宝来軒(田川市) : 宝来軒

こちらも、地図で見つけたお店。(^^
とは言え、既にマイレビさんのレビューが入っていた。(^^

なので、まあ後でも良いかと思っていたのだが(やはり一番乗りがしてみたい(^^; )、その日の目的のお店が閉まっていたので、それじゃぁ、とやって来た。(^^;

実は前回、「天竺」に行った帰りに寄るつもりでお店を探していたのだけど、通り過ぎてしまい、雨も降っていたので、その時は諦めて帰った。
なので今回はしっかりとナビで確認しながら行くと、在った！　(^^
しかも開いている！
この日は、本来は定休日なのだが、祭日だった為か営業されていた模様。

普段通る様な道でもなく、幟も無いのでうっかりすると通り過ぎてしまいそうだが、色褪せてはいるものの看板は大きいので、その気で通っていれば見逃さないだろう。
宝来軒と言えば中津のあの宝来軒を思い浮かべるが、関係はあるのだろうか？
暖簾は至ってシンプルな物だが・・。

お店は、住居と思われる2階建ての民家の1階。
外観は、如何にもなイニシエのラーメン店。(^^
特にテントの様な庇もなく、お店を出て2歩も歩けば直ぐに道路となる様なシンプルな佇まい。
こう言った風情の有るお店は段々と少なくなって来ているので貴重な存在。(^^

アルミサッシのガラスの引戸を開けて中に入ると、左側が厨房でその前にストレートのカウンター。
右に4人掛けのテーブルが2つ。
70代くらいのご夫婦と思われる男女と、30〜40代くらいの男性の3人で営業。
親子かな？

手前のテーブル席には先客さんが1人。
既に食事は終わっている様だが、お店の人が一緒に座って世間話中。(^^
なので奥のテーブル席に着席。

店内もやはり昭和な雰囲気。(^^
厨房内の棚には色々な小物が雑多に置かれ、排気用のダクトの内側には錆とも油の塊ともつかない物がこびり付き、赤いカウンターとピンクに色褪せた丸イスも昭和の気分を盛り上げてくれる。(^^;

メニューはテーブル横の壁と、厨房前の壁に。
カレーラーメンが気になりつつも、やはり最初は素直に、とラーメン550円を注文。
半チャーハンセットでも無いかなと見てみたが、セット物はメニューに無かった。
ある意味珍しいかも。

3分程でラーメンの到着。
どんぶりは、うどん丼ぐらいの大きさ。
具は、チャーシュー、ネギ、もやし。
スープは、僅かに茶色みを帯びた乳白色で、一部は既に油膜が張っていた。
レンゲは陶器製の小さくて可愛い物。(^^
前回の「天竺」のそれと対照的。
なので掬える量が少なく、レンゲ自体も熱くなるのでちょっと啜りにくい。

一口啜ってみると、少し熱め。(^^;
でもはっきりとした豚骨の香りが有り、臭みなども無い。
あっさりタイプかと思っていたが、ちゃんとした豚骨の濃度が有り、旨味も有って後味にもしっかりとそれが残る。
それに、塩味の塩梅がぴったりで、それだけで旨さ2割アップぐらいに感じる。(^^;
昔ながらの豚骨ラーメンのスープだけど、手抜きせずに作られていると言った印象が有り、余り古さを感じさせない。
ただ、中〜後半に掛けてはやや味に慣れて来て、旨味の感度が下がってくる。
スープの温度がもう少し低めだったらそこまでにはならなかったかなぁ。

麺はストレートの細麺で、やや白っぽい物。
口当たりは"つっ"ぐらいで、表面から中心までやや高めの圧を保ち、噛むとクッと切れる。
柔目な麺を予想していたのでちょっと意外だったが、スープには馴染んでいて違和感は無い。
スープとの絡みも良く、麺との比率が丁度良い量を持ち上げて来る。
チャーシューは、大きさやや小、厚さもちょっと薄め。
肉の味主体だけど、ちょいと塩気が強かった。
もやしは、細身の物でくたっとしている。
なので麺と絡み易く麺の食感の邪魔になるが、もやし自体はクシュっとした歯応え。
太めなパリッとしたもやしよりはこのスープに合っている気がする。
後半、卓上の胡椒を入れてみた。
少し量が少なかった為か余り変化は無かったけど、量が合えばキリッとスープが立ちそうで、相性は良いかと思う。

味も悪く無かったし、イニシエ感も味わえたので満足でした。(^^

外に出ると、入る時には無かったスーパーカブが停まっていた。
出前用の様だが、後の座席には良く見る様な吊り下げ式の物では無く、枯れてすっかり色褪せてしまった、木製のどっしりとした木箱がガッチリと固定されていた。
こう言うタイプは今時は余り見掛け無いかも。(^^

イニシエの外観と、前に停められた出前用のスーパーカブ。
・・・絵になるなぁ。(^^
暫く見惚れてしまっていました。(^^;