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食べログ フレンチ WEST 百名店 2023 選出店
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一度目は悲劇として、二度目は喜劇として。
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タケマシュラン
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タケマシュランさんの他のお店の口コミ
店名 |
hiroto(ヒロト)
|
---|---|
受賞・選出歴 |
フレンチ 百名店 2023 選出店
食べログ フレンチ WEST 百名店 2023 選出店 |
ジャンル | フレンチ |
予約・ お問い合わせ |
050-5456-5348 |
予約可否 |
完全予約制 当日前日キャンセルはご予約コース料金の100%、2-3日前のキャンセルはご予約コース料金の50%をキャンセル料として頂戴しております(定休日を挟んだ場合は1日増えます。例:前日が定休日の場合、2日前キャンセル100%、3-4日前キャンセル50%となります) 営業中は電話に出れない場合がございます お電話によるご予約・お問合せ受付時間:12:00~17:00 オンライン予約:24時間受付 |
住所 | |
交通手段 |
JR「広島駅」から、タクシーで10~15分でございます。 中電前駅から468m |
営業時間 |
|
予算 |
¥20,000~¥29,999 |
予算(口コミ集計) |
¥15,000~¥19,999
|
支払い方法 |
カード可 (VISA、Master) 電子マネー不可 QRコード決済不可 |
サービス料・ チャージ |
サービス料10% |
席数 |
20席 (貸切は20名様まで可) |
---|---|
個室 |
無 |
貸切 |
可 (20人以下可) |
禁煙・喫煙 |
全席禁煙 |
駐車場 |
無 |
空間・設備 | カウンター席あり |
ドリンク | ワインにこだわる |
---|
利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
---|---|
サービス | ソムリエがいる |
お子様連れ |
子供可 事前相談でお子様連れ可 |
オープン日 |
2005年5月27日 |
電話番号 |
082-247-9889 |
初投稿者 |
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中国四国地方の西洋料理としては唯一の2ツ星を有する「hiroto(ヒロト)」。旨いもの屋が集まる地蔵通りに店を構えます。
店内はカウンター席が3-4席にテーブルが4-5卓。トータルでは20席ほどでしょうか。テーブルクロスは張られておらず、所謂ネオビストロ系の温かくもスタイリッシュな内装です。
廣戸良幸シェフは「リーガロイヤルホテル広島」や西麻布「ザ・ジョージアンクラブ」、「パークハイアット東京」や「六本木ヒルズクラブ」で経験を積み、イギリスの1ツ星「ハイビスカス(Hibiscus)」でも活躍。帰国後の2005年に当店を開業し、2012年に移転リニューアルを果たし業態をガラリと変えました。現在はJR西日本の「TWILIGHTEXPRESS瑞風」の食事も監修されているそうです。
ワインは高い。リストは無く何本か持って来てもらってからのチョイスなのですが、一番安いボトルで税サ込1.5万円を超え、メインに合わせてもらったグラスワインも1杯3千円ほどでした。ワインに罪はありませんが、食事の代金に比べるとバランスが悪い気がします。
ところで年配の給仕のおっちゃんに妙な安定感があって、素敵なサービスだなあと岡惚れしていたのですが、その正体は中国地方の最重鎮ソムリエであり、なるほどこれが隠し切れない達人の匂いかと勝手に納得しました。
乾杯するとササっと用意されるアミューズ。このあたりのスピード感とタイミングは素晴らしいですねえ。料理はカリフラワーのパンナコッタであり、カリフラワーの滋味あふれる味わいにコンソメジュレの旨味、ウニのパンチのあるコクと、のっけから胃識の高い逸品です。
フォアグラのパテをカカオと融合させたひと品。相当にヘヴィな見た目ですが、口当たりは思いのほか軽く、流れるような味覚です。イチヂクとの組み合わせもピッタリで、センスの感じるひと品でした。
パイにトマトや生ハムを組み込み、ヨーグルトのムース(?)をトッピング。こちらも先のフォアグラとは逆に、意外にも塩気や旨味が強く酒の進む味わいです。ヨーグルトの酸味で余韻を上手く整理しているのにも好感が持てます。
温かいサラダ。種々のハーブに泉州なす。旨味の強いチーズを溶かし込んだソースの主張が強く、素朴なサラダながら記憶に残るひと皿です。
パンもシンプルですが噛みしめるほどに味わいが感じられる、底の深い逸品です。
チャウダーにはフランス産のムール貝。小粒ながら凝縮感があり美味。細かくカットされたレンコンの食感も心地よいアクセントです。
スカモルツァとジャガイモのパンケーキ。パスタフィラータ特有のキュムキュムといった食感が心地よく、ジャガイモの大地の味わいも王道の美味しさ。しかしながら、先のチャウダーも含めて間違いなく美味しいものの、ミシュラン2ツ星のガストロノミーでわざわざ食べる必然性は無いかもしれません。
クエ。底には焼きリゾットが敷かれており、スプーンで崩しながら魚介のスープを吸わせてもう絶品。
ハモとマツタケ。マツタケをエリンギのように大胆に使用し、恐れ多く感じてしまいます。
続く魚料理はサワラ。ジューシーなサワラにドライトマトの旨味と酸味が響き、キョーイチのお料理です。
メインは「榊山牛(さかきやまぎゅう)」。水やエサに拘り長期肥育で生み出した広島の最高級ブランド和牛です。なるほど和牛特有の香りが良く、脂はたっぷりなのですがサラリとした口あたり。肉そのものの味も濃く、うめえうめえとパクパク食べ切ってしまいました。
デザートはココナッツのブランマンジェに山羊のミルクを用いたアイスクリーム。山羊乳独特の淡い酸味がアイスクリームとするにピッタリで、心に残ったデザートです。
紅茶でフィニッシュ。ごちそうさまでした。
以上の料理が税サ込17,325円。松茸や榊山牛などの高級食材をたっぷりと用いていることを考えればお値打ちでしょう。前述の通りワインはお高めなので、結果行って来いでトントンといったところでしょうか。
加えて、これは好みでしかないのですが、個人的には皿数が多すぎるように感じました。シェフはその昔、前菜とメインの2皿を食べたらお腹いっぱいというオールドスクールなフレンチを提供するスタイルで見事に失敗したそうですが、是非ともそのスタイルをセカンドラインとして復活させて欲しいところ。一度目は悲劇として、二度目は喜劇として。広島は日の出を待っている。
■写真付きのブログはコチラ→ https://www.takemachelin.com/2023/01/hiroto.html