浦河町の人気パン屋さんの絶品プリン。しっかりしていて、めちゃうまプリンですよ！？ : ぱんぱかぱん

北海道浦河町　えりも岬のほうにある大きめの街という印象
何故その街へ出向いたか、かつめし（元祖）を食べたかったのと
ある人の記憶と歴史が合っているかの答え合わせがしたかったから。

まず、先日レビューで書いた「かど天」さんでかつめしを食べた。
そしてこちらのお店に来たのだが。

どうにかしてきた理由として面白いので語ろう。

私が遠方に行くときには事前に色々ときっちり調べる。
日帰りとは言え長距離ドライブかつ、目的を持った旅であることが多いからだ。

「かど天」さんで元祖かつめしを食べているときに、
横に座った高齢女性が札幌から来たという。
その方の話を聞くと、先週も浦河に来たという。
先週は新婚旅行以来40年ぶりにきて、何故か今週も来たという。
饒舌な彼女の話は「かつめし」の味さえ分からなくなるほどに進む。
”孤独”なんだろうな。付き合うか。これも旅である。

その饒舌な彼女から出た言葉が”ぱんぱかぱん”って知っている！？と。
あぁ、事前に調べていたパン屋さんのことか。
「かど天」さんからも近いし、あっちにあるパン屋さんですよね？

そうそう！と彼女は乗り気になり話を続ける。
どうやら、外のテラス席でパンを食べようと歩いていたら
コンクリートに躓き、転び、ケガをしてその時献身的に手当てをしてくれたそう

その恩をケガも良くなった1週間後にお礼という形で出向いたのだそう。
さっき行って来て、”シナモンパン”が美味しいんだけど焼きあがるまで１時間かかるって言われて・・・。そこで調べて「かど天」さんに来たんだよね。でここのオススメって何！？
と私に問いかける。

「元祖かつめし」はさっぱりしていて美味しい。小樽で食べて・・・。　
「スモークハラミサーモン焼き」も美味しいですよ・・・。
なんて伝えると　かつめしを注文していた。


かつめしを食べ終わり、
お気をつけて。と一言お礼をしお店を後にし
”答え合わせ”の前にパン屋さんいこっか。と
同行者に伝え了承を得、お店へ伺った。


同行者はオススメされたシナモンパンやピザを購入。
私は・・・。プリンを購入した。
なんとなく惹かれたから。
保冷剤付けますか？と言われたがお断りし、スプーンを頂き外へ。

彼女が転んだと言っていた外のテラス席へ行く。
この辺で転んだんかね？
なんて話をしながら

ベンチへ座る。
テーブルといえるかどうかは分からないが丸太？みたいのがあった。

丁度真ん中にプリンを置くといいアングルになったので撮影をした。


ハッキリいって、お腹いっぱいである。
かつめし食べてすぐだし、
新婚旅行以来４０年ぶりに一人で来たという高齢女性との出会い。

そしてもともとの目的である”答え合わせ”もこれからやらなきゃいけない。

ただ、このプリン。
今まで食べたプリンとは違った。

めちゃくちゃ美味しい！！

まずね、固めです。
プリンってプリプリしていることが多いですが
シトシトという重量系の存在感のあるやつ。
上の部分は香ばしさがあり、
中間層は地元の牛乳を使用した地産地消スタイルで仕上げた層
美味しさが詰まっている

そして驚くべきは底にあるカラメルのほろ苦さ。
これは大人向けのプリンだ。　甘さの加減が丁度良い。

同行者が買ったパンも、家に帰ってきて食べたが生地がしっかりしていて美味しかったと好評だった。店名はインパクトがあるがしっかりした本格的なパンだったようだ


プリンを食べた後
”答え合わせ”の巡り旅。
まずは駅へ。
80年前に行ったというその駅の姿は、同行者の予想とは違ったようだ。
小さい、こんなに小さかったの！？と嘆いていた。
むろん今の浦河駅に列車は・・・来ない。　永遠に来ないかもしれないが・・・。

続いて行ったのが
大黒座という映画館　８０年前にあった映画館だそうだ
もう跡形もないんじゃないか。と思って浦河に行ったが
先ほど述べた饒舌な高齢女性が大黒座で韓国の映画がやっていて観ようか迷っているなんて話していたので、
そこで実在することを知ってしまったのだ。

ここで矛盾が生じるので弁明をしたい。
日帰りでも遠方に行く際はしっかり調べて旅をすると述べたが
浦河のことはかなり調べていたが、同行者が言っていた大黒座という映画館は既にないものだと決めつけ
アイヌの歴史なり、食べログで美味しそうなお店だったり
その辺を主に調べていた。

私は思わず自分の無能さに思わず嘆きたくなった。
80年前に浦河に来た同行者が観た映画館
40年前に新婚旅行で浦河に来た高齢女性が語った、大黒座が今でもやっているということ
スマホやパソコンで色々と調べられる時代ではあるが
生の声、生きる証人の言葉の重さ。
色々と感じてしまった。

その映画館は一日４本上映している現役の映画館であってさらに驚いたわけだが。

その映画館を外観で見た後
この辺りに家があったんだよ。という同行者。

そして海岸に行きたいと。
海岸！？　数分、いや１分くらいだ。
それぐらいで行ける海岸。
昔、先端が少しとがった貝をたくさん拾ったんだよね。
８０年前にあった貝があるとは限らない。

が、あった。
その貝を拾い、まるで少女のような潤った目で
”これだ”

その瞬間浦河に来て良かったなー。
連れてきて良かったなー。って。


誰しも思い出、思い入れのある土地はあるだろうが
80年前に来た同行者にしても、40年前に来た饒舌な高齢女性にしても。
何かを求め、この地に来て
何かを得、それを継ぐ。

浦河町ってのは魅力的である。


１０年ほど前、えりも岬に一人で行ったときは
浦河町はただの通過点でしかなかった。

今、浦河町で食べログ的におすすめしたいのは
やはり「かど天」さん「ぱんぱかぱん」さん

歴史を感じたいなら「郷土博物館」　無料で貴重な資料が見られます。もちろん行きましたよ。

もし40年後生きていたとして　浦河に行きたくなるんだろうか。
愚問でしたね。行って継ぐのだろう。

饒舌な高齢女性ともう少し話せばよかっと今更後悔。
大黒座の存在と、ぱんぱかぱんをおすすめしてくれたことは40年後まで覚えています。