シェフとマダムを独占しました～贅沢！ : lien

フレンチは普段あまり食べませんが、札幌に帰省すると1軒は行ってみます。
地元だという安心感なのか？札幌では必ず行きたいのです。
そこで、札幌のマイレビュアー様達お勧めなので、訪問してみました。

場所がオフィス街？マンション？の間で、大通り、ススキノとは違い、静かな雰囲気。
夕暮れ時、グリーンの看板がなければ、ここにフレンチレストランがあるとは気が付きません。
最寄りの地下鉄駅西18丁目は、昔勤めていた時の利用駅だったので、
地図を読めない私でも、迷子にならなさそう・・・とドキドキせず歩けました。

店前に着くと、感じの良いマダムがお出迎え、「どのお席でもお好きな席へ」と。
一人なので、窓際の2人掛けの席へ。

料理は予約時「できれば鮑を」と1万円のコースにしました。
お酒は飲めないので、【木苺ビネガードリンク】を注文。

・ハイビスカスのコールドハーブティ（食前酒代わり）
ハーブティは温かいのしか飲んだ事がなく、コールドは初めてでした。
冷たいのでも、けっこうハーブの香り（ハイビスカスの？）がします。
家にもハイビスカスがありますが、こんな香りだったかな～と思いながら頂きました。

・新玉葱のブリュレ
玉葱の旨味が凝縮した甘さのブリュレ、大好きな1品。

・雪の下人参のジュレ、毛蟹とキャビア
雪の下で越冬させる（名前の通り）甘味の強いブランド人参（徳島でも時々見かける高級品）
のジュレは、本当に甘く、キャビアの塩と引き立てあって旨味を強く感じ、
そして大好きな毛蟹（蟹の中で1番好き）ですから、言う事なしの美味しさでした。
以前カザマで食べた（毛蟹のジュレ？）も本当に美味しかったと思い出しました。

・ホワイトアスパラ・ホッキ貝・桜鱒のミキュイ（下に隠れてる）
大好きなホッキ貝は身が厚くプリプリで、桜鱒は中がレアなとろける食感。
この時期の北海道と言えばアスパラですが、本日シェフ自ら農家で収穫した新鮮な物。
優しい味のオランディーヌソースの上には鱒の子がアクセント。
それぞれも美味しいですが、ソースが全てまとめてます。

・ホワイトアスパラガスのコールドスープ
アスパラそのままの味を残しながらも、何とも言えない上品さ。
家では出来ないプロの味です。

・サラダ
色とりどりで、盛り付けも立体的で食べるのが惜しい位の美しさ。
このあたりがフレンチなんだ～と感心。
生の紫アスパラ、紅芯大根、マーブルビーツ、グリーントマト、
珍しいのが生のヤングコーンで、ひげも食べられるそうです。
食感はサクサクでした。
勿論全て新鮮で、野菜の味が濃い！
春菊とバジルのドレッシングで、野菜を野菜で食べるイメージ。

・パン
美味しかったので聞くと、ココペライのです・・と。
パン好きの私が未訪問の札幌の有名パン屋さんでした。
ここで少しマダムと大好きなパンについてのお話も楽しみました。

・アイナメと帆立のソテー
アイナメはパリパリに、帆立は中がレアでソースは甘エビです。
フレンチはソースと昔聞きましたが、甘エビまでもソースに！と驚きです。

・鮑のソテーとリゾット
注文時に希望していた鮑です。
ソースはバルサミコと肝の酸味とほろ苦さを感じました。
フレンチだとこういう風になるのね～
私はもう少しシンプルな味の方が好きかも。

・コリアンダーのシャーベット
コリアンダーは好きなのでＯＫですが、それほど強い香りではなく、
さっぱりしました。

・仔羊のももソテーとフォアグラと仔羊のテリーヌ
凄いボリュームでびっくり！（写真ではわかりませんが、お皿も大きい）
ソテーだけかと思ったら、なんと！フォアグラを使ったテリーヌまで。
しかもそのテリーヌは、フォアグラがそれほど好きではない私も
フォアグラ美味しいと感じさせる物でした。
そしてお皿上ソースに見える2種類のピューレは、キタアカリとビーツで、
これもとっても美味しい、そして本来のソースはワイン系。

お肉の前にもう満腹気味だったので、少し美味しい感じレベルは下降している気が・・・
デザート食べられなかったらどうしよう・・・と不安がよぎりました。

・デザート
チョコケーキに木苺のアイス
もう限界でしたが、甘さ、くどさのないチョコだったので完食。

・コーヒー
ドリンクはコーヒーと決めているのですが、ハーブティーも色々あったので
見せて頂きました。
結局とくみつコーヒーのほろ苦ブレンドに。
札幌では有名店の様です。

・ミニャルディーズはオミヤにしてもらいました。
空豆のフィナンシェとカヌレ。

お料理はどれも丁寧で美味しかったのですが、食べ過ぎで・・・。
今回は札幌フレンチ？の量を考えず、鮑を増やした分、お肉は多かったかな～、
でもテリーヌは美味しかったし・・・と色々次回の参考にする点がありました。

食事中他にお客さんが見えないので聞くと、今日は私1人だけとの事でした。
それなのにシェフがあちこちに車を走らせ、野菜、お魚を仕入れたとの事で、
当然と言えばそうなのですが、大感激でした。
1万円ではガソリン代もでません・・・
シェフもマダムもお若く、畏まったフレンチではないので、気軽に行ける雰囲気です。

そういえばバターの載ってるお皿は錫製で、自由に曲げられるオシャレな物。
大好きな和菓子にも合いそうです。（パンフを頂きました）

一人で貸切というとても贅沢な時間と、美味しいお料理で大満足でした。