なかなかのコスパ。小樽の隠れ名店！ : ブリッジ

出張２日目のこの日は小樽泊。小樽に来たら寿司とばかりに、１軒目は、小樽運河近くの寿司店「すし耕」で軽い食事を済ませました。
寿司も地ビールも美味しかったのですが、やはりコスパ的にはイマイチ。
まあ、そこは小樽観光客相場と諦めることにし、その後、二次会でやって来たのが当店です。

駅前通りを東に進み、徒歩5分くらいでしょうか。
駅前通り沿いの分かりやすい場所にお店はあります。

当店を予約してくれたのは、同行してくれた同僚。
実は、今回の出張では、各所で日本ワインを買い揃えており、最終日前夜の小樽では、これらの持ち込みが可で料理を食べさせてくれるお店ということでピックアップされたのが当店でした。

決め手となったのは、何軒か予約電話を入れたお店の中で、持ち込み料金が一番安かったのが当店だったというわけです。

とは言え、食べログの評価ではあまり盛り上がっていなかったこともあって、正直あまり期待しないで伺いました。

当初は、20時からの予約だったのですが、一次会が比較的スムーズに終わったので、30分繰り上げたい旨お店に伝えたらOKとのことだったので、19時半からの会合になりました。

店内はポツリポツリと先客がいましたが、全員女性客。
なかなか渋い外観と女性に受けていそうなお店だということ、そしてシェフやトリンドル似の美人の店員さんの丁寧な接客など、食べロガー的な勘だと、こういうタイプのお店にはいいお店が多かったという思いもあり、多少の期待も生じました。

持ち込んだワインは計7本。持ち込み品ですので、当店のレビューで銘柄を１本１本解説するのも無粋と思われるので省略しますが、一応、全体写真のみ１枚だけアップしておきました。

まずは、カベルネ・ソーヴィニヨンの赤ワインをチビチビ飲みながら料理を頼みます。
最初に５品。ローストビーフ、枝豆のアーリオオーリオ、はっぱたくさんシェフサラダ、じゃがいものアヒージョ（＆アヒージョ用のバゲット）を注文します。
提供された料理を順番にいただきますが、どれもとても美味しい。しかも、メニュー写真をご覧いただけると分かると思いますが、全体的に価格が安い！
例えば、ローストビーフは680円、じゃがいものアヒージョは480円！、枝豆のアーリオオーリオは380円！です。
量的にも十分な満足が得られます。

全体にアンチョビが多用されているので、一本調子になる懸念もあったのですが、一品一品こだわって作っているため、そんな心配は全く無用です。
このあたりで、当店、意外にいいお店かもとの思いが強くなってきました。

ワインは、シャルドネとゲビュルツトラミネールの白ワインに進み、料理も砂肝の燻製、鶏レバーペーストをいただきます。
ほんと、料理はどれも美味しく、全くハズレがありません。
日本ワインとの相性も抜群なので、当店のようなお店には、是非、日本ワインをメニュー化してもらいたいですね。
目的の一つであった持ち込みワインの飲み比べも順調に進みます。

パスタは、トマトソースのプッタネスカ、エビとトマトクリームのパスタの２種類を食べましたが、パスタの味も絶品です。
最後に自家製のプライドポテト、ゼッポリーネ(欧風たこ焼き？)をいただきましたが、特にフライドポテトはやはりアンチョビ風味が効いています。
アンチョビ攻めではありますが、それはともかくとても美味しい。いくらでも食べられる感じでした。

ワインは７本全部を空け、私は最後にデザートのブラウニーまでいただきましたが、お会計は、何と持ち込み料(@1,000円)を含めて、一人2,600円弱でしたので、驚愕のコスパと言うほかありません(もちろん、ここには書かないものの、ワイン本体には、それなりの値段を払っていますが・・・)。

食べログ評価が低めだったので期待しないで入店したわけですが、なかなかどうして。これは、小樽の隠れた名店と言えると思います。

こういうお店を発見するのも食べログの醍醐味の一つですが、当店は我々が退店した22時の時点で満席。
途中、断られて帰っていった客もいましたが、雰囲気的に客層は地元客中心と思われ、食べログ評価とは裏腹に地元客の支持をしっかり受けていそうなお店と見えました。

小樽のような観光地では、観光客目当ての劣悪店もある一方で、当店のような地元客の支持のあるお店がひっそりと隠されていることがままあります。
ここが食べログの限界とも思えますが、これらのお店をキチンとした評価に引き上げるのも食べロガーの使命だと思っています。(もっとも、影響力ゼロの現状では、これも戯言になってしまいますけどね・・・)