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「自分的期待店」~安定感のある本格蕎麦
【2011/11 新そば】
新そばを味わいに再訪。今回は「せいろ(藪・577円)」を頂く。
この店では「藪」と表記されている蕎麦は、中細で二八の並粉蕎麦で、
粉は蘭越産を使用する。
つなぎには「江別産」を使用するこだわりぶりだ。
手打ち感の感じられる見た目の蕎麦は、程よく強いコシ、水切り具合も良く喉越し良好、
新そばの季節らしく香りも充分。
つゆは本枯れ鰹節と宗田鰹の風味が前面に出るやや辛口。旨みのあるタイプで、角の取れた
バランスの良い味わいは案外好み。
味わいに満足出来たので、今回は「かしわ南蛮(藪・787円)」を追加注文。
中細の並粉蕎麦は、つゆにギリギリ負けておらず「味わい」は感じられる。かしわの出汁感・脂感、
つゆの濃度、要素全体が穏やかな上品タイプ。かしわ肉もポーションが薄く小さい。
個人的に味わいとしては少し物足りなさを感じた。
今回メニューを眺めて気が付いた事は「鴨せいろ・鴨南蛮」が840円と、鴨メニューにしては
割とリーズナブルな事。次回訪問時に試してみたい。
やはり「素材と蕎麦」にこだわった良い蕎麦屋だった。オススメです。
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食べログ検索で訪問。
この日は初訪であり、もう一店舗で蕎麦を頂く予定も組んでいたので今回は「もり~更科」を注文。
こだわりが書かれた「お品書き」を見ながら提供を待つ・・・価格帯も手頃・・・待つ事数分、蕎麦が出される。
更科蕎麦・・・喉越し良し!コシも強め、良し!・・・しかし風味・甘味はそこそこか・・・
更科蕎麦は水切りが良過ぎると、食べ進めるうちに乾いてくるのが好きではないが、(つなぎの割合や他の要素もあるが)
ここの蕎麦は水切りが絶妙~やや弱い感じであり、乾きも無く、更科ならではの「上品でスッキリ」感が最後まで楽しめ、
大変満足して頂く事が出来た。
そして何よりも気に入ったのが「つゆ」。
元々鰹出汁が効いた濃い目のつゆが好きなのだが、ここのつゆは自分的嗜好にジャストマッチ!
鰹風味が香り、出汁・かえしの要素が絡み合いまとまって、尚且つ「熟成」されたかのような・・
大変満足度の高いつゆだった。
まさに「自分的期待店」。他レビュアー様の写真等から判断しても「ハイセンスで強いこだわり」が随所に感じられ、
「藪」や「温かい蕎麦」もいち早く頂いてみたい・・・そう思えた蕎麦屋である。
一つ言えば店名・・何の根拠も無いのだが「蕎麦屋」っぽく無いというか・・・
もう少し「重厚感」のある店名のほうがもっともっと人を惹き付け「ハク」も付くと思うなあ・・・
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☆流れ星
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店名 |
手打ちそば わか竹(てうちそば わかたけ)
|
---|---|
ジャンル | そば、うどん、天ぷら |
予約・ お問い合わせ |
011-381-0188 |
予約可否 |
予約可 |
住所 | |
交通手段 |
野幌駅から953m |
営業時間 |
営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
予算(口コミ集計) |
¥1,000~¥1,999
|
支払い方法 |
カード不可 電子マネー不可 |
席数 |
26席 (カウンター 6席 テーブル 4×3席 小上がり 4×2席) |
---|---|
個室 |
無 |
貸切 |
不可 |
禁煙・喫煙 |
全席禁煙 |
駐車場 |
有 店前横 6台 |
空間・設備 | 落ち着いた空間、席が広い、カウンター席あり |
利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
---|---|
お子様連れ |
子供可 |
オープン日 |
1999年 |
初投稿者 | |
最近の編集者 |
|
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10年振りの訪問です。私自身の評価で当時の4.0は今現在の4.5に相当しますから、蕎麦が変わっていないか進化したか、色々な振り返りが楽しみです。
■せいろ(藪) 638円
まずはやや乱切りのルックスを見た瞬間から、せいろに乗る蕎麦が話しかけてくるのです。この場合は私自身の蕎麦センサーが発動し、蕎麦とシンクロした証拠、長年の経験からハズレは無いのです。さあ、次は私が蕎麦に語りかけながら手繰る番です。
思わず鼻を近づければ、熟成期の落ち着いた香りに気分は高揚。そのまま数本箸にとりズルっと手繰れば、キリリと冷や〆され適度にザラつき、そしてこれぞコシと言える程良い弾力の歯応えと爽快な喉越しが心地良い。
その後に鼻腔を抜け口に広がる味香は、決して出しゃばる事は無いが儚く逞しく、余韻はまるで梵鐘の音のように丸くて長い。そして静かにフィードバックする穏やかな甘味の妙。
喉越し良く、上品に味香が広がる二八蕎麦の魅力をきっちりと引き出し切ったような、完成度の蕎麦です。嗚呼…実に美味しい。
辛汁(冷たいつゆの事)は、枕崎産本枯れ節のシャープで上品な旨味が主体。花鰹の華やかな広がりの影には宗田鰹のコクと甘味が下支え。キリリとしたスッキリの返しは適度な中口で万人に美味しく訴えかけます。
素晴らしい。まだまだ若手には負けない…と背中で語るような珠玉の手打ち蕎麦、ここにあり。
10年前の自分や、そのレビューにコメントをくれた蕎麦喰い仲間達と心で対話しながらレビューを打ち込んでいると、ふと蕎麦喰い道の弟子にあたる「しーしし」のレビューを思い出して読み返してみました。
経験値も増え、慣れもあるのでしょうか、レビューも画像も素晴らしいのです。確実に精度と腕を上げていますので、これからは彼が食べログの蕎麦シーンを牽引する存在になって行くでしょう。
私は今年、蕎麦喰いとしてまた次のフェーズへとTRYしようと決意しながら、新たなるピジョンを描いておりますが、まだまだお互いの切磋琢磨は続きます。
さあ、今年も蕎麦で新たなる感動を…