とびっきりの季節感、目でも舌でも。。。 : 小椋

*********** 2011.2 再訪 ***********

ぜひ、もう一度行きたいと思っていた、大好きなお店「小椋」さん。

縁あって、日本テレビの「1億人の大質問!?笑ってコラえて！」
という番組の中の企画でご一緒することになりました。
想いがかなっての再訪です♪

今回、同行者と一緒です。
なんと、敬愛する俳優の「藤岡　弘．」さん！！
小さいころ、兄と一緒にテレビにかじりついて見ていた「仮面ライダー１号」さんデス
もちろん、今も、俳優・武道家として、映画・ドラマ・CM・講演などで大活躍☆

坂道を登っていくと、白と黒、そして赤を配色したモダンな外観。

ガラガラと戸を開くと、ご主人とおかみさんの懐かしい笑顔.。o○
満面の笑みを前に、ほっこり。。。

おふたりとも、藤岡さんがいらっしゃるとは知らずに、お顔を見てびっくり。

奥のお部屋に通していただきました。
窓からの眺めは、外観とはがらっと変わって、丁寧にお手入れされた和のお庭です。
建物にはご主人の故郷の材木をふんだんに使ってらっしゃるそう。
木の温もりを感じるわ。
愛媛の久万高原出身の藤岡さんは、木材についてもとても詳しく、
小椋さんで使ってらっしゃる木の素晴らしさを教えていただきました。

お料理は、春を思わせる前菜から始まり、お吸物、お造りとすすみました。
季節感と遊び心が随所に感じられます。

素材のおいしさをいかしたシンプルなお味。

塩味だけとおっしゃるのに、これだけおいしいのはご主人の確かな腕と見えない努力。
ほんとにどれだけの手間がかっているんだろ。。。

お凌ぎがあって、季節感満載の炊き合せ、焼き物、鍋物といただきました。

ご主人の説明、とってもステキ
時おり、ダジャレなんかも飛び出したりしてなごみます。
さらに藤岡さんも、重ねてダジャレを連発されて楽しい食事が進みます！

お野菜は、ご主人のお母様の畑で取れたもの、
出汁に使われている鰹節もご主人のお友達のこだわりのもの。
お吸物に入っていた塩味のおかきは、80才を超えたおじいちゃんが手焼きしてらっしゃるんだって。
魚は瀬戸内で獲れた新鮮なもの。

天気のよい日には塩を干して、ほんとの天日干し！！
お料理の合間に出していただいたお茶も、なんと手作り。
これまたご主人の故郷に、お店の皆さん総出で茶摘みをして、、、
蒸して、手もみしているんですって。

話が進む中で、藤岡さんとご主人、なんと同郷、しかも出身高校まで同じことが判明。
山の中で遊んだ話や、高校で武道に精進したお話。
藤岡さんのお母様もご自分で野菜を作り、味噌を作り、お茶も作ってらしたそう。

おいしかったです、楽しかったです、うれしかったデス☆

食べログでの評価は５点までしかつけることができないけど、
それ以上の価値があります！

「自分で作ることができるものは、自分で作る。」というこだわり。
お料理に取り組む真摯さがまっすぐ伝わってきました。

おいしいお料理はもちろん、心もたっぷりいただきました☆

藤岡さんと一緒にお食事をして、たくさんのお話を聞かせていただきました。
その中で、藤岡さんの食に対する姿勢、人生に対する姿勢のまっすぐさに感銘。
ひと皿、ひと皿ごとに、いただく前に手を合わせては合掌され、
感謝をしながら、最後のひと切れまで丁寧に食べてらっしゃいました。
あまりのおいしさに、おかわりまでされて！！

とっても素晴らしいひと時を過ごさせていただきました(#^.^#)

2011.3.2　料理詳細追加

●前菜　梅枝
　　梅の枝にうぐいすがとまっている姿をあらわしているそう。
　　緑の鶯はお豆さんを使って、梅の花はひとつは山芋、もうひとつはお豆腐。
　　枝はゴボウにウニを塗って、青海苔をまぶしています。
　　節分らしく鰯を昆布でまいたもの♪
　　春が訪れました！！

●吸物　百合根のすり流し
　　あつあつのすり流しの中には、塩味のおかき、そしてひとかけらの梅干。
　　おかきは、ご近所の80歳を越えたおじいちゃんが手焼きされているそう。。。
　　体がほっこほこ♪

●お造り　梅花盛り
　　大きな器は大根を梅の花にみたてたもの。
　　赤貝、寒ブリ、さより、菜の花はヒラメで巻いてあります。
　　たらの芽、筍、、、オレンジいろのきれいな橙を絞っていただきました。

●お凌ぎ　梅ごはん
　　かわいくって、きれいな色のごはん☆
　　もちっとした餅米の上には青しそ、ゆかり、、、とってもよい風味

●炊き合せ　升大根
　　大根を四角く切り抜いた中に、柔らかく煮た大豆、アクセントに人参
　　上に乗っている鮑の柔らかいこと！

●いよかんの焼きもの
　　いよかんまるごと、中には海の幸がたっぷり、ふわふわっとしておいしかったデス

●鍋もの
　　「とうへい」というとっても珍しい大穴子が手に入ったそう。
　　とっても大きな穴子なのに、お味は繊細！
　　身はほろっとほどけて柔らかくって、皮に近い部分は、プルっとコラーゲン.。o○
　　竹の子とワカメと一緒にいただきました。

●デザート
　　ココア小倉という、チョコとあずきのコラボ！
　　お店で手作り、ネーミングもシャレがきいてます。
　　いよかんのシャーベットは、お砂糖をいっさい使用せず、いよかんそのままのさっぱりとした甘さ♪
　　お抹茶と一緒にいただきました☆

*********** 2008.6 ***********

梅雨だというのに快晴。。。
夫婦で道後温泉（日帰りだけど）に行ってきました☆

道後温泉からタクシーでワンメーター。。。
住宅街のはずれにこのお店はあります

早い目の到着したのでお好きなお部屋でどうぞと見せてくれて、、、
奥の和室を選ばせていただきました☆

お昼の懐石（5000円）を。。。

・じゅんさい
　　プルっと喉を通ります
　　エビがぷりっとして、上品なおだしは飲みほしました

・八寸
　　びわはおイモさんと卵を練り合わせ、枝はごぼう、中には鳥ミンチ
　　カエルに見立てたきゅうり（とても精巧）が池の中に飛び込む様子をあらわしてます
　　レバーペーストと、ワインのゼリーを紫陽花にみたててかざっています
　　まるで繊細な和菓子をみているよう、お味は甘くないですよ、、、ってにこにこと説明！
　　食べるのがもったいないくらいです

・鮑とずいきのお吸い物
　　高級なアワビがたくさん！
　　とてもぜいたくなお椀です

・鱧と鯛のお造り
　　四国ではこの時期のハモが一番おいしいですよ、、、って！！
　　ほんま、おいしいの一言につきます
　　鯛は身がしまっています
　　器は瓜をぜいたくに使っていて、それも穴をあけてくりぬいています
　　どうしてって聞いたら、その方が楽しいでしょ。。。

・おこわ
　　口休めに小さなおこわ
　　上はあずきと、枝豆、、、魚をよりおいしく召し上がっていただくために。。。とのこと

・鮎とすずきの焼き物
　　鮎はご主人みずから釣りに行ったもの
　　すずきの上が緑色で苔にみたてています
　　鮎が岩の苔をはんでいる様子だそう。。。
　　ワタのほろ苦さに季節を感じました

・いも、たこ、なんきん
　　とっても上品なお出汁で炊いてあります
　　女性が大好きでしょ、、、って

・鯛めし
　　土鍋で炊いて持ってきて見せてくれて、あとでほぐしてくれます！
　　耳をすませば土鍋からチリチリと音がして。。。

・お抹茶とトマトのお菓子
　　きちんとお抹茶をたててくれて、お袱紗に乗せて持ってきてくれました
　　トマトのお菓子はトマトの風味を生かしながらしかもほんのりと甘く

どれもこれも、まずは目で見て楽しませてくれて、そしてお味は抜群
若い男性、奥様、ご主人。。。
みなさん、とてもなごやかな方で、しかもとても礼儀正しくて。。。
特にご主人みずから何度もお食事を運んでいただいて、そのたびにユーモアあふれる会話を！
タクシーを呼んでいただいて、玄関を出てからも立ち去るまでお見送りをしていただきました

このお店も大尊敬する、かづらきのをにさんに教えていただきました☆
四国で（いろんな地域で）、お魚をおいしくいただけるお店について博識ぶりはいつも感激！
今回もおいしいお店を教えていただいてありがとうございます