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店舗基本情報
| 店名 |
たま子
|
|---|---|
| ジャンル | お好み焼き |
|
予約・ お問い合わせ |
082-231-3197 |
| 予約可否 |
予約可 |
| 住所 | |
| 交通手段 |
広島電鉄 観音町電停 徒歩2分 観音町駅から152m |
| 営業時間 |
営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
| 予算（口コミ集計） |
～￥999
|
| 支払い方法 |
カード不可 電子マネー不可 |
席・設備
| 席数 |
5席 |
|---|---|
| 個室 |
無 |
| 貸切 |
可 |
| 禁煙・喫煙 |
全席禁煙 |
| 駐車場 |
無 |
特徴・関連情報
| 利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
|---|---|
| サービス | テイクアウト |
| お子様連れ |
子供可 |
| 初投稿者 | |
| 最近の編集者 |
|
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お好み焼き店「たま子」。
歴史を感じさせるお店。建物は店舗兼住宅のようだ。
鉄板台前に面して4～5席、壁に面して2席くらいのコンパクトな店内。
長年お店を切り盛りされたらしいご高齢の女性は、現在ご隠居状態。店舗スペースに面した声も目も届く部屋にいらっしゃる。鉄板の前に立たれるのはお姐様お一人。娘さんだろうか、お嫁さんだろうか。
お客さんについては、熟年以上の女性の支持が篤いようだ。
営業時間は10時半から17時までの昼型。居酒屋色がまったく無いお好み焼き専業店。こういうタイプのお店がいま広島で数を減らしつつあるように感じられる。
お好み焼きの「そば しょぶり 玉子」（630円）をお願いした。
しょぶりというのは、牛の肋骨などの骨から削ぎ落した屑肉のようなもの。これを提供するお店は、元は広島でもこの付近に集中していたそうだが、情報化時代に入ってからおいしさが知られるようになり、提供するお店の存在範囲は次第に広がっているらしい。小倉のどぎどぎうどんや、南河内のかすうどんの話などにも通じるところがある気がする。
お姐様の調理は概ね以下のとおり。
そばは、座布団状の袋入り中華麺。これを鉄板へあけ、ラードのようなものを注して軽く加熱。
その傍らで生地を薄く円く展ばし土台とする。魚粉を振り、横で温められていたそばをその上に載せる。野菜より先にそばを載せる昔ながらの手順だ。それから、そばに刷毛でソースを塗る。このやり方なら生地の土台の上なので、鉄板にソースをこびり付かせずに済む。
そばの上にキャベツを盛る。キャベツの切り方は中細、短め。量は気前よくどっさり。更に、細もやし、天かす、しょぶり肉を載せ、繋ぎの生地を垂らし、全体をひっくり返し、形を整えて加熱を続ける。その間、時間を空けて2回ほど、ヘラで圧迫を加える。圧迫は、強くもなく、弱くもない。そして、1回の圧迫作業はしつこくなく、短時間であっさり済ます。
傍らに玉子を割り落とし、潰し、展ばす。お好み焼き本体を玉子の上に重ね置いて合体。丸ごとひっくり返して正位に戻し、オタフクソースを塗り、味の素を振る。胡椒、一味唐辛子は客の好みを訊いてから振る。最後に青海苔を振り、11～12分で完成。
ヘラで一口大に切り取りつつ、鉄板から直にいただいた。
野菜がたっぷりで、そのボリュームが嬉しい。
全体にソフトでしっとりした仕上がり。鉄板の温度がとくに低いということでもないから、しっとり系のお好み焼きを口にすると、非常に熱い。でもそれも悪くない。
そばは、旨みのある汁気を吸って特にソフト。とろけるような口触り。
魚粉、イカ天味の天かす、オタフクソースなどがもたらす少々野暮ったく気取らぬ味わいが好ましい。
しょぶりは、弾力に富む適度な歯応えと、牛らしい風味が好ましい。お好み焼きの具材の一員として存在感があるがチグハグ感はないという、程よい振舞いを見せていた。どこかのお店では、せっかくのしょぶりに付けられた下味が異常に甘鹹過ぎてバランスを崩しており、全く良さが感じられなかったというような経験もしたが、こちらはそういうこともなく、よく楽しむことができた。