博多に来たらこれを食え♥ : 蜂楽饅頭 天神岩田屋店

令和6年2月17日の土曜日、 嫁と2人での博多放浪記の初日4件目です。姪っ子へのホワイトデーのお返しに何かいい商品がないかと探しに岩田屋までやってきましたが、岩田屋と言いますとやはり私にとっては蜂楽饅頭の思い出があります。

おそらく10年以上昔になると思いますが、前に私が初めて岩田屋に訪問したのは この蜂楽饅頭を買いに来た時です。わざわざ ここまで買いに来ました。食べログのレビュアーさんから教えられてきたのです。その後、博多駅の地下街にもお店ができたのでこちらに来ることはほぼなくなりました。でも今回、久しぶりに岩田屋さんまで来ましたので、どうしてもまたこの蜂楽饅頭が食べたくなりました。

岩田屋に来た時の思い出や印象は昔のことですし、全く残っていないと前の口コミでも申し上げましたが、でもこの蜂楽饅頭の売り場に来た瞬間、10年以上昔の思い出が鮮やかに蘇りました。大勢のおばちゃんたちの行列に囲まれて「兄ちゃんどこから来たの」と言われ「仙台です」と言ったら「アラー！仙台！懐かしかぁ。私も行ったとよ」と猛烈な博多のおばちゃんトークに圧倒された思い出が昨日のことのように蘇ります。

今回もおばちゃんたちの行列に混ざって蜂楽饅頭を購入させていただきます。目の前のアクリル板の向こうで大量の蜂楽饅頭を作っているのが見えます。ついつい その雰囲気に圧倒されて 携帯のカメラシャッターを切ってしまいました。すると店員のおばさんがトントンとアクリル板を叩きます。するとそこには「撮影禁止」のステッカーと文字が！申し訳ありませんでした。つい嬉しさにテンションが舞い上がって撮影してしまいました。

・黒一個

その後、岩田屋の同じフロアにあるコーヒーショップでコーヒーを購入し、そして岩田屋を後にしました。岩田屋を後にして次は大丸 方面に向かう途中、もはや我慢できず歩きながらパクリと蜂楽饅頭をいただきました。

相変わらず美味しいです。蜂蜜の風味とほのかな甘味が余計にこの単純な大判焼きを何段階もレベルアップさせて美味しさを増してくれます。やっぱり福岡に来たらこの蜂楽饅頭を食べなければ始まりません。山形にも地元の大判焼きがあります。山形県内あちこちのスーパーの前で売っているアジマンがそれです。アジマンはいろんなテイストを 季節ごとに様々に展開してお客さんを楽しませてくれます。それに対してこちらの蜂楽饅頭は黒あん白あんの2本立て、これポッキリです。しかしながら、そこに蜂蜜の風味を加え、これでもかとクオリティを高めさせてくれています。博多に来たら蜂楽饅頭、これ私の鉄則です。美味しかったです。ごちそうさまでした。

いつも駅ビルの阪急で買い物をしてましたが、今回は珍しく天神に来ました。それもどうせなら大丸や三越の全国メジャーではなく、ドメスティックな地方百貨店に行ってみましょう。仙台の藤崎みたいな意外に良い百貨店かもしれません。

それで期待半分でこちらのお店に来たら、さっそくびっくりな行列を発見！またまた前に阪急であったようなハラダじゃないよね…「山形の馬鹿が群馬の菓子を福岡で買う～」みたいなお間抜けはしないからね…と思ったらなんか違う。ブツは分からんが取りあえず並びましょう♪

見ればなんと山形を代表するＢ級グルメの「あじまん」ではないか！なんと、姑息な福岡人め、山形に密偵を放って味まん本社から機密情報を盗みおったな！黒田官兵衛の時代より腹黒い奴腹め！…え？何々？大判焼もどきなんぞ日本中に掃いて捨てるほどある？…ごもっとも。。。<(_ _)>

さて、行列に並ぶと人の良い博多マダムがモーパパをサンドイッチ♪聞きもしないうちから御丁寧な御説明…

(o^^o)(o^^o)「これ、一個百円なのよ、安いでしょ♪でも、前は95円でもっと安かったのよ♪だからね、お昼なんかこれで済ませちゃうのよ。ほら、小豆は分かるわよね、白いのがあるのよ。これはよそにはないの。白い大きい豆があるでしょ、あれなの♪みんな一杯、買っていくのよ、冷凍しとけばいいんだから…◇▲☆※♤▲□◆▼」

郷土愛に溢れる博多マダムの前後からのマシンガン・ステレオトークで、先行レビューをチェックするまでもなくなりました。

(;^_^A「日持ちはどうでしょうかね？夕方の仙台便で帰るんですけど…」

(o^^o)(o^^o)「日持ち？お店の人に聞いたらいいわ♪あらま、あなた仙台から来たの♪私も一回行ったのよ、良い所よねぇ♪…▼◆□▲♤※☆◇♡」

さすが博多マダム！面倒なとこはサラッと丸投げして、自分の好きな話題をパンツのゴム並に伸ばす！今更、山形人というのも面倒ですから似非仙台人で通しましょう。どうせ、仙台人の半分以上は東北五県からの移民です。

ガラス越しに製造工程を見ながら並ぶとあっという間です。モーパパは別な意味で退屈はしませんでしたが…♬それに並んでいる間もお母さんに連れられた子が、

「あたし、シロがいい♪」「ボクもシロ～！」「お母さん、シロ、買ってぇ♪」

と、あちこちから聞こえる博多キッズの声が、博多マダムの証言の信憑性を裏付けています。

モーパパは、六個入り600円をシロ５・クロ１でいただきました。クロはもろに「あじまん」という気もしましたが、やはり食べなくては分かりません。とりあえず比較検証用に♪楽しい思い出とともに博多マダムと手を振ってお別れしました…しかし、この直後、まさかの悲劇がこの蜂楽饅頭を襲いました。

満杯の旅行カバンに蜂楽饅頭を入れたモーパパ、岩田屋の後に猫嫁のリクエストのあった店がある大丸に行きました。目的地の大丸のお店の前で荷物を入れ替えしようとしたら、そこに無惨に潰れた蜂楽饅頭が…驚いたのはモーパパよりもそこのお店の店員のお嬢ちゃん！

(￣。￣;)「え…これが何か分かるの…？」

(つд`)「ほうらく…まんじゅう…(泣)」

マジっすか！袋と、透けて見える若干飛び出たアンの色と、袋からの大体の形状…それだけを一目見た瞬間、分かったの！嬢ちゃん！それだけで！…このハプニングで、却って博多っ子の蜂楽饅頭ラブ♡の真実がよくよく分かりました。

さて、ヨーロッパかどっかの航空会社とは違い自殺願望のコ・パイはANAにはおりません。無事に帰宅したモーパパを迎えた猫嫁は事情を了解し、博多マダムの教え通り、比較的ダメージの少ない四個をラップでくるみ冷凍保存♪内臓破裂の重傷の残り二つはまずさっそくに頂きました。

白餡は博多での人気の通りなかなか美味いです。博多っ子が夢中になるのもむべなるかな。しかも、それ以上にこの生地が美味いです。生地に蜂蜜の甘い香りもして山形人としては、はなはだ不本意かつ苦衷に耐えませんが、まちがいなく山形の「あじまん」より美味しいです。博多マダムに完敗です。

御馳走様でした。