Child’s Replay : 我逢人

利用時情報
　日時: 土曜、20時頃
　予約: あり(31日前、Table Check)
　待ち: なし
　人数: 1人
　座席: カウンター
　頻度: 初回
　滞在: 2時間20分
　支払: クレジットカード

食メニュー
☆季節のつまみと握りのおまかせ: ¥27,500(内税)
　☆茶豆
　☆蒸し鮑と煮蛸
　☆垢穢
　☆牡丹海老の雲丹ソース掛け
　☆太刀魚の塩たたき
　☆鰻の白焼き
　☆鮟肝奈良漬け
　☆槍烏賊
　◎真鯛
　☆平政
　☆新子
　☆赤身
　☆中トロ
　☆大トロ
　◎車海老
　☆鯵
　◎お椀
　◎紫海胆
　☆穴子
　◎干瓢
　◎玉子

飲メニュー
◎望 特別純米 彗星 無濾過瓶燗火入れ: ¥Ask(内税)
◎まんさくの花 亀ラベル 純米吟醸一度火入原酒: ¥Ask(内税)
☆東洋美人 醇道一途 限定 純米吟醸 愛山: ¥Ask(内税)
☆一白水成 特別純米酒 良心: ¥Ask(内税)
○山の壽 純米吟醸 山田錦 辛口: ¥Ask(内税)
◎石鎚 純米 土用酒: ¥Ask(内税)

グッドポイント
・鮨 さかい同等のコースをより安く食べられる

バッドポイント
・空間のコンパクトさは諸刃の剣

その他、注意事項
・鮨 さかい2号店
・The Tabelog Award Bronze: 2023
・寿司WEST百名店: 2022

所感
一時帰国・福岡編その④です。

さて、この日2回目の西中洲のLANEラウンドビルです。
お昼は2階の『鮨 さかい』さんにお邪魔しましたが、
夜は3階のこちら『我逢人』さんです。
『我逢人』さんは『鮨 さかい』さんの2号店。
ずっと前から、いつかお邪魔したいと思ってましたが、
結局いつも『さかい』さん行くからな～とタイミング逃しておりましたが、
この一時帰国のタイミングで両方行っちゃえと笑
しっかし、こちらもBronzeと百名店に選出されてるのはさすが。

『我逢人』とは人と人との出会いの尊さを表した禅語だそうです。
これまで支えてくれたお客様とお弟子さん双方に対しての感謝を形にしたいとの考えから名付けられたそう。

瑞光、嘉祥、寒梅と名付けられた三つの個室があり、
今回は嘉祥にお邪魔しました。
『良いことが起こる兆し』という意味の禅語のようです。

予約は1ヶ月前にテーブルチェックから。
季節のつまみと握りのおまかせコース1本で一斉スタート。
『さかい』さんより11,000円安いですね。
予約時に登録したクレカで引き落としです。

同様に入り口で靴を脱ぎ、スリッパに履き替え
7人のストレートカウンターの個室へ。
他のお客さんは男性3人組に、男性2人組と、女性のお一人様と私。
カウンターの中央に通されます。

嘉祥の担当は吉田親方。
お若いですね。
「お昼は下(さかいさん)にお邪魔しました」と伝えたら、少し引いてた笑
『いくつか違う料理も出ますんで楽しんでください』とのこと。

それでは早速お酒をおまかせで。

1杯目は望 特別純米 彗星 無濾過瓶燗火入れ。
栃木のお酒ですが酒米は北海道の彗星を使用しているとのこと。
リンゴのようなでサッパリした甘味・酸味の中に苦味もあります。

一品目は、鹿児島の茶豆。
産地が変わっても、お昼同様に美味しい。
パーフェクト茶豆。

続いて蒸し鮑と煮蛸。
鮑は唐津で蛸は志賀島。
お昼は両方福岡と仰ってたので、少なくとも鮑は個体が違うのかな。
そしてこちらの方が旨味が強く美味しく感じた。

2杯目はまんさくの花 亀ラベル 純米吟醸一度火入原酒。
秋田のお酒ですが、亀と言うことでお米は山形の亀の尾。
旨味がのりますがキリっと切れていきます。

続いて6kgの唐津の垢穢。
上にはたっぷりの花穂紫蘇。
酢橘、塩、山葵が添えられます。
炭で炙った香りがいいですね。
噛むとやっぱりムチムチ。
ここでは単体の登場。

そしてお昼とは異なる牡丹海老の雲丹ソース掛け。
牡丹海老は増毛町のもので、雲丹は大分の紫。
濃厚な甘味の牡丹海老に濃厚な旨味の雲丹ソース。
柚子皮がさっぱりとフォロー。
海老を食べ終えた後は反則級のシャリボール投下。

3杯目は東洋美人 醇道一途 限定 純米吟醸 愛山。
山口の銘酒。
愛山ってこともあるのでしょうが、
名前の通りとにかく美しい飲み口。
それでいて旨味も感じられ、当然のようにスッと消えていく。

続いて東京の太刀魚の塩たたき。
お昼は揚げられてたし、焼きで出さないのが面白い。
そもそも食感がしっかりした太刀魚を食べるのは初めてですね。
たっぷりの葱も◎。

ここでガリ登場。
下の階同様ぶつ切りの強い食感のガリです。

そして目の前ではでっかい鰻をザクっ、ザクっと。
八代とのこと。
噛んでもやっぱり皮はザクっとで、身はねっとりとろっとな鰻の白焼き。

そして本日2度目のピークタイム。
余市の鮟肝奈良漬けです。
チビチビとまずは鮟肝だけで。
つづいて奈良漬けだけで。
最後は混ぜ混ぜして。

もちろんお酒がすすむ君。
ということで4杯目は一白水成 特別純米酒 良心。
こちらも秋田。
一番オーソドックスでスタンダードなモデルですが、
それゆえにバランスも良く好き。

そしてここから握り。
まずすらりと本日の鮨ダネが並びます。
数時間前に見たラインナップですが、あらっ?!鯛もいる?!
鮪はやっぱり同じ個体(^-^;

それでは1貫目。対馬の槍烏賊。
お昼は鐘崎だったので個体は異なるよう。
酢橘でサッパリしてますが、ねっとり美味しい。
あらっ、お昼より美味しいかも♪

続いて糸島の真鯛。
昆布締めにしてあります。
シャクっとしながらも噛み進めるとしっとり、仄かに甘い。

5杯目は山の壽 純米吟醸 山田錦 辛口。
福岡に来ると田中、三井に続きよく見る銘柄。
その名の通りドライ。
苦味、酸味もありミネラル感が残る。

3貫目は五島の平政の漬け。
コリっとした食感と脂ののった身が素敵。
こちらも下より美味しく感じる。。

そして7枚付の新子。
見の旨さはもっと大きくなってからだと思うが、やっぱり風味が良い。
この日私は計14枚の新子を食べたことになります。

ここから鮪3連打。
まずは赤身の漬け。
しっかり感じられる香りと酸味。

中トロはシャリとの一体感が堪りません。

お酒がなくなったのでもう一杯追加。
石鎚 純米 土用酒です。
その名の通り鰻専用ですが、
なるほどトロのこってりとの相性も良いかもですね。
結局こちらでは3合。
昼夜合わせて計7合でした。
お酒弱くなったな～

大トロはシャクシャクと歯切れがよく、
さっぱりと食べられるやつ。
やっぱりこちらも鮪は圧巻。

そして車海老。
熱々でぶりぶり。

鯵はやっぱり島根県浜田のどんちっち鯵。
上には浅葱と煮切りで。
とろとろで美味しい。

お椀は貝と魚で出汁を取ったもの。
ほっこり。

こちらでは岩手の紫海胆。
卸しは小西商店。
こんもり盛られて美味しいんだけどさ、
やっぱ赤海胆と比べちゃうかな。。

穴子は対馬のもの。
柚子皮でさっぱり。

干瓢、芝海老と大和芋の玉子で締め。

追加のドリンク代は6,380円。
テーブルチェックにて自動引き落とし。
コース代と合わせて33,880円也よ～

失礼ながら『さかい』さんと殆ど味については差がないのに驚きました。
少し品数は少ないですが、これを1万円安く食べられると考えると凄いですね。
また、お酒は『さかい』さんと全く被ることなく面白かったのですが、
単純に私の好みとしてはお酒は『さかい』さんかな。

また『さかい』さんと比べるとコンパクトな店内で、
親方との距離も近づきやすいです。
他のお客さんとの距離も近いですが、
これは一長一短かも。
今回はあまり優位に働かず。
あと、『さかい』さんの確立されたサービス体制と比べると
少しわちゃわちゃしてる印象はあります。

以上のように、『さかい』さんと異なるところは結構あるので、
後は食べ手の考え方次第ですかね～。

ご馳走様でした。
さて西中洲だぜ！
まだ夜10時だぜ！！
締め行っちゃう～？