日本人向けのインドカレー屋さん。もっとスパイシーさが欲しかった！ : イエロー チリ

竹下駅から歩いて15分くらいのショッピングモール、フォレオ博多にあるお店です。
親子連れがたくさん集まる場所ということもあって、
他のお店は、サイゼリアだったりミスタードーナツだったりと、
大衆的なチェーン店が多いです。

このお店はインドカレーのお店という事ですが、結構インドカレーを食べ歩いている僕は、
似たようなカレーを出すお店が多いため、ここは別にいいかな、と思っていましたが、
食べログの点数が現時点で3.44と高いので寄ってみました。
しかし想定通り、完全に、普段インド料理を食べない人向けの、
日本人が好む味付けにアレンジされた仕様でした。

僕はこの手の味は食べなれてしまっているため、点数はあまり高くありませんが、
普段インド料理を食べない、日本のカレーライスが好きな人は、
僕の点数に＋０．７して判断してください。

場所はフォレオ博多の2階です。もともとパラカスという名前だったようですが、
「2015年11月10日よりイエローチリに店名が変更になりました」とのことでした。

店頭にメニューが一通り掲げられていますが、ナンとカレーを中心にしたセットを
薦めていますね。以前僕は高宮のパラカスでも味わったことがあり、
大衆向けの味わいのカレーだと知っていたので、今回は別のメニューを頼もうと思いました。

なお、このお店、ナンのおかわりは自由だったり、
4人以上で予約すれば3000円くらいの値段で2時間食べ放題飲み放題があるなど、
いろいろとサービスはしているようです。

店内に入り、まずはメニューを見ると、カレー以外では、
ダルバートやモモなど、ネパール料理が目立ちます。ここもよくある、
ネパール人がやっているお店なのですね。

メニューを見ているとビリヤニがあることに気が付きました。
ビリヤニというとインドのチャーハン。
本場ではライタという塩と刻み野菜の入ったヨーグルトをかけて食べます。

そこでまずはチキンビリヤニ\850と、ライタ\300をそれぞれ単品で注文します。

そして、タンドール料理にも興味があるため、何かないか探していたら、
おつまみセットというのがありました。
タンドール料理4品と生ビールがついて\980円。ビールを中ジョッキに変更して+\100。
これを一緒に注文しました。

注文を待つ間店内を見ましたが、天井も高く、清潔感があり、
さすがショッピングモールの中のお店だな、といった感じです。
テーブル席の他に、小上がりの席もあり、ここからは外の景色が見られます。
国道沿いの景色ですが、夜景はそこそこ綺麗ですね。

訪問は午後8時前だったのですが、数組のお客さんがおり、
ナンのおかわりが結構出ていました。
確かにここのカレー、高宮のパラカスで、まだカレーを食べ歩く前に食べた時は、
結構うまかった記憶があります。

最初に、チキンビリヤニとライタが来ました。

チキンビリヤニは、面白い外見をしています。
上半分が白いのです。少し食べてみると、クミンのバターライスでした。
下半分はチキンが入っていて、日本のカレーチャーハン風のスパイの利かせ方をしたご飯でした。
なお、お米は日本米です。
インド米だったらよかったなー、と思いましたが、この手のお店で多くは求めません。

ライタは、トマトやキュウリなどの刻み野菜が入っており、サラダ感覚で
単品で楽しめるようにしてあるようですね。ただ、ビリヤニにかけることはあまり想定していないのか、
塩味が効いている、とかそういったことはありません。

ビリヤニはライタと混ぜるもの、という固定観念がある僕は早速、ビリヤニにライタをかけて
混ぜ混ぜして食べ始めました。これが本場の食べ方だからです。

うーん。まあ、こんなものかな、といったところです。
あまり、日本米のビリヤニとライタはマッチしないかな、と思いました。

何より、本場のビリヤニは、スパイスをもっと利かせて、
ライタの酸味と合わさるとおいしくなるものですが、
このビリヤニはカレーチャーハンっぽい味なので、そのまま食べた方がおいしいかな、と思いました。
同様に、ライタも、単独で食べた方がおいしいかもしれません。

そして、タンドール料理と生ビールが来ました。

チキンティッカ、ハリヤティッカ、シークケバブ、じゃがいものパコラがついてきました。
どれも、調理方法は良いです。食感もよく、ビールにも合います。
しかし、完全にスパイスが大人しすぎます。
スパイシーさについては、日本のスパイシーな鶏肉料理くらいのを食べているような感覚で、
全然物足りませんでした。もっとスパイスを利かせてほしかった。

ごちそうさまでした。

全体的に思ったのが、日本人を意識してか、スパイスの使われている量が少なすぎるということでした。
あと、ビリヤニはインド米にしてほしかった、というのもあります。
いくら日本人向けといっても、そのくらいはしても、受け入れられるんじゃないかな、と思います。

とはいえ、ショッピングモールの中のお店なら、普段、カレーライスを食べている人向けに
なるのは当然で、そういう場所にあるお店と知らずに来た僕の方が多くを求めすぎるのもなんなので、
このレビューは、まあ、「インドカレーを少しだけ食べ歩いた人が食べると、こんな風に感じたよ」程度に
受け取ってもらえたらと思います。

繰り返しになりますが、僕が食べ歩きを始める前に高宮の系列店パラカスに入っていましたが、
その時食べたカレーはおいしかったのですので、
フォレオ博多でインドカレーが食べたい、何かカレーが食べたい、という時には、おすすめだと思います。