「ペイントクレイジーミルクミソラーメン」無化調アニマルオフ穀物主体のスープを色鮮やかにペイントした超独創型メニュー : 自家製麺 うろた

2019年2月23日午後7時頃訪問


久しぶりの「自家製麺 うろた」

今回は先日からやってました超独創的味噌ラーメンの「ペイントクレイジーミルクミソラーメン」がすごく気になっており訪問しました

以前訪問時、レギュラーメニューは「醤油の純鶏ソバ」しか提供してませんでしたが、本日は左記にプラスして「5種の貝だしソバ」「カラスミ塩魚汁ソバ」もレギュラーメニューとして提供されてますね
上記も食べてみたいです

隣の30分100円の有料パーキングに駐車


「ペイントクレイジーミルクミソラーメン」900円


ペイントに時間がかかるので提供は空いてても15分程
中身が凄い！


○ペイント○
ピンク…奇跡の野菜、食べる輸血と言われるほど栄養の高いビーツ
グリーン…鉄分をたっぷり含むほうれん草
イエロー…カロチンをたっぷり含むカボチャ
パープル…食物繊維、アントシアニンを多く含むむらさきイモ
ブラウン…香りの女王と呼ばれるポルチーニ茸
ブラック…デトックス効果のある竹炭

○スープ○
アーモンド、大豆には美容効果があると言われております。ラーメンスープは完飲したら体に悪い。太る！！の逆の発想から出来たラーメンです。むしろ飲み干して健康なるようなスープが出来ました！
スープには動物系を使用せずアーモンド、大豆、麦、クルミなどの穀物で作り、油にも植物性を5cc程度、塩分も極力ひかえ、化学調味料は使用しておりません。多分カロリーもローカロリーです！
※注意
普通の味噌ラーメンとは一線を画しております！舌で美味しいではなく、体で美味しいです。


と渡された説明書に記載があります


豆乳色のビジュアルスープキャンパスを色鮮やかにペイントした超創造型の見た目
真ん中に肉味噌のようなものが配置されてます

ツイッターで凄いビジュアルだなとは視覚してましたが、いざ目の前に登場するとその彩り具合が圧巻です

ラーメン表現の果てしない可能性が伝わり嬉しくなってしまいます


さてさてスープをいただきます
アニマルオフで穀物メインのスープだけあって独特のコクがあります
まず全然薄くないです

ドロドロしてないために粘度は中くらいですが、水分感が極めて低く密度が高いために濃度は高い
味は複数ペイントながら割と単調、過剰な味付けをしていない現れでしょうね
強いて言えば、クルミやアーモンドの香りが強く濃度の高い豆乳のようなスープです

丼中央に配置されてた肉味噌は、混ぜ合わせて味噌の風味を若干上げる程度

要するに
美味しいというよりも、独特のビジュアルも味の内の如く嗜みつつデトックスをするように体で味わうスープという感じですね


麺幅約1センチはあろうか？というような麺で、まさにパスタ麺のタッリアテッレのような平麺
この平麺が濃厚なスープを持ち上げ拾いまくります
麺の風味を楽しむ等の通常の食べ方が成立する麺とスープの組み合わせではないですね
麺はとにかくこの独特無化調スープを味わうために必要な麺という道具

具はナッシングだったと思います


変わり種の極み

個人的には柑橘系フルーツのような爽やかな甘味や酸味がプラスで欲しかったですね

そうすればもうちょっと食べ進めるのがスムーズだったかもしれません

しかし
よくぞ発想したという感じです
その発想をよくぞ一杯にしたという感じです

発想が素晴らしい一杯
ごちそうさまでした
※
食べる際はレギュラーメニューではないためツイッターチェック要です

2018年 9月23日 19時頃、初訪問

16時に実家を出発してしまった為、18時30分時点、目当ての「伊達屋」はスープ切れで閉まっておりました

チッ
何てアホ臭すぎる始末だ
15時に実家出発してれば、食べれたはず
アバウトな時間管理能力に自己嫌悪

気は取り直せないが
連食予定の「自家製麺うろた」へ出発
19時頃、近隣に到着

近隣有料P(30分100円)へ車を停めて、入店

店内待ちは3名
さすがは人気店

先ず店内がすごくお洒落
完全に一般的なラーメン店とはかけ離れております

セレブリティ、優雅なディナー、楽しそうに麺を啜る若いカップル達、「delicious！」と外人さん

入口はレトロな古着屋風で、入店すれば優雅なセレブリティ

雰囲気作りにかなりの拘りを感じます

さてさて
店内待ちをし、俺もセレブリティに支度を整えた結果、女性スタッフさんに「ok」と言われ、席の誘導を受ける

そしたら、突然ワタシのシンボルの真っ赤な口紅加減が80年代風でダサいから、支度をもう一度整えなさいと言われ、再度化粧直し…もういい加減にしときます(笑)

着席しメニューを眺めてると
休止メニューの多さに改めて驚く(友人から聞いていた為、だいたい予想通り)

「カラスミ塩魚汁ソバ」が元々、同店が気になったきっかけ

上記メニュー休止中は、想定内
「醤油の純鶏ソバ」800円を注文

厨房は風格のある店主らしき方、補佐役の男性スタッフ、ホ－ル係の女性スタッフの3人

女性スタッフさんに
「コレハムカチョウデスカ？」と伺うも、ワタクシのなんちゃって日本語が通じず(嘘です、すいません、日本人です)
「純鶏ソバとありますが、この純は化学調味料不使用という意味ですか？」と再度伺うも、瞬時に答えられず、店主さんに聞いてきてくれて、「化学調味料不使用の無化調です」との事
(頑張れ、スタッフさん)

元々、こちらのお店
自家製麺「うろた」は「全て手作りを売りに、無化調メニューをベースに化調による可能性にも着眼した」無化調メニューと化調メニューが混在する店舗

コンセプトとして、面白い事を考えてるなと前々から思ってました

さてさて10分程で着丼


「醤油の純鶏ソバ」800円
https://youtu.be/PWxZ9TmFcMg


黒醤油たまり醤油色のスープ
濃厚そうな熱々の鶏油が浮かんでおります
鶏油の香り立ちも素晴らしいです
※
スープ紹介文によれば○川俣シャモ、会津地鶏、比内地鶏、伊達鶏をふんだんに使い、手羽先、手羽元で追い鶏をするスープ。節を変えて作るスープ。2日かけて丹精込めて作っております○との事です(福島県の軍鶏と地鶏をメインに秋田県比内地鶏という事になるが、錚々たる面々です^^;)
※2
メニュー紹介文によれば○「水、鶏、醤油」のみで作り上げました。醤油には生揚げ、チャーシューには前田美豚、ネギは千田ネギ、選りすぐりの高級食材をふんだんに盛り込みました○との事です

そして、具が半端じゃない量
細くスライスされたすだち
ネギ
三つ葉が5枚
網で焼いて焦げ目をつけたであろう極太の穂先メンマ(もはや筍の一部と言ってしまいたくなるくらいの巨大サイズ)
チャーシュ－も4種類(笑)
A赤身をあえて残した低温調理の豚バラ肉のチャーシュ－
B燻製された豚ロースチャーシュ－
C燻製されてない豚ロースチャーシュ－
D小振りの親鶏チャーシュ－5枚(スープの中に隠れてます)
チャーシュ－麺じゃないのに、普通のお店のチャーシュ－麺より多い量(笑)


それでは熱々のスープをいただきましょう
先ずは
熱々の鶏油が香り高く絶妙な甘味を味覚してきますね
鶏油の甘味と香りが鰹節の風味とあいまって、熱々で美味しいです
そして何回かスープを掬い啜ってわかったのだが、鶏油は素晴らしいのだが、気になったのが「①下支えの鶏出汁の厚みの弱さ②生揚げ醤油らしく古風で円い輪郭なのは伝わるのだが、醤油の立体的なキレの無さと香りの弱さ」(あくまで個人的感想です)
それでいて無化調故に、より表情がボヤっとしてしまってる一面があるなという事
上記の物足りなさを抜けば、普通に美味しい引き算のスープです


自家製麺
麺紹介文によれば○主に北海道産小麦粉を使用し、約10種を独自配分で毎朝一生懸命打ってます○との事です
スープから持ち上げ啜りますと、スルスル口内へ運ばれて、中加水の小麦感残る麺肌で舌触りはスルーっと流れるような感じ、食感は最後にシコっと噛み切れます
作り立てで小麦粉の香り立つスルシコ麺という感じで美味しいです
切り刃は恐らく22番の断面は角、加水率はスルシコから言って33%〜35%辺りでしょうか？
具に合わせて、麺量もかなりのモノで200グラム近い量です


もはや筍そのものの穂先メンマは固めに煮た筍のようなゴリゴリの食感、先端は柔らかいですが、中心部分が焦げ目が付き香ばしくゴリゴリと筍を楽しめる感じです
三つ葉は5枚もあるので、都度、和の香りを存分に楽しめます
チャーシュー
A肉の旨味が広がり、柔らかい
B燻製のスモーキーな香りと肉の旨味の融合が面白く、食感は若干パサパサ
Cパサパサし過ぎず、適度な歯応え、淡白な味わい
D旨味は若干、硬さは皆無で、柔らかく臭み消しも丁寧にキチンと施されてます

具のボリューム感は本当素晴らしい
コストパフォーマンス高過ぎなくらい
朝作り立ての自家製麺も小麦香り高く美味しい

やはり
上記に書いたスープの「鶏出汁の厚みの弱さ」と「円やか過ぎる醤油ダレ」が気になる

これだけの錚々たる面々の食材(特に地鶏)を使っているのに
何故なのだろう？と考えると

「高級食材ふんだんに使い過ぎて、個々の食材の特性が味として出ていない感」
と
「スープに火入れし過ぎて、地鶏の香りと旨味が飛んじゃってるんじゃないか？という感」
と
「大勢来店する客に応え過ぎて、スープ大量生産し過ぎ感」

しかし
本当は厚い出汁が取れる地鶏の厚みが何らかの理由で弱くなっちゃうんであれば、それは醤油のブレンドと鶏油の組み合わせでカバー出来る筈

鶏油を繋ぎ目として
両サイド(a)地鶏使ってるのに鶏出汁の厚みが弱い(b)円やか過ぎて輪郭に乏しくなっている醤油ダレ
片方でも改良すれば、圧倒的に良くなる筈だと個人的には思いました

しかしやはり
ベースとなる(a)の地鶏の厚みが何より重要だと思います

何らかの理由で地鶏を仕入れる事すら出来ない店舗もある中で、これだけの食材を仕入れられる環境にあるのに非常に勿体ないと個人的には思いました

具材の圧倒的ボリューム感とコスパの高さで0.1upです
更に欲を言えば、ここまで具材を豊富にする必要もないかな、あくまで大事なのはベースの地鶏の出汁の厚みかと思われます

ごちそうさまでした
上記の条件以外は最高においしかったです