汁だくの潮味でコスパも量にも大満足 : 中華・焼鳥 豊楽

さて、今回の３軒は福岡市東区の皿うどんですが、箱崎から西戸崎まで結構広い範囲となります。

福岡市って西区と東区がやたらと広いイメージですが、実は２位と３位で、第１位は佐賀市と県境を接する早良区だそうです。

って、さほどワタシ自身が県境近くに行かないからかイメージ的には西区と東区で、前者は今宿まで入るし、後者は志賀島まで入るんで、行く度に

〝ああっ、そっか！ ここって福岡市内やった〟

なんて、ふと気付いて愕然としちゃうんですよね。

今宿は誤解を恐れずに言うなら糸島だし、志賀島は海の中道で繋がってますが半ば離島ですからね。

しかも両方ともハワイか？って勘違いしちゃうような絶景もあるし、ついでに言うなら早良区の、佐賀との県境の三瀬峠など雪で通行止になったりする深山幽谷ですから、そんな田舎が間近なのが福博の最大の魅力でもありますからね。

つまるところ、まだまだ開発の余地があるから、年々地価が上がってる福博なんでしょうが、最近ローカルＴＶで今狙いなのは名島だと言ってました。

ご存知ない方のため、名島というのは東区の多々良川に架かる古い橋『名島橋』より北側で、もっと北側が千早や香椎という近年再開発を終え、駅前が整備されたりマンションが次から次へと建った地区だし、これからは南側、箱崎〜貝塚の九州大学の跡地が再開発されますから、その両地区に挟まれた旧い街、名島が狙い目なんだそう。

とはいえ、そんなん大手デベロッパーが放っておくはずがなく、同店『中華焼鳥 豊楽』さんがある名島の一部地域は、もう新しい街並みになってます。

福岡バイパスじゃない方の国道３号線から鹿児島本線に近い名島３丁目で、福岡県民ならご存知『高山質店』さんがある辺りです。

同店『中華焼鳥 豊楽』さんは、そんな『高山質店』さんの斜向かいで、国道３号線の城浜団地交差点を鹿児島本線方面へ曲がってすぐ、ほぼコンビニの裏手です。

専用Ｐは５台、出入口は駐車場側で、通りに向いておらず、暖簾も出てないから、営業中か否か分かりにくいのが難ちゃ難かな？

店内は４人掛けテーブル席が３卓、カウンター４席、年嵩のご主人と奥さんかアルバイトさんかの女性のお二人で営まれてるようでした。

『皿うどん 670円』

どうやら同店のウリだそうなんで訪問したんですが、５〜６分後に供されたのは写真のような汁だくの皿うどん。

本場、長崎の餡かけじゃないし、博多タイプにしちゃ汁が多すぎる。

しかも平皿にワサっと盛られ、一人前よりは若干ボリュームもあるから、

〝なるほど、そういうタイプね？〟

と、要は質より量、だからこそお値段も控えめで満足させようって魂胆なんじゃないか？と。

〝ありゃ？ ありゃありゃ？？〟

ところが実食してみたら、これがまた何とも言えぬ海っぽい味わい。

要するに海鮮の旨味たっぷりな『潮味（うしおあじ）』で、こりゃ堪らん ♡

なるほど、写真のように細かな飯蛸のようなのが沢山入ってるし、と考えると、ハッキリ言って680円はお得！

とはいえ、だからでしょうか、本物の潮味、要は塩梅も結構強めで、これが評価の分かれ目なような気もします。

って、何度も書いとりますように不肖ワタシ、塩をアテに酒を飲めるタイプだし、さすがに塩をオカズに飯食ったことはありませんが、塩むすびは好物だし、塩お茶漬けはしたことはあり、ですから思いっきり高血圧なものの、そんな輩ですから、同店の皿うどんの塩梅も何ら問題ありません。

むしろパンチが効いていいんだけど、そんな輩でさえ強めな塩梅だと感じるぐらいなんだから、一般人なら厳しいかもしれないと想った次第なんです。

塩梅が気になるんなら、お酢を頼めば持ってきてくれるでしょうし、たぶん緩和してくれるとは思いますが、上記のように塩好きなワタシなんで、当初は多いと感じた汁さえ完飲するほど、その海っぽさにヤラレましたけどね。

麺は僅かに細めなチャンポン麺で、喉ごしも良かったし、キャベツの芯までしっかり炒まってるし、汁だくなこともあってか程良い甘さが出てました。

どうやら屋号のように焼鳥もされてるから、要は夜に居酒屋さんっぽくなるんでしょう、その系統の塩梅の強さなようで、つまり、その手がお好きなら最適でしょうし、苦手なら厳しいかもしれません。

ですから人は選びますが、まあ、日頃デスクワークばかりな方にしろ、汗をかきやすくなる夏場などには美味しく感じられるんじゃないでしょうか？

他のメニューも安価だし、意外と穴場なのかもしれません。


● 個人的 食べログ 評価点・・・4.0