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Geric Planktonさんの他のお店の口コミ
店名 |
らあめん 新 狸小路店
|
---|---|
ジャンル | ラーメン、餃子 |
お問い合わせ |
011-212-1818 |
予約可否 |
予約不可 |
住所 |
北海道中央区南3条西6-8 FRONT MUKAIDE 1F |
交通手段 |
大通り駅から徒歩5分 資生館小学校前駅から185m |
営業時間 |
|
予算 |
~¥999 ~¥999 |
予算(口コミ集計) |
~¥999
~¥999
|
支払い方法 |
カード不可 電子マネー不可 QRコード決済不可 |
席数 |
15席 (カウンター席のみ) |
---|---|
個室 |
無 |
貸切 |
不可 |
禁煙・喫煙 | 全席禁煙 |
駐車場 |
無 |
空間・設備 | 落ち着いた空間、席が広い、カウンター席あり |
利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
---|---|
お子様連れ |
子供可 |
公式アカウント | |
オープン日 |
2022年7月30日 |
お店のPR |
【狸小路6丁目入口】本店と変わらぬ味!一番人気の味噌らあめんは必食!
豚、鶏、魚介、野菜など10数種類もの具材からとる【スープ】 |
初投稿者 |
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気がつくと狸小路商店街は、アジア系インバウンドの姿が目立ち始めていた。
とりわけ東南アジア系にとって雪の存在は格別で、冬の前兆のような重たい雪にも無邪気に笑い、写真撮影に勤しんでいる姿が見受けられた。
雪が降れば降るほど、寒ければ寒いほど、その風貌には嬉々としたものが浮かぶ。
旅人にとって、旅は非日常的な風景でなければならないのだ。
15時前だった。
商店街に点在するベンチを占拠する彼らを避けるようにそそくさと歩いていると、ユッケジャンラーメンの看板が目に飛び込んできた。
「らあめん新」の支店だが、オープン当初はユッケジャンラーメンを扱っていない記憶が脳内に蘇った。
あの独特の甘辛さと体内から沸き起こる放熱。
私の中で突如としてユッケジャンラーメンへの耐え難い欲求が高まるのだった。
店に入ると時刻も時刻だけあって客は1人しかいない。
すると、女性スタッフの柔らかい声音が耳に入った。
「イラッシャイマセ」
券売機で迷うことなく「ユッケジャンらあめん」(890円)に「激辛」(100円)を追加した。
「オスキナ席ニドウゾ」
カウンター越しに2人の外国人スタッフが微笑みを絶やさずに立ち、その奥で気怠げで覇気のない若い男性スタッフが表情を変えることなく無言のまま立ち尽くしていた。
チケットを渡すと、
「ユッケジャンラアメンノ激辛デス」
というたどたどしい日本語が厨房に向かって響いたものの、気怠げで覇気のない若い男性スタッフは返事すらせず無言のまま調理を始めた。
外国人の女性スタッフは母国語で会話し始め、しばしばその笑い声が店内を包んだ。
テーブルにユッケジャンラーメンが置かれた時には、気怠げで覇気のない若い男性スタッフはすでに厨房を離れ、バックヤードに消えていた。
テーブルに置かれたそれは、なるほどユッケジャンラーメンではあるが、本店のような真紅を称えていなかった。
スープを一口啜ってもそこにあの放熱はない。
麺を啜っても、具材を噛んでも、ユッケジャンラーメンが甘ければ、私にとってユッケジャンラーメンたり得ないのだ。
本店とは異なる味に、私は店を間違ったのではないかという懐疑心に襲われた。
店内が静かになったことに気がついた。
2人の外国人スタッフもカウンターから消えていた。
バックヤードで、気怠げで覇気のない若い男性スタッフとどうやら雑談に励む楽しそうな声音が厨房に漏れていた。
激辛のユッケジャンラーメンは、激辛でない以上ユッケジャンラーメンはない。
私は汗粒ひとつ作ることなく食べ終えようとすると、新たな来客を告げるチャイムが鳴り渡った。
「イラッシャイマセ」
と2人の外国人スタッフがバックヤードから現れた。
気怠げで覇気のない若い男性スタッフも厨房に現れたが、先程と同様に倦怠と無言を貫いていた。
カウンター席から立ち上がった時、私は幾分躊躇を覚えた。
『ごちそうさまでした、と言うべきだろうか?』
だからこそ、私はあえて「ごちそうさまでした」と発すると、
「アリガトウゴザイマシタ」
という声が背中越しに伝わってきたものの、気怠げで覇気のない若い男性スタッフはずっと無言を貫いていた。
狸小路商店街に夕闇が迫っていた。
重い雪が舞う中で、私は言いようのない寂寥と寒さを受け取るのだった……