屋台風グリーンカレー、パクチーが味覚を刺激してナイス！タイビールとご一緒に : ガムランディー 大名本店

※再訪2013.12.12 タイカレー通のFisher.Lionさんとともに３人で訪問し、「現地味で」というオーダーでこのお店の魅力を満喫しました。

■初投稿 2013.01.26 夜

カレーライスにインドカレー、いろんなカレーを食べ歩いている僕ですが、
最近はタイカレーのおいしさに目覚め、いろんなタイ料理屋を回っているところです。
それで今回、こちらのお店におじゃましたのですが、こちらのグリーンカレーも独特の味わいがあって感激する味でした。

国体道路を警固のブックオフの向かいの小道に入り、すぐ左手にあるお店です。
以前からよく通っていたので、なにかエスニックな料理屋があるなあ、と思っていました。
今皆さんの口コミを確認しますと、どうやらこのお店は昨年別の場所から移転してきたようで、
その前は別のエスニック料理屋があったみたいですね。
このお店も、前のお店と同様、実に雰囲気がいいです。

「屋台風」を謳っているとおり、外の見た目からして実にドメスティック。こういうたたずまいを見ると胸がときめく僕です。
早速入店してみます。訪問時間は夜の8時。
一人の僕はカウンターに座ります。別のサラリーマンが一人で入店したり、
数人組のサラリーマンが宴会さながらに楽しんだりして、店内はとても賑やかでした。

お目当てのグリーンカレー\900と、シンハービール\650を注文しました。

夜に入店したときはタイカレーと一緒にビールを飲む習慣がある僕です。
タイのビールはシンハービールとチャーンビールが主流ですが（あとプーケットビールを置いている店もある）、
今回はシンハービールを注文。日本人好みのコクと喉越しがあり、飲んだ後に心地よい苦味が残るのが特徴で、
個人的に、グリーンカレーにはこれが一番合うと思っています。

注文後、カウンターの前に張り紙が。「おひとりさまのための夕食セット『コンディアオ・セット』」
どうやら、1800円で4品とドリンクが付いてくる、コースだというのです。
これは僕のように一人で食べ歩く人にはとっても嬉しいじゃないですか！
今日はもうグリーンカレーの単品を注文したけれど、こちらの方がコストパフォーマンス的に良かったかな、と
ちょっぴり後悔したのですが、それはそれ。次来るときは、これを頼んで、タイカレー以外のタイ料理も
少しずつ体験してみたいと思った次第です。

そして、グリーンカレーが出てきました。
チキンの他に、珍しい具が入っています。
細い竹の子やにんじん、そして何か緑色の具。
緑色の具は、食べてみて、パクチーとピーマンだと分かりました。セロリ（多分）も入っています。
にんじんやセロリは、他のお店では使われていなかった具であり、目新しく感じました。
きっと、このあたりが「屋台風」であり、庶民の味に近いんでしょうね。

カレーを口に入れてみると、甘みとほのかな辛さが口に広がります。
そして、ちょっと味付けが濃い目。
この濃い目の味付けが屋台風っぽくて、そして、ぱらぱらしたタイ米に合います。
辛さはそれほどでもなく、むしろココナッツを中心にしたまろやかさが出ていて大変おいしいです。

そして、パクチー。緑色の具はパクチーの葉っぱと茎がそのまま使われております。
このパクチーがアクセントになっていて、鼻に抜ける爽快な感覚を味わえます。

グリーンカレーにパクチーを形のまま入れているお店は僕が訪れた中では初めてで、
恐らくこれはパクチーが人によって好き嫌いが分かれるからだと思っていましたが、
屋台風、つまり現地の味わいを忠実に再現すべく、きちんと入れてくれたこのお店に拍手。

これで僕はパクチー、好きになりましたよ。こういう独特の癖のある野菜、好きなんですよ。
スパイシーな辛さよりも、パクチーの香りが後味として残るカレーでした。

ごちそうさまでした。
このお店のメニューを眺めていると、屋台風というだけあって、
普段見かけない珍しい食材を使った料理を提供しているようですので、
今後もいろいろ味わってみたいと思います。
皆さんの口コミを拝見していると、昼はランチでもう少し安くいろんな料理が味わえるようなので、
昼にも訪れてみたいですね。

■再訪 2013.12.12 現地味でオーダーして新たに味わった魅力の数々

初訪問以来、このお店には数回訪問しています。ガパオライスやカオマンガイなどの料理を頼んだのですが、
カレー以外にもうまいタイ料理は多いな、と改めて実感していたところでした。
タイ料理屋は、近くにもいくつかありますが、こちらのお店は、「タイ屋台料理」と謳っているだけあって、
味付けがどこか現地っぽい感じがしていました。

さて。いつも、エスニック料理関係でいろんなことを教えてくださっているFisher.Lionさんという、僕の師匠的なお方がいます。
こちらが、福岡に来られるので会いませんか、とお誘いくださったため、お店を考えたのですが、
彼は、現地味が好きであるため、こちらのお店に決めました。

結果、Fisher.Lionさんは、お店の人の出身地を聞いて「イサーンならこの料理だな」と言った感じで料理を選んだ上で、
「現地の味で」とオーダーされており、食べた料理は、本当にハーブの利かせ方が凄く、タイ料理の新たな魅力を発見しました。

こちらには、福岡でエスニック料理好き、ということで、ねりまるさんにも同席いただきました。
彼は、タイ料理は初めてですが、様々な料理にチャレンジされる精神のある方。
いきなり現地味で我々に付き合わせてしまったにもかかわらず、結構受け入れてくださったようで、頭が下がります。

料理人がイサーンか、ということで、ラープガイというサラダを頼まれたのですが、
これが凄くハーブの使い方が凄い。後にレモングラスのサラダも頼みましたが、
凄くフレッシュな味わい、ナンプラーとほんのり唐辛子の香り、その上で、海老などの食感まで工夫されており、
これまで僕が食べてきたタイ料理の、魅力の部分を全部詰め込んで凝縮したような味わいで、大変な感銘を受けました。

これにはもち米が合うってことで、出してもらったんですが、器じゃなくて、竹で編まれた筒で出てきて、
凄く現地風というのが凄いな、と思いました。これと一緒にレタスに包むとおいしかったです。

なんでも、タイ料理は、現地の人しか食べないような「これ、草だろ」とか「匂いが癖がありすぎ」といったハーブもあり、
大抵の料理屋は客を見て、ハーブを選んでいるといいます。現地味だと、このお店以上にとことんマニアックな味のもあるようです。

しかも、このお店はハーブが凄く新鮮。自家栽培のとか使っているとのこと。
東京あたりでも、タイ料理屋には、ハーブを栽培するタイ人の業者さんが、行商にくる光景が見られるそうです。

ガパオライスについても、Fisher.Lionさんが「これはかき混ぜるとおいしいんだ」と、手際よくかきまぜてくれました。
これまでガパオライスって、上に乗った目玉焼きをそのまま食べていたのですが、混ぜてみるとかなり食感が変わって驚きでした。
しかも、現地味で、ってオーダーでしたから、バジルが凄く多い。香りも凄いですし、本当に食べ応えがありました。
ゆっくり味わいましたよ。

他にもクンパッポンカリー、春雨のスープなど、いずれもハーブの独特の味わいが凄かったです。
クンパッポンカリーは海老が頭からそのまま使われており、味噌の味わいが凄くおいしかったです。

お酒は、シンハーやチャーンなど頼みましたが、センソムというタイ風ラムなんかもかなりよかったです。

デザートは普段あまり食べないのですが、バナナ蒸しもちを注文しました。
バナナの皮に入っており、開けてみると、バナナの香りとココナッツの香りが凄くします。
もち米なのですが、中にバナナがはいっていて、本当に食感と香りは最高で、ほんのり甘くて上品。
ふだん甘いもの食べない人でも、かなりお勧めですよ、これは。

ごちそうさまでした。
やはり、通の方とご一緒させていただけたおかげで、大変素晴らしい経験が出来ました。

Fisher.Lionさんが聞いたところによると、
調理人がタイ東北部のイサーン出身、女将さんが南部のプーケット、もう一人のコックさんもプーケットではない南の方出身のため、
タイの南北両方の料理をカバーしていることが、ポイント高いとのことです。
タイ料理に慣れてきた皆さんは、ぜひこちらで、「現地風で」オーダーすることで、ステップアップしてみてください！