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店名 |
moji(モジ)
|
---|---|
ジャンル | 喫茶店 |
予約・ お問い合わせ |
0776-33-1790 |
予約可否 | |
住所 | |
交通手段 |
赤十字前駅から310m |
営業時間 | |
予算(口コミ集計) |
~¥999
|
支払い方法 |
カード不可 電子マネー不可 QRコード決済不可 |
利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
---|---|
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福井のカフェ 第二十四弾 moji cafe
(日記調なので、お暇な方は前半からどうぞ)
その日僕は、母の夕食の買い物に付き合い
雨模様の夕暮れ時を南へ走っていた。
その通りは、いつものように混んでいて
信号が青なのに前へ進まない。
「いつものことよ」と、母は笑い、「いつものことか」と僕は頷く。
そう、いつもの通りの平日の夕暮れだった。
病院を右手において、僕らは車道を走る。
この道を通るときに、僕はいつもすることがある。
それは助手席から左手を眺めることだ。
そのお店はいつからか、そこに建っていた。
周りの古い建物に同化するように、そこに建っていた。
僕が、その建物を「お店」と称したのには理由がある。
それは、看板だ。
その看板は、古く錆びた金属で出来ていて
白地で、「moji」と書かれている。
その看板を横目に、一体どんなお店なのか…・
雑貨屋なのか、工房なのか、はたまた空き屋なのか。
色々な想像をするのが、この道を通るときの僕の習慣であった。
この日も、いつもと同じように外に目をやり
いつもの古ぼけた看板を探した。
しかし、いつもの場所にいつもの看板が見あたらない。
はて? お店を閉めてしまったのだろうか?
普段は通り過ぎるだけの道だが、やけに気になって
車を停めてもらい、僕は建物へ向かった。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
お店を近くで見ても、やはり看板は無い。
ガラス越しに中を覗くと、珈琲を淹れる女性が見えた。
なるほど。ここはカフェなのか。
おそるおそる、扉を引き開け中へ進む。
お店は相当古い建物なのだろう。
おそらくは、元土間があった場所に食器等がディスプレイされていた。
土間の奥が店舗スペースのようだ。
僕がずいと進むと、ご主人が扉を開けてくれた。
店内は、白を基調としたシンプルな木の造り。
テーブルは三つ。6人掛けの大テーブルが一つ。
二人掛けの小さいテーブルが二つ。
僕はたまたま空いていた、窓際の出島のような席を選んだ。
先ほど扉を開けてくれた、女性がメニューとお水を運んでくる。
どうやら、いくつか品切れがあるようだが
僕の好みの物は切れていないようだった。
ホットコーヒーと、ガトーショコラを注文した。
・ホットコーヒー \450
酸味系の豆。行きつけの店のパナマの味に似ていると感じた。
量は180mLくらいだろうか?たっぷり入っている。
チョコケーキによく合う珈琲だ。
・ガトーショコラ \450
すごくリッチで濃厚なケーキだ。美味い。
聞くと、小麦粉不使用だそうだ。
このケーキを食べるためだけでも、来る価値があると感じた。
白熱灯がぼんやりと店内を照らす。
外も暗くなってきて、まるで時が止まっているかのように感じる。
ふと、「にゃあ」と外から声がした。
窓の外を見ると、子猫がじゃれあっているのが見える。
視線を元に戻すと、目の前の道路では
車がびゅんびゅん走っていることに気づく。
ああ。そうか。
ここは、時が止まっているのではない。
外を見なければ、時が動いているのを感じることができないのだ。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
会計時に、ご主人と話をした。
看板のことを告げると、不思議そうな顔をした主人は表へ駆けていき
困った顔をして帰ってきた。
聞くと、看板は出し忘れたのではなく
どこかへいってしまったようだった。
主人は「また探してみます。」と、言い
僕は「見つかると良いですね」と答えた。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
母の迎えを待つ間、あることに気がついた。
ああ。同じなんだなぁと。
僕が、お店に気がつかなかったのは看板があったからなのだ。と。
母から、着信があり少し先で待っているとのことだった。
願わくば、早急に看板が見つかることを祈って
僕は集合場所へと急いだ。
背後で「にゃあ」と声がした。