パンの壁からとろけ落ちるソースのエッグベネディクト : 元町珈琲 松山中央の離れ

　本日はカミさんの家事休暇日としてモーニングを企画しましたが、前日までの暖かさから急変して寒い朝となったため、寒がりのカミさんは朝食を作らなくていいご褒美よりも暖かい部屋で朝食を作るほうを選択する勢いです。

　食いしん坊の胃袋は気候変動に関係なくモーニングに照準を合わせていますので、自宅での朝食は想定していません。外に出たがらないカミさんの背中を押して初志貫徹の外食出動です。

　こちらのお店でモーニングのパン無料があることはリサーチ済みなのでメニュー表に目を通す必要はなかったのですが、店内を見渡す食いしん坊の視界に「エッグベネディクト」の文字が入ったことを見逃しません。

　いつかエッグベネディクトを食べたいと思っていましたので、「スペシャルモーニングセット　エッグベネディクト元町スタイル」（飲み物代+280円）と、最初から狙いの「モーニングセット」（飲み物代のみ）を注文しました。

　エッグベネディクトはトーストとベーコンを6等分にカットして半熟卵がのっかった状態で運ばれ、目の前でとろとろのオランデーズソースをかけてもらいコショウを振り掛けて完成です。

　半熟卵をフォークでつぶし、ソースとかきまぜていただきます。バターの風味と卵の甘味にベーコンの塩加減が混然一体となって口の中に広がります。元町スタイルが正統派なのかどうかは初物なので判断できませんが、滅多にお目にかかれないメニューだけに気軽にいただけるのは助かります。

　トーストの隅からいただくと、とろとろのソースと卵が雪崩のようにトーストの壁をとろけ落ちてきます。（慌てて撮影しようとしましたが間に合いませんでした。）味もさることながら、このビジュアルだけでも腹ペコの胃袋が刺激されます。

　セットにはサラダとマンゴーソースのヨーグルトが付いており、朝食のバランスは良さそうです。

　「モーニングセット」の無料パンは３種類のパンから選択します。今回はマフィンを選びました。こちらのマフィンはスーパーで売っているパンよりひと回り大きいため、ゆで卵とともにいただくと胃袋を大人しくさせるだけの量になります。こちらのマフィンはエッグベネディクトのあふれ落ちたソースをすくい取るのに重宝しました。

　どちらのドリンクも「元町ブレンドコーヒー」（420円）を注文しました。この組み合わせならエッグベネディクトのセットは700円になります。初物のエッグベネディクトを体験するにはお得な値段で助かりました。

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『もっと欲しいと叫びたくなるビーフシチュー』（2015年2月訪問）

　用事があって帰省しましたが、思った以上に速く行事をこなせたのでランチ時間も余裕が出ます。会心のスタートダッシュで狙ったお店に到着しましたが、ランチ開始時間が食べログ情報と異なっており、お店の前で思わぬ待ちぼうけとなりました。

　既に臨戦態勢となっている食いしん坊の胃袋は30分の待ちぼうけを許しません。とりあえず愛車を走らせて気を紛らわせます。
　
　松山在住時の通勤路を駆け抜けていると見たことのないお店を発見。「新規店舗を見逃すな」という食いしん坊の直感に従い、急きょ駐車場に愛車を停めてスマホでお店情報のメニュー収集に走ります。

　待ちぼうけとなったお店を取るか、目前の未知なるお店を選ぶか、食いしん坊にとって究極の選択を迫られましたが、既にカミさんは目前のお店に入る気満々であったため、私の悩みとは関係なく答えは決まっています。

　未知なるお店に入店してメニュー表を見てみると、①ランチメニューは平日のみ、②パスタメニューは11時30分からという初心者には厳しいルールがあることを知りました。（今回の入店は11時過ぎですから、このお店でもパスタメニューは待ちぼうけです。）

　これ以上待つことは食いしん坊の胃袋が耐えられません。食事メニューの中からとりあえず現時点で注文できるものとして、「ビーフシチュー」（910円）と、食べられないと言われると欲しくなる心理から「スパドリア」（810円）を注文です。

　ビーフシチューの牛肉は柔らかくなるまで煮込まれており、大きなマッシュルームやジャガイモと共にスープの具材として存在感を示しています。

　ただ、想定どおり軽食系のメニューのため器はあまり大きくなく、皿の底は浅くなっているため、私のようにがっつりとビーフシチューをいただきたいと考えている方には不向きかもしれません。

　ビーフシチューにはマフィンが付いています。暖かくて柔らかい仕上がりとなっており、単品でいただくも良し、ビーフシチューに付けていただくも良しと幅広い用途で楽しめました。

　スパドリアは見た目は普通のドリアですが、表面のチーズ層の下にトマトソースのスパゲッティが敷き詰められたいます。

　表面のチーズ層を剥ぎ取り、フォークをくるりと回してスパゲッティを巻き取ろうとしますが、チーズ層とスパゲッティが絡み合って上手く巻き取れません。

　巻き取りに苦労はしますが、スパゲッティ用のトマトソースと表面のコクのあるチーズが調和していますので、あっという間に熱々のスパゲッティをいただけます。

　注文した料理の量を見て食いしん坊の胃袋の許容量を考慮したところで、「フレンチトースト」（500円）を追加注文です。

　フォークのみで切り分けられるほど柔らかいフレンチトーストに、たっぷりとメープルシロップがかけられています。そのうえアイスクリームに生クリームが加わると甘味はかなりのものとなります。

　お店を出るころには11時30分を過ぎており、パスタメニューの品が店内に出回っていました。大きな皿にかなりの量のスパゲッティが盛られているのを見ながらお店を出るのは食いしん坊にとってつらいものがありました。次回、再訪するチャンスがあれば時間を合わせてスパゲッティメニューの品をいただきたいですね。