桐生の郷土料理、子供洋食。 : 武正米店

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4.0

~¥9991人
  • 料理・味3.2
  • サービス3.8
  • 雰囲気4.6
  • CP4.0
  • 酒・ドリンク-
2020/09訪問1回目

4.0

  • 料理・味3.2
  • サービス3.8
  • 雰囲気4.6
  • CP4.0
  • 酒・ドリンク-
~¥9991人

桐生の郷土料理、子供洋食。

桐生、最終日。

乗る電車を間違えたり、訪れたお店が法事で閉まってたりで計画は霧散したけれど、
結果、諦めていたお店に行ける、
と考えると幸運なのかもしれない、
なんてポジティブに考えつつ、今回訪問を諦めていたこちらへ向かいました。

つか、
これ、

まんま、
お米屋さんなんだね( ゚д゚)
13:05訪店。

ふむ、テーブルが1卓。
右手の小窓から注文するようだ。

「子供洋食 並(350円)」をオーダーして、食べていきますと伝えると、
店主のおっちゃん、作り始めました。
ほう、温め直しとかじゃないのか!これはなんだか嬉しいヽ(´▽`)/


うむ、外観と同様、お米屋さんな内観であります。
その中でスタイリッシュな篠原涼子のポスター(桐生のご出身で桐生市の観光大使を務めてらっしゃるらしい)が異彩を放っておりますな。


5分で竣工。
目の前には青海苔が掛かったジャガイモと長ネギのソース炒め、紅生姜を添えて。

さて、ここで子供洋食について語っておかねばならない、
のですが、それは後述。
熱々のうちにいただくとしよう。


ではでは。


うむ、ジャガイモ、ホクホクだ。
これにネギの甘旨味がナイスアシスト。
概ね見た目通りのお味ですが、鰹節か桜海老の乾物系旨味がウスターソースの裏からコンニチハしてくれますね。

これはねぇ、並で正解。
並にしてはボリュームあるね、花ぱんとソースかつ丼とオムライスを食べた後だから満腹になりそうな予感(^◇^;)

っと、店主のおっちゃんが奥から出て来て、気さくに声をかけてくださいました。


子供洋食は戦前からある食べ物で、それぞれの家庭で子供のおやつとして親しまれていたものなのだそうな。
それを、鉄板を乗せたリヤカーを引いて、学校や神社の周りを巡って売り歩く様になったと。
で、店主のおじ様にあたる方がそのうちの1人だったらしい。

戦後、日本が豊かになるにつれ食生活も変わり、
売り歩く人もいなくなって何時しか廃れてしまったけれど、
大好きだった子供洋食の味を現代に残したいとの気持ちが段々と強くなり、
おじさんからレシピを聞いて復活させたのだそうな。

「子供洋食」の「洋食」というのは、炒める、という調理法から来ているのだとか。
当時の日本では煮るとか焼くという調理が主流
だったから「炒める」という調理法が珍しく、故にモダン。
そこから「洋食」と呼ばれる様になったらしい。

また、当時使われていた調味料は醤油と味噌くらいだったところ、
ソースを使う、という点が「洋食」っぽかったから、という理由もあるそうな。
また桜海老が使われているのは、当時は鰹節より桜海老の方が安価だったかららしい。

子供洋食が再び知られる様になって他のお店でも供される様になったけれど、肉や野菜を入れて単価も上げて、、、
それじゃあ「子供」じゃないよね、って仰っていた(^◇^;)

だからね、こちらのはね、
うん、素朴。
そして芋は腹に溜まるねぇ(^◇^;)
そして、水が美味しい。
水をゴキュゴキュ飲み干して、完食。

そして、腹が満ちた。


こういうね、
歴史の狭間に消え去っていった食べ物、きっともんのすごく多いのだろうって思うんだな。
おっちゃんは「ぎゅう天」ってな食べ物を復活させたいらしいんだけど、
手間がかかるからなかなか、って仰っていた。
どうやって作るのか聞いてみたけれど、確かに手間がかかりそうな食べ物だったね、、、

でも、その意気や良し。
こういう方がいらっしゃるから、桐生の歴史はまた一段と深く濃く、
色を重ねていくのだ。


おっちゃんのお陰で河井は子供洋食に出会えた。
令和の時代に、消えかけていた昭和を味わえた。
ただただ感謝しかないです。

いつか、食べてみたいです、ぎゅう天。
風の便りに聞いたなら、また訪れます桐生市に。
それまでどうぞ、健やかで。
いつまでも、いついつまでも、、、。


この後、広沢の賀茂神社へ。
本当ならば身軽にレンタサイクルで、という予定だったんだけど、
雨模様。゚(゚´Д`゚)゚。
できる限りバスで近づいて、荷物抱えて歩く羽目に。

素晴らしかった・・・
猪の親子が居たし(^◇^;)
猪突猛進、っててな言葉があるけれど、なるほどぉ、って。
河井の存在に気付くや否や、すんげぇぇ勢いで遁走していきました・・・
怖かったから本殿の裏には回れませんでしたが、いやー
神域って雰囲気ムンムンにありましたねぇぇ、訪れて良かった。

で、小俣駅まで歩いて疲労困憊。
結局、10キロは歩いただろうなぁ(−_−;)
今日はよく眠れそうだな・・・


でも、
まだつづく。

  • 武正米店 - 子供洋食。

    子供洋食。

  • 武正米店 - 外観。

    外観。

  • 武正米店 - 篠原涼子は桐生出身。

    篠原涼子は桐生出身。

  • 武正米店 - 子供洋食。

    子供洋食。

  • 武正米店 - 外観。

    外観。

  • 武正米店 - このペットボトルが重要。

    このペットボトルが重要。

  • 武正米店 - 内観。

    内観。

  • 武正米店 - 賀茂神社。

    賀茂神社。

  • 武正米店 - さらば。

    さらば。

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河井継之助

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店舗基本情報

店名
武正米店
ジャンル 焼きそば、郷土料理
予約・
お問い合わせ

0277-44-7919

予約可否

予約可

住所

群馬県桐生市浜松町1-6-35

交通手段

東武線:新桐生駅より車10分。 
JR線:桐生駅南口より車5分、徒歩10分。

桐生駅から857m

営業時間
  • 月・火・水・木・金・土

    • 10:00 - 18:00
    • 定休日

営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。

予算(口コミ集計)
~¥999

利用金額分布を見る

支払い方法

カード不可

席・設備

席数

3席

(2~3席)

個室

駐車場

3台可

特徴・関連情報

利用シーン

家族・子供と 知人・友人と

こんな時によく使われます。

お子様連れ

子供可

ホームページ

http://www.kiryu-walker.net/contents/takemasa.html

初投稿者

SaltyDogSaltyDog(930)

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