蕎麦の芯を残す茹で方…が方針でしょうか？好みが分かれる蕎麦かと思います。 : 蕎麦六

【H27.4.28 火曜日 11:40 訪問】

こちらは、川俣軍鶏と絹で有名な、川俣町の道の駅シルクピアの２階にあります。
駐車場の絶対数が足りない道の駅です(苦笑)。

２週間程前の午後１時半位に訪問した時は、２階に上がって直ぐの打ち場で、御主人が蕎麦を打っており、30分程かかる旨の告知の札があり断念した経緯があります。

因ってこの日は早目の訪問に(笑)。
先客５名、後客14名。
メニューは１階の入口階段の脇にも置いてあります。

店内は６人掛けのテーブル席が４卓と、大テーブル（各６人程度）が２卓。
テーブルは、天然木の一枚板で立派ですが、天然木故に、反りがありまして、非常に使いにくいです。
又、テーブルが高すぎる（椅子が低すぎる）ため、背が高い方の私でも違和感があります。

意外と一人や二人客が多く、必然的に相席になります。
相席の際は、ホール担当のお姉様方が、きちんと先客に断りを入れますが、それ以外は接客が良いとは思いませんでした。
悪くはありませんが、極々普通の接客かと思います。

本来であれば、川俣軍鶏が入った、川俣シャモ南蛮そば￥990にすべきなのでしょうが、先行の方々が口を揃えて、つゆが有り得ない程に甘い（砂糖等の甘さ）と…。
故に、これはパス(笑)。

後は私個人の好みですが、鴨南蛮等のつゆ自体の味は好きですが、それを蕎麦つゆにするのは違うと思うことと、温かいつゆで冷たい蕎麦を食べなくて良いと思うことです。

当初は、限定20食の大海老が入った、やさい海老天麩羅セイロそば￥1410にするつもりでしたが、「当店おすすめ」と書いてあるのが、川俣シャモ南蛮そばと、やさい天麩羅セイロそば￥1040の２品。
セイロそばが￥780ですから、やさい天麩羅セイロそばの￥1040はかなりお得かと♪

やさい天麩羅セイロそば￥1040を注文。
お茶は出されましたが、この日は、先行の方々が載せておられる蕎麦煎餅は出されませんでした。
私だけじゃないですよ(笑)。

17分での提供。
先に３名分を出してからですが、それでも早くはないかと。

蕎麦の量は多いと思います。
天つゆも付いています。
見た目だけなら、やはりお得だと思います。

蕎麦は十一（外一）だそうです。
割りと細目のきっちりと角があるタイプ。
そんなに色白ではありませんが、田舎蕎麦程に色黒でもありません。
表面にはざらつきが…。

つゆを一口飲み、早速一啜り。
成る程…(苦笑)。
NOZ博士が書かれている通り、芯が残っています。
細目ですが、しばらく放って置いても延びませんね、この蕎麦は(笑)。
博士が言われる様に、これをコシがあると思うか…。
この日の蕎麦は、博士の時とは違い、短く切れているものはありませんでしたが。

芯が残っているために、噛むと、粉臭いんですよ、この蕎麦。
粉臭さが、口の中にブワっと拡がります。
田舎臭い小豆の様な…嫌な匂いは一切しませんが、私には、馴染めない蕎麦です。
スパゲティ（本格的な物は殆ど食しませんが）のアルデンテでさえ私は違和感を感じますので、蕎麦では…無しでしょ(笑)。

つゆは甘味のないすっきりしたものですが、旨味が足りないと思います。
普通盛りでも、猪口に予め入った他に徳利が付きます。
蕎麦の量が多いこともありますが、これは有り難いかと。
薬味は、細かく刻んだ葱と練り山葵。

天ぷらは、コゴミ、南瓜、茄子、春菊、かき揚げ（玉葱、人参）。
震災後の福島県中通り以東の蕎麦屋の天ぷらは期待出来ないと、再三書いてきましたが、コゴミがあり、又ボリュームのあるかき揚げまであり、価格的にも申し分ないものかと思いました。
春菊は、何とチクワで束ねてありました。
ベロっと広げた春菊は、ガサだけを見せるためで食べずらく、これは中々のアイディアだと思います。

ただ、天つゆは、蕎麦つゆを単に薄めたものだと思いますから、同様に旨味が足りません。

蕎麦湯は私の好みのサラっとしたタイプ。
これだけは好みの問題ですが、最後に飲むものだということと、つゆの旨味等を味わうにはやはりサラっとしていた方が分かりやすい(笑)。

大海老が付いた天ぷらは、同じテーブルの方のを見ましたが、まるやま（かつ丸）のジャンボ海老程は大きくはありませんでしたが、充分に大きく太さもありましたでしょうか。
それでも、海老１尾での価格差を考えると、野菜天ぷらのみの方が断然お得感があります。

この蕎麦が好みの方ならば、気にならない方ならば、食事としても充分に満足出来るものかと思います。

以下、店内で気になったこと。
奥の方に金属製の飾り棚がありますが、そのパイプの上が埃で真っ白なのが、遠目からでも分かりました。
それから吹き抜け側の手摺の上部にもうっすらと埃が。
又、床材も結構草臥れているかと。