船橋のZ級を探して【突撃レビュー】 : 船橋個室と肉バル 仁 船橋駅前店

食べログ投稿をはじめてから3年近くになります。
最初は脂汗を掻きながら必死でやっていた居酒屋レビューも、次第に店の良し悪しは判断が付くようになりました。特にZ級と言われる店舗については、その特徴的な経営手法から、入店前には概ねの予測が付くようになってきたようです。

さて、今回の訪問先は船橋で見つけた残念系の居酒屋になります。
店名は例によってダブルネームで、外向きには
①仁　②三芳　の二つの店名看板が確認できます。

ちなみにダブルネームとは、実質は1店舗なのに二つ以上の店名を持つような残念な経営店の事で、リピーターが期待できないような低レベルのサービスをする店舗が、何とか新規の客を引き入れようとする手法だと考えられます。
従って、看板が　

①「肉バル 仁」
②「個室和食居酒屋 三芳」

と並んでいるだけで、Z級かもしれないことは容易に想像がつくのですが、もう一つこの店には気になる事があります。ほんの僅か前には

③「なまはげ屋」
④「ととや」

というダブルネームだったはずなのです。
以前、新橋で訪問したカルテットネーム（4重店名）ではなさそうですが、店名の総取り換えとはさすがに驚きます。
では、調査のためにもしっかり監察をして参りましょう。

今回はがらっ八の吾郎君（6号）と二人での訪問になります。
駅の近くでぶらぶらしていたら、カードを持ったお兄さんとの会話があって名前が変わった新店であるとの　店内状況　を知り、その後に店を案内されました。
彼の案内で３分くらい歩くと、当店のビルに着くことができました。

おや？
この店舗が入る建物は船福ビルというのですが・・・以前も来たことありますね。
その際にも辛口の評価をしたのですが、幸いにもその残念店とはフロアが異なるようです。

エレベーターを上がると、ダブルネーム（＝２店舗）の看板があるにも関わらず、やはりフロアに店舗は一つだけでした。入口から長い廊下が奥に続いており、その廊下の左右にいくつかの部屋的なスペースが仕切られています。

私達はその一つ・・・・まるで、電車のボックス席のように作られたスペースに案内を受け、座ることになりました。
ただしこのスペースは、入口がカーテンで仕切られた簡素な造りで、隣や廊下との気密性は全くありません。一応は３方向の囲いはあるものの、個室というのはちょっとキビシイ環境でした。

店内の清掃は比較的出来ていた方だと思います。トイレは綺麗でしたし、廊下の証明も明るくて、普通の居酒屋レベルの環境はあります。ただし、その廊下にあるモニュメントに、かつての店名（なまはげ屋）として使われた「なまはげ」は飾られていたのには、少し感傷的になってしまいました。

引退させてあげればいいのに・・・。
もう店名は「なまはげ」じゃないんだから・・・。
そんな、気持ちを重ねながら、なまはげの頭をなでなでしてあげます。

すると、その同じ場所に、今度は靴ベラが放置されているのにも気付いて、ますます悲しい気持ちになってしまいました。


さて、そんな事より乾杯です。
八吾郎君はプレミアムモルツ、私はレモンサワーを注文します。
プレモルは650円の消費税ですから実質702円、サワーは消費税込みで529円です。
今回は期待に応えてサワーは極小ジョッキを使用してくれました。写真をご覧いただければ分かると思いますが、何倍飲んでも酔えないくらいの小ささで、お酒が弱い人にも配慮した小型特殊容器です。

料理はチキンカルパッチョが面白かったです。
690円の消費税ですから、実質745円になります。小さめの皿に葱や茗荷を散らしたものですが、如何せん写真の半分以下の量しかないため、残念ながらコスパはさほど良くありません。

さらにメニュー表をじっくり眺めます。
メニュー表では鮮魚盛り合わせの「写真」が素晴らしかったので、３点盛りを注文することにしました。すると、注文は２人前からと指定されてしまったため、結果としては　
＠1190円×２人前×1.08（消費税）＝2,570円のオーダーとなります。

そして程なく届いた盛り合わせは、出ました！…極小皿です。
珍味3点盛りなどに使われるような、3つの窪みのついた長方形の皿です。
こじんまりとしたとても小さな器にチョコンと盛られていました。

大事な事だから二度書きますが、この量の刺身で2,570円になります。
計算してみると一切れ200円以上になる超強気の価格設定です。
これにはかなりビックリしましたが、逆にいえば食べ物の大切さを実感することをできたという事でもあります。私達は少しでも元を取るために、大根や大葉まで残らず綺麗に頂くことにしました。

さて、当店の総評ですが、環境等は劣悪では無いものの、やはり残念店の範囲にあると思います。

特にスマフォを注文のツールとして使用している点を挙げておこうと思います。
従業員は常時それを操作してるのが見られていましたね。

携帯を片手に注文取りもしているのですから、その延長で、歩きながらや待機をしながらも携帯を弄っていたりする訳です。これが接客スタッフがしっかりしている店であれば問題はないとも考えられますが、オーダーへの対応も満足にできない当店のレベルでは、私的なスマホいじりに夢中になっているようにしか見えず、決して気分の良いものではないですね。

料理は比較的ちゃんとしていましたが、一皿2,600円級の高級刺し盛りなど、価格が飛び抜けて高いのですから満足度は低いです。
結論として再訪は無いと思います。店名が変わったらまた考えます。
あッ、そうすると結構また直ぐに訪問しなきゃいけなくなるのかな。あはは(^-^;


さて。
私の突撃レビューを普段からご覧頂いている皆様にはおなじみですが・・・当店での評価形成について検証するための参考のために他の方の口コミを見てみようと思います。ざっと確認したところ、今回も私の信頼するレビュワー様の書き込みはありませんでした。これはいつもの通りです。
ですが意外に、★3.5以上の投稿も多いとも感じます。

なるほど。
人により店の評価はそれぞれですね。
それぞれに感じる料理や雰囲気に関する感想が異なるのは当然です。
でも、なぜこんなに違うのかは考えてみる必要があるでしょう。
これについても、引き続き注目していこうと思います。