やはりここはうまい : ホルモン横丁

福島入り一発目のディナー。ホテルに荷物を置いて、さて何を食おうかと思案。
時刻は20時を過ぎ、福島ならあまり選択肢は多くはない時間帯です。焼き鳥か餃子か、サクッとラーメンか…などと思い、よさげな焼き鳥屋を目指すもあいにく満席。繁華街をぶらついていると、安定のホル横が空いているではないか。20時半過ぎにお邪魔しました。

飲み放題付きのまるとくプランを注文するも、あいにく今は仕入れや価格高騰の影響からかやってないとのこと。代わりに飲み放題1500円単品に、おすすめ10種盛り合わせはどうかと提案されるので即決。店側から積極的に提案してくれるのは嬉しいですね。

まずは生でのどを潤すいつもの儀式。これをしなければ肉は始まらない。ビールは見るからに冷えている銀ジョッキに注いでくれる。若干上げ底になっているが、飲み放題なので問題ありません。
盛り合わせの初陣はカシラとハツ。どちらも肉厚で新鮮。余計な味付けもなく、部位に合わせてほんのり塩が振られている程度。肉の扱いに精通していて、よくわかっていらっしゃる。ハツが特に素晴らしく、肉の甘みをはっきりと感じます。2発目は忘れてしまいましたが、確か豚肩とどこかの筋肉。これもうまい。
豚レバーも新鮮で素晴らしい質。血なまぐささがなく、甘みとコクが口の中を満たす。
気管支に相当するドーナツは個人的には好きな部位。サクサクの独特の食感と、軽めの脂が酒とマッチ。コリコリもイカみたいな歯ごたえの不思議な部位で、この辺りからだいぶ酒向きのマニアックなネタにシフトしてきた印象です。
最後の3品は脂三姉妹。コプチャン、しまちょう、まるちょう。焼き加減を見誤るとすぐに火の手が上がるので、取り扱い注意の品ですが、うまく焼き上げれば極上の甘味が楽しめる。最後は別に頼んだカシラを食べてフィニッシュ。

飲み放題と盛り合わせ、カシラ、キムチ盛り合わせで2人であわせて7000円ちょっと。
これだけの内容をこのお値段で食べさせる店は、都内にはそうはないでしょうね。肉の質もよく、一皿のボリュームも明多い。大久保のでめ金よりもクオリティは上ですね。こんないい店にアクセスできる福島は幸せだ。たびたび通いたくなってしまう。ごちそうさまでした。

福島弾丸ツアー、夜の部の3軒目として訪問させていただきました。
1軒目に一盃、2軒目につやこと来て、だいぶお腹も膨れ、酒も回ったところでどうしても味わいたかったホルモン屋さんです。10年前と変わらず、赤い提灯が下がっている佇まいにほっとする。

20時半過ぎの訪問でしたが、早めに入った客はいったんはけて、どうやら1回転した模様。
肉を焼いている男性客2人が2組いるだけです。だいぶお酒もいただいているので、さっぱりとレモンサワーを注文。お肉はコブクロとカシラを塩で。すかさずキャベツが運ばれてくる。パリパリしてて、口の中がさっぱりしますね。塩をつけてたべると、これだけで立派なつまみになるのだ。
ホルモンもすぐに運ばれてくる。客を待たせないのはいいですね。コブクロはもう桃のような、本当に色艶のいいピンク色。艶が良すぎて、なぜかすごくエロく見えるのは気のせいだろうか。カシラも本当にいい感じですねぇ。肉がキラキラ光ってて、本当に新鮮なホルモンだということがわかります。

はやる気持ちを抑え、早速焼いてみる。ここは炭火が結構しっかり調節されていて、早すぎるでもなく遅すぎるでもなく、ちょうどよい塩梅で肉が焼けていく。まずはコブクロから。岩塩をつけていただきます。うーん、きちんと火を入れるとコリッコリですね。素晴らしい食感とサウンドが口の中に響きます。シンプルなお塩のみだと、肉の旨味と甘みが引き立ちますね。カシラはグニュグニュした歯ごたえと、少しねっとりとした舌触りがなんとも官能的。新鮮で肉質が良いので、塩以外の味付けは考えられない。たまらない歯ごたえとともに、ややクセのある肉の旨味がいい。たまらず酒が進んでしまいます。日本酒などと楽しんでも、これまたオツかもしれないですねぇ。

カシラをいくつか食べたところでだいぶ酔いが回ってしまい、残念ながらこれ以上は頼めなかったのですが、やはりとてもいいお店です。ホルモンは抜群に新鮮で、都内でこのクラスを探すのは至難の業でしょう。接客も親切で、価格も本当に安い。近所にあるなら毎週通うレベル。福島市を訪れた際には、一度は味わっておきたいホルモンだと思います。