「牡蠣天麩羅のマイルドカリー×スパイシーチキンカリーの 2 種あひがけプレート」（1,350圓）、「スパイスベジタブルスープ（小松菜と豆のココナッツスープ）」（110圓）を頂きました : 51 CURRY CAFE

本日（令和4年2月4日、金曜日）、廣島市西區己斐本町にあります「51 CURRY CAFE」さんにて、御晝を頂きました。

と、御店に就いて記すまへに、町に就いて、少し許り書かうと思ひます。久し振りに廣島電鐵の「西廣島」驛を利用しました。然し、今では驛と云ふよりも、電停と云ふはうが近いやうな在り方かも知れません。廣電によるショッピングセンターがあつた時代であれば、驛と云ふ感じでありましたが……。そのショッピングセンターがあつた邊は、「KOI　PLACE」と云ふ御店を併設した憩ひの場へと變化してゐるやうです。

「KOI」と云ふ名前はありますものゝ、最近では、この邊に就いて、己斐ではなくて、西廣島と云ふ人が多いやうですね。同樣に宇品ではなくて、廣島港と云ふはうが、今では主流なやうに思へます。私が小學生の頃、未だJR西日本と云ふか國鐵の宇品線が存在してをり、晝間は列車がとほらない爲、兒童や生徒が、線路で遊んでゐたりしてゐました。

今でも、「西廣島（己斐）」、「廣島港（宇品）」と云ふ風に併記はされるやうですが、次第に己斐や宇品と云ふ昔乍らの地名は、失はれて行くやうに感じます。成程、若い人々や餘所から來る人々にとつては、西廣島、廣島港と云ふ名前のはうが、場所を想像し易いでせうから。然し、之は地名とは云へないのでは……なんて私は思ひます。

扨、最近、私は、ラーメンのみならず、カレーにも興味を抱くやうになり、Instagramや「食べログ」抔を利用して、情報を得てゐます。「51 CURRY CAFE」さんに關しても、Instagramの投稿を拜讀して、その存在を知りました。

【註文】

御店には、11時13分ぐらゐに到著します。入口附近のカウンター席に私は著席します。御店の奧にはテーブル席もあるやうですが、私は一名の爲、遠慮しました。目當は、2月のカレーだと云ふ「牡蠣天麩羅のマイルドカリー×スパイシーチキンカリーの 2 種あひがけプレート」（1,350圓）です。なほ、「本日の限定トッピング」としまして、「スパイスベジタブルスープ（小松菜と豆のココナッツスープ）」（110圓）があるとの事です。左記しましたカレーとスープとを註文します。左記しましたメニューに就いて、詳しくは何時ものとほり、畫像を御覽下さい。「百聞は一見に如かず」と申しますから。

【スパイスベジタブルスープ（小松菜と豆のココナッツスープ）】

註文して2分で、まづは「スパイスベジタブルスープ（小松菜と豆のココナッツスープ）」が屆きます。スープとして獨立して食してもいゝですし、カレーにトッピングして食べてもいゝとの事です。本日は立春ではありますが、未だ／＼寒く感じます。其處で、スープとして頂きます。スープではありますが、カレーソースとしてライスに加へても大丈夫なぐらゐ濃厚な味はひです。スパイスの風味も中々のものです。豆が可也の量を占めてゐまして、食べるスープと云ふ感じです。温かいスープであり、スパイスの効果も加味しまして、身體がポカ／＼します。

【牡蠣天麩羅のマイルドカリー×スパイシーチキンカリーの 2 種あひがけプレート】

スープが屆いた3分後に「牡蠣天麩羅のマイルドカリー×スパイシーチキンカリーの 2 種あひがけプレート」が屆きます。Instagramにて、畫像を見て來ましたが、實際のカレーも公式の畫像と全く同じく、非常に鮮やかな色合です。そのInstagramの記事には以下のやうに記されてゐます――。

やつぱり2月は牡蠣が食べたい！
そんな思ひで、今月は牡蠣に合ふマイルドなルーに牡蠣の天麩羅をトッピング！
副菜は 里芋のマッシュ、レンコンのサブジ、ゆずのチャトニ、スパイスドレッシングの春菊を添へて
定番の茄子のアチャール、紫玉ねぎの酢漬け、人參のポリヤル
チキンカリーと一緒に食べるとまた違ふ一味をお樂しみ頂けます

――との事です（原文は略字新假名）。

色合としましては、春菊の緑、人參のオレンヂ、紫玉ねぎの紫が頗る鮮やかです。牡蠣は、フライではなく、天麩羅と云ふのは、カレーの御店としてはめづらしく感じます。牡蠣自體、非常に旨みが豐かですし、天麩羅であれば熱々の仕上がりですので、ルーはマイルドなものを選擇されて、牡蠣の天麩羅を主役として扱はれたと云ふ事でせうか。慥かにマイルドなカレーソースではありますが、それでもスパイスのかをりは豐かですし、スープに比べれば、味はひも濃厚です。

そして、更に濃厚なグレイビーであるのが、チキンカリーのはうでせう。此方は、本當にスパイスの風味が強烈ですし、味はひも濃厚です。申し遲れましたが、チキンカリーは、辛さを指定出來るさうです。私の記憶が慥かならば、辛さは5迄、指定出來て、2が標準レヴェルとの事ですが、私は、今囘、3を選擇しました。スパイスに就いて無知な爲、分析的にレヴュー出來ないのが、とても殘念ですが、之だけスパイスを味はへる御店は、廣島市ではめづらしいのでは……、と私は思ひます。

二種類のカレーソース、牡蠣の天麩羅、チキンと云ふメインも頗る美味しいのですが、忘れては行けないのが、種々の副菜です。「里芋のマッシュ」は、マッシュにする事で、里芋の柔らかくて、優しい味はひが強調されます。「香り家 京橋店」さんでは、里芋のポテトサラダを食べた事がありますが、同樣に美味しいです。「レンコンのサブジ」は、適度にサクサクとしてゐる食感が心地好く、「スパイスドレッシングの春菊」は、スパイスのかをりが仄かにしつゝも大人な苦味な味はひが私好みです。定番である「ゆずのチャトニ」、「茄子のアチャール」、「人參のポリヤル」は、正にカレーの御店の御仕事ですし、「紫玉ねぎの酢漬け」は、酸味がグレイビーの旨みと合はさつて、「味變」として最適です。

最初は、牡蠣の天麩羅、チキン、グレイビー、副菜……と夫々を食べて行き、次第に樣々な味はひを好みで混ぜて食して行くのが樂しいですね。とても美味しく頂けました。御馳走樣でした。