地元食材を盛り込んだ正統派フレンチ : オーグードゥジュール メルヴェイユ 博多

博多遠征二日目、ランチに駅ビルＪＲ博多シティ9Ｆのこちら『オーグードゥジュール メルヴェイユ博多』さんをネット予約して訪問です。

『オーグードゥジュール』私はこの名前に惹かれます。
東京新丸ビルにかつてあった『オーグードゥジュール ヌーヴェルエール』このお店の女性シェフのフレンチが大好きでした。元々はパティシエだった彼女の繊細なフレンチの味は今でも覚えています。
こちらメルヴェイユさんもオーグードゥジュールの手掛けるレストラングループの店舗でしょうか。

ランチコース　“発見”　9,000円（税込み）をいただきました。
ブリュット・トラディション ＮＶ ジャック・ドゥフランスからいただきました。

＜１＞前菜
◎伊佐木の炙り 赤紫蘇のエスプーマにマイクロ葱
赤紫蘇のエスプーマが甘めの味付け、伊佐木とのバランスが微妙な感じ。

◎パテドカンパーニュ
豚・猪・フォアグラのパテにポートワインを煮詰めたソース、グリーンマスタード、タスマニアマスタードを添えています。
こちらは伝統的な味わいで美味しいです。

◎唐墨のサブレと障泥烏賊のライスコロッケ
サブレは唐墨の風味がいきてます。
ライスコロッケは、障泥烏賊が私の味覚センサーに反応がありませんでした（笑）

◎マジャコの唐揚げ
穴じゃこは九州では一般的な食材とのことですが、私は初めていただきました。今が旬だそうです。
見た目からちょっと堅そうと思い、スタッフの方に全部まるっと食べれるのかを確認しましたが、そのままどうぞと。
ちょっと勇気がいるな～これは！
手にしたら柔らかさが直ぐに感じられます。がぶり。海老の味ですこれ♪ 添えてあるサテのソース（インドネシア）がエスニック風で甘辛さがマジャコに合いました。

◎キノコのパイ
バターの奥にキノコの風味もいました。見つけられて良かった♪

◎宮崎産ゴールドラッシュの冷製スープ
オリーブオイルと合わせることで、甘さがすっきりとした味わいに仕上がっています。

＜２＞ガルグイユ サラダ
フランス料理の名店『ミシェル・ブラス』で代表的な料理がこの“ガルグイユ”、それをこちらで再現しているんですね。
ミシェル・ブラスさんは21世紀を代表する料理人と評されており、日本でも軽井沢に2020年6月に支店をオープンするようです。その建物設計は隈研吾氏が手掛けるとか。
「100種類以上の食材を使用しているので、説明は割愛させていただきます。」
そこ大切なのに割愛するんだ(・・?　
では自分で分かる範囲で（野菜は全て茹でています）
生ハム・キャベツ・ブロッコリー・カリフラワー・カブ・蓮根・小玉葱・スナップエンドウ・ズッキーニ・きゅうり・にんじん・じゃがいも・ハーブが多種多様・ビーツ等
パプリカソース・葱あぶら・バターソース等
全てを混ぜながらいただきます。
これは凄く美味しい温サラダです。ソースがとてもクリーミーでまろやか。
ボリュームもかなりありますよ♪

＜３＞仏産フォアグラのコンフィ ピーチパインのコンポート
低温で火入れされたフォアグラにはきな粉をかけ、ヌガーナッツをのせています。
白く添えているのはヨーグルトムース、その下にはライチのゼリーにピーチパインのコンポート、コンポートのシロップを煮詰めたゼリー。
果実類の甘さにピーチパインのコンポート、これらがフォアグラを美味しく誘います。きな粉も面白い組み合わせですがいいですね！フォアグラの脂が苦手な方でもこちらは美味しく頂けるように思います。濃厚な味わいではありますが、後味はすっきりとしてます。

＜４＞福岡県産スズキのエスカロップ 枝豆とサフランの香るソース
スズキを薄切りにしバターで半生にソテー、フュメ・ド・ポアソン（魚のお出汁）とパプリカのソース、ほうれん草のソース、バジルのソース、バルサミコのソース。そこに枝豆とブラックオリーブのペーストを添えています。
う～ん、ごめんなさい、このソースは私の好みではないです。スズキ少し臭みがあります。ごめんなさい完食できませんでした。

＜５＞博多地鶏胸肉のロースト カリフラワーのピュレ 黒トリュフソース
低温でローストした地鶏は薄ピンク色、食感も柔らかで美味しいです。滋味あふれる味わいにほっとしました。
トリュフクッキーを砕いて散らしていますが、この塩加減と風味が地鶏のローストに絶妙な味わいをもたらしています。
皮目はパリパリではないのですが、最初に香ばしく皮目を焼いたほろ苦さがいい味わいに感じます。
博多すぎ茸にそうめん南瓜の付け合わせも個性豊かでいいですとても。

＜６＞キュウイときゅうりのグラニテ 梅酒のジュレのニョッキ仕立
冷たいソルベ、口直しにはもってこいです。

＜７＞マンゴーとパッションフルーツのムース
ココナッツのアイス、チョコレートを土台にしたムース、酸味と甘さが色々と口の中で交錯するとても美味しいデザートでした。

＜８＞小菓子とレモングラスティー
写真右側のフロマージュブランの薔薇がとても美味しかったです。中にピスタチオのクリームに酸味のある赤い果実（名前が分からず）が忍ばせてあり、しっかりと手をかけたお茶菓子はいいですね。

駅ビルの中の店舗ですので、気軽にいただけるフレンチとしてランチは人気があるようです。
この日も予約で満席でした。

ごちそうさまでした。