いやいや、やっぱり私は、こういうの好きだなぁ・・・・・・ : まんてん

３月、第１土曜日。
今日のお昼は、久しぶりに私の一人土曜、一人お昼ご飯の外食。

今回は、ここ【まんてん】に、およそ2年ぶりにやって来た。
この店、どうしても【コープさっぽろ Lucy】店の２階に位置するということで、場所的な用途向きからも、ついつい軽く見てしまいがちな店舗。

でも実は、私は前回のレビュー以来、結構、こことの相性はいいと思っている。
かといって、利用する機会がそうあるわけでもないのだが、今回は突然のことながら思い立ち、ここで”しょうゆらーめん”を食べてみようということで利用を決意。

時間にして13:05分位の入店。
うん、相変わらずお客さんはまばらだが、やっぱり、地元の買い物客と思われる方々が何人かチラホラ。

前回と同様に、私はカウンター席に陣取り、ここ独特の注意書きである『注文を伺いに行くので、お席で待っててね！』という主旨の貼り紙の指示に従い、しばし、じっと待つことに。
うん、あんまりチョロチョロされると、困るらしいのだ。

すると、店員さんが素早くやって来て、注文の確認。
予め決めていた私は、すかさず”しょうゆらーめん”（570円税込）の”大盛り”（100円税込）をお願いする。

すぐさま、オーダーが厨房に通り、調理が開始される模様。
すると、なんと待ち時間、３～４分で”ラーメン”の到着。

それほど、混んでいないとはいえ、まるでインスタント並みの早さ。
おどろきながらも、まずは、お腹も空いていることから、さっさといただこうと箸をとる。

うん。
確か、ここで”しょうゆ”を食べるのは初めてかと・・・・・・・。

でも、その見た目からしての、そのオーソドックスな懐かしスタイルのどんぶりに、なんともいえぬ安堵感を覚えてしまう感じ。
前回のレビューでも、述べているが、コープ店内の店だからといって、麺もスープもコープ製品を使った学生食堂のようなクォリティというわけでもなく、スーパーによくあるフードコートレベルのものでも決してない。

一応、ちゃんとした”ラーメン”が出されるのである。
では、いただこう・・・・・・。

あ～、やっぱり、いいねぇ。
このシンプルさがとてもいい。

なんだか、ここ最近・・・・・・。
私も年のせいなのか、最近の”ラーメン”って、おいしいとかおいしくないとか、自分に合うとか合わないとか言う前に、食べていると、なんというか疲れてくるんだよね。

濃いというか、クドイというか・・・・・。
その”ラーメン”によってはマチマチなのだけれども、この『疲れてくる・・・・・』という感覚は共通のものかと。

こういう、昔ながらのシンプルな”ラーメン”に出会うと、心底、安心する。
ちょっと、味は濃い目かな。

でも、ツルツルシコシコ麺に、野菜ダシ強めの”しょうゆ”スープが、なかなかの感じ。
私には、やっぱりこういう”ラーメン”がいいなぁ・・・・・。

うん、おいしい。
そして、何より驚きなのは、この”しょうゆらーめんの大盛り”で、税込670円というところかと。

いま時分、このご時世下で、”ラーメン”の”大盛り”が700円を切るのである。
まぁ、もちろん、ただ安ければいいというわけでもないのだが、この”ラーメン”のスタイルとともに、価格までもがレトロ感で一杯というのは、私にとってはとてもうれしいツボでもある。

前回レビューのメニュー写真と比べると、若干の値上げが見てとれるが、それでも、この価格帯での提供とは、今のこの時代、誠に恐れ入る次第。
地域密着、庶民の味方というということなんだろうか。

今度は、丼物か何かでも食べてみたいところでもあるが・・・・・・・。
いや、この感じなら、また”ラーメン”になるかな・・・・・。

土曜の一人昼御飯。
今日は、街中で用事があり、用事を済ませてお昼を食べようと思ったが、丁度、正午と重なり、行こうと思った店が、どこも大混雑。

なんだか、面倒になって、[南郷１８丁目]へ戻り、これも予定であった散髪を、先に【コープさっぽろ Lucy】店内にある理髪店で済ませることに。
そして、その後、お昼をどうしようか悩む・・・・・・。

お昼を後回しにした、ツケがまわり、結構お腹が空く・・・・。
少し、クラクラしだし、あまり、物を考えたくない。

一番、近いのは、この【コープさっぽろ Lucy】店の２階にある、あの店。
「でもなぁ・・・・・、あそこかぁ・・・・・・・」という気分。

実は、その昔、食べたことがあるのだが、あまり、いい印象がない・・・・。
さりとて、時間にして１３：４０分。

今からどこかへ足を向けるほど、お腹は持たない。
取りあえず、行ってみるとするか・・・。

理髪店からエスカレータに乗り、２Ｆの渡り廊下を渡り、【コープさっぽろ】本体のある建物へ入る。
少し奥へ歩くとすぐに、吹き抜け部分の対面側に、真紅の暖簾が見えてくる。

普段、店名までは意識していないが、改めて店名が【まんてん】という名であることを認識。
その昔、ここで食べた時、「この店で”ラーメン”を食べるのはやめよう、次、食べるならご飯ものだ！！」と、激しく決意したことだけは覚えている。

多分、当時のそれなりの印象が、そう記憶させたのであろうが、ウインドウディスプレイを見ると、確かにどんぶり物を始めとした、ご飯ものはおいしそうに思える。
でも今日は、あえて、その”ラーメン”で勝負してみよう。

以前、食べたその時というのは、10年は軽く超えた昔の話でもあるし、食べログレビューの関係もある。
近くにありながら、今まで足が向かなかった店に、せっかくの機会が生じたのならば、あえて冒険！！改めて検証！！というスタンスで挑みたい。

もう、この店を選んだということは、その時点で、そういうことを意味しているのだ。
てか・・・・、いや、何・・・・・、単にいつものように、”ラーメン”が食べたかっただけのこと・・・・・・・。

で、店内に足を踏み入れると、お店はガラガラ。
さすがに、この時間ということもあってか、わずかにいるお客は、お年を召された、お婆様がパラパラと数人、あちこちのテーブル席に。

”おそば”かなんかを、すすられている。
私はカウンター席に陣取り、注文というと、いつもの通りに、”みそらーめん”（620円税込）を”大盛り”（100円税込）で、いただくとしよう。

お客も増える様子もなく、なんとなく、空腹に耐えながら、のほほんと、スマホをいじりながら待つことしばらく。
およそ、５～６分で、”ラーメン”到着。

ほう・・・・・。
意外に、ちゃんとした外観に驚く。

確か、この店は過去に何年も間をあけながら２回ほど来ていると思う。
多分、初回は、”みそらーめん”のはずだとは、思うのだが、その”ラーメン”の実像はまったく記憶にない。

私のイメージでは、フードコートの”ラーメン”という、記憶になっていた。
こういう場所柄、麺もスープも、全てが【コープ】製品ではないか？という、勝手な思い込みも、そのイメージ作りの後押しをしている。

それが、恐ろしく久しぶりに、ここの”ラーメン”を目の前にして、いちおう・・・、とりあえず・・・、見た目の段階ではあるが、ちゃんとした”ラーメン”になっていた。
私の、記憶違いか、はたまた、勝手な脳内変換か、あるいは店の進歩なのかその実際はわからない。

とにかく、予想より立派な”ラーメン”に驚く。
で・では、まず、いただこう・・・・・。

麺をすくい上げると、お～、これは【コープ】製品ではない。
後で、暖簾を見て分かったのだが、【さがみや】の麺を使っているようだ。

うん、それなりに、がんばっているではないか。
スープについても、出来合いの業務用スープではなく、ちゃんと出汁を取ってのスープになっている。

やや、化調っぽく、後で喉が渇くタイプのスープなのだが、私が空腹感たっぷりのせいか、それはそれで、結構おいしく感じるのだ。
今でこそ、味とアイデアで差別化重視の専門店ばかりになってしまっているが、思えば、昔は、こんな感じの”ラーメン”って、あちこちにたくさん、あったような気がする。

そう思うと、なんだか懐かしい。
”もやし”と”味噌”スープの絡んだ味が、なんだかとてもいい。

今時の・・・・、いや、古いスタイルを貫いている”ラーメン店”も含めて、おいしいところはたくさんある。
ここの”ラーメン”も、それらの店と同列になるかと言われると、少し厳しいものがあるが、私は、今回、これはこれで充分”有り”だと素直に思えた。

まして、この”みそらーめん大盛り”で税込720円。
この値段だったら、なんにも文句は言えない。

ただ、常に最上級のおいしいもの、いいものを求める人には、私の言ってることはまったく当てはまらないということは、一言申し上げておきたい。
う～ん、こういう感じなら、本当に、”ご飯もの”や、”そば”なんかも食べてみたい気がする。