海水パックで香深前極上のガンゼを自宅で楽しむ愉楽 : 海鮮館

礼文島にある香深漁協組合直営の売店。
朝の7時からオープンし、地元で捕れた新鮮な魚介類が並ぶ。
しかし、初日は夕方に到着してうすゆきの湯に浸かりに向かう際にはもう閉店していた。
ならば翌日はフェリーに乗る前にでも寄って礼文島は香深前で漁れたてのガンゼ（蝦夷馬糞海胆）を調達しようと思い、先に金田ノ岬へ行き、あとい食堂で船泊のガンゼに舌鼓を打ち鳴らし帰ってきたら・・・

何と！この日は事情があるとの事で昼の１２時で早終いとなっていた。

そんなぁ～～～

折角現地に来て注文すると発砲スチロール代３００円がサービスになると聞いてうかがったのにぃ！

併設のレストラン「海鮮処かふか」へ行って事情を説明するも、おばちゃんはいけ好かない対応。
埒があかないのでこの日は引き上げて利尻島へ渡った。

翌日利尻島一周を終え、鴛泊フェリーターミナルへ戻って電話で連絡、質問するもインターネットからも申し込めるのでそちからどうぞという。
前日のかふかで7/10頃のガンゼが最高に美味い！と聞いているのでその頃に送って貰いたいことを伝えたが備考にその事を記載しておけばという。
何だか電話対応も今一で感じも良く無いねぇ。
まぁこちらも埒があかないので後日ネットから注文することに。

７月に入り味気ないのだが、オンラインショップで注文した。

礼文島内船泊、利尻島のガンゼの海水パックの価格と比較しても、こちらはかなりお買い得な値段で、内容量も１００ｇとサービス満点だ。

礼文島香深の最高級利尻昆布を食べて美味しく育った新鮮なガンゼを、滅菌処理された海水だけを使いパック詰めされた物で、明礬（ミョウバン）はおろか着色料や添加物は一切使用していない。

海胆がお嫌いな方が口を揃えておっしゃる原因のベスト１は何と言っても薬臭さとそこから起因する収斂味(当方も子供の頃はこれが原因で海胆は大嫌いだった)。
その原因は明礬で、海胆は収穫して殻を割ってからすぐ鮮度が落ちて型崩れが始まる。
粒が崩れるのを防ぐために明礬を使用するのだが、箱海胆は添加量の違いこそあれ多少の明礬が使用されている。
しかし礼文島の海胆は当方が初渡島した９５年に生意気にもこの海水ガンゼを購入した時から他所に先駆けて漁れたて海胆を海水パック詰めされて先進性があった。

オンラインショップの担当者と幾度かのやり取りで、ガンゼ漁が有り次第の殻開け、パック詰め、発送となるため、多少のお時間はみておいてくださいとの説明があった。
やり取りからやはり今年のガンゼ漁の敢行日が少ない様で、しかも7/14から沖止めとなり漁が出来ないということ。
その前も時化で漁が出来ぬ日も続いていたということだった。

19日にようやく漁が有ったと言うことで発送したとメールが入った。
到着は21日になるという。
賞味期限について尋ねると、水揚げ日から５日なので、発送から到着で３日を要するため週末に召し上がることを勧められた。
連絡の通り21日に海胆ちゃん到着。

もちろん翌日の土曜日は、炊き立てのご飯を酢飯にし、本山葵を購入して鮫皮おろしで円やかに擂りおろして準備万端整った！

両親も礼文島には訪れているが、高価なガンゼやノナの海胆丼は食べていないということで今回は1人１パックという贅沢を味わって貰った。

前回購入した時には、容器のつまみを右方向に一周してバンドを全部引き取るまでは同じだが、その後はクッキングペーパーを敷いたザルにあけて海水を切った。
正に海水海胆を仕入れている鮨屋の仕込みと同様だ。

しかし、２０数年振りに購入した礼文島の海水パックの容器は、容器の中に適度に穴が空いた仕切りが有り、クイッと仕切りを持ち上げれば水切りが出来る仕様に変更されていて非常に便利になっていた。
３０分も置いておけば自然に良い状態に水切りでき、常温になって適温になる。

海胆、酢飯、本山葵と主役を揃えたが、ここで忘れてはならないのが海苔！
船泊のあとい食堂流に現地の漁師の食べ方で、海苔で海胆を乗せ、巻いて食べるのだ。
ウチでは一帖を４等分にして大きくガッツリ食べた。
海苔は散らさずに巻いて食べる！これ、現地流♪

そこに礼文島原産のうすゆきの塩（天然塩）、お気に入りのたまり醤油を添えて。
食べ方はお好みでどうぞ。
先ずはそのまま召し上がることをお勧めする。

もう何も言葉が出ない。

美味過ぎる～！！！

しばらくは海水の塩分だけで十分愉しめ、酢飯との相性は極上。

家族で美味しく戴いた。
何と言っても美味い！美味しい♪と両親の笑顔がこのガンゼを購入して良かったと思わせた瞬間だ。
６月下旬に礼文島で戴いた時のバフンウニより旨味が増していて漁協のおいちゃんの言うとおりだった。
時間を超えてガンゼの食べ比べが出来て愉しかった。

これは病み付きになるね～。
ただし、発泡スチロールやクール代金を含む送料がかなり掛かるため、少量の発送はCPを下げるので注意されたし！
今シーズンもう一回くらいお願いしようかなぁ。
ちなみに17年シーズンのガンゼ漁の予定をうかがったところ、あくまでも予定だが８月下旬までを見込んでいるが、塩水パックのお取扱は8月上旬～中旬で終了するとのこと。
ご購入を検討の方はご留意の程を！