松戸もお洒落になりましたね : カシコロ

平日のランチタイム、地元のおしゃれママたちがひっきりなしに来店していました。
その盛況ぶりの理由は、こちらでの食事を経験すれば必ずや得心すること間違いありません。
ランチは主食、飲み物とデザートのセットが基本で、なかなかのＣＰの高さに感心しました。

・自家製ミートソースのラザーニャ風クロックムッシュ
ひと目見て「美味しいに決まってる」と直感しました。皿の上にはクロックムッシュ・グリーンサラダ・ココットにちょっとした惣菜、が載っていました。この日の小さな惣菜はローストビーフ。オニオン醤油のソースは既製品のドレッシングに似ていました。自分には濃い味のソースだったので少なめを希望します。グリーンサラダもまた同じく…ドレッシングを振りかけていることに少々がっかりしたものの、これほどの量のサラダを盛るのはとても良心的だと思います。クロックムッシュは２～2.5cmほどの厚さのイギリス風食パンの上に、ミートソース・ホワイトソース・たっぷりチーズが載り、焦げではない良い焼き色がついていました。パンが案外しっかりしているのでナイフを大胆に入れてみます。そんな風に扱っても蓋のように覆うたっぷりとろけたチーズがソースを保持してきれいに一口ずつにできたのは見事な仕上がりです。たとえばサンドウィッチやおにぎりの具が偏ってパンだけとかご飯だけの一口になってしまうとちょっぴりさびしくなってしまうものですが、このクロックムッシュはどこから食べても一様にソースとチーズも口に運べるのが嬉しいですね。ちなみにパンの裏もきちんと焼き色が入っていました。そんなところも型崩れしない細工のひとつと見ることができます。何よりも自家製をアピールするだけのことはあるミートソースが強く存在感を放っています。いえもはやこのソースはボロネーゼと呼びたいくらいです。挽き肉ではない叩いて細かくした肉がゴロゴロと入っていました。トマトとともに力強い味わいのソースでした。そこにホワイトソースとたっぷりチーズ、無敵です。あくまでも用いているソースがラザーニャ風とお見知りおきください。パスタのラザーニャは含まれていません。蛇足ですが…こちらにはスパゲッティ・ボロネーゼもメニューにあります。会計をしている時に他の客のその品をちらっと目に入ってしまったのですが、あれはおそらく自家製ミートソースと限りなくイコールであるとの確信を得ました。それにしてもかの川越シェフが、とろけるチーズがたっぷり載ったハンバーグなどを誉めていたのを思い出して今更ながら納得してしまいました。チーズがたっぷり載っていることがこんなにも料理をリッチにしてくれるなんて驚きました。何度も言ってごめんなさい、たっぷりチーズのおかげでとても美味しく幸せな心地で平らげました。

・ハムときのこのガレット
焼き色のついたガレットは硬そうに見えてそんなことはなく、コシがあって砕けないのです。この品も四角いガレットの内側隅々までたっぷりチーズが入っていました。きのこはコンフィでしょうか。

ドリンクはティーソーダを選択、ほんのり甘い紅茶ソーダです。紅茶コンクをソーダで割っているのでしょうか。ミートソースが濃厚でしたのでソーダが口腔内を爽やかにしてくれます。そういえば随分と以前、リプトンがレモンティーソーダをPETボトル飲料として販売していた時期がありました。もっとメジャーになって欲しい飲み物のひとつに挙げておきます。

デザートのクレープはしっとりして粉っぽくありません。あくまでもデザートなのでガレットよりも小さめに作られているのが上品というものです。このクレープはある何かに似ていると直感しました。おそらく○○の△△が□□なので？？？のような食感に仕上がっているのだと確信しましたしその気になれば再現できると思います。でも企業秘密に障ったら迷惑なのであえて伏せておきます。というよりこちらで食べるからこそ美味しいのだと思います。さらにこのクレープが美味しく仕上がっている要素がもうひとつあります。キャラメルソースです。砂糖が焦げる寸前のビターな味はキャラメルにしか醸せないものです。黒糖でもエスプレッソでもなくキャラメルソースがあってこそのこのクレープがあるのだと実感しました。アイスクリームに粉砂糖にセルフィーユ、見た目にも豊かでしばしこのクレープに酔い痴れてしまいました。順が後になってしまいましたが、クレープはソースやフレーバーが選べました。自分のオーダーはキャラメルソースで、そのキャラメルの感動を伝えたく案内を後回しにしたことが誤解を招いてしまったならごめんなさい…

ご馳走様でした。またお邪魔します。


総合☆２．７
キャッシャーでこちらメイドの焼きメレンゲを買い求めることができます。
搾り出した形でコインほどの大きさの焼きメレンゲが透明の小袋に入っています。ココナッツ味とキャラメル味があったかと記憶しています。正直に言ってどちらも欲しかったものの、また来る口実にしようとキャラメルだけを選びました。ひと噛みするとメレンゲはすーっと溶けてしまい、飴状になったキャラメルが歯に触り、ほんのりビターが追ってきます。

駐車場は建物裏に３台分あります。kashicoroと書かれた札が置かれた区画です。ここに面した街路は一方通行ですので、この建物の三矢小台寄りの信号を北に折れ、すぐ右折すると見つかります。店正面へは隣のマーケットとの間の通路から抜けられます。