麺なのですぐスープを吸い始めます。この味噌味には、不思議とこの細麺は合います。

もやしだけかな、挽肉入っていると思ったらこれは大き目な粒子の背脂ですね。白髪ネギと混ぜると辛甘さが美味しい。もやしを噛みながらスープを飲むと、ちょっと水っぽい感じになりますが、細麺も絡めるとバランスよくなります。

4ミリの内ももチャーシューかな。味付けはスープでシンプルに煮上げただけでしょうか。線維がしっかりしていてフレッシュな歯触り。

メンマも細く割いてあり、味付けも薄めで良いです。

味噌味は若干物足りなさがありますが、釧路の細ちぢれ麺には良い仕上がりかも。辛味噌とかコク旨の方、気になりますね。ご馳走さまでした。

次々とお客さんが入ってきました…さっきのカウンター1名、テーブルに常連さん2名(ホールの女性に「ゴールデンウィークはずっとやってました。ずらして休み取るんです」と話していました。お疲れ様です)、小上がりに2名。いずれも30歳代の男性。

会計の時に女性に「豚骨だけですか、鶏ガラも？」と尋ねると、厨房に向かって「店長、スープは豚骨だけですか？ですって」店長は一瞬顔を上げましたが言葉が出て来ないので私から「豚骨だけですか、鶏ガラも？」と尋ね直すと曖昧に頷いていました。豚骨と鶏ガラと野菜なのかな、と私は汲み取りました。