きのこ亭
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店舗基本情報
| 店名 |
きのこ亭（きのこてい）
|
|---|---|
| ジャンル | お好み焼き、鉄板焼き |
|
予約・ お問い合わせ |
084-925-8839 |
| 予約可否 |
完全予約制 |
| 住所 | |
| 交通手段 |
JR西日本 福山駅 徒歩15分 福山駅から1,084m |
| 営業時間 |
営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
| 予算（口コミ集計） |
～￥999
|
特徴・関連情報
| 利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
|---|---|
| 初投稿者 | |
| 最近の編集者 |
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平日の夜、福山駅から徒歩15分。お好み焼店「きのこ亭」へ。
夜のみの営業。配達や持ち帰りが多いお店。とくに近隣の歓楽街のお店への配達が目立つ。
訪問時、お店は男性三人態勢。
客席は、カウンターテーブルと小上がりの座卓。カウンターテーブルのうち、2席くらいが調理用鉄板に面している。そこに着席。
このお店のお好み焼きは広島風であることが記されている。広島風とはいっても安芸国ではほとんど見かけない砂ズリ入りの「ズリ玉」がラインナップされていたのに備後国らしさを覚え、それを注文した。900円。これには豚肉も入っている。「豚玉」の豚肉を砂ズリに差し替えたのではなく、「豚玉」に砂ズリを追加したようなものとなっているようだ。「豚玉」との価格差からみても頷ける。また、これにはうどんまたはそばの料金も含まれている。そばを選択した。ちなみにどちらも抜けばいくらか安くなる。
焼き方は概ね次のとおり。
本体の土台の生地を薄く大きめに円く展ばし、魚粉を振り、太切りのキャベツをやや少なめに載せ、もやしを載せる。小さめに刻まれた鶏の砂ズリをさっと炒め、もやしの上に載せる。更に生の豚肉を載せ、天かすを載せる。天かすをこの階層に配置したのが面白い。
天かすの上から繋ぎの生地を垂らし、ミンチ肉を載せる。白い脂身の割合が高そうなもの。福山市のお隣の同じ備後国内の府中市方面のお好み焼き（通称「府中焼き」）の要素を、なんの断りも無しにさりげなく織り込んできた。これがこのお店では標準仕様なのだろう。これも面白い。こんなことを安芸国でやるお店は、必ず特別扱いして喧伝するものだ。
本体がミンチ肉まで積み上がったところで、ひっくり返して焼く。
そばは、生麺だろうか。テボ茹でしてから鉄板へ。中細くらいに見える。植物油のようなものを注して、大きく広げて焼く。底面が少しパリッとしてきたら、ほぐしてお好み焼きサイズの円盤状に纏める。
本体を、そばに載せて合体。それを、展ばした卵に載せて更に合体。しっかりめに焼いてからひっくり返す。
縦3分割、横4分割の格子状に切り分け、熱したポータブル鉄板に載せる。ソース、白い顆粒、魚粉、青海苔、ゴマ、ネギで仕上げ。傍らに刻んだ紅生姜を添えて、およそ10分間で提供された。
ソースは、癖のあるスパイシーな旨みと、シャープな甘さが感じられた。カープソースとフクオーソースを混和でもしたのだろうか。なかなか魅惑的。
天かす由来と思われるサクサクと軽快な食感がとても印象的。野菜の汁気を直に吸いにくい階層に配したことがこの特徴をもたらしたのだろうか。
そばは、ホロホロとした軽やかな仕上がりの部分の割合が高め。
砂ズリは、ザクッというよりもコリッという表記のほうが近い歯触りのタイプのもの。細かく刻まれていたことで存在感が最適化されていたと感じられた。
野菜の、加熱によって生じるおいしさはよく引き出されていたし、サックリとした歯触りも快かった。
ミンチ由来かと想像されるコクのある味がよく回っていた。もしかしたらラードでも似たような効果は得られるのかもしれないが、気のせいか特においしかったように思う。