やっぱりフォションのパンはフォションクオリティ。 : フォション 高島屋柏店

柏に来ています。

レストランの予約をしていて夕刻柏に行きます。

そうだ！ちょっと早めに行ってフォションのパンを買ってから食事に行こうかな。

全国の各所に遠征しているときに、ときどき旨そうなパンを見つけるんですよ。パン技術の革新的な進化が全国に広く伝播していることを実感します。食べたいなあ、と思っても遠征先では行きたいレストランがリストにずらずら名前を連ねていますのでなかなかパンの順番が回って来なくて。

前回と前々回の遠征は中1週でした。その余波で、前回の遠征と次回ではたっぷり時間があります。なので、最近のレビューにはパンがかなりの割合で混ざっていると思います。フォションもちょっとはずせなくて。

夕方の忙しい時間帯。かなりのお客さんが入ってますね。もう買うものは決まってます。

＊パン・ド・ミー（４００円）

断面積が小さい山二つで４００円。パン・ド・ミーの定義は非常にゆるくてクラムが多ければそれでいいんです。多い少ないはパン屋が決めることなんで。ただ、なんか高級そうな感じがしませんか。

フォッションのパン。何を食べてもそのおいしさには感心してしまいます。ハード系も食パン系も気分が昂揚するくらいおいしさを感じます。フォションのブランド名のマジックなのかなあ？２山、すぐになくなりました。

（２０１５年８月　再訪）

レビューはしてませんが、フォションはコンスタントに使ってますね。やはりジブンの生活圏の中でハード系は断然ですから。この日買ったのは、バゲットのハーフサイズとブール。カタイです、鉄板です。これ、工場で焼いているんでしたっけ。ブレゼロで確実に旨いハード系が食べれますもんね。

このタイトル、もう何というか面白いことを言わない人が面白いことを言おうとしてすべっているまんまですやん。初稿のまま、このクサさを残しておきます。歴史的遺産（笑）。

（２０１１年　再訪）
フォションがまさか普段使いになるなんて、考えられなかったです。パリの高級食材店。それが、状況は一変してしまいます。高島屋が輸入総代理店になり、柏に高島屋があることからいつでも買えるようになりました。便利です。便利ですが、ありがたみは１００分の一以下になってしまいました。

ミラノの高級食材店、ペックに行ったときは興奮しましたね。歩き疲れてようやくペックに着いた時は、疲れも一気にぶっ飛び。ハム、ドライソーセージ、チーズ、パスタ、・・・もう見るもの全部買ってしまいたい興奮の極地。ペックも高島屋と提携しましたが、こちらは日本橋本店まで行かないとないので、まだ有難みはあります。そんなわけで、柏高島屋に来たついでにバゲットを買いました。

フランスで食べるバゲットのうまさ。信じられません。ですから、チポートレさんをパリに送り込んで、バゲット放浪記＠パリを書いてもらったほうがいいですよ。もう３食全部バゲットでいいし。

そんなことで、この日はバゲットの一本釣り。

日本の風土に合わせたレシピで焼いてるのでしょが、この皮のバリバリ感はすごいね。気泡もでかいのがあいていて、食感も風味も実にいい。１１６年の伝統の重みですから、バターも何もなくても十分にうまい。これがサンダルはいて電車に乗って３０分で買いに行けるんですもの。ありがたいねえ。両手のしわとしわを合わせて、なむ～～。

（２００９年４月　初稿）
行列の本当のおじいちゃんがヨーロッパに行く、というのは大事件でした。５０年以上前のことですが。もちろん羽田飛行場に親戚有志が見送りに行って、飛び立った飛行機が雲の間に消えていくまでずっと見上げていました。野辺の送りじゃないっつうの。
そのころ、親戚から必ず買ってきての要望があったのはスイスの時計、イギリスのハロッズのお菓子、そして、フランスからフォションの紅茶。

行列が自分で、っつうより、仕事で？パリに行ったとき、まず行きたい所は？ムーランルージュのレビューを見に。ぶっぶ～。フォションのお店、ということにしておいてください。中世にあるわけないのですが、中世に建ったと思うような重厚な建物に○マルＦのマークＴＭが誇らしげに。

レビューを書くのに、フォションの歴史を検索ちゃんしますと、まあ、１８８６年創業。お店は、広場に移動車でのりつけ、フランス産の品質のいい野菜、果物を売って、大成功をおさめ。そんで、８６年の店舗を持ち、高級食料店としてスタート。ワイン、スパイス、茶とつぎつぎ品揃えをひろげていく。製菓、製パン部門が発足したのは、９５年。１９９５年じゃないですよ、１８９５年。すごいなあ。

おっと、夢から醒めて。千葉県柏高島屋にフォションのお店がオープンしたのは、もう２５年以上前のこと。高島屋がフォションの輸入総代理店になったおかげで、お手軽におフランス出来るようになりました。我孫子～柏、常磐線１駅、片道１５０円。

金色のフォションの紅茶のカン。あこがれでした。そこで、おフランスのパンに会える！

当時の印象は、まあ、お高いこと。でも、おフランスだからね。と、大げさに言えば高嶺の花。買うのは、パン・ド・ミィだけで、その他のパンは高くて買えなかった、との記憶がかすかに。最初の何年かは、それでも思い出すと買ってましたが、だんだん足が遠のいて・・・。

今回、ふと思ったんです。そうだよ、フォションがあるじゃんか。何故忘れてたんだろうって。３０ｋｍも行かなくても、あるじゃん。まあ、一度ご挨拶に行かねばなるまい。

で、このよき日を迎えたわけです。お店は、ず～と同じ場所、１Ｆにあります。ここには、サンジェルマンもあるので、リトル・パリですね。さあて、２０年経ってどうなっているか。

店内をぐるっと１周。狭いですから、すぐです。全部のパンをチェック。

さすが、日本の企業、じゃあない、フランスの企業は違います。企業努力のあとが見えます。驚きました。安い！

普段見ないようなパンもあって、どうしてここに最初に来なかったかなあ、って少し悔み。目が合って、ご縁があって、行列と一緒に我孫子に行けたのは、

パン・ド・カンパーニュ（２４２円）
軽い食べ口の本格的田舎風フランスパン
パン・ド・セーグル（２１０円）
ライ麦粉４０％入り
エピ・オ・ラール（２５２円）
ベーコン入り麦穂型フランスパン

説明文は、お店のポップに書いてあったまま。

安い！でしょ。ブランド料は入ってません。

エピ・オ・ラールは、もうお約束と言ってもいいでしょう。ほいっと、ひとつはがして食べれるお手軽さ。ベーコンが入っていて、このまま、なんにもしなくても、すぐ食べられる。生地もうまかったわ。

パン・ド・カンパーニュに、思わず声が出ました。おお、さすが、フォション。これこそ、おフランスの底力。うんまい。全然ちがう。手堅くくると思ってましたが、はずれ。目いっぱいのうまさでした。際立ってる。違うんだよな、同じカンパーニュでも。まあ、食べて比べるしかないな。今度、ステモの１１階で食事した後は、必ず買うんですよ、フォションでね、このパンを。

パン・ド・セーグルは、初めて食べましたが、これもいけます。ライ麦の匂いと味がたまらない逸品。らい麦で重いけど、軽い。こんなライ麦パン、初めてです。きめが細かく、これはバターが必須かなあ。オリーブオイル、だめだめ。

そんなんで、お手軽におフランスが楽しめます。最近行ってない人、今週末どうですか。